JPH0516373U - 回覧板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 速やかに回覧することができる回覧板を提供
する。 【構成】 回覧板Ａは、回覧紙１を挟み止める金具２を
備えた回覧板本体３と、空気又は空気より比重の軽い気
体が充填されたゴム製の風船体５と、ゴム製の紐体６と
からなり、該紐体６の一端は回覧板本体３の中央上辺部
に形成された開口部４に取り付けられ、その他端は風船
体５の結び目に取り付けられることにより構成される。
また、風船体５の表面には、至急回覧すべき旨の文字表
示がなされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、会社内の各人に又は町内会の各家庭に文書等による連絡事 項などを回覧するために使用される回覧板の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来における回覧板は、例えば、回覧板本体の台紙に両側より三つ折りの折り 目を設け、この三つ折り台紙の中央上辺部に回覧情報紙を挟み止める金具を取り 付けてなる回覧板が知られていた（実開昭59-24380号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の回覧板では、例えば、回覧する人数が多い会 社内における回覧では、各人の仕事との関係上、回覧がスムーズに流れないこと があり、また、従来の回覧板では机上の書類の山等に埋もれてしまうことがあり 、そのため回覧の内容によっては〆切を過ぎてから回覧されてくる等の課題が少 なからずあった。 本考案は、このような従来の課題に鑑み、これを解消するためになされたもの であり、速やかに回覧することができる回覧板を提供することを目的とするもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような従来の課題を解消し、所期の目的を達成するためになさ れたものであり、その要旨とする構成は、回覧板本体に風船体が取り付けられた ことを特徴としてなる回覧板に存する。尚、前記風船体は紐体を介して回覧板本 体に取り付けられることが好ましい。

【０００５】

【作用】

このように構成された回覧板によれば、風船体を見つけるだけで回覧板が今ど こにあるのかを簡単に見つけ出すことができ、また、机の上の書類等に紛れこま ないようになり、さらに、机の中にしまい込めないし、しかも、邪魔になるので すぐに次の人に速やかに回覧されることとなる。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図１及び図２は、本考案の第１実施例を示すものであり、本実施例の回覧板Ａ は、回覧紙１を挟み止める金具２を備えた折り畳み式の回覧板本体３と、空気又 は空気より比重の軽い気体が充填されたゴム製等からなる風船体５と、ゴム製又 は糸等からなる紐体６とからなり、該紐体６の一端は前記回覧板本体３の中央上 辺部に形成された開口部４に取り付けられ、その他端は上記風船体５の結び目に 取り付けられることにより構成されている。また、上記風船体５の表面には、「 至急回覧」の文字が表示されている。

【０００７】 このように構成される本実施例の回覧板Ａは、風船体５を取り付けたままの状 態で回覧されるものであり、例えば、回覧する人数が多い会社内における回覧で は、風船体５を見つけるだけで回覧板Ａの回覧状態を簡単に見分けることができ 、また、机の上の書類等に紛れこまないようになり、さらに、机の中にしまい込 めないし、しかも、邪魔になるのですぐに次の人に速やかに回覧されることとな る。さらにまた、風船体５には「至急回覧」である旨の文字表示がなされている ので、より速やかに回覧されるものとなる。

【０００８】 図３及び図４は、本考案の第２実施例を示すものであり、本実施例の回覧板Ｂ は、回覧板本体３ａが一枚板から構成された点、風船体５ａの形状が扇形の立体 形状をした点及び該風船体５ａの表面に「特急回覧」の文字表示、回覧期限記入 欄及び担当者名記入欄を設けた点でのみ前記第１実施例の回覧板Ａと相違するも のである。

【０００９】 本考案は、上述のように構成され、使用されるものであるが、上述の実施例に 限定されるものではなく、本考案の基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々の設 計変更及び使用が可能である。例えば、回覧板本体３は、一般に回覧板として使 用されるものであれば、その形状又は構造は何等限定されるものではない。また 、風船体５は、回覧板の回覧状態を簡単に見分けることができるものであれば、 その形状、構造若しくは取り付け位置及びその取付構造は何等限定されるもので はなく、例えば、至急回覧するものである場合には上記実施例の文字表示の他、 風船体５の色を変えることにより行うこともでき、また、風船体の表面に絵や模 様若しくはマンガ等を施してもよいものである。さらに、前記実施例において、 風船体を紐体を介して回覧板本体の開口部に取り付けたが、紐体を介在させるこ となく、風船体を直接回覧板本体の適宣位置に取り付けてもよいものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の回覧板によれば、風船体を見つけるだけで回覧板が今どこにあるのか を簡単に見つけ出すことができ、また机上の書類の山等に紛れこまないようにな り、さらに、机の中にしまい込めないし、しかも、邪魔になるのですぐに次の人 に速やかに回覧されることとなる利点を有する。 さらにまた、本考案の回覧板は構造も単純であるため大量生産に適し、価格も 低廉なものとして需要者に供給することができるものとなっている。 このように本考案は優れた利点を有しているものであり、本考案を実施するこ とはその実益的価値が甚だ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示し、回覧板本体を展開
した状態を示す斜視図である。

【図２】第１実施例の回覧板本体を開じた状態を示す斜
視図である。

【図３】本考案の第２実施例を示す回覧板の斜視図であ
る。

【図４】第２実施例における風船体の拡大正面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 回覧板 ３ 回覧板本体 ５ 風船体 ６ 紐体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回覧板本体に風船体が取り付けられたこ
   とを特徴としてなる回覧板。
2. 【請求項２】 前記風船体は紐体を介して回覧板本体に
   取り付けられたことを特徴としてなる請求項１に記載の
   回覧板。