JPH05163912A - 電磁駆動バルブ - Google Patents

電磁駆動バルブ

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JPH05163912A
JPH05163912A JP3351097A JP35109791A JPH05163912A JP H05163912 A JPH05163912 A JP H05163912A JP 3351097 A JP3351097 A JP 3351097A JP 35109791 A JP35109791 A JP 35109791A JP H05163912 A JPH05163912 A JP H05163912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic poles
valve
magnetic pole
side magnetic
pair
Prior art date
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Pending
Application number
JP3351097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takero Nakajima
中島健朗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】移動磁界を生ずる磁極の組からの電磁誘導によ
り電磁バルブを作動させる駆動機構の温度上昇による推
力の劣化を防止する。 【構成】電磁バルブ1の上方に取付けて中央磁極51に
遊嵌させた二次導体6に対し、交叉した二系統の側方磁
極52,52とサイド磁極53,53とをそれぞれ対面
させて配置し、駆動に際してはこれら磁極を交互に通電
して他方は休止させ、通電による温度上昇を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダの吸
排気口に設けられ電磁力により駆動される電磁駆動バル
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からシリンダに配置された吸排気バ
ルブはクランク軸の回転に基づいて駆動されるカムシャ
フトやロッカーアームなどにより機械的に開閉操作され
るが、その開閉の自由度が小のため、電磁力により駆動
して自由度を増加させた電磁駆動バルブの開発が行われ
ている。
【0003】そして、この種のバルブを制御するのに、
永久磁石により閉方向に常時バイアスし、電磁力により
開方向へ駆動する駆動手段を有するバルブ制御装置が特
開平2−123210号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような電磁バル
ブでは、例えば永久磁石により吸着されて閉弁位置にあ
るバルブを駆動手段の電磁コイルに通電して移動させる
には、初期駆動力を含めた大きな推力が必要となり、こ
の通電によるコイルの銅損やコアの鉄損の発熱にて駆動
機構の温度が上昇し、バルブの駆動力が減少する。
【0005】そして、エンジンの運転サイクル中におけ
る駆動機構への通電時間、すなわち使用時間率が大にな
ると、図3に示す使用時間率と推力との対比図のよう
に、通電時間に応じて推力が指数関数的に減少するとい
う問題がある。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は電磁バルブを駆動する電磁機構
の使用時間率を減少させて温度上昇を抑え、推力の低下
を防止しようとする電磁駆動バルブを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、上下方向に連設されて移動磁界を
発生する複数の磁極の組を両側に対面させて配置し、こ
れらの対面する磁極の組の電磁誘導により推力を生ずる
二次導体にステムを連結したバルブにより、シリンダの
吸排気口を開閉する電磁駆動バルブにおいて、前記の移
動磁界と同様な磁界を生ずる磁極の組を前記の両側の磁
極の組を有する面に交叉させて二次導体を挟んで対面配
置し、これらの二系統の磁極の組を交互に励磁してバル
ブを駆動する電磁駆動バルブが提供される。
【0008】
【作用】移動磁界を発生して電磁バルブを駆動する磁極
の組を二系統配置し、この二系統の磁極の組に交互に通
電して他方は休止させるので、通電による温度上昇が抑
えられ、推力の劣化が防止される。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0010】図1は本発明にかかる電磁駆動バルブの一
実施例を示す上面図および縦断面図であり、同図におい
て1は電磁バルブで、そのステム11はバルブガイド1
2により上下に往復自在に軸承され、閉弁時にはシリン
ダの吸気口、または排気口のバルブシート13に茸弁1
4が着座し、流路を閉鎖する。
【0011】2は磁性体からなる吸引板で、スプリング
シート21を介してステム11の上部に固定金具22に
より固着されており、駆動部ケース3の下方の内壁に配
置されたソレノイド部4により吸引されて、開弁時の初
期駆動力を電磁バルブ1に加えるものである。そしてソ
レノイド部4は円筒状の外側コア41と内側コア42と
の両底部を環状の底板コア43により接続した形状に形
成された鉄心40と、前記外側コア41と内側コア42
との空間に巻回された巻線45とを備え、該巻線45へ
の通電にて生ずる電磁力により吸引板2を吸引し、スプ
リング23の弾性力と反対の下方向の推力をステム11
に与えるように構成されている。
【0012】5はリニア駆動部で、そのコア部は中央磁
極51と、該中央磁極51を挟んで両側にその断面が櫛
歯状に形成された複数の磁極を有する左右一組の側方磁
極52,52とを備えており、さらに本実施例では側方
磁極52の配置と直角に交叉するように側方磁極と同様
な一組のサイド磁極53,53が中央磁極51を挟んで
配置されている。
【0013】そして、側方磁極52,52およびサイド
磁極53,53が駆動部ケース3に密着する側辺の頂部
と、中央磁極51の頂部とは該磁極から十字状に凸設さ
れた上部コア511により連結されて磁路が形成されて
いる。また、櫛歯状の磁極が中央磁極51の外周壁に接
する部分には所定の空隙が設けられ、後述する二次導体
が上下方向に移動自在に遊嵌されるように構成されてい
る。
【0014】521は側方磁極52に巻回された一次巻
線となるコイルで、図示の矢印Aは該コイル521に通
電時の磁束の流れを示すもので、積重ねられた複数のコ
イル521にはそれぞれ位相のずれた電流が供給されて
前記の空隙には上下方向の移動磁界が生ずるように構成
されている。なお、サイド磁極53にもコイル531が
巻回されており、側方磁極52におけるコイル521と
同様な作動をするものである。
【0015】6は円筒状の二次導体で中央磁極51の外
周に遊嵌されており、その下部は前述のスプリングシー
ト21に固着され、ステム11と一体に上下移動するも
のである。そして二次導体6の外方の側方磁極52のコ
イル521、またはサイド磁極53のコイル531に位
相の異なる交流電力が供給されて磁極間にて移動磁界が
生ずると、二次導体には誘導電流が流れて推力が発生
し、電磁バルブ1が駆動されるように構成されている。
【0016】7はコントローラで、マイクロコンピュー
タからなり、中央制御装置、各種メモリ、入/出力回路
などを備えており、入力されたエンジン回転数や回転位
相などに応じて、ソレノイド部4の巻線45に対する通
電や、側方磁極52のコイル521およびサイド磁極5
3のコイル531に対する移動磁界を生ぜしめる位相の
異なる交流の通電を制御するものである。そして特にコ
イル521およびコイル531へは交互に電流を通じて
側方磁極52の作動時はサイド磁極53を休止させ、つ
ぎのサイクルはサイド磁極53が作動して側方磁極52
が休止となる制御を行うように構成されている。
【0017】つぎにこのように構成された本実施例の作
動を説明すると、電磁バルブ1の開弁に際してソレノイ
ド部4の巻線45に通電し、磁化された鉄心40の吸引
力によりステム11に設けた吸引板2を下方に引付ける
力を作動させ初期駆動力を印加する。ついで、例えばリ
ニア駆動部5の側方磁極52に移動磁界を生じさせるた
め、そのコイル521に所定の位相のずれた交流電力を
通電する。そしてソレノイド部4による駆動力と、リニ
ア駆動部5の移動磁界により誘導される二次導体6に生
ずる推力とにより速度の制御を行って電磁バルブ1を開
弁させる。
【0018】所定のタイミングの後、通電を断ってスプ
リング22の弾性力により閉弁させるが、このとき電磁
バルブ1の速度制御のために側方磁極52のコイル52
1への電流を制御し、また着座時の制御を行う。
【0019】つぎの開弁のサイクルではソレノイド部4
への通電により初期駆動力を得るとともに、サイド磁極
53のコイル531に所定の位相のずれた交流電力を供
給して移動磁界を生じせしめ、上記と同様にステム11
を下方に駆動して電磁バルブ1を開弁させる。したがっ
てこのサイクルでは側方磁極52は休止となるため前の
サイクルにおける通電によるコアの鉄損やコイルの銅損
により上昇した温度が放熱されることになる。
【0020】このようにエンジンの運転に応じて開閉さ
せる電磁バルブ1に対するリニア駆動部5の励磁作動
は、開閉のサイクル毎に側方磁極52とサイド磁極53
とを交互に作動させ、他方は休止させるため温度上昇が
抑えられ、したがって使用時間率の半減により推力の低
下が防止できることになる。
【0021】図2は電磁バルブのリフトと供給する電力
との一例を示す図面であり、本実施例ではリニア駆動部
に二系統の側方磁極とサイド磁極とを設けたため、図示
のように単一の励磁磁極に比して、電力の印加時間が半
減することが示されている。
【0022】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
電磁バルブの駆動制御に際してリニア駆動部に移動磁界
を発生させる側方磁極とサイド磁極を配置して二次導体
に推力を生じさせるように構成したので、これらの磁極
を交互に通電し、他方は休止させることができ、このた
め単一の励磁磁極を連続して使用する場合に比して使用
時間率が半減し、指数関数的な関係にある推力の劣化は
半減以下となって効率よく電磁バルブを駆動できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁駆動バルブの一実施例を示
す上面および縦断面図である。
【図2】電磁バルブのリフトと供給電力とを示す図面で
ある。
【図3】バルブ駆動機構の使用時間率と推力との対比の
一例を示す曲線図である。
【符号の説明】
1…電磁バルブ 2…吸引板 4…ソレノイド部 5…リニア駆動部 6…二次導体 7…コントローラ 51…中央磁極 52…側方磁極 53…サイド磁極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に連設されて移動磁界を発生する
    複数の磁極の組を両側に対面させて配置し、これらの対
    面する磁極の組の電磁誘導により推力を生ずる二次導体
    にステムを連結したバルブにより、シリンダの吸排気口
    を開閉する電磁駆動バルブにおいて、前記の移動磁界と
    同様な磁界を生ずる磁極の組を前記の両側の磁極の組を
    有する面に交叉させて二次導体を挟んで対面配置し、こ
    れらの二系統の磁極の組を交互に励磁してバルブを駆動
    することを特徴とする電磁駆動バルブ。
JP3351097A 1991-12-11 1991-12-11 電磁駆動バルブ Pending JPH05163912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1156192A1 (en) * 2000-05-16 2001-11-21 MAGNETI MARELLI S.p.A. Method for protection against overheating of electromagnetic actuators for actuation of intake and exhaust valves in internal-combustion engines

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1156192A1 (en) * 2000-05-16 2001-11-21 MAGNETI MARELLI S.p.A. Method for protection against overheating of electromagnetic actuators for actuation of intake and exhaust valves in internal-combustion engines
US6390038B1 (en) 2000-05-16 2002-05-21 MAGNETI MARELLI S.p.A. Method for protection against overheating of electromagnetic actuators for actuation of intake and exhaust valves in internal-combustion engines

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