JPH0516410B2 - - Google Patents

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JPH0516410B2
JPH0516410B2 JP59188978A JP18897884A JPH0516410B2 JP H0516410 B2 JPH0516410 B2 JP H0516410B2 JP 59188978 A JP59188978 A JP 59188978A JP 18897884 A JP18897884 A JP 18897884A JP H0516410 B2 JPH0516410 B2 JP H0516410B2
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protons
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Shii Hokanson Jeraado
Pii Shoomubaagu Jon
Shii Furenchi Jeimuzu
Bii Tanatsuku Jozefuino
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Warner Lambert Co LLC
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はCL−1957Aと命名された抗腫瘍作用
を示す抗生物質および製薬的に許容しうる担体か
らなる腫瘍治療剤に関する。 さらに別の本発明特徴では哺乳動物における微
生物感染症の治療法は有効量の化合物CL−
1957Aまたはそれの製薬的に許容しうる塩を製薬
的に許容しうる担体と一緒にして投与することか
らなる。 本発明の別の特徴では哺乳動物における腫瘍治
療法は有効量の化合物CL−1957Aまたはそれの
製薬的に許容しうる塩を製薬的に許容しうる担体
と一緒にして投与することからなる。 図のIa,Ib,IcおよびIdはそれぞれCL−1957A
と命名された化合物の紫外スペクトル、赤外スペ
クトル、360MHzプロトン磁気共鳴スペクトルお
よび90.5MHz13C核磁気共鳴スペクトルである。 本発明によればアクチノミセスの選択された分
離物である分離物ATCC39366を人工条件下で実
質量のCL−1957Aが生成されるまで培養しつい
でその後その化合物を単離させることにより抗生
物質CL−1957Aが製造される。 本発明方法に適しているアクチノミセスの株は
米国ペンシルバニアで集められた土壌試料中に見
出された。この微生物はたとえばりん酸カリウ
ム、硫酸マグネシウムおよび硫酸第1鉄のような
塩およびたとえばグリセロールおよびアスパラギ
ンのような炭素源を含有する適当な寒天平板培地
を使用して土壌試料から単離された。微生物の菌
株は寒天培地上にプレートし、一旦プレートされ
たら土壌微生物の発育のために好ましい温度、特
に45℃で培養させた。 寒天平板分離法により土壌試料から単離された
CL−1957A生産微生物はアクチノミセスの未同
定分離物であり、そして「The American Type
Culture Collection」(Rockville
Maryland20852)に寄託されており、そこでは
ATCC39366としてそれらの永久培養菌コレクシ
ヨンに保管されている。またCL−1957Aを生産
するこの微生物は「the Warner−Lambert/
Parke−Davis Culture Collection」
(2800Plymouth Road、Ann Arbor、
Michigan48105)において親液性管中、冷凍バイ
アル中および土壌管中の休止培養菌として保管さ
れており、そこでは培養菌WP−2053と命名され
ている。 抗菌性と抗腫瘍性の両方を示す化合物CL−
1957Aは管理条件下で好気発酵中に分離物
ATCC39366により製造される。発酵媒地は炭素
源、窒素源、無機質源および生長因子からなる。
炭素源の例としてはグリセロールおよび種々の単
糖類(たとえばグルコース、マンノース、フルク
トース、キシロース、リボース)または他の炭水
化物含有化合物(たとえばデキストリン、澱粉、
コーンミールおよび乳漿)があげられる。発酵培
地中における炭素源物質の正常量は約0.1〜約10
重量%で変化する。 発酵培地中の窒素源は有機物質、無機物質また
は両者の混合された物質である。かかる物質の例
としては綿実ミール、大豆ミール、とうもろこし
胚種粉、コーンステイープリカー、蒸留乾燥可溶
物(distillers dried solubles)、落花生ミール、
ペプトン化されたミルクおよび種々のアンモニウ
ム塩があげられる。 無機質および生長因子の添加もまたCL−
1957A化合物の製造に役立つ。発酵培地無機質添
加剤の例としてはたとえば塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、硫酸第1鉄、炭酸カルシウム、塩化コ
バルトおよび硫酸亜鉛があげられる。生長因子源
としては種々のイーストおよびミルクの製品があ
げられる。 CL−1957A化合物を製造するのに好ましい方
法は液中培養発酵による。本発明のこの具現化に
よれば各発酵成分は溶液または懸濁液の状態で調
製され、その混合物は引き続きオートクレープで
または蒸気加熱により減菌される。この水性媒体
のPHは好ましくは約PH4〜約PH8に調整され、そ
の混合物は約16℃〜約45℃の温度に冷却されて減
菌される。冷却された減菌発酵培地に微生物を接
種し、その後通気とかきまぜを行ないながら発酵
を実施する。 液中培養法では発酵は振とうフラスコ中または
静置タンク発酵機中で実施される。振とうフラス
コ中では培地を空気と混合させるためにフラスコ
を振とうさせることにより通気は達成される。静
置タンク発酵機中ではデイスクタービン、羽根付
デイスク、オープンタービンまたはマリンプロペ
ラの形態をとることができる羽根車によつてかき
まぜられる。振盪した混合物中に空気または酸素
を注入することにより通気は達成される。 CL−1957A化合物の十分な製造は通常これら
の条件下で約2日〜10日の期間後に達成される。 また別の具現化ではCL−1957A化合物は微生
物の固相発酵によつても製造されうる。 以下に当業者が本発明を実施しうるように実施
例を提供するが、それらは単に本発明の説明のた
めである。したがつてそれらは特許請求の範囲に
記載の本発明の範囲を限定するものではない。 CL−1957A化合物の発酵による製法 実施例 1 本発明のアクチノミセス(ATCC39366)の培
養菌をそれの寒天平板からの単離にしたがつて
CIM23培地を用いて寒天斜面に移しついで7〜
14日間28℃で培養した。 表 CIM23培地の調整 アミデツクスコーンスターチ 10g N−Zアミン A型 2g ビーフエキストラクト(デイフコ社製) 1g イーストエキストラクト(デイフコ社製) 1g 塩化コバルト5水化物 20mg 寒天 20g蒸留水 1000ml 実施例 2 寒天斜面からの微生物生長物の一部分を5mlの
SD−05種培地含有の18-mm×150-mm試験管に植え
つけるために使用した。この接種された種を3〜
4日間24℃、170rpmで振盪させた。 表 SD−05種培地の調整 アムベレツクス1003 0.5% (アンバー研究所製) グルコース1水化物 0.1% (セレロース社製) デキストリン−アミデツクスB411 2.4% (コーンプロダクツ社製) N−Zケース 0.5% (フムコ シエフフイールド社製) 噴霧乾燥されたミート可溶物 0.3% (デイリンラブス社製)炭酸カルシウム 0.2% 実施例 3 実施例2の微生物生長物の1ml部分を25mlの
SM−57スクリーニング培地含有の185ml振盪管
に移した。 表 SM−57スクリーニング培地の調製
スクロース 1.5% ラクトース 1.0% ペプトン化されたミルク 0.65% フイツシユ ミール 0.35%トルラ イースト 0.25% 菌の植えつけられた振盪管を振盪させながら
(170rpm旋回振盪、5cm落差)4日間24℃で培養
した。この肉汁において初めてCL−1957A化合
物の製造が観察された。 この微生物の発酵活性を確認するために300ml
のバツフル付振盪フラスコ中に含有されたSM−
57スクリーニング培地の第2の50mlバツチを実施
例2からの2mlの微生物種で接種した。この混合
物を振盪させながら(170rpm旋回振盪、5cm落
差)4日間24℃で培養した。4日後その発酵ビー
ルは外見上、顆粒状から菌糸状であり、そのPHは
5.5〜6.0であつた。 この発酵肉汁の抗腫瘍活性は組織培養で生長し
たL1210マウス白血病細胞に対して1:100の希
釈で試験された。この試験法はDeran氏、
Greenberg氏、MacDonald氏、Schumacher氏お
よびAbbott氏による「Cancer Chemotherapy
Reports」第3部、第3巻No.2(1972)に詳記さ
れている。0〜35%のL1210白血病細胞生長割合
を与えた肉汁はコントロール条件下でのこれら細
胞の生長に比べて活性とみなされた。0%が最も
活性であつた。実施例3の発酵肉汁について観察
した活性は表に示されている。 表 実施例3からの発酵肉汁の抗腫瘍活性 (L1210マウス白血病細胞に対して測定され
た) 試 料 L1210細胞生長% 振盪管からの肉汁 11 振盪フラスコからの肉汁 6 また実施例3からの粗発酵ビールは寒天−デイ
スク法を用いていくつかの微生物に対して抗微生
物活性についても試験した。この粗ビールはアグ
ロバクテリウム ツメフエシエンス
(Agrobacterium tumefaciens)、アルカリジエ
ンス ビスコラクチス(Alcaligenes
viscolactis)、バチルス ズブチリス(Bacillus
subtilis)、ブランハメラ カタルハリス
(Branhamella catarhalis)、大腸菌
(Escherichia coli)、ミクロコツカス ルテウス
(Micrococcus luteus)およびミクロコツカス
リゾデイクチカス(Micrococcus lysodeikticus)
に対して活性であることが見出された。 実施例 4 それぞれに300mlのSM−57スクリーニング培
地を含有している2個の2振盪フラスコに12ml
の微生物種を植えつけた。これらのフラスコを振
盪させながら(170rpm旋回振盪、5cm落差)24
℃で4日間培養した。 これら2個のフラスコからの発酵ビールをプー
ルし、ついで組織培養で生長したL1210マウス白
血病細胞と生体内におけるP388ネズミリンパ球
白血病の両方に対して抗腫瘍活性を試験した。両
試験は前記の「Cancer Chemotherapy
Reports」第3部、第3巻No.2(1972)に記載の
方法にしたがつて実施された。 粗ビールは試験管内においてL1210細胞生長を
6%に制限するまで観察された。生体内における
P388の結果は表に示されている。そこではデ
ータは%T/C値で表されている。 %T/C=
処置したマウスの中間生き残り時間/コントロールマウ
スの中間生き残り時間×100 【表】 実施例 5 冷凍バイアルからの培養懸濁液(1ml)を暖
め、ついで600mlのSD−05種培地含有の2のバ
ツフル付フラスコに無菌状態で移した。この接種
されたフラスコ内容物を振盪させながら
(130rpm旋回振盪、5cm落差)24℃で72時間培養
した。 72時間後種フラスコの内容物を16のSD−05
種培地含有の30ジヤー発酵機に無菌状態で移し
た。この接種されたジヤー内容物を300rpmで攪
拌しそして1容量/容量/分の速度で空気を送
り、分散させながら24℃で24時間培養した。 実施例 6 それぞれに16のPM−10生産培地を含有して
いる3個の30の攪拌されたジヤーを121℃で40
分間オートクレープに入れて減菌した。発酵機お
よび内容物を冷却し、各々に実施例5からの約
800mlの微生物生長物を植えつけた。この接種さ
れた生産ジヤーを300rpmで攪拌しそして1容
量/容量/分の速度で空気を送り、分散させなが
ら24℃で6日間培養した。発泡を抑制するために
ダウコーニング社の“C”抗発泡剤が使用され
た。 【表】 CL−1957A化合物の生産は生体外における
L1210マウス白血病に対する試験によりおよびい
くつかの微生物に対して抗微生物活性を測定する
ことにより発酵サイクル中に調べられた。さらに
PHおよび沈殿%のような発酵要素は発酵サイクル
中に記録された。データは表に示されている。 【表】 実施例 7 冷凍保存された分離物ATCC39366の培養の1
ml部分を2のバツフル付振とう−フラスコに含
有された600mlのSD−05種培地を接種するために
使用した。この接種された振とうフラスコ内容物
を振とうさせながら(130rpm旋回振とう、5cm
落差)24℃で71時間培養した。 2フラスコからの微生物生長物は30の攪拌
ジヤー発酵機中に含有された16のSD−05種培
地を接種するために使用された。この接種された
発酵機内容物は300rpmで攪拌しそして1容量/
容量/分の速度で空気を送り、分散させながら24
時間24℃で培養した。 160ガロン(606)のPM−10生産培地を含有
する200ガロン(757)発酵機は121℃で40分間
蒸気で加熱することにより減菌された。発酵機お
よびそれの内容物を24℃に冷却し、これに30攪
拌ジヤー発酵機からの約15の微生物生長物を植
えつけた。この接種された生産培地を0.75容量/
容量/分の速度で空気を送り、分散させながら
155rpmで攪拌しながら24℃で5日間培養した。
発酵培地の発泡を抑制するために必要に応じダウ
コーニング社の“C”抗発泡剤を加えた。 CL−1957A化合物の生産はL1210マウス白血病
細胞試験を使用して発酵サイクル中、ミクロコツ
カスルテウスおよびバチルスズブチリスに対する
発酵ビールの抗微生物活性を測定することにより
そしてたとえばPHおよび沈殿%のような発酵要素
により調べられた。データは表に示されてい
る。 【表】 粗ビールを集め、CL−1957A化合物を以下の
記載のようにして単離した。 CL−1957A化合物の化学単離 実施例 8 前記実施例7で調製された発酵ビールを硫酸で
PH3.5に調整し、ついで硫酸エチル(227)と共
に1時間混合した。セライト545(11.4Kg)を加
え、その混合物を46cmプレート・アンド・フレー
ムフイルタープレスを通して炉過した。炉液を放
置して下方の水性相を酢酸エチル抽出物から分離
させた。フイルターケークを酢酸エチル(132)
で洗浄しそしてその洗液を76の新しい酢酸エチ
ルで希釈後に前記からの分離された水性層を抽出
させるために使用した。混合物を沈殿させた後
に、第2抽出物からの水性層および有機層を分離
し、ついでその水性層を新しい酢酸エチル(189
)で3回目の抽出を行つた。三つの有機層を一
緒にしそして脱イオン化水(95)で洗浄した。
混合物を放置して沈殿させついで水洗液を分離さ
せた。上方の酢酸エチル層(529)を真空中で
濃縮して31にしついで酢酸エチルをメタノール
に置き換えてさらに濃縮して4.5のメタノール
濃縮物を得た。この濃縮物を1/10容量の水で希釈
し、4ずつの石油エーテル(沸点30°〜60°)で
2回抽出しついで約500mlに濃縮した。メタノー
ルを水により置換して濃縮を続けて約400mlの水
性懸濁液を得、これを400mlずつの酢酸エチルで
3回抽出した。酢酸エチル抽出物を一緒にし、無
水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、炉過し、濃縮し
て小さな容量にしついで珪酸およびセライト545
(1:1)からなる250gの混合物と混合した。生
成するスラリーを真空中で蒸発させて乾燥固体に
し、これをジクロロメタン(300ml)でスラリー
にし、これをジクロロメタン中に詰められた珪酸
およびセライト545(1:1)からなる4Kgの混合
物を含有するカラムのトツプに加えた。このカラ
ムをジクロロメタン(16)で洗浄しついでジク
ロロメタン−メタノール(99:1、14)、ジク
ロロメタン−メタノール(98:2、20)および
ジクロロメタン−メタノール(96:4、20.5)
で溶離させた。ジクロロメタン−メタノール
(99:1)およびジクロロメタン−メタノール
(98:2)で溶離するフラクシヨンを一緒にしそ
して真空中で濃縮して粗CL−1957Aを含有する
粘稠性油状物を得た。 CL−1957Aの精製 実施例 9 前記からの粗CL−1957Aフラクシヨンを750ml
ずつのn−ヘプタンで2回磨砕した。ヘプタン不
溶性物質をメタノール(250ml)に溶解しそして
生成するメタノール溶液を炉過しついで真空中で
濃縮乾固させてCL−1957Aを含有する22gの固
体残留物を得た。この固体を再びメタノール(20
ml)に溶解しついでメタノール中に詰められた2
のセフアデツクスLH−20上でクロマトグラフ
イーにかけた。 流出液に色が現れた後に1つの100mlフラクシ
ヨンおよび5つの200mlフラクシヨンを集めた。
CL−1957Aの大部分を含有した(HPLC試験に
基づく)フラクシヨンの5および6を一緒にしつ
いで濃縮乾固させて13.6gの粗CL−1957Aを得た。
ついでこの物質は溶離剤としてメタノール−水
(80:20)を使用してステンレス鋼カラム(7cm
〔内径〕×85cm)に含有された1.9KgのC18−シリカ
ゲル(カリフオルニア州ハーバーシテイーにある
Analytichem International社製のセプラリテ
(Sepralyte)C−18(40μm粒子の大きさ)上でク
ロマトグラフイーにかけることによりさらに精製
された。全部で18個の500mlフラクシヨンおよび
7個の1のフラクシヨンが集められた。フラク
シヨン9〜17はすべてのCL−1957Aを含有して
おり(HPLC試験による)、これらは個々のフラ
クシヨン中に存在するCL−1957Aの評価される
純度にしたがつて一緒にされた。すなわち9〜
12、13〜15および16〜17のフラクシヨンがそれぞ
れ5.75g、12.5gおよび0.7gの固体を生成した。引
き続き各群の固体を1%水の添加により脱活性化
されたシリカゲル60(40〜60μm、E.Merk試薬)
を含有する別のカラム上でクロマトグラフイーに
かけた。試料適用後、各カラムをジクロロメタン
−メタノール(98:2)で洗浄しついでジクロロ
メタン−メタノール(95:5)で溶離した。たと
えば、C18−シリカゲルフラクシヨン13〜15から
の12.5g生成物を2.5cm〔内径〕×85cmガラスカラ
ム中に含有された200gの脱活性化シリカゲル上
でクロマトグラフイーにかけた。ジクロロメタン
−メタノール(98:2)の5個の150mlフラクシ
ヨンを集めた後そのカラムを3個の150mlフラク
シヨン、8個の50mlフラクシヨンおよび1個の
150mlフラクシヨン中に集められたジクロロメタ
ン−メタノール(95:5)で溶離させた。5%メ
タノール溶離物からなる8〜12のフラクシヨンは
CL−1957Aの大部分を含有しており(HPLCお
よびTLCの試験に基づく)、これらを一緒にしつ
いで濃縮乾固させて1.03gの精製されたCL−
1957Aを淡黄色固体フオームとして得た。C18
シリカゲルフラクシヨン9〜12および16〜17を同
様にシリカゲルクロマトグラフイーで精製してそ
れぞれ1.6gおよび0.4gの精製されたCL−1957Aを
得た。 CL−1957Aの化学的および物理学的性質は表
に示されており、その化合物の紫外スペクト
ル、赤外スペクトル、360MHzプロトン磁気共鳴
スペクトルおよび90.5MHz13C核磁気共鳴スペク
トルはそれぞれ図のIa,Ib,IcおよびIdとして示
されている。 【表】 ける極大
【表】 単位における下方磁場
(downfield)における主
要シグナル
【表】 ロロホルム溶媒に基づいて計算され
た。
他の構造を除外して特定の構造に固守する訳で
はないけれどもCL−1957Aの化学構造は表に
示されたスペクトルデータに一致する下記の構造
式によつて示される構造に相当するものと思わ
れる。 ラクトン環に結合された基の正確なシス−トラ
ンス配置および炭素−炭素二重結合に関する正確
なE−Z配置は本明細書出願時点では確かにわか
つていない。したがつて本発明は前記の構造式
のすべて可能なシス−トランス異性体およびE−
Z異性体を包含するものとして考えられる。前記
で命名されたこの化合物の名称(シス−トランス
またはE−Zの配置を指定していないが)は19−
(3,6−ジヒドロ−3−メチル−6−オキソ−
2H−ピラン−2−イル)−17−エチル−6−ヒド
ロキシ−3,5,7,9,11,15−ヘキサメチル
−8−オキソ−2,10,12,16,18−ノナデカペ
ンタエン酸である。 CL−1957Aの生物活性 実施例 10 CL−1957Aの抗微生物活性は12.7mmペーパーデ
イスクを10μg/ml、100μg/mlおよび500μg/ml
の濃度で調製されたCL−1957Aの溶液で飽和し
そして各飽和されたペーパーデイスクを特定微生
物の接種された寒天培地含有のバイオアツセイト
レー上に置くことにより評価された。デイスクお
よび接種された培地を37℃で16時間培養しそして
もし存在するならば生成する生長抑制ゾーンの直
径を測定した。これらのテストからのデータは表
に示されている。 【表】 実施例 11 マウスにおけるP388白血病に対するCL−
1957Aの生体内活性を「Cancer Chemotherapy
Reports」第3巻第3部、第1〜87頁(1972)に
確立された工程成績表を使用して試験した。マウ
スに0日目に腹腔内に感染させついで1〜5日目
に表に示されたCL−1957Aの投与量を投与
した。これらの試験結果は前述の定義を有する%
T/C値によつて表に示されている。 【表】 実施例 12 L1210マウス白血病細胞に対するおよび人の結
腸腺癌細胞に対するCL−1957Aの細胞毒性を試
験管内において測定した。ID50値は表に示さ
れている。 【表】 実施例 13 本実施例では以下のようにしてマウスにおける
リツジウエイ骨肉腫(Ridgeway Osteogenic
Sarcoma)に対してCL−1957Aの生体内活性が
試験された。雄のAKRマウスをプールし、リツ
ジウエイ骨肉腫の30〜60mg断片を套管針により皮
下に接種し、再びプールしついで0日目に任意に
治療群に分配した。 これらのマウスは2日目、6日目および10日目
に、その後は一週一回、0.9%塩化ナトリウム溶
液に溶解した試験化合物を腹腔内に注射された。
24日目および35日目に腫瘍を測定した。結果は%
T/C(下記に定義される)として表に示さ
れている。35日目における40以下の%T/C値は
活性とみなされる。 %T/C=処置動物の腫瘍の大きさ/対照動物の腫瘍
の大きさ×100 【表】 実施例 14 マウスのB16黒色腫に対するCL−1957Aの生体
内活性が「Cancer Chemotherapy Reports」第
3巻、第3部,第1〜87頁(1972)において確立
された工程成績表を使用して試験された。マウス
に0日目に套管針によりB16黒色腫を接種しつい
で1日目、5日目、9日目にCL−1957Aを腹腔
内に注射した。B16黒色腫に対するこの化合物の
活性は%として表現され、未処置マウスに対する
処置マウスの日数で表わされる中間寿命の比を示
す%T/C値によつて表に提供されている。 【表】 本発明化合物は有機ないし無機の塩基で製薬的
に許容しうる塩を生成する。適当な無機塩基の例
としてはたとえば水酸化アンモニウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水
酸化カルシウム、炭酸水素ナトリウムなどをあげ
ることができる。また、製薬的に許容しうる塩は
陽イオンを生成するに十分強い有機窒素塩基から
誘導されるアミン陽イオンで生成される。 本発明の酸の製薬的に許容しうる塩はたとえば
その酸を水中に懸濁しそしてそのPHを製薬的に許
容しうる塩基で調整することによりまたは溶媒中
でその化合物を1当量の製薬的に許容しうる塩基
と反応させついで溶媒を減圧下で除去することに
より製造される。 製薬的に許容しうる金属陽イオンの用語はたと
えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、アルミニウム、亜鉛、鉄などのような金
属から誘導される+電荷を帯びたイオンを意味す
る。塩類はその化合物の遊離酸形態を常套手段で
1当量の所望塩基と接触させることにより製造さ
れる。遊離形態はその塩形態を酸で処理すること
により再生されうる。たとえば遊離酸形態をそれ
ぞれの塩から再生させるには希水性酸溶液が使用
されうる。このためには希塩酸水溶液が適当であ
る。遊離酸形態はたとえば極性溶媒中における溶
解度のようなある種の物理学的性質においていく
分かそれの各塩形態とは異なるが、しかしその他
の点ではそれら塩類は本発明のためには各遊離酸
形態に等しい。 製薬的に許容しうるアミン陽イオンの用語は+
電荷を帯びたアンモニウムイオンおよびかかる陽
イオンを生成するに十分強い有機窒素塩基から誘
導される類似イオンを意味する。遊離カルボキシ
ル基含有のかかる化合物の薬理学的に許容しうる
無毒性付加塩を生成するのに有用な塩基は当業者
ならばその範囲が容易に理解される一つの類を生
成する。単に説明のためだが、それらは陽イオン
形態における式 {式中、Ra,RbおよびRcは独立して水素、約
1個から約6個の炭素原子を有するアルキル、約
3個からの約6個の炭素原子を有するシクロアル
キル、約6個の炭素原子を有するアリール、約7
個から約11個の炭素原子を有するアルアルキル、
約2個から約4個の炭素原子を有するヒドロキシ
アルキルまたは約8個から約15個の炭素原子を有
するモノアリールヒドロキシアルキルであるかあ
るいはそれらが結合する窒素原子と一緒になる場
合にはRa,RbおよびRcのいずれか2つは炭素、
水素、酸素または窒素を含有する5員環〜6員環
の複素環の部分を生成することができ、その複素
環およびそのアリール基は置換されていないかあ
るいはモノアルキルまたはジアルキル(ここでア
ルキル基は約1個から約6個の炭素原子を有す
る)で置換されている}の塩基からなると云え
る。したがつてアンモニアまたは塩基アミンから
誘導される製薬的に許容しうる陽イオンからなる
Ra,RbおよびRcの具体例としてはたとえばアン
モニウム、モノメチルアンモニウム、ジメチルア
ンモニウムおよびトリメチルアンモニウム、モノ
エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウムおよ
びトリエチルアンモニウム、モノプロピルアンモ
ニウム、ジプロピルアンモニウムおよびトリプロ
ピルアンモニウム(イソおよびノルマル)、エチ
ルジメチルアンモニウム、ベンジルジメチルアン
モニウム、シクロヘキシルアンモニウム、ベンジ
ルアンモニウム、ジベンジルアンモニウム、ピペ
リジニウム、モルホリニウム、ピロリジニウム、
ピペラジニウム、ピリジニウム、1−メチルピペ
リジニウム、4−エチルモルホリニウム、1−イ
ソプロピルピロリジニウム、1,4−ジメチルピ
ペラジニウム、1−n−ブチルピペリジニウム、
2−メチルピペリジニウム、1−エチル−2−メ
チルピペリジニウム、モノエタノールアンモニウ
ム、ジエタノールアンモニウムおよびトリエタノ
ールアンモニウム、エチルジエタノールアンモニ
ウム、n−ブチルモノエタノールアンモニウム、
トリス(ヒドロキシメチル)メチルアンモニウ
ム、フエニルモノエタノールアンモニウムなどが
あげられる。 実施例 15 CL−1957Aのナトリウム塩の製法 2.5mlのメタノール中における100mg(0.176ミ
リモル)のCL−1957Aの冷却した溶液に冷却し
た水酸化ナトリウム溶液(10mg、0.0176M)を滴
加した。添加中、白色沈殿が生成するが、塩基溶
液の添加終了までに再び溶解した。生成する溶液
を真空中で濃縮しついで水で40mlに希釈した。2
mlの適量のこの溶液をいくつかの6mlバイアルの
各々に加えた。各バイアルの内容物を凍結乾燥さ
せて各バイアル中に5mgのCL−1957Aナトリウ
ム塩に相当する白色固体を得た。 実施例 16 CL−1957Aのカルシウム塩の製法 2.5mlのメタノール中における100mg(0.176ミ
リモル)のCL−1957Aの冷却した溶液に冷却し
た水酸化カルシウム溶液(10ml、0.0088M)を滴
加した。塩基溶液の添加後、白色懸濁液が生成し
たが、いくらかの物質は溶液容器の壁に凝固し
た。メタノールを蒸発により除去しそして十分な
1,1−ジメチルエタノールを加えてCL−
1957Aの水に可溶性のカルシウム塩を溶解させ
た。生成する溶液を凍結乾燥させて固体カルシウ
ム塩を得たが、これは水に不溶性であるが、しか
しエタノールに可溶性であることが見出された。 実施例 17 CL−1957Aのカリウム塩の製法 2.5mlのメタノール中における100mg(0.176ミ
リモル)のCL−1957Aの冷却した溶液に冷却し
た水酸化カリウム溶液(10ml、0.0176M)を攪拌
しながら滴加した。生成する溶液を真空中で濃縮
しついで40mlの水で希釈した。2mlの適量のこの
溶液をいくつかの6mlバイアルの各各に加えた。
各バイアルの内容物を凍結乾燥させて各バイアル
中に5mgのCL−1957Aカリウム塩に相当する白
色固体を得た。 実施例 18 CL−1957Aのトリエチルアンモニウム塩の製
法7.55mlの水中におけるトリエチルアミン(2.45
ml、0.176ミリモル)の冷却した溶液を2.5mlのメ
タノール中における100mg(0.176ミリモル)の
CL−1957Aの溶液に攪拌しながら滴加した。生
成する溶液を回転蒸発器上で濃縮して約2mlの最
終容量にしついで水で40mlに希釈した。2mlの適
量のこの溶液をいくつかの6mlバイアルの各々に
加えた。各バイアルの内容物を凍結乾燥させて各
バイアル中に5mgのCL−1957Aトリエチルアン
モニウム塩に相当する白色固体を得たが、それは
水溶性であることが見出された。 実施例 19 マンニトール含有の、CL−1957Aのナトリウ
ム塩の製法 2.5mlのメタノール中における100mg(0.176ミ
リモル)のCL−1957Aの冷却した溶液に冷却し
た水酸化ナトリウム溶液(10ml、0.0176M)を滴
加した。生成する溶液を真空中で濃縮してメタノ
ールを除去しついでその濃縮物に10mlの水中に含
有された500mgのマンニトールを加えた。この混
合物を水で40mlに希釈した。2mlの適量のこの溶
液をいくつかの6mlバイアルの各々に加えた。各
バイアルの内容物を凍結乾燥させて各バイアル中
に充填剤としてマンニトールを含有した5mgの
CL−1957Aナトリウム塩に相当する白色固体を
得た。 実施例 20 アスコルビン酸およびマンニトールを含有し
た、CL−1957Aのナトリウム塩の製法 2.5mlのメタノール中における100mg(0.176ミ
リモル)のCL−1957Aの冷却した溶液に冷却し
た水酸化ナトリウム溶液(10ml、0.0176M)を滴
加した。生成する溶液を真空中で濃縮してメタノ
ールを除去しついでこの濃縮物に共に10mlの水中
に含有された500mgのマンニトールおよび73.3mg
のアスコルビン酸を加えた。生成する混合物を水
で40mlに希釈した。2mlの適量のこの溶液をいく
つかの6mlバイアルの各々に加えた。各バイアル
の内容物を凍結乾燥させて各バイアル中に充填剤
としてのマンニトールを含有した5mgのCL−
1957Aナトリウム塩および2.48mgのアスコルビン
酸に相当する白色固体を得た。 実施例 21 CL−1957AのN−メチル−D−グルカミン塩
の製法 氷浴中で冷却された2mlのメタノール中におけ
る32mgのCL−1957Aに水中における11mgのN−
メチル−D−グルカミンの5ml溶液を攪拌しなが
ら滴加した。この溶液を真空中で濃縮してメタノ
ールを除去しついで凍結乾燥のために10mlに希釈
した。凍結乾燥された固体は白色で粉末状であ
る。N−メチル−D−グルカミン塩は水溶性であ
る。 遊離酸形態あるいは1種またはそれ以上の製薬
的に許容しうる塩の形態のいずれかにおける抗生
物質CL−1957Aは適合する製薬的に許容しうる
担体と組み合わせた製薬組成物としてそれらの抗
微生物活性および抗腫瘍活性のために有用であ
る。また、これらの組成物は他の抗微生物剤およ
び/または抗腫瘍剤を含有してもよい。これらの
組成物は所望の投与ルートのためのいずれか製薬
的に適当な形態で調製されうる。かかる形態の例
としてはたとえば錠剤、カプセル、ピル、粉末お
よび顆粒のような経口投与用の固体形態、たとえ
ば溶液、懸濁液、シロツプおよびエリキシルのよ
うな局所投与または経口投与のための液体形態お
よびたとえば減菌性の溶液、懸濁液または乳液の
ような非経口投与に適した形態をあげることがで
きる。 本発明により記載の化合物から製薬組成物を調
製するには不活性な製薬的に許容しうる担体は固
体または液体のいずれかであることができる。固
体形態製剤の例としてはたとえば粉末、錠剤、分
散性顆粒、カプセル、カシエーおよび坐薬があげ
られる。固体担体は希釈剤、香味剤、溶解剤、減
摩剤、懸濁剤、結合剤または錠剤分解剤としても
作用しうる1種またはそれ以上の物質であること
ができるし、またそれはカプセル化物質でもあり
うる。粉末の場合には担体は微粉化活性化合物と
混合する微粉化固体である。錠剤の場合には活性
化合物は適当な割合において、必要な結合性質を
有する担体と混合されそして所望の形および大き
さで詰められる。粉末および錠剤は5%または10
%から約70%の活性成分を含有するのが好まし
い。適当な固体担体は炭酸マグネシウム、ステア
リン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、
ペクチン、デキストリン、澱粉、ゲラチン、トラ
ガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース、低融点ワツクス、ココア
バターなどである。「製剤」の用語は活性成分
(他の担体を含有するかまたは含有しないで)が
担体により取り囲まれるカプセルを提供する担体
としてのカプセル化物質と一緒になつた活性成分
の剤を包含することを意図している。同様に、カ
シエーが包含される。錠剤、粉末、カシエーおよ
びカプセルは経口投与に適した固体投与量剤形と
して使用されうる。 坐薬を調製するには脂肪酸グリセリドまたはコ
コアバターの混合物のような低融点ワツクスを最
初に融解しついで活性成分をたとえば攪拌により
均一にその中に分散させる。ついで融解された均
一混合物を都合のよい大きさにされた鋳型中に注
ぎ、放置して冷却させしめて固化する。 液体形態の製剤の例としては溶液、懸濁液およ
び乳液があげられる。非経口用注射用では一例と
して水溶液または水−プロピレングリコール溶液
があげられる。また液体製剤はポリエチレングリ
コール水溶液中の溶液状態で調製されうる。経口
用に適した水溶液は活性成分を水中に溶解しそし
て所望に応じ適当な着色剤、香料、安定剤および
シツクナーを加えることにより調製されうる。経
口用に適した水性懸濁液は天然ゴムまたは合成ゴ
ム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボ
キシメチルセルロースおよび他の周知懸濁剤の粘
稠性物質と共に水中に微粉化活性成分を分散させ
ることにより調製されうる。 また、使用直前に経口または非経口のいずれか
の投与用の液体形態製剤に変換されることを意図
する固体形態製剤も包含される。かかる液体形態
の例としてはたとえば溶液、懸濁液および乳液が
あげられる。これらの特定の固体形態製剤は単位
投与量剤形で提供されるのが最も都合がよく、し
かもそれ自体として単一の液体投与量単位を提供
するのに使用される。あるいはまた、十分な固体
は液体形態への変換後に多数回の個々の液体投与
量が、あらかじめ決められた容量の液体形態製剤
をたとえば注射器、茶さじまたは他の容量測定容
器で測定することにより得られるように提供され
うる。多数回液体投与量がこのように調製される
場合その液体投与量の未使用部分は可能性のある
分解を遅らせるために低温(すなわち冷蔵下に)
に維持するのが好ましい。液体形態に変換される
べき固体形態製剤は活性物質の外に香味剤、着色
剤、安定剤、バツフアー、人工ないし天然の甘味
剤、分散剤、シツクナー、溶解剤などを含有しう
る。液体形態製剤を調製するのに使用される液体
は水、等張水、エタノール、グリセリン、プロピ
レングリコールなどおよびそれらの混合物である
ことができる。当然、使用される液体はたとえば
多量のエタノールを含有する液体製剤が非経口用
に適当ではないように、投与のルートによつて選
択されるであろう。 しかしながら抗生物質CL−1957Aおよびそれ
の塩は純粋な固体形態の場合および製薬組成物の
調製で通常用いられる多くの無毒性の製薬的に許
容しうる液体溶媒との組み合わせの場合の両方に
おいて室温では予想外に不安定であるということ
が見出された。 たとえば表のデータにより説明されるよう
に純粋な化合物の固体製剤は製薬用としては安定
性が十分でないことが見出された。CL−1957A
の溶液を4mg/mlの濃度で種々の溶媒中において
調製しそして生成する溶液の0.5ml適量を6mlバ
イアル中に入れついで真空中において蒸発乾固さ
せた。生成した薄−フイルム製剤を、HPLC技術
により標準試料に対してそのフイルムの純度を比
較することにより安定性について試験した。 表のデータはCL−1957Aの薄−フイルム
製剤が、約1ケ月後にいくらかの分解を示し始め
たアスコルビン酸塩含有製剤を除いては1週間さ
えの期間安定ではなかつたということを説明して
いる。 【表】 【表】 同様に、表に示されたデータにより説明さ
れるように、CL−1957Aは溶媒としてジメチル
アセトアミド(DMA)またはジメチルスルホキ
シド(DMSO)を用いる溶液製剤中において十
分に安定ではない。表において溶液は2.0
mg/mlの濃度で指摘された溶媒中において調製さ
れそして種々の間隔でのHPLC法によりCL−
1957Aの標準試料に対して純度を試験した。 純粋な固体形態またはある種の製薬的に許容し
うる溶媒中の溶液製剤の状態におけるCL−
1957Aのこの不安定性はこの化合物またはそれの
塩の1種を含有する製薬組成物の調製に関して特
別な困難をもたらす。なぜならばCL−1957Aを
含有する商業的に成長しうる製剤は許容しうる貯
蔵寿命を有していなければならないからである。 しかしながら、表のデータにより明らかな
ようにこの化合物はたとえば95%エタノール、無
水エタノールおよびプロピレングリコールのよう
な低級アルコール中における溶液状態では安定で
あるということが見出されたので、かかる溶液は
製剤として使用するのに十分安定である。 【表】 【表】 mgアスコルベート
ジメチルアセトアミド 95 93 −
ジメチルスルホキシド 93 90 −

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 以下の特徴を有するCL−1957Aと命名され
    た抗生物質またはそれの製薬的に許容し得る塩類
    および製薬的に許容し得る担体からなる腫瘍治療
    剤。 a 分子量540原子重量単位: b 融点41〜44℃(先に軟化を伴う): c 旋光度〔α〕23/D−157°(クロロホルム中の0.7
    %): d メタノール中の紫外吸収スペクトル(遊離酸
    型)が290nmでの屈折および260nm以下での末
    端吸収を示す: e メタノール中の紫外吸収スペクトル(カルボ
    キシレート陰イオン型)が240nm(a=61.1)、
    287nm(a=6.6)および378nm(a=3.5)にお
    いて極大を示す: f クロロホルム中の赤外吸収スペクトルが2975
    cm-1、2940cm-1、1715cm-1、1700cm-1(シヨー
    ルダー)、1645cm-1、1455cm-1、1375cm-1
    1255cm-1、1105cm-1および965cm-1において主
    要な吸収ピークを示す: g ジユウテロクロロホルム溶液中の360MHzプ
    ロトン磁気共鳴スペクトルがテトラメチルシラ
    ンから0.77(二重線、3個のプロトン)、0.97
    (二重線、3個のプロトン)、1.03(三重線、3
    個のプロトン)、1.05(三重線、3個のプロト
    ン)、1.10(二重線、3個のプロトン)、1.13(二
    重線、3個のプロトン)、1.73(多重線、1個の
    プロトン)1.80(単線、3個のプロトン)、1.88
    (二重線の二重線、1個のプロトン)、2.06(三
    重線、2個のプロトン)、2.11(単線、3個のプ
    ロトン)、2.17(多重線、1個のプロトン)、
    2.17(四重線、2個のプロトン)2.51(多重線、
    1個のプロトン)、2.65(多重線、1個のプロト
    ン)、2.80(多重線、1個のプロトン)、3.56(三
    重線、1個のプロトン)、3.64(多重線、1個の
    プロトン)、4.97(二重線の二重線、1個のプロ
    トン)、5.06(二重線、1個のプロトン)、5.21
    (二重線、1個のプロトン)、5.57(多重線、1
    個のプロトン)、5.66(単線、1個のプロトン)、
    5.70(二重線の二重線、1個のプロトン)、5.97
    (二重線、1個のプロトン)、5.98(二重線、1
    個のプロトン)、6.62(二重線、1個のプロト
    ン)および6.93(二重線の二重線、1個のプロ
    トン)の各ppm単位における下方磁場
    (downfield)においてシグナルを示す: h ジユウテロクロロホルム溶液中の90.5MHz13
    C核磁気共鳴スペクトルがテトラメチルシラン
    から215.08、171.01、164.30、161.06、151.47、
    137.90、136.44、135.53、135.18、130.18、
    128.14、128.01、122.76、120.05、116.85、
    81.49、74.32、46.74、45.70、45.65、40.84、
    33.58、32.21、26.61、20.85、18.65、16.08、
    13.68、13.62、13.08、12.61および12.38の各
    ppm単位における下方磁場において主要なシグ
    ナルを示す。 2 化合物CL−1957Aおよび無水エタノールの
    溶液からなる前記第1項に記載の腫瘍治療剤。 3 化合物CL−1957Aおよび95%エタノールの
    溶液からなる前記第1項に記載の腫瘍治療剤。 4 化合物CL−1957Aおよびプロピレングリコ
    ールの溶液からなる前記第1項に記載の腫瘍治療
    剤。 5 さらにアスコルビン酸を含有する前記第3項
    に記載の腫瘍治療剤。
JP59188978A 1983-09-12 1984-09-11 抗生物質cl―1957aを含有する腫瘍治療用製薬組成物 Granted JPS60149579A (ja)

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