JPH0516333U - 電子機器

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(57)【要約】【目的】機器のメカニズムとＧＮＤを低インピーダンス
で接続する手段を提供するところにある。【構成】電子機器のベースプレート２とメカニズム２を
一体化する。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子機器のグランド（以下、ＧＮＤと略す。）とメカニズムを一体化する機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３、図４に示すように、機器のメカニズム１が機器のロアケース３を介して機器のＧＮＤ上方に存在する場合、機器のメカニズム１は、その両端に止めネジ１０で固定された接地板１１のみを通して、ベースプレート２に止めネジ１２で接続される構造であった。

【０００３】通常、機器のベースプレート２は、基板７を取り付け部８に止めネジ９で固定しており、機器のＧＮＤとして使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述の構造では空間上または構造上の制約により、接続箇所が少なく接続面積が狭い為、接続インピーダンスが大きく、低インピーダンスで機器のメカニズムとＧＮＤが接続できず、輻射ノイズ及び端子間ノイズに対する機器のシールド効果が上がらないという問題点を有する。

【０００５】そこで、本考案はこの様な問題を解決する為、その目的とするところは、機器のメカニズムとＧＮＤを低インピーダンスで接続する手段を提供するところにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記問題点を解決するために、本考案は電子機器のベースプレートとメカニズムを一体化したことを特徴とする。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の実施例を示す斜視図であって、機器のメカニズム１の背面が機器のベースプレート２にまで延長されている。

【０００８】図１を見ると、まず機器のロアケース３には機器のメカニズム１背面の延長部５が通る様開口部６が設けられている。延長部５は、その開口部６を通り、さらに下方に伸び、ベースプレート２と一体化している。

【０００９】なお、機器のメカニズム１の延長部５は、機器のベースプレート２の形状に応じて、最短かつ最大の断面積が取れる様に設計されており、低インピーダンス化が図られている。

【００１０】基板７は機器の前面より挿入され、機器のベースプレート２の取り付け部８に機器のボトムケース４と共に止めネジ９で固定されている。

【００１１】この結果、機器のメカニズム１が、機器のロアケース３を介して機器のＧＮＤ上方に存在する場合において、機器のメカニズム１と機器のＧＮＤ間の接続インピーダンスは著しく低下することになり、機器のシールド効果を高め、輻射ノイズレベル及び端子間ノイズレベルを向上させることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、機器のベースプレートと一体化したメカニズムを利用して、機器のメカニズムと機器のＧＮＤを低インピーダンスで接続し、輻射ノイズレベル及び端子間ノイズレベルを向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の構造を示す斜視図。

【図２】図１の実施例の横断面図。

【図３】機器のメカニズムの従来の接続を示す斜視図。

【図４】図３の横断面図。

【符号の説明】

１機器のメカニズム２ベースプレート３機器のロアケース４機器のボトムケース５機器のメカニズムの延長部６機器のケースの開口部７基板８基板の取り付け部９止めネジ１０止めネジ１１接地板１２止めネジ

【実用新案登録請求の範囲】