JPH05160611A - 導波管−ストリップ線路変換器 - Google Patents
導波管−ストリップ線路変換器Info
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- JPH05160611A JPH05160611A JP34969691A JP34969691A JPH05160611A JP H05160611 A JPH05160611 A JP H05160611A JP 34969691 A JP34969691 A JP 34969691A JP 34969691 A JP34969691 A JP 34969691A JP H05160611 A JPH05160611 A JP H05160611A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 損失の少ない、回路構成の容易な、しかも小
形の導波管−ストリップ線路変換器を提供すること。 【構成】 片方の端面を終端とした方形導波管１と、ス
トリップ線路４を形成した誘電体基板３とで構成する導
波管−ストリップ線路変換器において、前記誘電体基板
３のストリップ線路４を導波管１の終端短絡面２から所
望周波数の実質上１／４管内波長の位置に、導波管１の
Ｅ面側より垂直に挿入し、導波管１のＨ面の中心付近に
て、ストリップ線路４を直角に折り曲げ、結合プローブ
５としたものである。
形の導波管−ストリップ線路変換器を提供すること。 【構成】 片方の端面を終端とした方形導波管１と、ス
トリップ線路４を形成した誘電体基板３とで構成する導
波管−ストリップ線路変換器において、前記誘電体基板
３のストリップ線路４を導波管１の終端短絡面２から所
望周波数の実質上１／４管内波長の位置に、導波管１の
Ｅ面側より垂直に挿入し、導波管１のＨ面の中心付近に
て、ストリップ線路４を直角に折り曲げ、結合プローブ
５としたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波、ミリ波
を低損失に伝送できる導波管と半導体との適合性がよい
伝送路であるストリップ線路との変換器に関し、並び
に、平面アレ−アンテナにこの導波管ーストリップ線路
変換器を使用した場合に関する。
を低損失に伝送できる導波管と半導体との適合性がよい
伝送路であるストリップ線路との変換器に関し、並び
に、平面アレ−アンテナにこの導波管ーストリップ線路
変換器を使用した場合に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の導波管−ストリップ線路変換器の
斜視図を図１０に示し、図１１に図１０の断面図を示
す。図１０において、方形導波管１の片方の端面を終端
し、ショート面２を構成し、このショート面２より、所
望の周波数の約１／４管内波長の位置に、誘電体基板３
上に構成されたストリップ線路４を方形導波管１のＨ面
に垂直で、ほぼＨ面の中心に挿入し、プローブ導体５を
形成し、プローブ導体５を方形導波管１内モ−ドの電界
が最大になる位置に配設し、結合するという導波管−ス
トリップ線路変換器がある。又、図１３に示すように、
誘電体基板３上に構成したストリップ線路６とストリッ
プ線路７とを合成し、方形導波管１のＨ面に垂直で、ほ
ぼＨ面の中心に挿入し、プローブ導体５を形成し、プロ
ーブ導体５を方形導波管１内モ−ドの電界が最大になる
位置に配設し、結合するという導波管−ストリップ線路
変換器もある。
斜視図を図１０に示し、図１１に図１０の断面図を示
す。図１０において、方形導波管１の片方の端面を終端
し、ショート面２を構成し、このショート面２より、所
望の周波数の約１／４管内波長の位置に、誘電体基板３
上に構成されたストリップ線路４を方形導波管１のＨ面
に垂直で、ほぼＨ面の中心に挿入し、プローブ導体５を
形成し、プローブ導体５を方形導波管１内モ−ドの電界
が最大になる位置に配設し、結合するという導波管−ス
トリップ線路変換器がある。又、図１３に示すように、
誘電体基板３上に構成したストリップ線路６とストリッ
プ線路７とを合成し、方形導波管１のＨ面に垂直で、ほ
ぼＨ面の中心に挿入し、プローブ導体５を形成し、プロ
ーブ導体５を方形導波管１内モ−ドの電界が最大になる
位置に配設し、結合するという導波管−ストリップ線路
変換器もある。
【０００３】上記従来の導波管−ストリップ線路変換器
を備えた平面アレーアンテナを図１２と図１４に示す。
図１２は、１６素子の平面アレ−アンテナの正面図、図
１４は、６０素子の平面アレーアンテナの正面図であ
る。
を備えた平面アレーアンテナを図１２と図１４に示す。
図１２は、１６素子の平面アレ−アンテナの正面図、図
１４は、６０素子の平面アレーアンテナの正面図であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の導波
管−ストリップ線路変換器の前者において、Ｅ面側にス
トリップ線路４を引き出す回路を構成するには、ストリ
ップ線路４をＨ面側に垂直に形成してから、Ｈ面に平行
にストリップ線路４を折り曲げなければならないので、
その折り曲げ部からの不要放射により損失が増えるし、
又、導波管１の管壁周囲のスペースが必要であり、回路
構成上に制約があり、自由度がないという課題が生じて
いた。又、後者の導波管−ストリップ線路変換器の場合
も、同様の課題が生じていた。更に、上記従来の導波管
−ストリップ線路変換器を備えた平面アレーアンテナ
は、放射素子と、その放射素子に給電するための給電回
路と、給電回路のストリップ線路と導波管の変換部と導
波管の他端に設けられたコンバータとで構成されている
が、上記変換部には、方形導波管の片方の端面を終端と
し、この終端短絡面より所望の周波数の約１／４管内波
長の位置に、ストリップ線路を方形導波管のＨ面に垂直
に挿入しなければならないので、導波管の管壁周囲のス
ペースが必要であり、アンテナ面積が大きくなること
や、アンテナの中心位置に変換部を設置した場合、アン
テナ素子を少なくする必要があるため、アンテナ効率の
低下や指向特性の劣化、アンテナが小形にならない等の
課題が生じていた。
管−ストリップ線路変換器の前者において、Ｅ面側にス
トリップ線路４を引き出す回路を構成するには、ストリ
ップ線路４をＨ面側に垂直に形成してから、Ｈ面に平行
にストリップ線路４を折り曲げなければならないので、
その折り曲げ部からの不要放射により損失が増えるし、
又、導波管１の管壁周囲のスペースが必要であり、回路
構成上に制約があり、自由度がないという課題が生じて
いた。又、後者の導波管−ストリップ線路変換器の場合
も、同様の課題が生じていた。更に、上記従来の導波管
−ストリップ線路変換器を備えた平面アレーアンテナ
は、放射素子と、その放射素子に給電するための給電回
路と、給電回路のストリップ線路と導波管の変換部と導
波管の他端に設けられたコンバータとで構成されている
が、上記変換部には、方形導波管の片方の端面を終端と
し、この終端短絡面より所望の周波数の約１／４管内波
長の位置に、ストリップ線路を方形導波管のＨ面に垂直
に挿入しなければならないので、導波管の管壁周囲のス
ペースが必要であり、アンテナ面積が大きくなること
や、アンテナの中心位置に変換部を設置した場合、アン
テナ素子を少なくする必要があるため、アンテナ効率の
低下や指向特性の劣化、アンテナが小形にならない等の
課題が生じていた。
【０００５】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、損失の少ない、回路構成の容易な、しかも小形
の導波管−ストリップ線路変換器を提供することを目的
としている。又、この導波管−ストリップ線路変換器を
平面アレーアンテナに利用することにより、アンテナ素
子を少なくすることなく、アンテナ効率の低下や指向特
性の劣化の少ない平面アレ−アンテナを提供することが
できる。
であり、損失の少ない、回路構成の容易な、しかも小形
の導波管−ストリップ線路変換器を提供することを目的
としている。又、この導波管−ストリップ線路変換器を
平面アレーアンテナに利用することにより、アンテナ素
子を少なくすることなく、アンテナ効率の低下や指向特
性の劣化の少ない平面アレ−アンテナを提供することが
できる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の本発明は、片
方の端面を終端とした方形導波管と、ストリップ線路を
形成した誘電体基板とで構成する導波管−ストリップ線
路変換器において、前記誘電体基板のストリップ線路を
導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１／４管内
波長の位置に、導波管のＥ面側より垂直に挿入し、導波
管のＨ面の中心付近にて、ストリップ線路を直角に折り
曲げ、結合プローブとしたものである。請求項２の本発
明は、平面アレーアンテナに前記請求項１の導波管−ス
トリップ線路変換器を備えたものである。又、請求項３
の本発明は、片方の端面を終端とした方形導波管と、ス
トリップ線路を形成した誘電体基板とで構成する導波管
−ストリップ線路変換器において、上記ストリップ線路
２本を導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１／
４管内波長の位置に、導波管の相対するＥ面側よりそれ
ぞれ垂直に挿入し、導波管のＨ面の中心付近にてそれぞ
れのストリップ線路を合成し、直角に折り曲げ結合プロ
ーブとしたものである。請求項４の本発明は、平面アレ
ーアンテナに前記請求項３の導波管−ストリップ線路変
換器を備えたものである。
方の端面を終端とした方形導波管と、ストリップ線路を
形成した誘電体基板とで構成する導波管−ストリップ線
路変換器において、前記誘電体基板のストリップ線路を
導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１／４管内
波長の位置に、導波管のＥ面側より垂直に挿入し、導波
管のＨ面の中心付近にて、ストリップ線路を直角に折り
曲げ、結合プローブとしたものである。請求項２の本発
明は、平面アレーアンテナに前記請求項１の導波管−ス
トリップ線路変換器を備えたものである。又、請求項３
の本発明は、片方の端面を終端とした方形導波管と、ス
トリップ線路を形成した誘電体基板とで構成する導波管
−ストリップ線路変換器において、上記ストリップ線路
２本を導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１／
４管内波長の位置に、導波管の相対するＥ面側よりそれ
ぞれ垂直に挿入し、導波管のＨ面の中心付近にてそれぞ
れのストリップ線路を合成し、直角に折り曲げ結合プロ
ーブとしたものである。請求項４の本発明は、平面アレ
ーアンテナに前記請求項３の導波管−ストリップ線路変
換器を備えたものである。
【０００７】
【作用】請求項１の本発明では、誘電体基板のストリッ
プ線路を導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１
／４管内波長の位置に、導波管のＥ面側より垂直に挿入
し、導波管のＨ面の中心付近にて、ストリップ線路を直
角に折り曲げ、結合プローブとしたものであるので、導
波管の管壁周囲のスペースが少なくてすむ。請求項２の
本発明では、平面アレーアンテナに前記請求項１の導波
管−ストリップ線路変換器を備えたものであるので、ア
ンテナ素子のスペースを取ることなく、アンテナ効率の
損失も少なくてすみ、指向特性の劣化も少なくてすむ。
請求項３の本発明では、ストリップ線路２本を導波管の
終端短絡面から所望周波数の実質上１／４管内波長の位
置に、導波管の相対するＥ面側よりそれぞれ垂直に挿入
し、導波管のＨ面の中心付近にてそれぞれのストリップ
線路を合成し、直角に折り曲げ結合プローブとしたもの
であるので、導波管の管壁周囲のスペースが少なくてす
む。請求項４の本発明では、平面アレーアンテナに前記
請求項３の導波管−ストリップ線路変換器を備えたもの
であるので、アンテナ素子のスペースを取ることなく、
アンテナ効率の低下も少なくてすみ、指向特性の劣化も
少なくてすむ。
プ線路を導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１
／４管内波長の位置に、導波管のＥ面側より垂直に挿入
し、導波管のＨ面の中心付近にて、ストリップ線路を直
角に折り曲げ、結合プローブとしたものであるので、導
波管の管壁周囲のスペースが少なくてすむ。請求項２の
本発明では、平面アレーアンテナに前記請求項１の導波
管−ストリップ線路変換器を備えたものであるので、ア
ンテナ素子のスペースを取ることなく、アンテナ効率の
損失も少なくてすみ、指向特性の劣化も少なくてすむ。
請求項３の本発明では、ストリップ線路２本を導波管の
終端短絡面から所望周波数の実質上１／４管内波長の位
置に、導波管の相対するＥ面側よりそれぞれ垂直に挿入
し、導波管のＨ面の中心付近にてそれぞれのストリップ
線路を合成し、直角に折り曲げ結合プローブとしたもの
であるので、導波管の管壁周囲のスペースが少なくてす
む。請求項４の本発明では、平面アレーアンテナに前記
請求項３の導波管−ストリップ線路変換器を備えたもの
であるので、アンテナ素子のスペースを取ることなく、
アンテナ効率の低下も少なくてすみ、指向特性の劣化も
少なくてすむ。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図１は、方形導波管−ストリップ線
路変換器の一部切欠斜視図であり、図２は、図１の断面
図である。図１において、方形導波管１の片方の端面に
ショート面２を形成し、このショート面２より、所望の
周波数の約１／４管内波長の位置に誘電体基板３上に構
成したストリップ線路４を、方形導波管１のＥ面に垂直
に挿入し、方形導波管１のＨ面の中心付近にて、ストリ
ップ線路４を折り曲げプローブ導体５を形成する。この
プローブ導体５を設けたことにより、電磁波は、マイク
ロストリップラインモードから導波管モードに変換して
いる。プロ−ブ導体５の正確な場所は、インピーダンス
整合をとるためのプローブ導体５の形状（長さ、幅）及
びプローブ導体５とショート面２の間隔に依存される。
尚、上記実施例の導波管−ストリップ線路変換器は、方
形導波管１のＥ面に垂直方向にストリップ線路４を形成
した回路を構成する場合に、ストリップ線路４を図１０
に示すように導波管１の周囲で折り曲げる必要がない。
又、方形導波管１の管壁周囲にスペースを必要としない
ので、容易に回路を構成でき、小形化が可能である。
しながら説明する。図１は、方形導波管−ストリップ線
路変換器の一部切欠斜視図であり、図２は、図１の断面
図である。図１において、方形導波管１の片方の端面に
ショート面２を形成し、このショート面２より、所望の
周波数の約１／４管内波長の位置に誘電体基板３上に構
成したストリップ線路４を、方形導波管１のＥ面に垂直
に挿入し、方形導波管１のＨ面の中心付近にて、ストリ
ップ線路４を折り曲げプローブ導体５を形成する。この
プローブ導体５を設けたことにより、電磁波は、マイク
ロストリップラインモードから導波管モードに変換して
いる。プロ−ブ導体５の正確な場所は、インピーダンス
整合をとるためのプローブ導体５の形状（長さ、幅）及
びプローブ導体５とショート面２の間隔に依存される。
尚、上記実施例の導波管−ストリップ線路変換器は、方
形導波管１のＥ面に垂直方向にストリップ線路４を形成
した回路を構成する場合に、ストリップ線路４を図１０
に示すように導波管１の周囲で折り曲げる必要がない。
又、方形導波管１の管壁周囲にスペースを必要としない
ので、容易に回路を構成でき、小形化が可能である。
【０００９】次に、図３は、図１及び図２に示した導波
管−ストリップ線路変換器を備えた１６素子の平面アレ
−アンテナの平面図である。平面アレーアンテナは、裏
面に接地板を備えた誘電体基板８上に放射素子９と給電
線路１０とを設けて構成されている。放射素子９と給電
線路１０により集められた電力は、コンバータに供給さ
れるが、コンバータの入力構造が導波管の場合、導波管
とストリップ線路の変換器が必要となってくる。平面ア
レ−アンテナの放射素子９の配列間隔は、アンテナの面
効率が最大となるように、０．８〜０．９λ0 （λ0 は
自由空間波長）に選定される。又、放射素子と放射素子
との間に給電線路を配置しなければならない。このこと
から、図１２に示すように、アンテナ有効面積内の放射
素子９の間に導波管−ストリップ線路の変換部を構成で
きないので、この変換部のために余分のスペースを必要
とし、アンテナ全体の面積が大きくなっていた。そこ
で、図１及び図２に示す導波管−ストリップ線路変換器
を使用することによって、図３に示すように放射素子間
にこの変換部が配置でき、変換部のための余分のスペー
スがいらなくなり、アンテナ全体の面積を小さくするこ
とができる。
管−ストリップ線路変換器を備えた１６素子の平面アレ
−アンテナの平面図である。平面アレーアンテナは、裏
面に接地板を備えた誘電体基板８上に放射素子９と給電
線路１０とを設けて構成されている。放射素子９と給電
線路１０により集められた電力は、コンバータに供給さ
れるが、コンバータの入力構造が導波管の場合、導波管
とストリップ線路の変換器が必要となってくる。平面ア
レ−アンテナの放射素子９の配列間隔は、アンテナの面
効率が最大となるように、０．８〜０．９λ0 （λ0 は
自由空間波長）に選定される。又、放射素子と放射素子
との間に給電線路を配置しなければならない。このこと
から、図１２に示すように、アンテナ有効面積内の放射
素子９の間に導波管−ストリップ線路の変換部を構成で
きないので、この変換部のために余分のスペースを必要
とし、アンテナ全体の面積が大きくなっていた。そこ
で、図１及び図２に示す導波管−ストリップ線路変換器
を使用することによって、図３に示すように放射素子間
にこの変換部が配置でき、変換部のための余分のスペー
スがいらなくなり、アンテナ全体の面積を小さくするこ
とができる。
【００１０】次に、図４は、導波管−ストリップ線路変
換器の一部切欠斜視図であり、図５は、その断面図であ
る。図４において、誘電体基板３上に構成したストリッ
プ線路６とストリップ線路７とを方形導波管１のそれぞ
れのＥ面側より垂直に挿入し、方形導波管１内で合成
し、プローブ導体５を形成している。プローブ導体５
は、方形導波管１のショート面２から、所望の周波数の
約１／４管内波長の位置に配設されている。プローブ導
体５の形状及び方形導波管１内でのストリップ線路の線
路幅は、インピーダンス整合に依存される。このような
構造となっているので方形導波管１の管壁周囲のスペー
スがいらないので、容易に回路を構成できる。ここで、
この実施例による電気的特性を示す。誘電体基板３とし
て、ポリエステルフィルム（５０μｍ）を使用し、銅箔
（２０μｍ）のエッチングにより、ストリップ線路を形
成し、図４で示したような変換器を構成した。方形導波
管１の入力ポートＰ３より電力を入力した場合、ストリ
ップ線路６のポートＰ１とストリップ線路７のポートＰ
２より電力が出力される。Ｐ１とＰ２は電力が等分配さ
れるように設計されている。Ｐ２に終端抵抗を接続し、
Ｐ３からＰ１への反射特性及び伝送特性を図６と図７に
示す。ここで、従来例と示しているのは、図１３の場合
の特性である。このときの従来例は、損失の少ないトリ
プレート線路にて構成した変換器である。特性図より明
らかなように、従来例と本発明は、同等の特性が得られ
る。
換器の一部切欠斜視図であり、図５は、その断面図であ
る。図４において、誘電体基板３上に構成したストリッ
プ線路６とストリップ線路７とを方形導波管１のそれぞ
れのＥ面側より垂直に挿入し、方形導波管１内で合成
し、プローブ導体５を形成している。プローブ導体５
は、方形導波管１のショート面２から、所望の周波数の
約１／４管内波長の位置に配設されている。プローブ導
体５の形状及び方形導波管１内でのストリップ線路の線
路幅は、インピーダンス整合に依存される。このような
構造となっているので方形導波管１の管壁周囲のスペー
スがいらないので、容易に回路を構成できる。ここで、
この実施例による電気的特性を示す。誘電体基板３とし
て、ポリエステルフィルム（５０μｍ）を使用し、銅箔
（２０μｍ）のエッチングにより、ストリップ線路を形
成し、図４で示したような変換器を構成した。方形導波
管１の入力ポートＰ３より電力を入力した場合、ストリ
ップ線路６のポートＰ１とストリップ線路７のポートＰ
２より電力が出力される。Ｐ１とＰ２は電力が等分配さ
れるように設計されている。Ｐ２に終端抵抗を接続し、
Ｐ３からＰ１への反射特性及び伝送特性を図６と図７に
示す。ここで、従来例と示しているのは、図１３の場合
の特性である。このときの従来例は、損失の少ないトリ
プレート線路にて構成した変換器である。特性図より明
らかなように、従来例と本発明は、同等の特性が得られ
る。
【００１１】次に、図８は、図４及び図５に示す導波管
−ストリップ線路変換器を備えた６４素子の平面アレ−
アンテナの平面図であり、図９は、図８の中心部の拡大
図である。平面アレーアンテナは、裏面に接地板を備え
た誘電体基板８上に放射素子９と給電線路１０とを設け
て構成されている。放射素子９と給電線路１０により集
められた電力は、コンバータに供給されるが、コンバー
タの入力構造が導波管の場合、導波管とストリップ線路
の変換器が必要となってくる。放射素子９の素子数を増
すことによりアンテナの利得は、高くなるが、給電線路
も長くなり、給電線路損失も増えることになるので、給
電線路はできるだけ短い方がよい。そこで、導波管とス
トリップ線路の変換部をアンテナの中心に構成するの
が、一般的である。この場合、従来の変換部では、導波
管の周囲にスペースが必要なことから、図１４に示すよ
うに中心付近の放射素子を２〜４素子減らす必要があっ
た。このため、放射素子を減らすことにより、電力の配
分比を変えなければならないので、給電線路の設計が複
雑になり、又、素子数が減るので、アンテナ効率の低下
も生じていた。そこで、上記導波管の導波管−ストリッ
プ線路変換器を使用することで、導波管の周囲にスペー
スをとらないので、放射素子数を減らすこともなく、
又、給電線路を短くできるので、アンテナ効率の低下も
少ない平面アレーアンテナが提供できる。尚、図９は、
給電線路は一部省略しており、１２は導波管、１３はプ
ローブ導体である。
−ストリップ線路変換器を備えた６４素子の平面アレ−
アンテナの平面図であり、図９は、図８の中心部の拡大
図である。平面アレーアンテナは、裏面に接地板を備え
た誘電体基板８上に放射素子９と給電線路１０とを設け
て構成されている。放射素子９と給電線路１０により集
められた電力は、コンバータに供給されるが、コンバー
タの入力構造が導波管の場合、導波管とストリップ線路
の変換器が必要となってくる。放射素子９の素子数を増
すことによりアンテナの利得は、高くなるが、給電線路
も長くなり、給電線路損失も増えることになるので、給
電線路はできるだけ短い方がよい。そこで、導波管とス
トリップ線路の変換部をアンテナの中心に構成するの
が、一般的である。この場合、従来の変換部では、導波
管の周囲にスペースが必要なことから、図１４に示すよ
うに中心付近の放射素子を２〜４素子減らす必要があっ
た。このため、放射素子を減らすことにより、電力の配
分比を変えなければならないので、給電線路の設計が複
雑になり、又、素子数が減るので、アンテナ効率の低下
も生じていた。そこで、上記導波管の導波管−ストリッ
プ線路変換器を使用することで、導波管の周囲にスペー
スをとらないので、放射素子数を減らすこともなく、
又、給電線路を短くできるので、アンテナ効率の低下も
少ない平面アレーアンテナが提供できる。尚、図９は、
給電線路は一部省略しており、１２は導波管、１３はプ
ローブ導体である。
【００１２】尚、ストリップ線路は、トリプレート型線
路でも、サスペンデッド型線路でもよい。又、ストリッ
プ線路は、薄膜状のフレキシブルフィルム基板上に構成
してもよい。
路でも、サスペンデッド型線路でもよい。又、ストリッ
プ線路は、薄膜状のフレキシブルフィルム基板上に構成
してもよい。
【００１３】
【発明の効果】請求項１の本発明では、導波管の管壁周
囲のスペースがいらないので、容易に回路を構成でき、
小形化が可能である。請求項２の本発明では、導波管−
ストリップ線路変換器を放射素子間に配置できるので、
アンテナ全体の面積が小さくてすみ、アンテナ効率の損
失も少なくてすみ、指向特性の劣化もほとんどない。請
求項３の本発明では、導波管の管壁周囲のスペースがい
らないので、容易に回路を構成でき、小形化が可能であ
る。請求項４の本発明では、アンテナ効率の損失が少な
くてすみ、指向特性の劣化もほとんどない。
囲のスペースがいらないので、容易に回路を構成でき、
小形化が可能である。請求項２の本発明では、導波管−
ストリップ線路変換器を放射素子間に配置できるので、
アンテナ全体の面積が小さくてすみ、アンテナ効率の損
失も少なくてすみ、指向特性の劣化もほとんどない。請
求項３の本発明では、導波管の管壁周囲のスペースがい
らないので、容易に回路を構成でき、小形化が可能であ
る。請求項４の本発明では、アンテナ効率の損失が少な
くてすみ、指向特性の劣化もほとんどない。
【図１】本発明の第１実施例の一部切欠斜視図である。
【図２】同実施例の断面図である。
【図３】本発明の第１実施例の導波管ストリップ変換器
を使用した平面アンテナの平面図である。
を使用した平面アンテナの平面図である。
【図４】本発明の第２実施例の一部切欠斜視図である。
【図５】同実施例の断面図である。
【図６】本発明の第１実施例と従来例との反射特性図で
ある。
ある。
【図７】本発明の第２実施例と従来例との伝送特性図で
ある。
ある。
【図８】本発明の第２実施例の導波管ストリップ変換器
を使用した平面アレーアンテナの平面図である。
を使用した平面アレーアンテナの平面図である。
【図９】同実施例の拡大図である。
【図１０】従来の導波管−ストリップ線路変換器の一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
【図１１】図１０の断面図である。
【図１２】従来の平面アレーアンテナの平面図である。
【図１３】従来の導波管−ストリップ線路変換器の断面
図である。
図である。
【図１４】従来の平面アレーアンテナの平面図である。
１ 方形導波管 ２ ショート面 ３ 誘電体基板 ４ ストリップ線路 ５ プローブ導体 ６ ストリップ線路 ７ ストリップ線路 ８ 誘電体基板（アンテナ用） ９ 放射素子 １０ 給電線路 １１ プローブ導体 １２ 導波管 １３ プローブ導体
Claims (4)
- 【請求項１】 片方の端面を終端とした方形導波管と、
ストリップ線路を形成した誘電体基板とで構成する導波
管−ストリップ線路変換器において、前記誘電体基板の
ストリップ線路を導波管の終端短絡面から所望周波数の
実質上１／４管内波長の位置に、導波管のＥ面側より垂
直に挿入し、導波管のＨ面の中心付近にて、ストリップ
線路を直角に折り曲げ、結合プローブとしたことを特徴
とする導波管−ストリップ線路変換器。 - 【請求項２】 平面アレーアンテナに請求項１の導波管
−ストリップ線路変換器を備えたことを特徴とする請求
項１記載の導波管−ストリップ線路変換器。 - 【請求項３】 片方の端面を終端とした方形導波管と、
ストリップ線路を形成した誘電体基板とで構成する導波
管−ストリップ線路変換器において、上記ストリップ線
路２本を導波管の終端短絡面から所望周波数の実質上１
／４管内波長の位置に、導波管の相対するＥ面側よりそ
れぞれ垂直に挿入し、導波管のＨ面の中心付近にてそれ
ぞれのストリップ線路を合成し、直角に折り曲げ結合プ
ローブとしたことを特徴とする導波管−ストリップ線路
変換器。 - 【請求項４】 平面アレーアンテナに請求項３の導波管
−ストリップ線路変換器を備えたことを特徴とする請求
項３記載の導波管−ストリップ線路変換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34969691A JPH05160611A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 導波管−ストリップ線路変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34969691A JPH05160611A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 導波管−ストリップ線路変換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05160611A true JPH05160611A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18405486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34969691A Withdrawn JPH05160611A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 導波管−ストリップ線路変換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05160611A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2006059929A1 (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | A transmission arrangement |
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| CN111164825A (zh) * | 2017-05-24 | 2020-05-15 | 伟摩有限责任公司 | 单层pcb上的宽带波导发射设计 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34969691A patent/JPH05160611A/ja not_active Withdrawn
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| CN111164825B (zh) * | 2017-05-24 | 2022-08-16 | 伟摩有限责任公司 | 单层pcb上的宽带波导发射设计 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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