JPH05163296A - 含硼素ウリジン誘導体 - Google Patents

含硼素ウリジン誘導体

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JPH05163296A
JPH05163296A JP35073591A JP35073591A JPH05163296A JP H05163296 A JPH05163296 A JP H05163296A JP 35073591 A JP35073591 A JP 35073591A JP 35073591 A JP35073591 A JP 35073591A JP H05163296 A JPH05163296 A JP H05163296A
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boron
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子または水酸基を示し、Rは水素原
子、低級アルキル基またはヒドロキシ低級アルキル基を
示す)で表される含硼素ウリジン誘導体。 【効果】 本発明の含硼素ウリジン誘導体は、癌細胞に
対する高い親和性を有し、かつ、中性子を照射したとき
に癌細胞を破壊させるのに充分なエネルギーを発生する
ので、種々の癌の中性子捕捉療法用の10Bキャリヤーと
して有用である。 また、本発明化合物は細胞増殖抑制
作用をも有するので、抗癌剤あるいはRNAウイルスが
原因である疾病に対しても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な含硼素ウリジン誘
導体に関し、さらに詳細には、種々の癌の中性子捕捉療
法において中性子捕捉剤として、あるいは癌細胞に対す
る増殖抑制剤として用いられる含硼素ウリジン誘導体に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在までに、制癌剤としては、アルキル
化剤、代謝拮抗剤、種々の制癌抗生物質、植物アルカロ
イド等が実用化されているが、これらはいずれも基本的
には細胞毒であり、その制癌メカニズムは癌細胞と正常
細胞の増殖速度の差を応用したものであるため、正常細
胞にもある程度の障害を与える事は不可避であり、この
結果として、副作用が強いという欠点があった。
【0003】この欠点を克服するために種々の試みが行
われている。例えば、一つの例として、生体の免疫応答
能を増強することにより制癌効果を期待するBRM(Bi
ological Response Modifier)療法が提案されている
が、その効果は充分とは言えないのが現状である。
【0004】また、もう一つの方法として、中性子捕捉
療法が提案されている。 この中性子捕捉療法とは、天
然の硼素中に約20%含まれる安定同位体である質量数
10の硼素原子(10B)と低エネルギーの熱中性子との
間の次式:105107Li34He2+2.4MeV に示す核反応の際に発生する、2.4MeVというエネ
ルギーを癌細胞の破壊に利用しようという治療法であ
る。 即ち、10Bを含む化合物(10Bキャリヤー)を癌
患者に投与して、10Bキャリヤーを癌細胞に選択的に取
り込ませた後に低エネルギー熱中性子線を照射して、癌
細胞を選択的に障害しようという治療法である。
【0005】このような中性子捕捉療法の実例として
は、畠中らのメルカプトウンデカヒドロドデカボラート
の脳腫瘍に対する試み、三島らのパラボロノフェニルア
ラニンの悪性黒色腫に対する試み等が、本発明者による
総説(山本嘉則:化学 46巻10号 24−27頁 1
991年)に紹介されているが、さらに中性子捕捉療法
を実用化するためには、より広範囲の癌種にも適用でき
る有用な10Bキャリヤーの開発が強く望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、さらに適
用範囲が広く、かつ有用な10Bキャリヤーの開発を目指
し、研究を進めていたところ、RNAの構成成分である
ウリジンの核酸部分に硼素原子を導入した化合物は腫瘍
細胞に高率に取り込まれ、10Bキャリヤーとして有用で
あるとともに癌細胞に対する増殖抑制作用を有すること
を見出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は次の一般式(I)
【化2】 (式中、Xは水素原子または水酸基を示し、Rは水素原
子、アルキル基またはヒドロキシアルキル基を示す)で
表される含硼素ウリジン誘導体を提供するものである。
【0008】本発明の含硼素誘導体は、例えば次に示す
方法のいずれかにより、製造することができる。
【0009】方 法 1:式(I)中、Rが水素原子であ
る化合物(化合物(Ia))は、下記反応式に従い、ま
ず、ロビンズら( Robins,M.J. et al. Can. J. Chem.
vol.60, p.554(1982))の報告している方法により、パ
ラジウム触媒とヨウ化銅の存在下、ヨウ素化ウリジン
(化合物(II)中、X'=OBzである化合物;化合物
(II-1))もしくはヨウ素化デオキシウリジン(化合物
(II)中、X'=Hである化合物;化合物(IIー2))
に、トリメチルシリルアセチレン(IIIa)を反応させて
対応するトリメチルシリルアセチレン誘導体(IVa)を
得、次いで、得られたトリメチルシリルアセチレン誘導
体をテトラブチルアンモニウムフルオライド等で脱トリ
メチルシリル化して対応するアセチレン誘導体(Va)と
し、更に、得られたアセチレン誘導体にルイス塩基の存
在下、デカボラン(VI)を反応させて得られる目的化合
物のベンゾイル保護体(VIIa)を、例えばメタノール中
ナトリウムメトキサイドで脱保護することにより合成す
ることができる。
【0010】
【化3】 (式中、Bzはベンゾイル基、TMSはトリメチルシリ
ル基を示し、Xは水素原子または水酸基を、X'は水素
原子または-OBz基を示す)化合物(II)と化合物(I
IIa)の反応において用いられるパラジウム触媒の例と
しては、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジ
ウム、トリフロロ酢酸パラジウム、パラジウムアセチル
アセトネート、パラジウムビスベンゾニトリルジクロリ
ド等が挙げられる。 また、化合物(Va)とデカボラン
(VI)の反応において用いられるルイス塩基の例として
は、プロピオニトリル、ジエチルスルフィド等の他、ヘ
イングら(Heying,T.L. et al.; Inorg. Chem. 1963,
2, p.1089)やファインら(Fein,M.M. et al.; Inorg.
Chem. 1963, 2, p.1111)が報告している三重結合にデ
カボロンを導入する際に用いるルイス塩基が挙げられ
る。
【0011】方 法 2 :また、式(I)中、Rがヒドロ
キシ低級アルキル基であり、Xが水酸基または水素原子
である化合物(化合物(Ib))は、下記反応式に従い、
パラジウム触媒とヨウ化銅の存在下、ヨウ素化ウリジン
(II-1)またはヨウ素化デオキシウリジン(IIー2)にア
シルオキシ低級アルキルアセチレン(IIIb)を反応させ
て対応するアシルオキシ低級アルキルアセチレン誘導体
(IVb)とし、次いで、得られたアシルオキシ低級アル
キルアセチレン誘導体にルイス塩基の存在下、デカボラ
ン(VI)を反応させて目的化合物のアシル保護体(Vb)
とし、これを例えば、メタノール中ナトリウムメトキサ
イドで脱保護することにより合成することができる。
【0012】
【化4】 (式中、Acはアシル基を、Lは低級アルキレン基を示
し、X、X'およびBzは前記した意味を有する)
【0013】方 法 3 :更に、式(I)中、Rが低級ア
ルキル基であり、Xが水酸基または水素原子である化合
物(化合物(Ic))は、下記反応式に従い、パラジウム
触媒とヨウ化銅の存在下、ヨウ素化ウリジン(II-1)ま
たはヨウ素化デオキシウリジン(IIー2)に低級アルキル
アセチレン(IIIc)を反応させて対応する低級アルキル
アセチレン誘導体(IVc)とし、次いで、得られた低級
アルキルアセチレン誘導体にルイス塩基の存在下、デカ
ボラン(VI)を反応させて目的化合物のベンゾイル保護
体(Vc)とし、これを例えば、メタノール中ナトリウム
メトキサイドで脱保護することにより合成することがで
きる。
【0014】
【化5】 (式中、Bzはベンゾイル基を、Qは低級アルキル基を
示し、XおよびX'は前記した意味を有する)
【0015】上記のようにして製造された含硼素ウリジ
ン誘導体(I)は、必要に応じて例えば、各種カラムク
ロマトグラフィ、液液分配、再結晶等の公知の精製手段
により精製した後、公知の医薬品用担体と組み合わせる
ことにより、中性子捕捉剤や癌細胞増殖抑制剤とするこ
とができる。このうち中性子捕捉剤は、対象となる癌の
種類やその部位に応じてその投与形態を適宜調整するこ
とができるが、好ましい形態の一例としては、腫瘍部ま
たはその周辺に局所投与するための注射剤や静脈内投与
する注射剤が挙げられる。
【0016】
【作用】本発明の含硼素ウリジン化合物は、RNAの構
成成分であるウリジン骨格を有しているため、細胞増殖
が盛んな癌細胞にその癌種を問わず取り込まれる。 ま
た、本発明者らの報告したICP−AES法によれば本
発明化合物が腫瘍細胞に対して高率に取り込まれること
が示されるので、10Bキャリヤーとして各種癌の中性子
捕捉療法に有利に使用し得ることが期待される。
【0017】また、実施例で後述するように、本発明化
合物はそれ自体が癌細胞に対して増殖抑制作用を示すの
で、中性子捕捉療法に加えて制癌剤としての効果も期待
できる。 このように、本発明化合物が癌細胞の増殖を
抑制する作用のメカニズムは明らかではないが、本発明
化合物をウリジンの代わりに取り込んだRNAは正常な
機能を果たさなくなるため、増殖抑制作用を示すと考え
られる。したがって、本発明の化合物がRNAに取り込
まれる癌種であれば、その対象を問わず増殖を抑制する
ことができ、それのみに留まらず、RNAウイルスが原
因である、後天性免疫不全症候群(AIDS)や成人性
T細胞白血病(ATL)などにも有効に使用しうる。
【0018】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるも
のではない。
【0019】実 施 例 1. 5−カルボラニルウリジン(式(I)中、X=OH、R
=Hの化合物)の製造: (a)2',3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−
[2−(トリメチルシリル)エチニル]ウリジン(式
(IVa)中、X'=OBzの化合物)の製造 2',3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−ヨード−
ウリジン(II-1) 2.046g(3.0mmol)のテトラヒドロフラン
(以下THFと略す)溶液30mlに、塩化パラジウム
53mg(0.30mmol)、トリフェニルホスフィ
ン158mg(0.60mmol)およびヨウ化第一銅
114mg(0.60mmol)を溶解し、これにトリ
エチルアミン1.2mlおよびトリメチルシリルアセチ
レン0.85ml(6.0mmol)を加え、アルゴン気
流下に40℃で2時間撹拌した。 溶媒を減圧留去し、
シリカゲルカラム(ベンゼン:酢酸エチル=5:1)で
精製し、標題化合物である2',3',5'−トリス−O−
ベンゾイル−5−[2−(トリメチルシリル)エチニ
ル]ウリジン 1.47g(2.25mmol;収率75
%)を得た。
【0020】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3450,3080,2980,
2160,1720,1695,1460,1275,11
40,1100,850,715.1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.24(1H,s),7.44(1H,s),7.3
2〜8.14(15H,m),6.30(1H,d,J=5.
9Hz),5.86(1H,dd,J=5.9,3.7Hz),
5.74(1H,dd,J=5.9,5.9Hz),4.76
(3H,m),0.18(9H,m). MS(M+H): 計算値(C353392Siとして); m/z 65
3.1956, 実測値; m/z 653.1973.
【0021】(b)2',3',5'−トリス−O−ベンゾ
イル−5−(エチニル)ウリジン(式(Va)中、X'=
OBzの化合物)の製造 上記(a)で得られた、2',3',5'−トリス−O−ベ
ンゾイル−5−[2−(トリメチルシリル)エチニル]
ウリジン 1.10g(1.69mmol)をTHF15
mlに溶解し、これにテトラブチルアンモニウムフルオ
ライドの1.1M/THF溶液1.85mlを滴下して室
温で30分間撹拌した。 溶媒を減圧留去し、有機層を
ジクロロメタンで抽出して、飽和食塩水による洗浄、無
水硫酸マグネシウムによる乾燥の後、溶媒を減圧留去し
て粗精製物を得た。 これをシリカゲルカラム(ジクロ
ロメタン:酢酸エチル=50:1)で精製し、収率97
%で脱トリメチルシリル体である、2',3',5'−トリ
ス−O−ベンゾイル−5−(エチニル)ウリジン 95
4mg(1.64mmol)を得た。
【0022】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3430,3300,3250,
3110,3090,1720,1450,1270,11
20,1090,710.1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.24(1H,brs),7.79(1H,s),
7.34〜8.14(15H,m),6.34(1H,d,J
=5.9Hz),5.89(1H,dd,J=5.9,4.0H
z),5.74(1H,dd,J=5.9,5.9Hz),4.
83(1H,dd,J=14.0,4.5Hz),4.75
(1H,m),4.73(1H,dd,J=14.0,3.5H
z),2.99(1H,s).13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):166.1, 165.3, 165.2, 160.9,
149.0, 143.2,133.8, 133.7, 133.
5, 129.8, 129.7, 129.6,129.0, 1
28.7, 128.5, 128.2, 100.3, 88.
1,82.3, 80.8, 73.9, 73.7, 7
1.2, 63.7. MS(M+H): 計算値(C322592として); m/z 581.1
560, 実測値 m/z: 581.1563.
【0023】(c) 2',3',5'−トリス−O−ベンゾ
イル−5−カルボラニルウリジン(式(VIIa)中、X'
=OBzの化合物)の製造 上記(b)で得られた脱トリメチルシリル体 145m
g(0.25mmol)のトルエン溶液10mlに、デ
カボラン37mg(0.30mmol)およびプロピオ
ニトリル0.36ml(5.0mmol)を加え、アルゴ
ン気流下に18時間還流した。 溶媒を減圧留去し、シ
リカゲルカラム(ジクロロメタン:エタノール=10
0:1)で精製し、収率67%で標題化合物である2',
3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−カルボラニル
ウリジン 117mgを得た。
【0024】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3450,3250,3100,
2610,1740,1690,1460,1275,11
30,1100,720.1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.50(1H,brs),7.76(1H,s),
7.34〜8.14(15H,m),6.19(1H,d,J
=5.9Hz)5.93(1H,dd,J=5.5,4.0H
z),5.76(1H,dd,J=5.5,5.5Hz),5.
61(1H,brs),4.81(1H,dd,J=11.
4,3.7Hz),4.77(2H,m),4.68(1H,d
d,J=11.4,3.7Hz),1.0〜3.0(10H,b
r).13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):166.1, 165.4, 165.2, 160.3,
148.6, 142.6,133.8, 133.7, 133.
4, 129.8, 129.7, 129.0,128.5, 1
28.4, 128.4, 128.3, 128.0, 107.
8,89.7, 80.7, 73.8, 71.1, 69.
2, 64.0,57.8. MS(M+H): 計算値(C32359210として); m/z 70
1.3277, 実測値; m/z 701.3370.
【0025】(d) 5−カルボラニルウリジンの製造 上記(c)の方法に従って得られた2',3',5'−トリ
ス−O−ベンゾイル−5−カルボラニルウリジン 51
0mg(0.73mmol)とナトリウムメトキサイド
198mg(3.67mmol)をメタノール20ml
に溶解し、室温で3時間撹拌した。 反応終了後、イオ
ン交換樹脂(Dowex50W×8,H+型)を加えてp
Hを6とした後、濾過した。 濾液は減圧濃縮の後、シ
リカゲルカラム(ジクロロメタン:エタノール=15:
1)で精製し、収率83%で標題化合物である5−カル
ボラニルウリジン 235mg(0.61mmol)を白
色粉末として得た。
【0026】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3420,3100,2950,
2600,1700,1470,1300,1310.1 H−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):8.49(1H,s),5.97(1H,brs),
5.94(1H,d,J=4.8Hz),4.20(1H,d
d,J=4.8,4.8Hz),4.15(1H,dd,J=
4.8,4.8Hz),4.07(1H,m),3.85(1
H,dd,J=11.7,2.6Hz),3.74(1H,d
d,J=11.7,2.6Hz).13 C−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):162.5, 151.0, 144.4,108.0,
90.9, 86.7,76.5, 72.3, 71.7,
62.0, 59.8. 融 点: 279〜280℃
【0027】実 施 例 2. 5−カルボラニル−2'−デオキシウリジン(式(I)
中、X=R=Hの化合物)の製造: (a) 3',5'−ビス−O−ベンゾイル−5−[2−
(トリメチルシリル)エチニル]−2'−デオキシウリ
ジン(式(IVa)中、X'=Hの化合物)の製造 3',5'−ビス−O−ベンゾイル−5−ヨード−2'−デ
オキシウリジン(II-b)490mg(0.87mmo
l)、塩化パラジウム 15.4mg(0.087mmo
l)、トリフェニルホスフィン 45.6mg(0.17
mmol)およびヨウ化第一銅 33mg(0.17mm
ol)のTHF溶液 10mlにトリエチルアミン 0.
25ml(1.7mmol)およびトリメチルシリルア
セチレン0.25ml(1.74mmol)を加え、アル
ゴン気流下、40℃で1時間反応させた。 反応後、実
施例1(a)と同様に処理し、収率64%で標題化合物
である3',5'−ビス−O−ベンゾイル−5−[2−
(トリメチルシリル)エチニル]−2'−デオキシウリ
ジン 297mg(0.56mmol)を得た。
【0028】この化合物の物性値を下に示す。1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.32(1H,bs),7.43〜8.08(10
H,m),7.88(1H,s),6.37(1H,dd,J=
8.5,5.5Hz),5.60(1H,m),4.83(1
H,dd,J=12.0,3.5Hz),4.67(1H,d
d,J=12.0,3.0Hz),4.59(1H,m),2.
78(1H,ddd,J=14.0,5.5,1.5Hz),
2.28(1H,ddd,J=14.0,8.5,6.5H
z),0.14(9H,s)13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):166.3, 166.2, 161.5, 149.6,
142.3, 133.9,133.8, 130.0, 129.
8, 129.4, 129.2, 129.0,128.8, 1
01.3, 100.1, 95.2, 86.2, 83.
5,75.3, 64.6, 38.8.
【0029】(b)3',5'−ビス−O−ベンゾイル−
5−エチニル−2'−デオキシウリジン(式(Va)中、
X'=Hである化合物)の製造 上記(a)で得られた3',5'−ビス−O−ベンゾイル
−5−[2−(トリメチルシリル)エチニル]−2'−
デオキシウリジン 154mg(0.29mmol)をア
セトニトリル(15ml)に溶解し、これにテトラエチ
ルアンモニウムブロマイド 121mg(0.58mmo
l)、フッ化カリウム 33mg(0.58mmol)を
加え、4時間加熱還流した。 溶媒を減圧留去し、有機
層をジクロロメタンで抽出して、飽和食塩水による洗
浄、無水硫酸マグネシウムによる乾燥の後、溶媒を減圧
留去して粗精製物を得た。 これをシリカゲルカラム
(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、収率
90%で脱トリメチルシリル体である、3',5'−ビス
−O−ベンゾイル−5−エチニル−2'−デオキシウリ
ジン 120mg(0.26mmol)を得た。
【0030】この化合物の物性値を下に示す。1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):9.00(1H,bs),7.91(1H,s),7.
44〜8.09(10H,m),6.38(1H,dd,J=
8.0,5.5Hz),5.63(1H,m),4.80(1
H,dd,J=12.0,3.5Hz),4.71(1H,d
d,J=12.0,3.0Hz),4.59(1H,dd,J=
6.5,3.0Hz),3.02(1H,s),2.80(1
H,ddd,J=14.0,5.5,1.5Hz),2.32
(1H,ddd,J=14.0,8.0,6.5Hz)13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):166.1, 165.9, 160.8, 148.9,
142.7, 133.8,133.6, 129.8, 129.
6, 129.1, 128.8, 128.6,99.8, 8
5.9, 83.3, 82.1, 74.9, 74.0,
64.2, 38.7.
【0031】(c)3',5'−ビス−O−ベンゾイル−
5−カルボラニル−2'−デオキシウリジン(式(VII
a)中、X'=Hの化合物)の製造 上記(b)で得られた脱トリメチルシリル体、3',5'
−ビス−O−ベンゾイル−5−エチニル−2'−デオキ
シウリジン 120mg(0.26mmol)とデカボラ
ン38mg(0.31mmol)のトルエン溶液(10
ml)にプロピオニトリル0.18ml(2.50mmo
l)を加え、アルゴン雰囲気下に17時間加熱還流し
た。 反応液を室温まで冷却した後、溶媒を減圧留去し
て、粗生成物をシリカゲルカラム(ベンゼン:ヘキサン
=9:1)で精製し、収率55%で標題化合物である
3',5'−ビス−O−ベンゾイル−5−カルボラニル−
2'−デオキシウリジン82mg(0.14mmol)を
得た。
【0032】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3425,3200,3100,
2600,1720,1680,1460,1260,11
00,710.1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.90(1H,bs),7.43〜8.08(10
H,m),7.95(1H,s),6.26(1H,dd,J=
8.5,5.4Hz),5.65(1H,d,J=6.0H
z),5.60(1H,bs),4.65〜4.73(3H,
m),2.91(1H,ddd,J=14.0,5.4,1.5
Hz),2.38(1H,ddd,J=14.0,8.5,6.
0Hz),1.0〜3.0(10H,br)13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):166.1, 165.9, 160.4, 148.8,
141.3, 133.8,133.7, 129.8, 129.
6, 107.5, 86.9, 83.6,74.9, 6
9.4, 64.5, 57.9, 39.0. MS(M+H): 計算値(C25317210)として; m/z 58
1.3062, 実測値; m/z 581.3082.
【0033】(d) 5−カルボラニル−2'−デオキシ
ウリジンの製造 上記(c)の方法にしたがって得られた2',3',5'−
トリス−O−ベンゾイル−5−カルボラニル−2'−デ
オキシウリジン 400mg(0.68mmol)とナト
リウムメトキサイド185mg(3.43mmol)を
20mlのメタノールに溶解し、室温で3時間撹拌し
た。反応終了後、イオン交換樹脂(Dowex50W×
8,H+型)を加えてpHを6とした後、濾過した。 濾
液は減圧濃縮の後、シリカゲルカラム(ジクロロメタ
ン:エタノール=15:1)で精製し、収率91%で標
題化合物である5−カルボラニル−2'−デオキシウリ
ジン230mg(0.62mmol)を白色粉末として
得た。
【0034】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3450,3060,2610,
1700,1640,1470,1300,1200.1 H−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):8.45(1H,s),6.26(1H,dd,J=
6.5,6.5Hz),5.95(1H,brs),4.41
(1H,ddd,J=5.7,3.0,3.0Hz),4.00
(1H,ddd,J=3.0,3.0,3.0Hz),3.81
(1H,dd,J=11.5,3.0Hz),3.74(1H,
dd,J=11.5,3.0Hz),2.35(1H,ddd,
J=13.5,6.5,3.0Hz),2.20(1H,dd
d,J=13.5,6.5,5.7Hz).13 C−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):162.6, 150.8, 144.4, 107.8,
89.5, 87.5,72.7, 72.4, 62.
7, 59.9, 42.1. 融 点: 185〜187℃
【0035】実 施 例 3. 5−ヒドロキシメチルカルボラニルウリジン(式(I)
中、X=OH、R=−CH2OHの化合物)の製造: (a) 2',3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−
[3−(アセトキシ)プロピニル]ウリジン(式(IV
b)中、L=メチレン、X'=OBz、Ac=アセチルの
化合物)の製造 2',3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−ヨード−
ウリジン(II-1)2.046g(3.0mmol)、塩化
パラジウム/トリフェニルホスフィン錯体[PdCl
2(PPh3)2] 63mg(0.09mmol)およびヨ
ウ化第一銅114mg(0.60mmmol)のTHF
溶液 30mlに、トリエチルアミン1.0mlおよびプ
ロパギルアセテート 0.60ml(6.0mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
反応終了後、溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラム(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精
製し、収率62%で標題化合物である、2',3',5'−
トリス−O−ベンゾイル−5−[3−(アセトキシ)プ
ロピニル]ウリジン 1.22g(1.65mmol)を
得た。
【0036】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3430,3070,1720,
1690,1450,1120,1100,1070,10
25.1 H−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):8.50(1H,s),7.77(1H,s),7.3
2〜8.14(15H,m),6.30(1H,d,J=5.
9Hz),5.88(1H,dd,J=5.9,4.0Hz),
5.75(1H,dd,J=5.9,5.9Hz),4.75
(3H,m),4.69(1H,s),4.68(1H,s),
2.08(3H,s)13 C−NMR(CDCl3 中、270MHz,δpp
m):170.1, 166.0, 165.2, 161.0,
149.1, 143.2,133.7, 133.6, 133.
3, 129.8, 129.7, 129.6,129.0, 1
28.6, 128.4, 128.2, 100.2, 88.
4,87.8, 80.7, 76.8, 73.9, 7
1.7, 63.8,52.4, 20.5. MS(M+H): 計算値(C3529112として); m/z 653.1
772, 実測値 ; m/z 653.1736.
【0037】(b)2',3',5'−トリス−O−ベンゾ
イル−5−(1−アセトキシメチル)カルボラニルウリ
ジン(式(Vb)中、L=メチレン、X'=OBz、Ac
=アセチルの化合物)の製造 上記(a)で得られた、2',3',5'−トリス−O−ベ
ンゾイル−5−[3−(アセトキシ)プロピニル]ウリ
ジン 163mg(0.25mmol)とデカボラン37
mg(0.30mmol)のトルエン溶液(10ml)
にジエチルスルフィド0.54ml(5.0mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下、4時間、加熱還流した。 反
応溶液を室温まで冷却し、溶媒を留去して得られる粗精
製物をシリカゲルカラム(n−ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)で精製し、収率40%で標題化合物である2',
3',5'−トリス−O−ベンゾイル−5−(1−アセト
キシメチル)カルボラニルウリジン 77mg(0.10
mmol)を得た。
【0038】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3400,3240,3060,
2590,1720,1700,1620,1600,14
50,1315,1260,1210,1100,1070,
1020,710.1 H−NMR(CDCl3中、270MHz,δpp
m):8.58(1H,bs),7.32〜8.16(15
H,m),7.97(1H,s),6.30(1H,d,J=
5.9Hz),5.94(1H,dd,J=6.2,4.0H
z),5.78(1H,dd,J=6.2,6.2Hz),4.
83(1H,dd,J=11.4,2.5Hz),4.78
(1H,m),4.71(1H,dd,J=11.4,4.0H
z),4.46(1H,d,J=13.6Hz),4.38
(1H,d,J=13.6Hzs),2.00(3H,s),
1.0〜3.0(10H,br)13 C−NMR(CDCl3中、270MHz,δpp
m):169.5, 166.2, 165.5,165.4,
159.1, 148.7,147.0, 133.9, 133.
9, 133.7, 129.9, 129.9,129.1, 1
28.8, 128.6, 128.6,128.2, 105.
4,88.8, 81.0, 79.6, 75.8, 7
3.9, 71.2,64.1, 62.0, 20.2. MS(M+H): 計算値(C353911210として); m/z 77
3.3485, 実測値; m/z 773.3555.
【0039】(c) 5−ヒドロキシメチルカルボラニ
ルウリジンの製造 上記(b)の方法に従って得られた2',3',5'−トリ
ス−O−ベンゾイル−5−(1−アセトキシメチル)カ
ルボラニルウリジン 540mg(0.70mmol)と
ナトリウムメトキサイド190mg(3.52mmo
l)を20mlのメタノールに溶解し、室温で3時間撹
拌した。反応終了後、イオン交換樹脂(Dowex50
W×8,H+型)を加えてpHを6とした後、濾過した。
濾液は減圧濃縮の後、シリカゲルカラム(ジクロロメタ
ン:エタノール=6:1)で精製して収率89%で標題
化合物、5−ヒドロキシメチルカルボラニルウリジン
260mg(0.62mmol)を白色粉末として得
た。
【0040】この化合物の物性値を下に示す。 IR(KBr,cm-1):3420,2600,1690,
1460,1300,1110,1080.1 H−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):8.54(1H,s),5.94(1H,d,J=4.
5Hz),4.22(1H,dd,J=4.5,4.5Hz),
4.14(1H,dd,J=4.5,4.5Hz),4.08
(1H,m),3.93(1H,d,J=13.0),3.87
(1H,dd,J=12.0,2.5Hz),3.86(1H,
d,J=13.0Hz),3.76(1H,dd,J=12.
0,3.0Hz)13 C−NMR(CD3OD中、270MHz,δpp
m):161.9, 151.2, 148.4, 105.6,
91.2, 86.7,85.6, 77.3, 76.
4, 71.7, 64.1, 62.2. 融 点: 254〜255℃
【0041】実 施 例 4. 増殖抑制活性の測定 各種マウス悪性腫瘍細胞に対する本発明化合物の増殖抑
制活性を調べた。検体である本発明化合物は、75%エ
タノールを含む燐酸緩衝生理食塩水(PBS)に9×1
-2Mの濃度で溶解し、−20℃で保存して用時RPM
I1640培地で希釈した。 この希釈濃度ではエタノ
ール濃度が0.085%以下となり、細胞増殖に影響を
与えない。 マウス悪性腫瘍細胞としては、ネズミの白
血病株化細胞であるP388細胞、L1210細胞およ
びMBL−2細胞、悪性黒色腫株化細胞であるB−16
細胞およびサルコーマ株化細胞であるMethA細胞を
選びこれを検定細胞とした。 これら検定細胞は、5%
牛胎仔血清を含むRPMI1640培地で培養した。
【0042】増殖抑制活性の測定は、検定細胞を上記と
同じ培地に2×104cell/mlで懸濁し、24穴
の組織培養プレートに播種し、これに種々の濃度の検体
を加えて、炭酸ガス培養器で、炭酸ガス濃度5%、37
℃で3日間培養し、培養終了後、コールターカウンター
で細胞数を測定し、コントロールの50%の細胞数を示
す検体濃度(IC50)を算出することにより行なった。
コントロールとしては、同時に検体を加えないで培養
したものを用いた。 この結果を表1に示す。
【0043】
【0044】この結果から明らかなように、本発明の化
合物は、IC50が10-5Mオーダーのレベルでネズミの
悪性腫瘍細胞に対して増殖抑制活性を示した。 なお、
既知のウリジン誘導体である5−ボロノウリジン(Schi
nazi,R.F.and Prusoff,W.H.,J.Org.Chem.,vol.1,50,p84
1(1985))についても同様に増殖抑制活性を測定した
が、そのIC50は0.3mM以上と算出され、増殖抑制
活を示さなかった。
【0045】
【発明の効果】 本発明の含硼素ウリジン誘導体は、癌
細胞に対する高い親和性を有し、かつ、中性子を照射し
たときに癌細胞を破壊させるのに充分なエネルギーを発
生するので、種々の癌の中性子捕捉療法用の10Bキャリ
ヤーとして有用である。また、本発明化合物は細胞増殖
抑制作用をも有するので、抗癌剤あるいはRNAウイル
スが原因である疾病に対しても有用である。 以 上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子または水酸基を示し、Rは水素原
    子、低級アルキル基またはヒドロキシ低級アルキル基を
    示す)で表される含硼素ウリジン誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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