JPH05160476A - レーザ装置およびそのミラー角度調節方法 - Google Patents
レーザ装置およびそのミラー角度調節方法Info
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- JPH05160476A JPH05160476A JP31903591A JP31903591A JPH05160476A JP H05160476 A JPH05160476 A JP H05160476A JP 31903591 A JP31903591 A JP 31903591A JP 31903591 A JP31903591 A JP 31903591A JP H05160476 A JPH05160476 A JP H05160476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、全反射ミラーと拡大ミラーとの
角度ずれを実時間で調節して、高出力かつ高品質なレー
ザビームを安定して取り出すことができるレーザ装置お
よびそのミラー角度調節方法を得ることを目的とする。 【構成】 全反射ミラー1と拡大ミラー2とが対向して
配設されている。両ミラー1、2間には、レーザビーム
を増幅するレーザ媒質5と、透過窓4を介してレーザビ
ーム8を取り出すスクレーパミラー3とが配設されてい
る。拡大ミラー2には、駆動部12aと制御部12bと
かならる角度調節装置12が取り付けられている。さら
に、光源部11aと受光部11bとからなり、拡大ミラ
ー2の角度ずれを検知する角度ずれ検知装置11が配設
されている。
角度ずれを実時間で調節して、高出力かつ高品質なレー
ザビームを安定して取り出すことができるレーザ装置お
よびそのミラー角度調節方法を得ることを目的とする。 【構成】 全反射ミラー1と拡大ミラー2とが対向して
配設されている。両ミラー1、2間には、レーザビーム
を増幅するレーザ媒質5と、透過窓4を介してレーザビ
ーム8を取り出すスクレーパミラー3とが配設されてい
る。拡大ミラー2には、駆動部12aと制御部12bと
かならる角度調節装置12が取り付けられている。さら
に、光源部11aと受光部11bとからなり、拡大ミラ
ー2の角度ずれを検知する角度ずれ検知装置11が配設
されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレーザ加工機
に用いられるレーザ装置に関し、特に全反射ミラーと拡
大ミラーとの角度ずれを検知し調節して、高出力かつ高
品質なレーザビームを安定して取り出すことができるレ
ーザ装置およびそのミラー角度調節方法に関するもので
ある。
に用いられるレーザ装置に関し、特に全反射ミラーと拡
大ミラーとの角度ずれを検知し調節して、高出力かつ高
品質なレーザビームを安定して取り出すことができるレ
ーザ装置およびそのミラー角度調節方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図8は例えばレーザハンドブック(オー
ム社、昭和57年)に記載された従来の正枝型の不安定
型共振器を用いたレーザ装置を示す側断面図である。図
において、1は例えばCuからなる凹面状の全反射ミラ
ー、2は例えばCuからなり、全反射ミラー1と対向し
て配置された凸面状の拡大ミラー、3は例えばCuから
なり、全反射ミラー1と拡大ミラー2とから構成され不
安定共振器よりレーザービームを取り出すスクレーパミ
ラー、4はZnSeからなる透過窓、5はレーザ媒質で
あり、このレーザ媒質5は、CO2レーザ等のガスレー
ザの場合には、放電等により励起されたガス媒質、ある
いはYAG等の固体レーザの場合には、フラッシュラン
プ等により励起された固体媒質が用いられる。6は周囲
を覆う箱体、7は全反射ミラー1と拡大ミラー2とより
構成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビー
ム、8は透過窓4により不安定型共振器外部に取り出さ
れるレーザビームである。
ム社、昭和57年)に記載された従来の正枝型の不安定
型共振器を用いたレーザ装置を示す側断面図である。図
において、1は例えばCuからなる凹面状の全反射ミラ
ー、2は例えばCuからなり、全反射ミラー1と対向し
て配置された凸面状の拡大ミラー、3は例えばCuから
なり、全反射ミラー1と拡大ミラー2とから構成され不
安定共振器よりレーザービームを取り出すスクレーパミ
ラー、4はZnSeからなる透過窓、5はレーザ媒質で
あり、このレーザ媒質5は、CO2レーザ等のガスレー
ザの場合には、放電等により励起されたガス媒質、ある
いはYAG等の固体レーザの場合には、フラッシュラン
プ等により励起された固体媒質が用いられる。6は周囲
を覆う箱体、7は全反射ミラー1と拡大ミラー2とより
構成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビー
ム、8は透過窓4により不安定型共振器外部に取り出さ
れるレーザビームである。
【0003】つぎに、上記従来のレーザ装置の動作につ
いて説明する。全反射ミラー1と拡大ミラー2とより構
成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビーム
7は、全反射ミラー1と拡大ミラー2との間を往復する
内にレーザ媒質5により増幅されるとともに、増幅され
たレーザビーム7の一部が、スクレーパミラー3、透過
窓4を介して発振器外部にリング状のレーザビーム8と
して取り出される。
いて説明する。全反射ミラー1と拡大ミラー2とより構
成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビーム
7は、全反射ミラー1と拡大ミラー2との間を往復する
内にレーザ媒質5により増幅されるとともに、増幅され
たレーザビーム7の一部が、スクレーパミラー3、透過
窓4を介して発振器外部にリング状のレーザビーム8と
して取り出される。
【0004】この取り出されたレーザビーム8は、ほと
んど等位相で得られ、レンズ等により集光した場合、中
高の集光ビームとなり、鉄板等の切断、溶接等を効率よ
く行うことができる。
んど等位相で得られ、レンズ等により集光した場合、中
高の集光ビームとなり、鉄板等の切断、溶接等を効率よ
く行うことができる。
【0005】ここで、不安定型共振器を構成する全反射
ミラー1と拡大ミラー2とが正しく角度調整されていれ
ば、即ちアライメントされていれば、レーザビーム8は
例えば図2の(a)に示すように、リング状の軸対称の
強度分布となる。しかし、全反射ミラー1と拡大ミラー
2との角度が正規の状態からずれる、即ちミスアライメ
ントされた状態が生じた場合、レーザビーム8は、例え
ば図2の(b)に示すように、リング状ではあるが非対
称の強度分布となる。さらに、レーザ共振器内のレーザ
ビーム7とレーザ媒質5との重なり具合が悪くなり、発
振効率が低下する。
ミラー1と拡大ミラー2とが正しく角度調整されていれ
ば、即ちアライメントされていれば、レーザビーム8は
例えば図2の(a)に示すように、リング状の軸対称の
強度分布となる。しかし、全反射ミラー1と拡大ミラー
2との角度が正規の状態からずれる、即ちミスアライメ
ントされた状態が生じた場合、レーザビーム8は、例え
ば図2の(b)に示すように、リング状ではあるが非対
称の強度分布となる。さらに、レーザ共振器内のレーザ
ビーム7とレーザ媒質5との重なり具合が悪くなり、発
振効率が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ装置は以
上のように構成されているので、全反射ミラー1と拡大
ミラー2とのミスアライメントが発生しても、このミス
アライメントを実時間で明確に検知し、ミスアライメン
トを修正することができず、レーザビーム8が非対称な
強度分布となり、かつ発振効率が低下してしまい、この
集光ビームによりレーザ加工を行うと、鉄板等の切断、
溶接等を効率よく行うことが困難となるという課題があ
った。
上のように構成されているので、全反射ミラー1と拡大
ミラー2とのミスアライメントが発生しても、このミス
アライメントを実時間で明確に検知し、ミスアライメン
トを修正することができず、レーザビーム8が非対称な
強度分布となり、かつ発振効率が低下してしまい、この
集光ビームによりレーザ加工を行うと、鉄板等の切断、
溶接等を効率よく行うことが困難となるという課題があ
った。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、不安定共振器を構成するミラー
の角度ずれを実時間で検知し、この角度ずれを一定値以
内に収めることにより、ミラーのミスアライメントに起
因する不具合を修正し、高出力かつ高品質なレーザビー
ムを安定して取り出すことができるレーザ装置およびミ
ラー角度調節方法を得ることを目的とする。
ためになされたもので、不安定共振器を構成するミラー
の角度ずれを実時間で検知し、この角度ずれを一定値以
内に収めることにより、ミラーのミスアライメントに起
因する不具合を修正し、高出力かつ高品質なレーザビー
ムを安定して取り出すことができるレーザ装置およびミ
ラー角度調節方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るレーザ装置は、全反射ミラーと拡大ミラーとの角度
ずれを検知する角度ずれ検知装置と、この角度ずれ検知
装置の出力により全反射ミラーと拡大ミラーとの角度ず
れを所定範囲内に調節する角度調節装置とを設けるもの
である。
係るレーザ装置は、全反射ミラーと拡大ミラーとの角度
ずれを検知する角度ずれ検知装置と、この角度ずれ検知
装置の出力により全反射ミラーと拡大ミラーとの角度ず
れを所定範囲内に調節する角度調節装置とを設けるもの
である。
【0009】また、この発明の第2の発明に係るレーザ
装置のミラー角度調節方法は、全反射ミラーと拡大ミラ
ーとの少なくとも一方のミラーに光を照射し、このミラ
ーからの反射光を受光してミラーの角度ずれを検知しな
がら、ミラーの角度ずれが所定範囲内に収まるようにミ
ラーの角度を調整するものである。
装置のミラー角度調節方法は、全反射ミラーと拡大ミラ
ーとの少なくとも一方のミラーに光を照射し、このミラ
ーからの反射光を受光してミラーの角度ずれを検知しな
がら、ミラーの角度ずれが所定範囲内に収まるようにミ
ラーの角度を調整するものである。
【0010】
【作用】この発明においては、全反射ミラーと拡大ミラ
ーとの角度ずれを検知して、角度ずれ量を所定範囲内に
収めるようにミラーの角度を調節しているので、稼働中
に全反射ミラーと拡大ミラーとの角度ずれが発生して
も、ミラーのミスアライメントに起因する不具合が実時
間で修正される。
ーとの角度ずれを検知して、角度ずれ量を所定範囲内に
収めるようにミラーの角度を調節しているので、稼働中
に全反射ミラーと拡大ミラーとの角度ずれが発生して
も、ミラーのミスアライメントに起因する不具合が実時
間で修正される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1を示すレーザ装置
の側断面図であり、図において図8に示した従来のレー
ザ装置と同一または相当部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1を示すレーザ装置
の側断面図であり、図において図8に示した従来のレー
ザ装置と同一または相当部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0012】図において、11は拡大ミラー2の角度ず
れを検知する角度ずれ検知装置であり、この角度ずれ検
知装置11は、例えばHeNeレーザ光源からなる光源
部11a、およびこのHeNeレーザ光源から出射され
拡大ミラー2で反射されたHeNeレーザビームの位置
を測定する、例えば2次元的に配置されたCCD素子か
らなる受光部11bより構成されている。
れを検知する角度ずれ検知装置であり、この角度ずれ検
知装置11は、例えばHeNeレーザ光源からなる光源
部11a、およびこのHeNeレーザ光源から出射され
拡大ミラー2で反射されたHeNeレーザビームの位置
を測定する、例えば2次元的に配置されたCCD素子か
らなる受光部11bより構成されている。
【0013】12は角度ずれ検知装置11から出力され
る出力信号に基づき、拡大ミラー2の角度を所定範囲内
に調節する角度調節装置であり、この角度調節装置12
は、拡大ミラーに取り付けられた圧電素子等の駆動部1
2a、および角度ずれ検知装置11からの出力信号を解
析し、拡大ミラー2の角度ずれ量に基づいて駆動部12
aを駆動する制御部12bより構成されている。
る出力信号に基づき、拡大ミラー2の角度を所定範囲内
に調節する角度調節装置であり、この角度調節装置12
は、拡大ミラーに取り付けられた圧電素子等の駆動部1
2a、および角度ずれ検知装置11からの出力信号を解
析し、拡大ミラー2の角度ずれ量に基づいて駆動部12
aを駆動する制御部12bより構成されている。
【0014】ここで、微少量の角度ずれを起こした不安
定型共振器のミスアライメント特性について、図3に基
づいて、光軸の移動によって説明する。ただし、図3に
おいて、R1、2a1はそれぞれ全反射ミラー1の曲率半
径およびミラー直径、R2、2a2はそれぞれ拡大ミラー
2の曲率半径およびミラー直径、Lは共振器長である。
また、θは拡大ミラー2の角度ずれ量であり、光軸は共
振器を構成する全反射ミラー1および拡大ミラー2の曲
率中心を共有する線である。
定型共振器のミスアライメント特性について、図3に基
づいて、光軸の移動によって説明する。ただし、図3に
おいて、R1、2a1はそれぞれ全反射ミラー1の曲率半
径およびミラー直径、R2、2a2はそれぞれ拡大ミラー
2の曲率半径およびミラー直径、Lは共振器長である。
また、θは拡大ミラー2の角度ずれ量であり、光軸は共
振器を構成する全反射ミラー1および拡大ミラー2の曲
率中心を共有する線である。
【0015】拡大ミラー2がθなる量だけ角度ずれをお
こした場合、それにともなう共振器の光軸移動量ΔX
(図3中における点aと点dとの距離)は、ΔX={−
(R1−L)R2θ}/(R1+R2−L)として与えられ
る。したがって、光軸移動量ΔXが大きいほど拡大ミラ
ー2の角度ずれ量θが大きいことになる。
こした場合、それにともなう共振器の光軸移動量ΔX
(図3中における点aと点dとの距離)は、ΔX={−
(R1−L)R2θ}/(R1+R2−L)として与えられ
る。したがって、光軸移動量ΔXが大きいほど拡大ミラ
ー2の角度ずれ量θが大きいことになる。
【0016】さて、光軸移動量ΔXが大きいほど、即ち
拡大ミラー2の角度ずれ量θが大きいほどレーザビーム
8の強度分布は非対称の分布となり、レーザ装置の稼働
中に種々の不具合が発生するが、光軸移動量が共振器に
及ぼす影響について実験的に検討した結果、この光軸移
動量ΔXを、ΔX<|a2/4Neq|と制御することに
より、レーザビーム8の強度分布は対称の分布を保ち、
種々の不具合の発生を抑えることがわかった。ここで、
Neqは不安定型共振器の等価フルネル数であり、Neq=
{(M2−1)/4M(1−L/R1)}(a2 2/Lλ)
で与えられる。ただし、Mは不安定型共振器の拡大率、
λはレーザビームの波長である。
拡大ミラー2の角度ずれ量θが大きいほどレーザビーム
8の強度分布は非対称の分布となり、レーザ装置の稼働
中に種々の不具合が発生するが、光軸移動量が共振器に
及ぼす影響について実験的に検討した結果、この光軸移
動量ΔXを、ΔX<|a2/4Neq|と制御することに
より、レーザビーム8の強度分布は対称の分布を保ち、
種々の不具合の発生を抑えることがわかった。ここで、
Neqは不安定型共振器の等価フルネル数であり、Neq=
{(M2−1)/4M(1−L/R1)}(a2 2/Lλ)
で与えられる。ただし、Mは不安定型共振器の拡大率、
λはレーザビームの波長である。
【0017】つぎに、上記実施例1の拡大ミラー2の角
度調節方法について説明する。まず、拡大ミラー2に設
けられた角度ずれ検知装置11の設定信号レベルを、図
4の(a)に示すように、アライメントされた場合の検
知位置に対応するようにしておく。さらに、角度調節装
置12が作動を開始しない安全範囲として、図4の
(a)に示すように、ΔX<|a2/4Neq|に対応す
る検知範囲を設定しておく。
度調節方法について説明する。まず、拡大ミラー2に設
けられた角度ずれ検知装置11の設定信号レベルを、図
4の(a)に示すように、アライメントされた場合の検
知位置に対応するようにしておく。さらに、角度調節装
置12が作動を開始しない安全範囲として、図4の
(a)に示すように、ΔX<|a2/4Neq|に対応す
る検知範囲を設定しておく。
【0018】ついで、角度ずれ検知装置11は、HeN
eレーザ光源11aからHeNeレーザビームを出射
し、拡大ミラー2に照射し、拡大ミラー2で反射された
HeNeレーザビームを受光部11bで測定し、検知位
置に対応した出力信号を出力する。一方、角度調節装置
12では、角度ずれ検知装置11からの出力信号を制御
部12bで入力し、拡大ミラー2の角度ずれ量を解析
し、その角度ずれ量が角度ずれ検知装置11の安全範囲
内であれば、角度調節装置12は作動しない。また、図
4の(b)に示すように、安全範囲を越えていれば、制
御部12bは駆動部12aの作動を開始し、拡大ミラー
2の角度の調節を開始する。
eレーザ光源11aからHeNeレーザビームを出射
し、拡大ミラー2に照射し、拡大ミラー2で反射された
HeNeレーザビームを受光部11bで測定し、検知位
置に対応した出力信号を出力する。一方、角度調節装置
12では、角度ずれ検知装置11からの出力信号を制御
部12bで入力し、拡大ミラー2の角度ずれ量を解析
し、その角度ずれ量が角度ずれ検知装置11の安全範囲
内であれば、角度調節装置12は作動しない。また、図
4の(b)に示すように、安全範囲を越えていれば、制
御部12bは駆動部12aの作動を開始し、拡大ミラー
2の角度の調節を開始する。
【0019】ここで、角度調節装置12は、角度ずれ検
知装置11からリアルタイムに出力される出力信号を入
力して、あらかじめ設定されたアライメント時の検知位
置と現在の検知位置とが等しくなるまで、拡大ミラー2
の角度を調節し、アライメント時の検知位置と等しくな
った時点で作動を中止する。
知装置11からリアルタイムに出力される出力信号を入
力して、あらかじめ設定されたアライメント時の検知位
置と現在の検知位置とが等しくなるまで、拡大ミラー2
の角度を調節し、アライメント時の検知位置と等しくな
った時点で作動を中止する。
【0020】なお、上記実施例1におけるスクレーパミ
ラー3、透過窓4を介してのリング状のレーザビーム8
の取り出しの動作は、図8に示した従来のレーザ装置と
同様に動作する。
ラー3、透過窓4を介してのリング状のレーザビーム8
の取り出しの動作は、図8に示した従来のレーザ装置と
同様に動作する。
【0021】このように、上記実施例1によれば、拡大
ミラー2の角度ずれ量を検知する角度ずれ検知装置11
と、角度ずれ検知装置11からの出力信号により拡大ミ
ラー2の角度を調節する角度調節装置12とを設け、拡
大ミラーに光を照射し、このミラーからの反射光を受光
してミラーの角度ずれを検出しながら、ミラーの角度ず
れが所定範囲内に収まるようにミラーの角度を調整して
いるので、レーザ装置の稼働中に拡大ミラー2の角度ず
れが発生しても、レーザ装置の稼働を停止することな
く、実時間に拡大ミラー2の角度ずれがΔX<|a2/
4Neq|となるように調整され、高出力かつ高品質なレ
ーザビームを安定して取り出すことができ、極めて安定
で信頼性のあるレーザ動作を長時間持続できる。
ミラー2の角度ずれ量を検知する角度ずれ検知装置11
と、角度ずれ検知装置11からの出力信号により拡大ミ
ラー2の角度を調節する角度調節装置12とを設け、拡
大ミラーに光を照射し、このミラーからの反射光を受光
してミラーの角度ずれを検出しながら、ミラーの角度ず
れが所定範囲内に収まるようにミラーの角度を調整して
いるので、レーザ装置の稼働中に拡大ミラー2の角度ず
れが発生しても、レーザ装置の稼働を停止することな
く、実時間に拡大ミラー2の角度ずれがΔX<|a2/
4Neq|となるように調整され、高出力かつ高品質なレ
ーザビームを安定して取り出すことができ、極めて安定
で信頼性のあるレーザ動作を長時間持続できる。
【0022】さらに、上記実施例1をレーザ加工機に搭
載した場合には、極めて安定なレーザ動作を長時間持続
できるので、精度のよいレーザ加工を長時間効率よく行
うことができる。
載した場合には、極めて安定なレーザ動作を長時間持続
できるので、精度のよいレーザ加工を長時間効率よく行
うことができる。
【0023】実施例2.上記実施例1では、拡大ミラー
2に角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取
り付けるものとしているが、この実施例2では、図5に
示すように、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置11お
よび角度調節装置12を取り付けるものとし、同様の効
果を奏する。
2に角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取
り付けるものとしているが、この実施例2では、図5に
示すように、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置11お
よび角度調節装置12を取り付けるものとし、同様の効
果を奏する。
【0024】実施例3.上記実施例1では、拡大ミラー
2に角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取
り付けるものとしているが、この実施例3では、図6に
示すように、全反射ミラー1と拡大ミラー2とにそれぞ
れ角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取り
付けるものとし、同様の効果を奏する。
2に角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取
り付けるものとしているが、この実施例3では、図6に
示すように、全反射ミラー1と拡大ミラー2とにそれぞ
れ角度ずれ検知装置11および角度調節装置12を取り
付けるものとし、同様の効果を奏する。
【0025】実施例4.図7はこの発明の実施例4を示
すレーザ装置の側断面図である。図において、9は全反
射ミラー1と対向して配置され、透明光学体、例えばZ
nSeからなる凸面状の拡大レンズであり、この拡大レ
ンズ9の全反射ミラー1と対向する面の中央部には、部
分反射率を有する、例えばZnSeからなる部分反射膜
9aが被覆され、さらに拡大ミラー9の全反射ミラー1
と対向する面の部分反射膜9aの周囲部および全反射ミ
ラーと対向しない面の全面に、例えばZnSeとThF
4との2層構造の無反射膜9bが被覆されている。上記
実施例例4では、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置1
1および角度調節装置12を取り付けるものとし、同様
の効果を奏する。
すレーザ装置の側断面図である。図において、9は全反
射ミラー1と対向して配置され、透明光学体、例えばZ
nSeからなる凸面状の拡大レンズであり、この拡大レ
ンズ9の全反射ミラー1と対向する面の中央部には、部
分反射率を有する、例えばZnSeからなる部分反射膜
9aが被覆され、さらに拡大ミラー9の全反射ミラー1
と対向する面の部分反射膜9aの周囲部および全反射ミ
ラーと対向しない面の全面に、例えばZnSeとThF
4との2層構造の無反射膜9bが被覆されている。上記
実施例例4では、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置1
1および角度調節装置12を取り付けるものとし、同様
の効果を奏する。
【0026】なお、上記各実施例では、正枝型の不安定
型共振器を用いて説明しているが、この発明は、負枝型
の不安定型共振器にも適用できることはいうまでもない
ことである。
型共振器を用いて説明しているが、この発明は、負枝型
の不安定型共振器にも適用できることはいうまでもない
ことである。
【0027】また、上記各実施例では、光源部11aと
してHeNeレーザ光源、受光部11bとしてCCD素
子からなる角度ずれ検知装置11を用いて説明している
が、本願発明はこれに限定されるものではなく、角度ず
れ検知装置11としてはミラーの角度のずれを検知でき
る構成であればよい。
してHeNeレーザ光源、受光部11bとしてCCD素
子からなる角度ずれ検知装置11を用いて説明している
が、本願発明はこれに限定されるものではなく、角度ず
れ検知装置11としてはミラーの角度のずれを検知でき
る構成であればよい。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】この発明の第1の発明によれば、全反射ミ
ラーと拡大ミラーとの角度ずれを検知する角度ずれ検知
装置と、この角度ずれ検知装置の出力により全反射ミラ
ーと拡大ミラーとの角度ずれを所定範囲内に調節する角
度調節装置とを設けているので、全反射ミラーと拡大ミ
ラーとの角度ずれは所定範囲内に調節され、ミラーのミ
スアライメントに起因する不具合が修正され、高出力か
つ高品質なレーザビームを安定して取り出すことができ
る。
ラーと拡大ミラーとの角度ずれを検知する角度ずれ検知
装置と、この角度ずれ検知装置の出力により全反射ミラ
ーと拡大ミラーとの角度ずれを所定範囲内に調節する角
度調節装置とを設けているので、全反射ミラーと拡大ミ
ラーとの角度ずれは所定範囲内に調節され、ミラーのミ
スアライメントに起因する不具合が修正され、高出力か
つ高品質なレーザビームを安定して取り出すことができ
る。
【0030】また、この発明の第2の発明によれば、全
反射ミラーと拡大ミラーとの少なくとも一方のミラーに
光を照射し、ミラーからの反射光を受光してミラーの角
度ずれを検出しながら、ミラーの角度ずれが所定範囲内
に収まるようにミラーの角度を調整しているので、レー
ザ装置の稼働中にミラーの角度ずれは発生しても、実時
間に所定範囲内に調節され、安定してレーザビームを取
り出せる。
反射ミラーと拡大ミラーとの少なくとも一方のミラーに
光を照射し、ミラーからの反射光を受光してミラーの角
度ずれを検出しながら、ミラーの角度ずれが所定範囲内
に収まるようにミラーの角度を調整しているので、レー
ザ装置の稼働中にミラーの角度ずれは発生しても、実時
間に所定範囲内に調節され、安定してレーザビームを取
り出せる。
【図1】この発明の実施例1を示すレーザ装置の側断面
図である。
図である。
【図2】(a)はアライメント時におけるレーザ装置よ
り取り出されたレーザビームの強度分布図であり、
(b)はミスアライメント時におけるレーザ装置より取
り出されたレーザビームの強度分布図である。
り取り出されたレーザビームの強度分布図であり、
(b)はミスアライメント時におけるレーザ装置より取
り出されたレーザビームの強度分布図である。
【図3】レーザ装置の幾何的な構成図である。
【図4】(a)この発明の実施例1を示すレーザ装置の
ミラー角度調整方法におけるアライメント時の角度ずれ
検知状態図であり、(b)はミスアライメント時の角度
ずれ検知状態図である。
ミラー角度調整方法におけるアライメント時の角度ずれ
検知状態図であり、(b)はミスアライメント時の角度
ずれ検知状態図である。
【図5】この発明の実施例2を示すレーザ装置の側断面
図である。
図である。
【図6】この発明の実施例3を示すレーザ装置の側断面
図である。
図である。
【図7】この発明の実施例4を示すレーザ装置の側断面
図である。
図である。
【図8】従来のレーザ装置の一例を示す側断面図であ
る。
る。
1 全反射ミラー 2 拡大ミラー 11 角度ずれ検知装置 12 角度調節装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図8は例えばレーザハンドブック(オー
ム社、昭和57年)に記載された従来の正枝型の不安定
型共振器を用いたレーザ装置を示す側断面図である。図
において、1は例えばCuからなる凹面状の全反射ミラ
ー、2は例えばCuからなり、全反射ミラー1と対向し
て配置された凸面状の拡大ミラー、3は例えばCuから
なり、全反射ミラー1と拡大ミラー2とから構成される
不安定共振器よりレーザービームを取り出すスクレーパ
ミラー、4はZnSeからなる透過窓、5はレーザ媒質
であり、このレーザ媒質5は、CO2レーザ等のガスレ
ーザの場合には、放電等により励起されたガス媒質、あ
るいはYAG等の固体レーザの場合には、フラッシュラ
ンプ等により励起された固体媒質が用いられる。6は周
囲を覆う箱体、7は全反射ミラー1と拡大ミラー2とよ
り構成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビ
ーム、8は透過窓4により不安定型共振器外部に取り出
されるレーザビームである。
ム社、昭和57年)に記載された従来の正枝型の不安定
型共振器を用いたレーザ装置を示す側断面図である。図
において、1は例えばCuからなる凹面状の全反射ミラ
ー、2は例えばCuからなり、全反射ミラー1と対向し
て配置された凸面状の拡大ミラー、3は例えばCuから
なり、全反射ミラー1と拡大ミラー2とから構成される
不安定共振器よりレーザービームを取り出すスクレーパ
ミラー、4はZnSeからなる透過窓、5はレーザ媒質
であり、このレーザ媒質5は、CO2レーザ等のガスレ
ーザの場合には、放電等により励起されたガス媒質、あ
るいはYAG等の固体レーザの場合には、フラッシュラ
ンプ等により励起された固体媒質が用いられる。6は周
囲を覆う箱体、7は全反射ミラー1と拡大ミラー2とよ
り構成される不安定型共振器の内部に発生するレーザビ
ーム、8は透過窓4により不安定型共振器外部に取り出
されるレーザビームである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例4.図7はこの発明の実施例4を示
すレーザ装置の側断面図である。図において、9は全反
射ミラー1と対向して配置され、透明光学体、例えばZ
nSeからなる凸面状の拡大レンズであり、この拡大レ
ンズ9の全反射ミラー1と対向する面の中央部には、部
分反射率を有する、例えばZnSeからなる部分反射膜
9aが被覆され、さらに拡大ミラー9の全反射ミラー1
と対向する面の部分反射膜9aの周囲部および全反射ミ
ラーと対向しない面の全面に、例えばZnSeとThF
4との2層構造の無反射膜9bが被覆されている。上記
実施例4では、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置11
および角度調節装置12を取り付けるものとし、同様の
効果を奏する。
すレーザ装置の側断面図である。図において、9は全反
射ミラー1と対向して配置され、透明光学体、例えばZ
nSeからなる凸面状の拡大レンズであり、この拡大レ
ンズ9の全反射ミラー1と対向する面の中央部には、部
分反射率を有する、例えばZnSeからなる部分反射膜
9aが被覆され、さらに拡大ミラー9の全反射ミラー1
と対向する面の部分反射膜9aの周囲部および全反射ミ
ラーと対向しない面の全面に、例えばZnSeとThF
4との2層構造の無反射膜9bが被覆されている。上記
実施例4では、全反射ミラー1に角度ずれ検知装置11
および角度調節装置12を取り付けるものとし、同様の
効果を奏する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (2)
- 【請求項1】 全反射ミラーと拡大ミラーとを互いに対
向して配置してなる不安定型共振器を備えたレーザ装置
において、前記全反射ミラーと前記拡大ミラーとの角度
ずれを検知する角度ずれ検知装置と、前記角度ずれ検知
装置の出力により前記全反射ミラーと前記拡大ミラーと
の角度ずれを所定範囲内に調節する角度調節装置とを設
けたことを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項2】 全反射ミラーと拡大ミラーとを互いに対
向して配置してなる不安定型共振器を備えたレーザ装置
において、前記全反射ミラーと前記拡大ミラーとの少な
くとも一方のミラーに光を照射し、前記ミラーからの反
射光を受光して前記ミラーの角度ずれを検出しながら、
前記ミラーの角度ずれが所定範囲内に収まるように前記
ミラーの角度を調節することを特徴とするレーザ装置の
ミラー角度調節方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31903591A JPH05160476A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | レーザ装置およびそのミラー角度調節方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31903591A JPH05160476A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | レーザ装置およびそのミラー角度調節方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05160476A true JPH05160476A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18105790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31903591A Pending JPH05160476A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | レーザ装置およびそのミラー角度調節方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05160476A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512708A (ja) * | 2003-11-26 | 2007-05-17 | ティーシーズィー ゲーエムベーハー | レーザによりポリシリコン薄膜をアニールする光学系 |
JP2013093603A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-05-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 多点出力レーザ発生装置およびレーザ多点着火装置 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP31903591A patent/JPH05160476A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512708A (ja) * | 2003-11-26 | 2007-05-17 | ティーシーズィー ゲーエムベーハー | レーザによりポリシリコン薄膜をアニールする光学系 |
JP2013093603A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-05-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 多点出力レーザ発生装置およびレーザ多点着火装置 |
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