JPH0516205Y2 - - Google Patents

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JPH0516205Y2
JPH0516205Y2 JP4347087U JP4347087U JPH0516205Y2 JP H0516205 Y2 JPH0516205 Y2 JP H0516205Y2 JP 4347087 U JP4347087 U JP 4347087U JP 4347087 U JP4347087 U JP 4347087U JP H0516205 Y2 JPH0516205 Y2 JP H0516205Y2
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roll
temperature
cooling
bridle
strip
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、連続焼鈍炉に設けられるロール冷
却装置に関する。
〔従来の技術〕
連続焼鈍炉に設けられるロール冷却装置の冷却
ロールの前後には、装置内のストリツプの張力を
高く維持するため、ブライドルロールが設置され
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところがラインスピードの変更や熱サイクル変
更時、ストリツプ板温と前記ブライドルロールの
ロール表面温度が一致せず、ストリツプはブライ
ドルロールにより加熱又は冷却されることにな
る。
ロール冷却装置の入側でストリツプが冷却され
ると所定の焼入れ板温、冷却速度、冷却終了温度
が得られず材質上問題となる。又、ブライドルロ
ール入口部はストリツプの張力が低いため、スト
リツプとブライドルロールが充分タイトに接触せ
ず、不均一冷却が起こり易い。この場合はストリ
ツプの形状がアンバランスとなり、後続炉での蛇
行等の問題を起こすことになると共に、後続の冷
却ロールに形状不良部が接触する時ににその接触
が不充分となり前述の材質上の問題及び形状アン
バランスが助長され、前記の蛇行等の問題がより
一層顕著になる。同様にロール冷却装置の出側に
おいても、ストリツプが冷却されると所定の冷却
速度、冷却終了温度が得られず材質上の問題があ
り、ブライドルロール出側も張力を低くするため
前述と同様に不均一冷却及び蛇行の問題がある。
特にロール冷却室内はロール冷却による雰囲気の
冷却によりブライドルロールも冷却されやすく、
かつブライドルロールによる加熱よりも冷却の方
が材質、形状、蛇行の面でより影響が大きい。
ストリツプの焼入れ開始板温(冷却終了板温)
を管理するために、第4図のように板温計を冷却
ロールの直前(又は直後)に配置したならば、該
ロールの移動によりストリツプのセンサの位置関
係が変化し、測温精度に問題がある。このためセ
ンサはブライドルロールをはさんで冷却ロールの
入側又は出側に配置されることになり、実際の焼
入れ板温(又は冷却終了板温)はブライドルロー
ルの温度の影響を受ける。
ストリツプ冷却の均一化対策としては、従来ロ
ール冷却装置前のガス冷却ゾーンでの板温分布制
御装置やロール冷却装置における各種の補助装置
の提案がなされている。しかし、これらはいずれ
もブライドルロールによるストリツプの冷却とい
う問題が考慮されておらず、前述の問題は依然と
して未解決のままである。
本考案は以上のような問題に鑑み創案されたも
ので、ロール冷却装置に改良を加え、ブライドル
ロールによるストリツプの冷却を防止せんとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、本考案のロール冷却装置は、第1図
a,bに示すように、ブライドルロール1にその
ロール表面を昇温せしめる加熱器2を設けたこと
を基本的特徴とする。
該加熱器2は、冷却ロールの前方にあるブライ
ドルロール1側に設けたり、その後方にあるブラ
イドルロール1側に設けたり、或は前後両方のブ
ライドルロール1に設けても良い。
更にこの加熱器2は同図aに示すようにブライ
ドルロール1の内部に埋め込む内蔵型にしたり、
同図bに示すようにブライドルロール1の外周側
にストリツプ3と接触しない側に多少の間隔を開
けて配設せしめても良い。又、同図aのように分
割した加熱器と、同図bのように1体の加熱器の
方式のものがある。
〔作用〕
加熱器2によりブライドルロール1のロール表
面温度を調整する。その際、該ロール表面温度を
ストリツプ3の板温程度に調整し、ブライドルロ
ール1によるストリツプ3の冷却を防止する。
〔実施例〕
以下本考案の具体的実施例を添付図面に基づき
説明する。
第2図及び第3図は本考案の一実施例に係るロ
ール冷却装置のうち、冷却ロールの前後に設置さ
れている各ブライドルロール10の構成を示して
いる。
本実施例では、ブライドルロール10が軸12
に固定される内胴13と、その外側で該内胴13
を覆う外胴14とを有する二重構造からなり、外
胴14のみが回転できる構成を有している。そし
て前記内胴13面に複数の加熱器20aが配設さ
れている。
該加熱器20aの構成を詳述すると、内胴13
の周面に断熱材21aを巻くと共に、該断熱材2
1aに絶縁材22aを埋込み、該絶縁材22aに
クランク状の溝23aを設けてそこに発熱抵抗体
24aを嵌挿せしめたものである。
更に本実施例では、ブライドルロール10のロ
ール表面温度を測定する温度センサ50と、該温
度センサ50で測定された測定値を基に、複数の
加熱器20aの発熱量をコントロールする制御装
置60とが設けられている。
本実施例ではブライドルロール10の外胴14
側に温度センサ50が内蔵せしめられている。該
センサ50から出力された測定値はケーブル51
を伝わつてロール軸12側のスリツプリング52
に流され、該スリツプリング52に接触摺動する
接触子53を介して制御装置60側に入力せしめ
られる。又、該制御装置60は温度センサ50側
から出力される幅方向の測定値を入力して発熱抵
抗体24aの発熱量の決定を行ない、制御信号を
出力する温度コントローラ61と、該制御信号を
受けて発熱抵抗体24aへの供給電力の調整を行
なう複数の電力調整装置62,63とからなる。
実施例では2つの加熱器20aで構成されている
が、3つ以上の多数分割であつても良い。
そして温度センサ50からの測定値を基に制御
装置60の温度コントローラ61はロール表面温
度TRの平均温度を算定する。そしてロール表面
温度TRがブライドルロール10出口の目標板温
+α(例えば0α10℃)となるように、該温
度コントローラ61は電力調整装置62,63に
制御信号を出力する。この制御信号を受けて該電
力調整装置62,63は発熱抵抗体24aへ所定
の電力を流し、ブライドルロール10のロール表
面温度を所望の温度まで昇温せしめる。このよう
な制御は連続的に行なわれるため、進入してくる
ストリツプ30の板温が変化してもそれに追随し
てロール表面温度の調整がなされる。
以上のような構成はストリツプ30が高温に加
熱された後、これにブライドルロール10が接触
する場合に最も適した構成である。即ち、ストリ
ツプ30は高温になつて進入してくるのに対し、
ロール冷却装置内は低温でしかも冷却ロール40
により内部雰囲気及びブライドルロール10が低
温となつているため、ストリツプ30との温度差
が大きくなる。このような状態でブライドルロー
ル10とストリツプ30とがそのまま接触すれ
ば、焼入れ開始温度の変化等による材質の変化、
不均一冷却による歪(形状のくずれ)、蛇行、絞
りが発生することになる。しかし、本実施例のよ
うにブライドルロール10のロール表面温度とス
トリツプ30の板温に温度差が生じないようにす
れば、焼入れ開始温度の維持、焼入れ速度の変
化、ブライドルロール10でのアンバランス冷却
による張力変化、熱応力の変形による形状くず
れ、蛇行、絞りを低減できることになる。
尚、本実施例のブライドルロール10は、前述
したように外胴14のみが回転可能な二重構造と
なつているため、ロール表面温度の均一化がで
き、又、外胴14のみの研摩、取替えが容易にな
る。
第5図及び第6図は本考案の他の実施例を示し
ており、ロール冷却装置の冷却ロール41の前後
にあるE1乃至E4の入側ブライドルロール11と
D1乃至D4の出側ブライドルロール11のうち、
E1,E2,D3,D4のロール11のロール外周面に
近接せしめて加熱器20bを設置している。
この加熱器20bはブライドルロール11のロ
ール外周面の曲率に合わせて湾曲するケーシング
25を耐熱鋼で構成し、ブライドルロール11に
面する側に断熱材21bを張り合わせ、そこに絶
縁材22bを埋め込む。又、この絶縁材22bに
クランク状の溝23bを設け、該溝23bに発熱
抵抗体24bを嵌挿せしめている。該加熱器20
bによるロール表面への加熱効率を良好にし、そ
の表面温度の制御を容易にすると共に、ストリツ
プへの接触疵を防止するためにはストリツプを巻
きつけた反対側から加熱するのが好ましいが、こ
の時はブライドルロール11の接触疵の発生を防
止するため5〜100mmの間隔をあけると良い。又、
スペース的にストリツプ側に設ける場合はストリ
ツプへの接触を防止するために、該ストリツプ3
1を巻きつけたロール表面と前記発熱抵抗体24
bの間隔は高さ200mm以内が望ましい。
更に本実施例では、前記実施例と同様にE1
E2,D3,D4のブライドルロール11のロール表
面温度を測定する温度センサ(図示なし)と、該
温度センサで測定された測定値を基に、加熱器2
0bの発熱量をコントロールする制御装置(図示
なし)とが設けられている。
以上のようなロール冷却装置と従来のロール冷
却装置を連続焼鈍炉で稼動させ、いずれのロール
冷却装置も入側ブライドルロール直前の板温T1
については500℃を、全ブライドルロールのロー
ル表面温度が520℃となることを目標として制御
し、前記板温T1と出側ブライドルロール11直
後の板温T2との温度差T1−T2を処理能率との関
係において調べ、第7図に示す結果を得た。この
時、ブライドルロール11のみの冷却量を評価す
るため、冷却ロール41は総て開放としている。
同図から明らかなように、いずれも処理能率が
上がれば(ラインスピードがアツプし)その間の
放冷も少なくなるため、温度差は次第になくなる
が、本実施例装置によれば、約90t/hで既に温
度差がなくなつており、更にそれ以下の処理能率
でもその温度差は従来装置(とは10℃以上の開き
がある)に比べかなり小さくなつている。
次に本実施例のロール冷却装置と従来のそれに
つき、ロール冷却装置以降の炉内の蛇行状況を調
べるため、その蛇行量を、第8図に示すように第
1過時効処理帯OA1、第2過時効処理帯OA2、第
3過時効処理帯OA3及びガス急冷帯FCの各炉に
設置されているステアリングロール70の修正量
で評価し、第9図に示す結果を得た。
この時、入側ブライドルロール直前のストリツ
プ31板温T1は500℃を、又、出側ブライドルロ
ール直後のストリツプ31板温T2は350℃を目標
として制御した。更に本実施例装置ではロール表
面温度につき、E1,E2の入側ブライドルロール
11で520℃を、又、D3,D4の出側ブライドルロ
ール11で370℃を目標として制御した。
第9図に示すように、従来装置に比べ、本実施
例装置が設けられた連続焼鈍炉の前記各炉ではス
テアリングロール70の修正量が減少し、トラツ
キングが改善されている。即ち、該ステアリング
ロール70は常にストリツプ31をライン芯に一
致させるように動くのであるが、本実施例装置が
設けられている方はステアリングロール70修正
量が少ないのであるから、ストリツプ31の蛇行
につき、それが改善されたことがわかる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のロール冷却装置
によれば、冷却ロールに連設するブライドルロー
ルのロール表面温度を加熱器によつて適宜制御す
ることができるため、該ブライドルロールによる
ストリツプの冷却を有効に防止できるという優れ
た効果を有しており、そのため所定の焼入れ板
温、冷却速度、冷却終了温度が得られ、品質が安
定し、且つ形状不良や後続炉での蛇行も少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案のロール冷却装置のうち
ブライドルロールの基本構成を示す説明図、第2
図は本考案の一実施例に係るロール冷却装置のブ
ライドルロールの概略図、第3図は該ブライドル
ロール中に内蔵された加熱器の拡大断面図、第4
図は冷却ロールの直前に温度センサを配置せしめ
たところを示す概略図、第5図は本考案の他の実
施例を示す工程説明図、第6図は本実施例のロー
ル冷却装置中に使用される加熱器の拡大図、第7
図は従来装置と本実施例装置のブライドルロール
によるストリツプ板温低下量を調べた時の測定結
果を示すグラフ図、第8図は連続焼鈍炉中、本実
施例のロール冷却装置とその後続工程を示す説明
図、第9図は従来装置及び本実施例装置によつて
後続工程でストリツプの蛇行が生じた際のステア
リングロールの修正量を示すグラフ図である。 図中、1,10,11はブライドルロール、
2,20a,20bは加熱器、3,30,31は
ストリツプ、40,41は冷却ロールを各示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 冷却ロールの前後にブライドルロールを有する
    ロール冷却装置において、該冷却ロールの前及
    び/又は後のブライドルロールのロール表面を昇
    温せしめる加熱器を該ブライドルロールの内部及
    び/又は外周側に配してなるロール冷却装置。
JP4347087U 1987-03-26 1987-03-26 Expired - Lifetime JPH0516205Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4347087U JPH0516205Y2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26

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JP4347087U JPH0516205Y2 (ja) 1987-03-26 1987-03-26

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JPS63154659U JPS63154659U (ja) 1988-10-11
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