JPH05163423A - 投射材用ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物 - Google Patents

投射材用ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物

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JPH05163423A
JPH05163423A JP35365591A JP35365591A JPH05163423A JP H05163423 A JPH05163423 A JP H05163423A JP 35365591 A JP35365591 A JP 35365591A JP 35365591 A JP35365591 A JP 35365591A JP H05163423 A JPH05163423 A JP H05163423A
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JP
Japan
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polyethylene terephthalate
terephthalate resin
weight
parts
resin
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Pending
Application number
JP35365591A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kishida
靖雄 岸田
Tetsuo Nishikawa
哲生 西川
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨能力に優れた湿式ブラスト用の投射材に
好適な組成物を提供する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)と、
アルミナ(B)及び/又はガラスビーズ(C)よりなる
組成物であって、該ポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)が結晶化処理を施されたものであることを特徴と
する投射材用ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形品のバリ取りに
使用する湿式ブラスト用投射材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属鋳造品や樹脂成形品のバ
リ取りを目的にブラスト加工が広く行なわれている。ブ
ラスト加工に使用する投射材としては、金属粒子や各種
セラミック粒子が一般に用いられている。
【0003】更に、樹脂成形品に対しては、良好な表面
外観を維持するために、樹脂複合材が投射材として使用
されている。
【0004】この投射材用樹脂複合材としては、特開昭
59−69265号公報や特開昭60−228073号
公報等が挙げられる。
【0005】ここでは、ガラスビーズや天然火成岩の細
粒表面をポリアセタールやポリカーボネート等の比較的
比重の大きい合成樹脂で被覆した、平均比重が1.5以
上の投射材が示されている。
【0006】これらは比重が1.5以上で重いため、湿
式ブラスト加工に使用しても水流によって水面上に浮き
上がることなく、均一で一様な加工ができると述べられ
ている。
【0007】しかしながら、ガラスビーズ或は天然火成
岩とも砥粒としての研磨能力は十分とはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、研磨能力に優れた湿式ブラスト用の投射材に好
適な組成物を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(A)と、アルミナ(B)及び
/又はガラスビーズ(C)よりなる組成物であって、該
ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)が結晶化処理を
施されたものであることを特徴とする投射材用ポリエチ
レンテレフタレート樹脂組成物によって達成される。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明で用いるポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(A)とは、酸成分としてテレフタル酸またはそ
のエステル形成性誘導体、グリコール成分としてエチレ
ングリコールまたはそのエステル形成性誘導体を用いて
縮合反応により得られるポリマーである。
【0011】この場合、酸成分或はグリコール成分に1
0モル%を超えない割合で他種の酸やグリコール、或は
これらのエステル形成性誘導体を含んでいてもよい。
【0012】このような他種の酸成分としては、例えば
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、或はこれらのエステル形成性誘導体が挙げられ
る。
【0013】又、他種のグリコール成分としては、ジエ
チレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジオール、ビスフェノ
ールAやこれらのエステル形成性誘導体の他に、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の
ポリアルキレングリコールやこれらのエステル形成性誘
導体が挙げられる。
【0014】本発明で使用するアルミナ(B)の平均粒
子径は、好ましくは1〜100μm、特に好ましくは1
0〜70μmである。
【0015】アルミナ(B)の配合量は、通常の場合、
(A)成分のポリエチレンテレフタレート樹脂100重
量部に対し、20〜250重量部が好ましく、特に好ま
しくは30〜200重量部である。
【0016】本発明で使用するガラスビーズ(C)は、
ブラスト用或は熱可塑性樹脂の無機フィラーとして用い
られているものであれば特に制限されるものでなく、そ
の平均粒子径は、好ましくは5〜100μm、特に好ま
しくは10〜50μmである。
【0017】ガラスビーズ(C)の配合量はポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対し、好ま
しくは20〜250重量部、特に好ましくは30〜20
0重量部である。
【0018】また、アルミナ(B)とガラスビーズ
(C)を併用して使用する場合もその配合量の合計は、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に
対し、好ましくは20〜250重量部、特に好ましくは
30〜200重量部である。
【0019】本発明に於ける結晶化処理とは、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(A)とアルミナ(B)及び/
又はガラスビーズ(C)よりなる組成物に対して、該ポ
リエチレンテレフタレート樹脂(A)の結晶化を高めて
硬度を上げるために施す熱処理のことである。
【0020】結晶化処理は、該組成物を熱分析した際
に、DSC曲線の昇温過程に於ける100〜150℃の
温度領域で結晶化に基づく発熱ピークが実質的に認めら
れなくなるまで実施すればよく、好ましくは100℃以
上、更に好ましくは130℃以上で1時間以上の熱処理
を施す。
【0021】結晶化処理の雰囲気は特に制限されるもの
ではなく、例えば、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性
ガス中や空気中、或は減圧下で実施する。
【0022】本発明にかかる投射材用ポリエチレンテレ
フタレート樹脂組成物の平均粒子径は、好ましくは10
0〜700μm、特に好ましくは200〜500μmで
ある。
【0023】本発明に於いて、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(A)とアルミナ粉末(B)を混練して投射材
を製造する方法は、特に制限されるものでなく、通常の
場合、単軸或は2軸押出機を用いて溶融混練する。
【0024】混練したものは、例えばハンマーミルやジ
ェットミル等の粉砕機を用いて細かくし、更にスクリュ
ーメッシュ等で篩分けして平均粒子径100〜700μ
mとして用いる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を用いて更に詳細に説明する。
【0026】〔実施例1および比較例1〕ポリエチレン
テレフタレート樹脂(鐘紡(株)製ベルペットEFG−
6)100重量部に平均粒子径50μmのアルミナ(日
本軽金属(株)製A14)100重量部を配合し、2軸
混練機を用いて、シリンダー温度270℃で溶融混練し
て、クエンチプールで冷却固化してペレットを得た(こ
れを比較例1のサンプルとする。)。
【0027】次いでこのペレットをジェットミルを用い
て平均粒子径200μmに粉砕し、この粉末状投射材に
対し、窒素ガス気流下、130℃で3時間の結晶化処理
を施した(これを実施例1のサンプルとする。)。
【0028】実施例1および比較例1のサンプルを窒素
ガス気流下、10℃/minの昇温速度でDSC分析し
たところ、実施例1のサンプルは100〜150℃の温
度領域には何ら発熱ピークは観察されなかったが、比較
例1のサンプルは129℃にピークトップのある、結晶
化に伴う明確な発熱ピークが観察された。
【0029】次に実施例1のサンプル、及び比較例1の
サンプル(ペレット)の200μm粉砕物を、それぞれ
を容積比30%の水スラリーとした後、ICリードフレ
ームのパッケージの合成樹脂のバリ取り用投射材に供し
た。
【0030】バリ取り試験は、スラリー圧力6kg/c
2 、ノズル噴射量10l/minの条件で実施した。
評価結果を表2に示す。尚、評価は実施例、比較例とも
投射後の成形品外観を目視判定した時のバリの程度を表
1に準じて示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】〔実施例2〕数平均分子量1,000のポ
リエチレングリコールを5モル%共重合したポリエチレ
ンテレフタレート樹脂100重量部に対し、平均粒子径
25μmのガラスビーズ(岳南光機(株)製FL50−
A)50重量部を配合し、2軸混練機を用いてシリンダ
ー温度270℃で溶融混練してクエンチプールで冷却固
化しペレットを得た。
【0034】このペレットを窒素ガス気流下、10℃/
minの昇温速度でDSC分析したところ、107℃に
ピークトップのある結晶化による発熱ピークが観察され
た。
【0035】次いでこのペレットに減圧下、110℃で
10時間の結晶化処理を施した。
【0036】これを窒素ガス気流下、10℃/minの
昇温速度でDSC分析したところ、100〜150℃の
温度領域には何ら発熱ピークは観察されなかった。
【0037】次いでこのペレットをジェットミルを用い
て平均粒子径200μmに粉砕した。
【0038】以下、実施例1に示した方法に準じてバリ
取り試験を実施した。評価結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】〔比較例2〕結晶化処理を施さない以外は
実施例2と同様にして平均粒子径200μmの粉末状投
射材を製造した。該粉末状投射材を使用し、実施例2と
同じ手順、条件でバリ取り試験を実施した。評価結果を
表3に併せて示す。
【0041】〔実施例3〕実施例2に於いて、平均粒径
子25μmのガラスビーズ50重量部に替えて、該ガラ
スビーズ25重量部及び実施例1で使用した平均粒子径
50μmのアルミナ25重量部の合計50重量部を使用
する以外は、全て実施例2と同様にして粉末状投射材を
製造した。該投射材を使用し、実施例2に記載した操作
手順と同様にして、バリ取り試験を実施した。評価結果
を表3に併せて示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)
    と、アルミナ(B)及び/又はガラスビーズ(C)より
    なる組成物であって、該ポリエチレンテレフタレート樹
    脂(A)が結晶化処理を施されたものであることを特徴
    とする投射材用ポリエチレンテレフタレート樹脂組成
    物。
JP35365591A 1991-12-17 1991-12-17 投射材用ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物 Pending JPH05163423A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2344348A (en) * 1998-12-04 2000-06-07 Marine Ultra Clean Limited Method for removing surface coating
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JP2008546546A (ja) * 2005-06-17 2008-12-25 サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ 金属切削工具の製造方法

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