JPH05164559A - 電子方位計 - Google Patents

電子方位計

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JPH05164559A
JPH05164559A JP33490291A JP33490291A JPH05164559A JP H05164559 A JPH05164559 A JP H05164559A JP 33490291 A JP33490291 A JP 33490291A JP 33490291 A JP33490291 A JP 33490291A JP H05164559 A JPH05164559 A JP H05164559A
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signal
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Hiroyuki Nakabachi
浩幸 中鉢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、複数の磁気センサ間の特性の
ばらつきを簡単に補正できるようにすることである。 【構成】バイアスコイルL1、L2に印加する電圧の
正、負を反転させる時負のピーク電圧がピークホールド
回路21のコンデンサC5 、C6 に保持される。また、
正、負のバイアス磁界が印加されたときの磁気抵抗素子
6の出力電圧はコンデンンサC1 、C2 に保持され、磁
気抵抗素子7の出力電圧はコンデンサC3 、C4 に保持
され、それらの電圧差がオペアンプ14、15で検出さ
れる。そして、演算/制御部が、磁界0のときの磁気抵
抗素子6、7の出力電圧で、正、負のバイアス磁界が印
加されたときのそれぞれの磁気抵抗素子6、7の出力電
圧差を正規化し、その正規化した出力電圧から地磁気の
X成分、Y成分を求め方位を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子方位計に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子は、磁界の強さにより抵抗
値が変化する特性を利用して無接点スイッチ、変位セン
サ、方位計などに応用されている。磁気抵抗素子に印加
される磁界が微弱な範囲では磁気抵抗素子の抵抗値変化
が小さいので、一定のバイアス磁界を印加して微弱な磁
界を検出できるようにすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】地磁気の方位を測定す
る為には、直交する2方向の磁界成分を検出する必要が
あるので、2個の磁気抵抗素子を用いそれらの磁気検出
方向が直交するように配置する。
【0004】しかしながら、個々の磁気抵抗素子の抵抗
値のばらつきなどにより、同じ強さの磁界を印加しても
2個の磁気抵抗素子の出力に差が生じ、方位の測定に誤
差が発生するという問題点があった。
【0005】その為、従来は各磁気抵抗素子の特性のば
らつきを補正する為に磁気抵抗素子に流す電流などを調
整する必要があり、調整に手間がかかるという問題点が
あった。
【0006】本発明の課題は、複数の磁気センサ間の特
性のばらつきを簡単に補正できるようにすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】磁気センサは、磁界の強
さに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗素子などであり、
地磁気の方向及び強さを検出する為に、例えば2個の磁
気抵抗素子が磁気検出方向を直交させて配置されてい
る。
【0008】バイアス磁界印加手段は、複数の磁気セン
サに所定のバイアス磁界を印加する。基準値検出手段
は、バイアス磁界印加手段がバイアス磁界を変化させる
時、磁気センサの出力値のうちで基準となる値を検出す
る。
【0009】この基準となる値は、バイアス印加手段が
バイアス磁界を変化させている状態における磁気センサ
の出力の極値であってもよく、又磁気センサが飽和状態
にある時の出力値であってもよい。
【0010】補正手段は、所定のバイアス磁界が印加さ
れている状態における磁気センサの出力値を、基準値検
出手段が検出した基準となる値により補正する。算出手
段は、補正手段で補正された複数の磁気センサの出力か
ら方位を算出する。
【0011】
【作用】本発明では、基準となる磁気センサの出力によ
り、所定のバイアス磁界が印加されたときのそれぞれの
磁気センサの出力を補正するようにしたので、磁気セン
サ個々の出力のばらつきにより生じる方位の測定誤差を
少なくすることができる。従って、磁気センサの特性の
ばらつき、バイアス磁界のばらつき等を補正する必要が
無くなるので調整作業が不要となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の第1実施例の電子方位計の
回路ブロック図である。
【0013】検出部1は、直交して配置された2個の磁
気抵抗素子と磁気抵抗素子に所定のバイアス磁界を印加
したときの抵抗値変化を電圧変化として取り出す電圧検
出回路等で構成されている。
【0014】この検出部1で検出されるアナログの電圧
値は、A/D変換部2でディジタル値に変換され演算/
制御部3に出力される。演算/制御部3は、所定のバイ
アス磁界を印加したときの2個の磁気抵抗素子の出力電
圧と磁界を0としたときの2個の磁気抵抗素子の出力電
圧とを求め、それらのデータをRAM4のレジスタに格
納する。
【0015】また、演算/制御部3は、RAM4に格納
した上記のデータから外部磁界が印加されたときの磁気
抵抗素子の出力電圧を補正し、その補正した出力電圧か
ら地磁気の方位を算出し、方位計が向いている方向の磁
北に対する角度、あるいは磁北の向きを示す矢印を液晶
表示装置などからなる表示部5に表示する。なお、検出
部1、A/D変換部2等の動作は演算/制御部3により
制御されている。
【0016】図2は、検出部1の磁気抵抗素子基板の構
成の一例を示す図であり、パーマロイ等の磁気抵抗素子
6、7が、磁気検出方向が直交するように基板上に形成
されている。
【0017】次に、図3は上記検出部3の具体的な回路
構成図である。磁気抵抗素子7の周りに巻かれたバイア
ス用コイルL2の一端にはバイアス電圧Vbが直接印加
され、磁気抵抗素子6の周りに巻かれたバイアス用コイ
ルL1の一端には抵抗R1、インバータINV1を介し
てバイアス電圧Vb が印加されており、バイアス用コイ
ルL1、L2の他端は互いに接続されている。なお、バ
イアス電圧Vb はハイレベルとローレベルとを交互に繰
り返す一定周期の電圧である。
【0018】磁気抵抗素子6、7の一端には、それぞれ
直流電流源8、9から一定電流が供給されており、その
他端は接地されている。磁気抵抗素子6と直流電流源8
との接続点には、ゲート10、11を介してコンデンサ
1 、C2 が接続されており、ゲート10、11とコン
デンサC1 、C2 との接続点には、抵抗R2、R3を介
してオペアンプ13の−入力端子、+入力端子がそれぞ
れ接続されている。
【0019】同様に磁気抵抗素子7と直流電流源9との
接続点には、ゲート12、13を介してコンデンサ
3 、C4 が接続されており、ゲート12、13とコン
デンサC 3 、C4 との接続点には、抵抗R4、R5を介
してオペアンプ14の−入力端子、+入力端子がそれぞ
れ接続されている。
【0020】ゲート10、12とゲート11、13との
制御端子には、図4に示すような180°の位相差を持
った信号I、NIが与えられており、信号Iがハイレベ
ルのときゲート10、12がオンして、正のバイアス磁
界が印加されたときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧が
コンデンサC1 、C3 に保持される。また、信号NIが
ハイレベルのときゲート11、13がオンして、負のバ
イアス磁界が印加されたときの磁気抵抗素子6、7の出
力電圧がコンデンサC2 、C4 に保持される。なお、バ
イアス電圧Vb が正のとき発生する磁界を正のバイアス
磁界とする。
【0021】これらのコンデンサC1 、C2 の電圧差、
すなわち正、負のバイアス磁界が印加されたときの磁気
抵抗素子6の出力電圧差は、オペアンプ14で増幅され
電圧VX としてA/D変換部2に出力される。
【0022】また、コンデンサC3 、C4 の電圧差、す
なわち正、負のバイアス磁界が印加されたときの磁気抵
抗素子7の出力電圧差は、オペアンプ15で増幅されて
電圧Vy としてA/D変換部2に出力される。
【0023】さらに、磁気抵抗素子6、7の出力電圧
は、それぞれオペアンプ16、17の+入力端子に入力
しており、オペアンプ16、17の出力はダイオードD
1、D2を介してそれぞれの−入力端子にフィードバッ
クされている。
【0024】また、オペアンプ16の出力端子にはダイ
オードD1のカソードが接続され、そのダイオードD1
のアノードにはオペアンプ18の+入力端子が接続され
ている。さらに、オペアンプ18の+入力端子と電源電
圧+Vとの間には、抵抗R10とコンデンサC5 が直列
に接続されており、その抵抗R10とコンデンサC5
に並列にトランジスタTR1が接続されている。
【0025】トランジスタTR1のベースには、図4に
示すようにバイアス電圧Vb の立ち上がり、立ち下がり
に先立ってローレベルとなる信号Vr が与えられてお
り、この信号Vr がローレベルのときトランジスタTR
1がオンしてコンデンサC5 の電圧を放電するようにな
っている。
【0026】これらオペアンプ16、18及びコンデン
サC5 等からなる回路は、磁気抵抗素子6の出力電圧の
最小値を保持する回路であり、ホールドした最小電圧V
myをA/D変換部2に出力する。
【0027】同様にオペアンプ17の出力端子にはダイ
オードD2のカソードが接続され、そのダイオードD2
のアノードにはオペアンプ19の+入力端子が接続され
ている。さらに、オペアンプ19の+入力端子と電源電
圧+Vとの間には、抵抗R11とコンデンサC6 とが直
列に接続されており、その抵抗R11とコンデンサC 6
とに並列にトランジスタTR2が接続されている。トラ
ンジスタTR2のベースには信号Vr が与えられてい
る。
【0028】上記のオペアンプ16〜19、コンデンサ
5 、C6 、トランジスタTR1、TR2等により磁気
抵抗素子6、7の出力電圧の負のピーク値を検出するピ
ークホルド回路21を構成している。
【0029】次に上記回路の動作を図4のタイムチャー
ト及び図5の磁気抵抗素子と磁界との関係を示した図を
参照して説明する。本実施例の磁気抵抗素子6、7は、
図5に示すように磁界の減少と共に出力電圧、すなわち
磁気抵抗が減少する特性を持っている。
【0030】バイアス電圧Vb がローレベルからハイレ
ベルに変化するとき、磁気抵抗素子6、7に印加される
バイアス磁界が負から正に変化する。このとき、磁気抵
抗素子6、7の出力電圧Eは、図5に示すように最小値
を経て正のバイアス磁界Bとそのときの外部磁界とによ
る決まる一定値となる。
【0031】そして、正のバイアス磁界が印加されてい
るときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧Eは、信号Iが
ハイレベルとなってゲート10、12がオンしたときコ
ンデンサC1 、C3 に充電され、信号Iがローレベルと
なってゲート10、12がオフしている期間そのまま保
持される。
【0032】バイアス電圧Vb がローベルとなる一定時
間前に信号Vr がローレベルとなると、トランジスタT
R1、TR2がオンしてコンデンサC5 、C6 が放電さ
れてピークホールド回路21は待機状態となる。その
後、信号Vr がハイレベルとなると、トランジスタTR
1、TR2がオフし、磁気抵抗素子6、7の出力電圧が
負のピークホールド回路21に入力する。
【0033】バイアス電圧Vb がハイレベルからローレ
ベルに変化するとき、磁気抵抗素子6、7に印加される
バイアス磁界が正から負に変化し、その過程で磁気抵抗
素子6、7の出力電圧が最小となるので、その最小値が
それぞれコンデンサC5 、C 6 に保持される。
【0034】また、バイアス電圧Vb がローレベルのと
き、すなわち負のバイアス磁界が印加されているときの
磁気抵抗素子6、7の出力電圧Eは、図5に示すように
負のバイアス磁界−Bとそのときの外部磁界とにより決
まる一定値となる。
【0035】負のバイアス磁界が印加されたときの磁気
抵抗素子6、7の出力電圧Eは、信号NIがハイレベル
となってゲート11、13がオンしたときコンデンサC
2 、C4 に充電され、信号NIがローレベルとなってゲ
ート11、13がオフしている期間そのまま保持され
る。
【0036】そして、オペアンプ14、15によりそれ
らのコンデンサC1、C2 及びC3 、C4 の電圧差が検
出され、正、負のバイアス磁界が印加されたときの磁気
抵抗素子6、7それぞれの出力電圧差が電圧VX 、Vy
としてA/D変換部2に出力される。
【0037】これらの電圧VX 、Vy はA/D変換部2
でディジタル値に変換され、バイアス電圧Bb がハイレ
ベルからローレベルに、あるいはローレベルからハイレ
ベルに変化するタイミングで(図4のT0 、T3 )RA
M4のレジスタH0 、H1に格納される。
【0038】さらに、コンデンサC5 、C6 に保持され
る磁界0のときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧Vmx
myは、信号I、NIがハイレベルの期間にA/D変換
部2でディジタル値に変換され、それぞれの信号がハイ
レベルからローレベルに変化するタイミングでRAM4
のレジスタR0 、R1 に格納される。
【0039】演算/制御部3は、RAM4の上記レジス
タにそれぞれのデータが揃ったときに、外部磁界に比例
する電圧VX 、Vy を磁界0のときの磁気抵抗素子6、
7の出力電圧Vmx、Vmyで正規化して、それらから方位
を算出する。これらの演算を繰り返すことにより、常に
そのときの方位を算出して表示することができる。
【0040】これにより2個の磁気抵抗素子6、7の特
性がばらついている場合にも、両者の出力電圧を補正し
て正確な方位を算出することができる。次に、本発明の
第2実施例を説明する。この実施例は、磁気抵抗素子に
飽和磁界を印加したときの出力電圧で、任意の外部磁界
が印加されたときの磁気抵抗素子の出力電圧を補正する
ものである。
【0041】図6は、第2実施例の電子方位計の回路ブ
ロック図である。基板上に磁気検出方向が直交するよう
パターニングされた2個の磁気抵抗素子6、7には、共
通のバイアス用コイルL3が巻かれており、そのバイア
ス用コイルL3の一端はオペアンプ41の出力に接続さ
れ、他端は抵抗R14を介して接地されている。
【0042】オペアンプ41の+入力端子は、ゲート4
2、43を介して基準電圧発生回路44の2つの出力端
子に接続され、−入力端子は抵抗R14とバイアス用コ
イルL3との接続点に接続されており、オペアンプ41
は+入力端子に入力する電圧とほぼ等しい電圧をバイア
ス用コイルL3に供給するようになっている。
【0043】基準電圧発生回路44の2つの出力端子か
らは、バイアス用コイルL3に磁気抵抗素子6、7を飽
和させる磁界を発生させる電圧Vref1と、所定のバイア
ス磁界を発生させる電圧Vref2とがそれぞれ出力され、
これらの出力電圧の一方がゲート42、43で選択され
てオペアンプ41の+入力端子に出力される。
【0044】ゲート切り替え回路45は、後述する演算
/制御部57から出力される信号aに基づいてゲート4
2、43をオン、オフさせる信号b、cを生成する回路
である。なお、信号bは、図7に示すように信号aと同
じ位相の信号であり、信号cは信号bの逆位相の信号で
ある。
【0045】従って、信号bがハイレベルのときは、ゲ
ート42がオンしてオペアンプ41の+入力端子に電圧
ref1が与えられ、バイアス用コイルL3には飽和磁界
が発生する。他方、信号cがハイレベルのときは、ゲー
ト43がオンしてオペアンプ41の+入力端子に電圧V
ref2が与えられ、バイアス用コイルL3には所定のバイ
アス磁界が発生する。
【0046】磁気抵抗素子6、7の一端は、それぞれV
DDに接続され、他端はそれぞれ定電流回路46、47を
介してVSSに接続されている。定電流回路46、47
は、磁気抵抗素子6、7に一定電流を供給する回路であ
る。
【0047】磁気抵抗素子6、7と定電流回路46、4
7との接続点には、ゲート50、51を介してA/D変
換器52が接続されており、ゲート50、51で選択さ
れた磁気抵抗素子6、7の出力電圧がA/D変換器52
でディジタル値に変換されて演算/制御部57に出力さ
れる。
【0048】ゲート切り替え回路55は、演算/制御部
57から出力される信号dに基づいてゲート50、51
をオン、オフさせる信号e、fを生成する回路である。
なお、信号e、fは図7に示すように演算/制御部57
の出力する信号dの2倍の周期の信号であり、信号eと
信号fは互いに180°位相が異なる。
【0049】また、磁気抵抗素子6、7と定電流回路4
6、47との接続点には、磁気抵抗素子6、7の抵抗値
のピーク値、すなわちこの場合、飽和磁界が印加された
ときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧の正のピーク値を
検出する抵抗値検出回路48、49が接続されており、
これら抵抗値検出回路48、49の出力電圧はゲート5
3、54を介してA/D変換器52に出力されている。
尚抵抗値検出回路48、49は、図3においてピークホ
ールド回路21が信号Vr により制御されるのと同様
に、演算/制御部57が出力する信号jにより制御され
る。
【0050】図8は、磁界の強さと磁気抵抗素子の出力
電圧との関係を示す図である。出力電圧Uはバイアス磁
界Bを印加した状態で、ある外部磁界が印加されたとき
の磁気抵抗素子の出力電圧を示しており、磁気抵抗素子
が飽和する飽和磁界H以上では出力電圧はほぼ一定値と
なる。
【0051】ゲート切り替え回路56は、演算制御部5
7から出力される信号gに基づいてゲート53、54を
オン、オフさせる信号i、hを生成する回路である。な
お、信号i、fは、図7に示すように演算/制御部57
の出力する信号gの2倍の周期の信号であり、信号iと
信号hは互いに180°位相が異なる。
【0052】演算/制御部57は、飽和磁界を印加した
ときの2個の磁気抵抗素子6、7の出力電圧で、外部磁
界を測定したときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧を補
正し、個々の磁気抵抗素子6、7の特性のばらつき等に
より生じる出力電圧の誤差を補正して正確な地磁気の方
位を算出する。そして、その算出した方位を磁北の方向
を示す矢印などで表示部58に表示する。
【0053】次に、上記回路の動作を図7のタイムチャ
ートを参照して説明する。演算/制御部57から図7に
示すような信号aが出力されると、ゲート切り替え回路
45から信号aと同位相の信号cと逆位相の信号bとが
ゲート42、43の制御端子に出力される。
【0054】信号cがハイレベルのときゲート43がオ
ンしてバイアス用コイルL3に電圧Vref2が供給され
る。この電圧Vref2によりバイアス用コイルL3には所
定のバイアス磁界が発生し、そのときの地磁気の強さに
比例した電圧が磁気抵抗素子6、7から出力される。
【0055】信号cがハイレベルのとき、ゲート切り替
え回路55からは信号cの2倍の周期で、かつ信号cが
ハイレベルのとき一定期間ハイレベルとなる信号e、f
が出力されるので、所定のバイアス磁界が印加されたと
きの2個の磁気抵抗素子6、7の出力電圧がゲート5
0、51により交互に選択されてA/D変換器52に出
力される。
【0056】次に、信号bがハイレベルとなると、その
間ゲート42がオンしてバイアス用コイルL3に電圧V
ref1が供給される。この電圧Vref1によりバイアス用コ
イルL3には飽和磁界が発生し、磁気抵抗素子6、7か
ら一定電圧が出力される。
【0057】信号bがハイレベルのとき、ゲート切り替
え回路56からは信号gの2倍の周期で、信号gがハイ
レベルのとき一定期間ハイレベルとなる信号h、iが出
力されるので、飽和磁界が印加されたときの2個の磁気
抵抗素子6、7の出力電圧がゲート53、54で交互に
選択されてA/D変換器52に出力される。
【0058】演算/制御部57は、飽和磁界が印加され
たときの磁気抵抗素子6、7の出力電圧により、測定電
圧、すなわちバイアス磁界が印加されたときのそれぞれ
の磁気抵抗素子6、7の出力電圧を補正している。これ
により個々の磁気抵抗素子6、7の出力電圧のばらつき
に依存しない正確な方位を算出することができる。
【0059】この場合、磁気抵抗素子6、7の出力電圧
のばらつきが、演算処理の実行時に自動的に補正される
ので、製造時に磁気抵抗素子6、7の出力電圧のばらつ
きを調整する必要が無く、さらに経年変化等による精度
の低下も防止できる。
【0060】なお、上記実施例では、演算処理時に磁気
抵抗素子6、7の出力電圧のばらつきを補正するように
したが、例えば磁気抵抗素子6、7が飽和したときの出
力電圧VX 、Vy を差動増幅して定電流回路46又は4
7の一方を負帰還制御することにより、2個の磁気抵抗
素子6、7の出力電圧のばらつきを補正するようにして
もよい。この場合、測定サイクル毎に磁気抵抗素子の出
力電圧の補正をする必要がなくなるので、演算/制御部
3の処理負担が軽減される。
【0061】また、磁気抵抗素子6、7の出力電圧の補
正の為の抵抗値48、49の出力の採集は、1サイクル
毎ではなく、電源投入時のみ、あるいは一定時間毎に行
うようにしても良い。
【0062】さらに、実施例に述べた特性の磁気抵抗素
子に限らず、磁界が強くなったとき抵抗値が小さくなる
特性を持つ磁気抵抗素子、あるいは磁気抵抗素子以外の
他の磁気センサにも本発明は適用できる。
【0063】さらに、本発明は方位計の専用装置に限ら
ず、電子腕時計、高度計等に組み込むこともでき、自動
車用のナビゲーション装置に利用することもできる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、複数の磁気センサの基
準となる磁気抵抗素子の出力により、外部磁界を測定し
たときの磁気センサの出力電圧を補正することで、個々
の磁気センサの出力のばらつきを補正することができ
る。これにより、複数の磁気センサの出力を調整する作
業が不要となり、経年変化による出力のばらつきも防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回路ブロック図である。
【図2】磁気抵抗素子基板の構造を示す図である。
【図3】検出部の回路構成図である。
【図4】検出部の各部の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図5】第1実施例の磁気抵抗素子の出力電圧と磁界と
の関係を示す図である。
【図6】第2実施例の回路構成図である。
【図7】第2実施例の回路各部の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図8】第2実施例の磁気抵抗素子の出力電圧と磁界と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 検出部 2 A/D変換部 3 演算/制御部 5 表示部 6、7 磁気抵抗素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の磁気センサと、 これらの磁気センサにバイアス磁界を印加するバイアス
    磁界印加手段と、 前記バイアス磁界印加手段がバイアス磁界を変化させる
    時、前記磁気センサの出力値のうちで基準となる値を検
    出する基準値検出手段と、 前記バイアス磁界印加手段が所定のバイアス磁界を印加
    している状態における前記磁気センサの出力値を、前記
    基準値検出手段が検出した基準となる値により補正する
    補正手段と、 この補正手段が補正した前記磁気センサの出力から方位
    を算出する方位算出手段と、 を備えることを特徴とする電子方位計。
  2. 【請求項2】前記基準値検出手段が検出する基準となる
    値は、前記バイアス印加手段がバイアス磁界を変化させ
    ている状態における前記磁気センサの出力の極値である
    ことを特徴とする請求項1記載の電子方位計。
  3. 【請求項3】前記基準値検出手段が検出する基準となる
    値は、前記磁気センサが飽和状態にある時の該磁気セン
    サの出力値であることを特徴とする請求項1記載の電子
    方位計。
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