JPH0516344A - インクジエツト記録ヘツド - Google Patents

インクジエツト記録ヘツド

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Publication number
JPH0516344A
JPH0516344A JP16685191A JP16685191A JPH0516344A JP H0516344 A JPH0516344 A JP H0516344A JP 16685191 A JP16685191 A JP 16685191A JP 16685191 A JP16685191 A JP 16685191A JP H0516344 A JPH0516344 A JP H0516344A
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JP
Japan
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substrate
ink
flow path
head
jet recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP16685191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunei Takabayashi
俊英 高林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP16685191A priority Critical patent/JPH0516344A/ja
Publication of JPH0516344A publication Critical patent/JPH0516344A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インクジェット記録ヘッド組立時に各製造工程
における品質の劣化および歩留まりの低下を抑え、印字
品質が高く寿命の長いヘッドを得る。 【構成】ノズル4・供給口6等の流路、共通インク室
7、供給管8が一体に形成され、ガス抜き孔10を設け
た第1の基板1と、透明な薄板部材である第2の基板2
と、圧電素子3とにより構成され、第1の基板1の凸状
接合部1aと第2の基板2との接合により基板間に形成
される非流路部空間を大気開放したことを特徴とする。 【効果】このような構成により、各製造工程における加
熱時に第2の基板2の剥がれ、変形、残留応力の発生を
防止し、圧電素子3の接着不良を低減でき、歩留まりの
向上がはかれる。さらにヘッドの特性が良好且つ安定に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主にインクジェット記録
装置に関し、詳しくはインクジェット記録装置のヘッド
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術として、特開昭55−
82664に開示されるように、2枚の基板の一方に、
ノズル、圧力室、共通インク室を有する溝部よりなるイ
ンク流路と共通インク室を設け、凸状部分を平滑なもう
一方の基板と相互に接合することにより、インクジェッ
ト記録ヘッドを構成するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、一方の基板に多数の流路を設けた場合、接合さ
れた2枚の基板の中間の非流路部に大気開放されていな
い密閉空間が形成される。 密閉空間中のガスは、基板
の乾燥工程等の加熱時に膨張して、基板の永久変形、剥
がれ等接合不良の原因となり、さらに基板の永久変形は
圧電素子接着部の平坦度を劣化させ、高度な平坦度が要
求される圧電素子接着工程において歩留まりの低下、さ
らにはインク吐出特性の劣化を引き起こす原因となって
いた。また、基板加熱時の密閉空間中のガス膨張と基板
変形により、2枚の基板および基板接合部には残留応力
が発生する。この残留応力は、基板の耐久性を著しく劣
化させるといった課題をも有していた。
【0004】本発明はこのような欠点を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、インク
ジェット記録ヘッドにおいて接合された2枚の基板間に
形成される非流路部の空間を大気開放することにより、
製造歩留まりが高く、インク吐出特性が良好で印字が高
品位な、寿命の長いインクジェット記録ヘッドを得るこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドは、ノズルと、圧力室と、供給口とを有する
溝部よりなるインク流路と、共通インク室とが設けられ
た第1の基板と、該第1の基板のインク流路側表面に接
合された第2の基板を有し、該第2の基板と前記第1の
基板の中間に形成される非流路部の空間にガス抜き孔を
設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の上記の構成によれば、流路が設けられ
た第1の基板と流路側表面に接合された第2の基板によ
り形成される非流路部の空間を大気開放することによ
り、乾燥工程等の加熱時においても、ガスが膨張して基
板の剥がれ、変形、残留応力を発生させることがない。
従って、基板の平坦度を損なわず圧電素子の接着を安定
して行うことができ、ヘッド製造の歩留まりおよびヘッ
ド寿命が向上する。さらに、インク吐出特性をも良好且
つ安定にせしめ、高品位な印字を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。いずれの図面も同一符号は同一の構成要素を示
す。
【0008】図1は本発明の実施例におけるインクジェ
ット記録ヘッドの一部品である第1の基板1の平面構成
図である。本発明の実施例では、同一特性のインク流路
が第1の基板1上に9本形成されており、印字のために
インクを吐出するノズル4、インク中に混入した気泡の
排出に使用されるダミーノズル4a、インク吐出圧力を
発生する圧力室5、流路へのインク流入を制限する供給
口6を有するインク流路と共通インク室7およびインク
供給管8が形成されている。第1の基板1は、ポリカー
ボネートやポリサルフォン等の樹脂よりなる。さらに、
第1の基板1の流路側表面には、図1に流路の輪郭等を
形成する凸状な接合部1aが設けられており、この突き
出し量は5〜10μm程度である。 また、各流路間に
おいて接合部1aで囲まれた部分には、第1の基板1に
ついて貫通孔であるところのガス抜き孔10が設けられ
ている。
【0009】図2は本発明の実施例の断面構成分解図で
あり、本発明のインクジェット記録ヘッドの組立の様子
を説明している。9はフィルタであり、まずこれを第1
の基板1の供給管8と共通インク室7の間に設けられた
インク通路の段付き部に融着代を有して超音波融着す
る。次に、透明で平滑な薄板部材であるところの第2の
基板2を第1の基板1に接合部1aを介して接合する。
第2の基板2の材質についても第1の基板1と同様に樹
脂であり、さらに第1の基板1に対して非接合面側には
酸化インジウム等からなる透明で導電性を有するITO
膜が蒸着されている。第2の基板2の接合によって、第
1の基板1と第2の基板2により、ノズル4、ダミーノ
ズル4aおよび供給管8以外の部分からインクが漏れな
いように、インク流路・共通インク室7が密封される。
3は圧電素子であり、チタン酸バリウムやジルコン酸鉛
よりなり、焼結されて、表面には電極を付与され、高電
界で分極処理されており、厚み方向に電圧を印加するこ
とにより電荷を保持して長さ方向に収縮する性質を有す
る。圧電素子3は、インク流路の圧力室5直上部の第2
の基板2上に接着され、透明な電極であるところのIT
O膜を通じて接着面側は−側電極に、非接着面側は+側
電極に接続される。なお、これら電極については図示し
ない。
【0010】図3は本発明の実施例の断面構成図であ
る。圧電素子3の電極間に電圧を印加することにより、
圧電素子3は長さ方向に収縮しようとするが、前述のよ
うに第2の基板2に拘束される構造になっているので、
曲げモーメントが作用して圧電素子3と第2の基板2は
圧力室5側に撓む。ノズル4はインク滴の吐出孔であ
る。 圧力室5は、圧電素子3および第2の基板2の撓
みによってインク流路内に圧力を生じせしめる。供給口
6は、インク流路へのインクの供給を制限しているオリ
フィスである。共通インク室7は、複数のインク流路に
供給口6で通じていて、インク流路へ供給するインクを
一時蓄えている。供給管8は、共通インク室7に連通し
てヘッド外部のインクタンク等よりヘッド内部へインク
を導入するための管である。これらインク流路と共通イ
ンク室7には常時インクが満たされた状態となってい
る。また、フィルター9はヘッド外部からの異物の侵入
を防止している。
【0011】図4および図5はいずれも本発明の実施例
の断面構成図であり、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの駆動方法について説明している。これらの図により
本発明のインクジェット記録ヘッドの駆動方法について
概説する。まず、圧電素子3は電荷を保持して収縮して
おり、図4の様に第2の基板2に拘束され、撓んで圧力
室5のインクを排除している。この時、図中のインク滴
100はまだ吐出していない。次に、圧電素子3の電荷
を回路を閉じるなどして放出すると、図5の様に圧電素
子3と第2の基板2は各々の弾性によって平面に復帰す
る。この時インクは供給口6より供給されて圧力室5は
インクで満たされる。圧力室5がインクで満たされた時
点で圧電素子3に電圧パルスを印加すると、圧電素子3
と第2の基板2は再び図4の様に撓み、圧力室5のイン
クを排除して圧力を発生させ、排除されたインクはノズ
ル4よりインク滴100となって吐出される。インク滴
100は通常ノズル4より液柱となって吐出し、吐出後
インクの表面張力により複数のインク滴となり、紙面等
の印刷媒体面に到達して浸透または付着し、画素として
の1つの点を印刷する。
【0012】前述のように、圧電素子3は接着により第
2の基板2に拘束されている。圧電素子3に電圧を印加
したとき、圧電素子3の収縮を効率よく撓みに変換する
ために、接着剤は硬度、弾性係数が大きいものを選定
し、また圧電素子3と第2の基板2の間の接着層は可能
なかぎり薄くしなければならない。特に、接着層厚みは
インクスピード、インク重量等のインク吐出特性を大き
く左右するため、接着層厚みばらつきを低減させること
がヘッド製造上重要である。
【0013】図6は本発明の実施例の平面構成図であ
る。第2の基板2は透明な薄板部材であるため、第2の
基板2を通して第1の基板1上に設けられた流路、フィ
ルタ9、接合部1a等を見ることが可能である。ここで
図中基板上下に設けられたダミーノズル4aは、共通イ
ンク室7に流入した気泡をヘッド外部へ排出するための
特別な流路のノズルである。ダミーノズル4aを設ける
ことにより、気泡によるインク吐出の不安定状態が発生
する確率を低減し、インクジェットヘッドの信頼性を向
上させることが可能となる。ダミーノズル4aの流路
は、その特性が他のインク流路と流路抵抗のみが等しく
なるように設計されており、供給管8を通じて外部から
侵入した気泡を速やかに排出させるため、ヘッド外部か
らインクに圧力を加え強制的に気泡を排出させるといっ
た、気泡排出専用の動作時のみ特性が他の流路と一致す
る様になっている。
【0014】さて、第1の基板1における第2の基板2
との接合面は、インク流路、共通インク室7等の輪郭を
持った凸状な接合部1a表面のみであり、2枚の基板接
合により形成される非流路部の空間をガス抜き孔10に
より大気開放することが必要となる。ガス抜き孔10
は、2枚の基板接合によって非流路部の空間に空気等が
密閉されて乾燥工程等の加熱時にガス圧が高まり、第2
の基板2が変形したり剥がれたりすることを防いでい
る。そのため、圧電素子3接着部における第2に基板2
の平坦度を1μm以下に確保することが可能であり、こ
れは従来の1/2〜1/3の値となっているため、基板
接合、圧電素子3接着工程において歩留まりが向上し、
圧電素子3と第2の基板2の接着層厚みのばらつきを低
減できるため、インク吐出特性の良好なインクジェット
記録ヘッドが得られる。また、基板に大きな応力が残留
している場合、インク接液試験や耐久試験等において基
板にインクと応力によるソルベントクラックが発生する
ことがあるが、本発明の実施例によれば大きな残留応力
を残すことがないため、インクジェット記録ヘッドの耐
久性を向上させることができる。なお、ガス抜き孔10
の形状、位置および大きさについては、ヘッドの機能に
悪影響を与えない範囲で任意に選定することができる。
また、ガス抜き孔10を第2の基板2側に設けても、同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、流路
の設けられた第1の基板に薄板部材であるところの第2
の基板を、第2の基板における圧電素子接着部の平坦度
を確保しつつ接合することが可能であり、さらにこれら
基板の接合剥がれや圧電素子の接着不良、また残留応力
も発生しないため、インクジェット記録ヘッドのインク
吐出特性が良好且つ安定しており、印字品質が良く、製
造歩留まりが高くて寿命が長いインクジェット記録装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の第一の基板を示す平面構成
図。
【図2】本発明の一実施例を示す断面分解構成図。
【図3】本発明の一実施例を示す断面構成図。
【図4】本発明の一実施例の駆動動作を示すインク流路
断面図。
【図5】本発明の一実施例の駆動動作を示すインク流路
断面図。
【図6】本発明の一実施例を示す平面構成図
【符号の説明】
1 第1の基板 1a 接合部 2 第2の基板 3 圧電素子 4 ノズル 4a ダミーノズル 5 圧力室 6 供給口 7 共通インク室 8 供給管 9 フィルタ 10 ガス抜き孔 100 インク滴

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 画素の単位となるインク滴を吐出させる
    ことにより、情報を記録するインクジェット記録装置に
    おいて、ノズルと、圧力室と、供給口とを有する溝部よ
    りなるインク流路と、共通インク室とが設けられた第1
    の基板と、該第1の基板のインク流路側表面に接合され
    た第2の基板を有し、前記第1の基板と前記第2の基板
    の中間に形成される非流路部の空間にガス抜き孔を設け
    たことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
JP16685191A 1991-07-08 1991-07-08 インクジエツト記録ヘツド Pending JPH0516344A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16685191A JPH0516344A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 インクジエツト記録ヘツド

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JP16685191A JPH0516344A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 インクジエツト記録ヘツド

Publications (1)

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JPH0516344A true JPH0516344A (ja) 1993-01-26

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ID=15838829

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JP16685191A Pending JPH0516344A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 インクジエツト記録ヘツド

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JP (1) JPH0516344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06115087A (ja) * 1992-06-04 1994-04-26 Sony Tektronix Corp インク・ジェット・プリント・ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06115087A (ja) * 1992-06-04 1994-04-26 Sony Tektronix Corp インク・ジェット・プリント・ヘッド

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