JPH0515924U - 医療用ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト全体を一体に成形でき、丈夫で使用感
が良好なうえに、使い勝手の良い廉価な医療用ベルトを
提供することを目的とする。 【構成】 先端から基部に至る全面に多数の通気孔２を
穿設したやゝ弾性を有する半硬質プラスチック板等から
成るベルト本体１を設ける。そして、ベルト本体１の基
部表面に前記通気孔２に係合可能な係合用突起３を一体
に突設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として腰椎等を固定し、該部分に負担を負わせないようにするた めの医療用ベルトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の医療用ベルトには、皮や布、あるいはプラスチックを素材とし たベルト本体の端部に止め金具を付設したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の従来の医療用ベルトは、ベルト本体に別個に止め金具を 付設したものであるから、製造が面倒なうえに堅牢性にも欠け、しかも止め金具 が腹部に当り着装時に不快感を伴う問題点を有するものであった。また、装着が 割合い面倒であり、使用者のウエストサイズに合せて微調整が簡単にできないも のであった。

【０００４】 本考案は、上記従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたもので 、その目的とするとこをは、全体を一体に成形でき、丈夫で使用感が良好なうえ に、使い勝手の良い、廉価な医療用ベルトを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る医療用ベルトは、全面に多数の通気 孔を穿設した半硬質プラスチック板製等から成るベルト本体を設け、該ベルト本 体の基部表面の縦幅方向に１列ないし複数列に亘って前記通気孔に係合可能な係 合用突起を一体に突設したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

ベルト本体をその先端と基部側が人体の腹部正面で交叉するようにして当てる とともに、ベルト本体の正面基部側に設けた係合用突起を先端側に設けた通気孔 に押圧係合することで装着する。

【０００７】 この際、係合用突起が係合する通気孔の左右位置を使用者のウエストサイズに 合せて調整することができる。 このようにしてベルト本体で胴部を強く圧迫することで腰椎等を固定し、該部 分に負担を負わせないようにする。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 本考案に係る医療用ベルトは、図１（Ａ）、（Ｂ）に示すように、先端から基 部に至る全面に多数の通気孔２を穿設した、やゝ弾性を有する半硬質プラスチッ ク板等から成るベルト本体１を設け、該ベルト本体１の基部表面に、前記通気孔 ２に係合可能な複数個の係合用突起３を一体に突設したものである。

【０００９】 ベルト本体１のサイズは、例えば横幅（長さ）が１００ｃｍ、１１０ｃｍ、１ ２０ｃｍ、縦幅が９．５ｃｍ、１０ｃｍ、１５ｃｍ等、サイズの異なるものを数 種類用意しておくと使用上便利である。いずれのものも、厚さは４ｍｍ位とする 。

【００１０】 ベルト本体１に設けた通気孔２は、平面及び裏面形状が図１（Ａ）に示したよ うに、７ｍｍ幅の隅丸矩形状に形成されるとともに、縦断面形状が図１（Ｂ）に 示したように、凸面状に形成されている。

【００１１】 また、上記通気孔２は、実施例では、横幅（長さ）方向には先端から基部にか けて約３ｍｍの間隔を置いて多数、縦幅方向には約３ｍｍの間隔を置いて９個穿 設されている。

【００１２】 ベルト本体１の基部表面に設けた係合用突起３は、高さが４ｍｍ、直径が７ｍ ｍの頸部３ａを介して平面形状が直径８ｍｍの真円形に形成されている。

【００１３】 このようにしてなる係合用突起３は、ベルト本体１の基部表面の縦幅方向に１ 列ないし複数列（実施例では間隔を置いて２列）に亘って前記通気孔２の縦幅方 向の数と同数（実施例では９個）設けられている。

【００１４】 これによって、ベルトの装着の際、ベルト本体１基部の係合用突起３にベルト 先端側の通気孔２を押圧させると、通気孔２の幅が７ｍｍに対して係合用突起３ の直径が８ｍｍあっても互いに弾性を有しているため、図２及び図３に示したよ うに、当該係合用突起３の頸部３ａに前記通気孔２が嵌入するとともに、係合用 突起３が通気孔２の上縁に係止されて離脱は完全に防止される。

【００１５】 而して、図４において、４、５はベルト止めであって、そのうち４はベルト装 着時に通気孔２と係合用突起３の離脱を防止するためのものであり、５はベルト 先端の開きを阻止するためのである。 これらベルト止め４、５は、いずれもベルト本体１と同材質で図示したように 縦長筒形状に成形されている。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案に係る医療用ベルトは、全面に多数の通気孔を穿設したや ゝ弾性を有する半硬質プラスチック板製等のベルト本体の基部表面の縦方向に係 合用突起を一体的に設け、該係合用突起をベルト本体先端側の通気孔に押圧係合 させることにより装着するように構成したものであるから、製造が容易であるう えに丈夫であり、しかも脱着がワンタッチででき、非常に使い易いものである。 また、係合用突起が係合する通気孔の左右位置を選択することで使用者のウエ ストサイズに合せて微調整することが容易である。さらに、止め金具等がないた め腹部に対する異和感が少なく、快適に使用できるものである。そしてさらに、 長時間装着してもむれることがなく、かつ汚れた時でも簡単に水洗いすることが でき、短時間で乾かすことができるものである。 因に、本考案ベルトは、腰椎等の治療のみならず、ウエストのシェイプアップ にも有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）、（Ｂ）は本考案に係る医療用ベルトの
一部を切断した正面図とそのＡ−Ａ断面図である。

【図２】ベルト本体の通気孔と係合用突起の係合状態を
示す一部の拡大断面図である。

【図３】使用状態を示す斜視図である。

【図４】他の実施例の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ベルト本体 ２ 通気孔 ３ 係合用突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 全面に多数の通気孔を穿設した半硬質プ
   ラスチック板製等から成るベルト本体を設け、該ベルト
   本体の基部表面の縦幅方向に１列ないし複数列に亘って
   前記通気孔に係合可能な係合突起を一体に突設したこと
   を特徴とする医療用ベルト。