JPH05159168A - 犯人追跡装置 - Google Patents

犯人追跡装置

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JPH05159168A
JPH05159168A JP31914491A JP31914491A JPH05159168A JP H05159168 A JPH05159168 A JP H05159168A JP 31914491 A JP31914491 A JP 31914491A JP 31914491 A JP31914491 A JP 31914491A JP H05159168 A JPH05159168 A JP H05159168A
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覚 浜口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、金融機関、コンビニエンス
ストア等店舗において、強盗犯人の逃走時に、同犯人の
追跡に有効なマーカーを浴びせ、犯人の追跡発見と逮捕
とを容易にする犯人追跡装置を提供せんとすることにあ
る。 【構成】 本発明は、警報装置22と組み合わせ、強盗
犯人が店舗11内から外部へ逃走する過程で、店舗内に
居る人間に危害を及ぼうことを回避すべく、むしろ逃走
路を与え、その逃走路上の店舗出入口の扉13の領域
で、扉13、13a、13b、13c等の開扉及び閉扉
動作を扉制御装置25で制御し、急ぎ逃走する犯人にマ
ーカー放出手段26で特殊なマーカーを浴びせ、後刻、
そのマーカーを検出できる状態を確立して、犯人の追
跡、発見、逮捕を容易にする構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、店舗等における強盗の
犯人追跡装置に関するものであり、特に、犯人が逃亡す
るとき、後で、犯人追跡、逮捕に有効なマーカーを犯人
に放出する犯人追跡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、強盗等に襲われたとき、目く
らましのスプレーを吹きかけたり、夜間でも目だつ液体
等を投げつける等の商品は提案、かつ、実用化される傾
向に有る。これらは、強盗に襲われた当事者が心理的に
動揺しており、必ずしも、強盗に命中するという保証も
なく、又、後の段階で犯人を追跡ための有効な手掛かり
ともなり得なかった。また、予め警戒された領域に侵入
者が侵入したとき侵入者に対し、嫌嗅性のガスを放出す
るシステム等も提案されているが、これも、犯罪を未然
に防ぐと言う点に主眼を置いているので、必ずしも後の
時点で、犯人逮捕に結び付くものでもなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】依って、本発明の目的
は、金融機関、コンビニエンスストア等強盗に襲われる
可能性のある全ての店舗において、逃走後に、犯人の追
跡に有効なマーカーを放出し、犯人の追跡発見と逮捕と
を容易にする犯人追跡装置を提供せんとすることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の発明目的に鑑み、
本発明の基本技術思想によると、店舗等で店員相手の強
盗等の脅迫行為が発生した場合の緊急時に操作され、起
動信号を警報制御手段に向けて発する起動スイッチと、
店舗建物の出入口に設置された出入口扉と、前記出入口
の内側に設置された出入口用人体検知センサーと、出入
口を通過する侵入者に対して指令信号に応じてマーカー
を放出するマーカー放出手段と、前記出入口扉の開閉を
行う前記警報制御手段と協動する扉制御装置とを、具備
して構成され、前記起動スイッチの起動信号に対応して
前記出入口用人体検知センサーが人体を検知すると、前
記扉制御装置が、前記出入口扉を通常よりも低速度で自
動開扉せしめ、前記マーカー放出手段は、前記出入口扉
の開口域を通過する侵入者に対してマーカーを吹き付け
ることを特徴とした犯人追跡装置が提供される。以下、
本発明を店舗出入口における扉形態に応じた種々の実施
例に基づいて添付図面を参照して詳細に説明する。
【0005】
【実施例】図1は、本発明に係る犯人追跡装置の第1の
実施例を示す略示機構図とその構成を示すブロック図、
図2は同実施例の作用フローチャート、図3は本発明に
係る犯人追跡装置の第2の実施例を示す機構説明図と構
成を示すブロック図、図4は同実施例のブロック図、図
5は本発明の第3の実施例に係る犯人追跡装置が適用さ
れる建物の回転扉式出入口を示す斜視図、図6は同第3
の実施例の構成を示すブロック図、図7は同実施例のフ
ローチャートである。
【0006】さて、本発明に係る犯人追跡装置は、強盗
等の犯人が店舗を襲った場合に、その犯人が逃走した後
の追跡と発見及び逮捕を容易にするための装置であり、
店舗の店員やその他、店内に居る者の安全性を図るべ
く、一旦、店舗から外部への犯人の逃走を許容しつつ、
犯人の店舗からの出店過程でマーカーを放出し、そのマ
ーカーから可及的に迅速に追跡と発見、逮捕を可能にせ
んとするものであり、金融機関、コンビニアンス・スト
ア、スーパーマーケットを始めとする店舗等には従来か
ら設置されている警報装置、つまり、監視カメラ、異常
検出器、警報ランプやベル等を有し、かつ遠隔の制御セ
ンター等と通信網や電話回線を介して接続されている既
存警報装置に組み合わせて構成、作動されるものであ
る。
【0007】図1の(a)を参照すると、建物ないし店
舗に適用される本発明の第1の実施例に係る犯人追跡装
置の機構を略示しており、店舗11は、その出入口に両
開き式の扉13を備え、又、内部にはカウンター15が
具備されると共に図示されてない店舗棚を用いて商品の
販売が行われている。カウンター15には、通常は店員
Aが、待機しており、このカウンター15の適宜位置に
は、強盗、泥棒等の犯人Bが襲ってきた場合に、後述の
ように操作する起動スイッチ21が設けられている。こ
の起動スイッチ21は手動、足操作式の何れでも良く、
店員Aが容易に操作でき、かつ、犯人Bからは見えにく
い適宜位置に設置される。この起動スイッチ21は周知
の警報装置(A/A)22に信号線を介して結合されて
いる。他方、店舗の出入口の扉13の近くには、同扉1
3の開閉動作を制御する扉制御装置(D/C)25が設
けられ、かつ、店舗の出入口の外側から見て入口側に、
人が入店するのを検知する入口用人体検知センサ23
が、又、店舗内部側から人が出店する時に検知する出口
用人体検知センサ24が設けられている。そして、扉制
御装置25は、警報装置22と信号線を介して接続さ
れ、他方、入口用人体検知センサ23と出口用人体検知
センサ24とは夫々、扉制御装置25に接続され、か
つ、同制御装置25を介して警報装置25に接続されて
いる。なお、上記の人体検知センサ23、24は、例え
ば、周知のマットスイッチ、超音波センサ等が利用でき
る。また、出入口の扉13の近傍には、犯人Bが店舗か
ら逃走するときに、印付けするために同犯人Bに向かっ
て特殊な液体やガス等からなるマーカー28を放出する
ためのマーカー駆動手段26が設けられ、扉制御装置2
5を介して警報装置22に接続されている。同警報装置
22には、図1(b)に示すように、犯罪発生を報知す
るための警報ランプ29、警報ベル又はゴング30が接
続されている。
【0008】ここで、図1と共に図2を参照して、第1
の実施例の作用を説明する。先ず、本発明に係る犯人追
跡装置は、警報装置22に接続された起動スイッチ21
が店員Aによって操作されることにより、起動される構
成にある。
【0009】即ち、先ず、店舗内で店員Aが強盗Bに襲
われたときに、犯人追跡装置を速やかに起動すべく起動
スイッチ21を手足等を用いて操作する(ステップ
1)。このとき起動信号が警報装置22を介して扉制御
装置25に送出される。この結果、出入口の両開式扉1
3が開放状態にあれば、直ちに閉鎖される(ステップ
2、3)。なお、出入口の扉13の開閉状態の検知に就
いては、例えば、マグネットスイッチ(図示なし)等に
よって確認され、扉制御装置25又は警報装置22へ確
認信号が常時、入力される構成にしておけば良い。また
このとき、出入口の扉13の自動開を行うための入口用
人体検知センサ23を無作動状態、つまりオフ状態にす
る(ステップ4)。このステップ4は、入口用人体検知
センサ23が扉13の外側に人(人体)を検知しても両
開式扉13が開動しないような構成にしても良い。これ
は、例えば、強盗が二人組で、一人が逃走し易いように
外側に立ち、扉13を開放状態に維持しようとするのを
回避すると共に、新たな客等の一般人が店舗内に入店す
るのを防止するためである。次に、上述の扉閉鎖のステ
ップが完了した時点で、扉制御装置25は扉13の自動
開扉速度を通常の開扉速度よりも極端に低減させるよう
に制御作動する(ステップ5)。店舗内で強盗Bが金銭
等を強奪した後に、出入口の扉13に向けて逃走し、扉
13に接近したとき、出入口用人体検知センサ24が強
盗Bを検知してオン作動する(ステップ6)。この出入
口用人体検知センサ24のオンに伴って出入口の両開式
扉13は低減された速度で開扉動作する。また、同オン
信号は、扉制御装置25を介して警報装置22へフィー
ドバックされる。このとき、強盗Bは、扉13の内側
で、通り抜けが可能な程度開扉するまでの暫くの間、立
ち止まることを余儀なくされる。従って、警報装置22
からの指令信号に応動してマーカー放出手段26が作動
してマーカー28を強盗Bへ放出する(ステップ7)。
なお、既述の如く、マーカー28は液体またはガス体か
らなり、噴霧状に人体に噴射され、その付着したマーカ
ーが後刻、マーカーセンサで検出可能になる性状を有す
るものである。こうして強盗Bがマーカーを浴びた状態
で扉13の開口を通り過ぎると、出入口用人体検知セン
サ24はオフ状態に戻る。故に、この出口用人体検知セ
ンサ24のオフ状態が確認されると(ステップ8)、マ
ーカー放出手段26によるマーカー放出が停止する(ス
テップ9)。かくして、強盗Bは、出入口から店舗外に
逃走したことになる。従って、警報装置22は、出口用
人体検知センサ24のオフ状態に応じて、その警報ラン
プ29や警報ベルまたはゴング30を鳴動させて強盗事
件の発生を警報する(ステップ10、11)。なお、出
入口の扉13の開扉時に逃走した強盗Bは、扉13の外
側で入口用人体検知センサ23の検知範囲内を通過する
が、この入口用人体センサ23は、起動スイッチ21の
起動時に、オフ状態に設定されているから、強盗Bを検
知しても、扉13を開扉させる信号を送出することは無
く、故に、一旦、外部へ出た強盗Bが又、店舗内へ引き
返すことは出来ないのである。
【0010】以上の犯人追跡装置の作動過程から明らか
なように、出入口の扉13の開扉速度を低減させる構成
としたから、強盗犯人Bの逃走過程で、閉じ込められた
と感ずる錯覚を覚えさせることがなく、従って、店舗の
店員A、その他の人へ逆上して危害を及ぼすという危惧
を充分に回避することができるのである。
【0011】図3、図4は本発明の第2の実施例を説明
している。先ず、図3(a)、(b)を参照すると、こ
の実施例は、本発明に係る犯人追跡装置を風除室が出入
口に設けられた店舗に適用する場合の構成を示したもの
である。つまり、図3の(a)に明示のごとく、店舗外
部と店舗内部との境目の出入口領域には内扉13aと外
扉13bとを有した風除室14が設けられた店舗に適用
する場合の犯人追跡装置を示している。そして、この実
施例では、内扉13aの内外域と、外扉13bの内外域
とに夫々人体検知センサが設けられ点、マーカー放出手
段26が風除室14の内部にマーカー放出手段26を配
設する点で前述の第1の実施例と構成上で相違している
が、図3(b)のブロック図の構成から明らかなよう
に、他の構成部分は、両者の実施例は同様であり、故
に、同参照番号を用いて示してある。
【0012】さて、本実施例の人体検知センサは、外側
扉用入口人体検知センサ31、外側扉用出口人体検知セ
ンサ32、内側扉用入口人体検知センサ33、内側扉用
出口人体検知センサ34とを備え、これらの4つのセン
サは何れも扉制御装置25に信号線を介して接続されて
いる。そして、外側扉用入口人体検知センサ31は、外
扉13bの外側からの入口域に設けられ、人が外扉13
bの入口に立つと、それを検知し、その検知信号に応じ
て外扉13bが自動的に開扉されるように配設されてい
る。また外側扉用出口人体検知センサ32は、風除室1
4の中から外扉13bを通過して店舗外へ出るときに外
扉13bの内側へ人が立つと、それを検知し、その検知
信号に応じて外扉13bが自動的に開扉されるように配
設されている。内側扉用入口人体検知センサ33は、風
除室14の内部から内扉13aを通過して店舗内部へ入
り人を検知して内扉13aを自動的に開扉する信号を発
するように配設されている。そして、内側扉用出口人体
検知センサ34は、店舗内から風除室14へ人が通過す
るときに内扉13aの内側に立った人を検知して同内扉
13aを開扉動作させる信号を発するように設けられて
いる。
【0013】本実施例による犯人追跡装置は、強盗犯人
の逃走過程で、風除室14内部を通過する時点でマーカ
ーを犯人に浴びせて外部に逃走後の犯人追跡、発見、逮
捕を容易にせんとするものである。以下に、この第2の
実施例の作用を図4に示すフローチャートに従って説明
する。
【0014】まず、店舗内で店員が強盗に襲われたと
き、速やかに起動スイッチ21を操作してオン状態にす
ると、このオン信号は、警報装置22へ送信され、警報
装置22を介して本追跡装置を起動状態にする(ステッ
プ1)。このとき、起動オン信号は警報装置22を介し
て扉制御装置25に送出されるので、同扉制御装置25
は、通常は開扉状態に維持される両開き式の内扉13a
を所定の狭い間隔、例えば、開口が50cm程度まで閉
鎖させて停止する(ステップ2)。これは、内扉13a
が、以後の過程で素早く閉鎖を完了させ得るようにする
ためである。次に、外扉13bが、閉鎖状態が否かを外
側扉用入口人体センサ31及び外側扉用出口人体センサ
32の信号を介して確認する(ステップ3及び4)。そ
して、外扉13bが開扉状態が確認されたときは、警報
装置22から扉制御装置25を介して駆動信号を送出
し、外扉13bを閉扉する(ステップ5)。次に、警報
装置22から扉制御装置25を介して外扉13bと内扉
13aの入口用人体検知センサ31、33をオフ状態と
等価な状態に設定し(ステップ6)、これらのセンサ3
1、33が外部から店舗内に入店しようとする人を検知
しても扉制御装置25は外扉13bおよび内扉13aを
開扉動作しないようにする。つまり、第三者が店舗内に
入店して強盗事件に巻き込まれないようにするものであ
る。更に、強盗が店員を威して金銭等を強奪した後に逃
走しようとして内扉13aに接近すると、内側扉用出口
人体検知センサ34が強盗犯人を検知する(ステップ
7)。この内側扉用出口人体検知センサ34がオン状態
と、次に犯人が予め開度が狭められた内扉13aを通り
抜けて、今度は、内側扉用入口人体検知センサ33が風
除室14内に入った犯人を検知してオン状態になると、
両オン状態のアンド条件に従って開度が狭められている
内扉13aが素早く閉扉され(ステップ8)、強盗犯人
は一旦風除室14内に追い込まれた状態となり、店舗内
部とは隔絶状態になる。従って、この時点で上記のアン
ド条件を受信した警備装置22は、マーカー放出手段2
6を作動させ(ステップ9)、犯人にマーカー28を浴
びせる。勿論、このマーカーは、犯人には分からない液
体、またはガス体から成るマーカーである。なお、この
とき、内側扉用入口人体検知センサ33が、犯人の検知
でオン状態に成っても、内扉13aを開扉動作させるこ
とはないように扉制御装置25が作動しているので、犯
人が逆上して店舗内に戻ることは出来ない状態が確立さ
れ、かつ、同内扉13aは、好ましくは耐破壊度の高い
防盗ガラスで構成されるので、店舗内の安全性は確保さ
れる。次いで、強盗事件が発生したことを示すため、警
報装置22は、その警報ランプ29、警報ベルまたはゴ
ング30を作動させる(ステップ10、11)。このよ
うに構成すれば、犯人が店舗外にたとえ、外扉13bを
破壊して逃走しても、マーカーを浴びているから、対応
のマーカー検出器、即ち、例えば、マーカー28が特殊
な紫外線ランプを照射すると色が変化する様な塗料から
なれば、紫外線ランプ装置を用いることにより、早期に
犯人の追跡、発見、逮捕が可能になるのである。その
他、後刻、区別できる臭い付きのガス体等であっても良
い。また、事件発生時に、店員により起動スイッチ21
が操作されたときに警報装置22と電話回線等を介して
接続されている遠隔の警備センターに異常信号を送出す
るようにしても良い。更に、起動スイッチ21の操作に
応動して近時、拡張されつつあるCCTVシステムやサ
ーベスランスカメラを起動するようにしても良い。
【0015】なお、上述した第2の実施例において、店
舗の出入口の扉13a、13bは両開き式の扉として説
明したが、たの引き戸や開き戸であっても同様に本発明
が適用可能であることは言うまでもない。
【0016】図5〜図7は本発明の犯人追跡装置の第3
の実施例を示している。本実施例は、金融機関の店舗等
で汎用されている回転扉が店舗出入口に設けられ場合に
適用された例である。この種の回転扉13cは、店舗の
扉固定枠13dが形成する円筒空間から成る扉室の中心
で一方向にだけ、旋回する構造にあることは周知であ
り、扉13cを中心にして扉室内に複数の分離室を形成
して複数の人間が同時に扉を通過できるように形成され
ている。図5(a)〜(c)に示す例では扉13cが3
つの分離室を有している場合である。そして、本発明の
構成においては、回転扉13cと扉固定枠13dには、
同回転扉13cが定位置にあることを検出する定位置確
認手段50が設けられる。この定位置確認手段50は、
例えば、回転扉13cの先端に設置したマグネット51
と扉固定枠13dに固定設置されたマグネットセンサ5
2とから構成される。また、扉固定枠13dにおける外
部からの入口側の一端近傍には、作動時に回転扉13c
の回転を停止状態に固定させ得る例えば、適宜の機械的
ストッパから成る停止手段53が設けられる。他方、扉
固定枠13dの店舗内部からの出口側の近傍には、この
回転扉13cの回転作動と停止とを制御する扉制御装置
25が設けられる。その他の構成は上述した第1、第2
の実施例と略同構成から成り、従って、図6のブロック
図に同一の参照番号で示してある。本実施例はこのよう
な回転扉式の出入口を有した店舗における強盗事件に際
して犯人追跡、逮捕を可能にする装置を構成したもので
ある。
【0017】この第3の実施例を作用を図7に示すフロ
ーチャートに従って説明する。先ず、店舗内の店員が強
盗に襲われたときに、速やかに起動スイッチ21を操作
する(ステップ1)。この起動スイッチ21による起動
信号は警報装置22を介して扉制御装置25に送出され
る。従って、扉制御装置25は回転扉13cが図5
(a)に示す所定位置状態、つまり、扉13cの一つの
先端が扉固定枠13dの端部に整合した状態になるまで
実線で示す矢印方向に回動させる(ステップ2)。この
回転扉13cの所定位置への到達は、扉固定枠13dに
設置されたマグネットセンサ52が回転扉13c側のマ
グネット51を検出することにより確認され、この所定
位置確認手段50の検出信号が得られるまで、扉制御装
置25を介して警報装置22は確認作用を繰り返す(ス
テップ3)。回転扉13cが上記の所定位置に達したこ
とが確認されると、回転扉室に設けられた停止手段53
が作動して回転扉13cを回転動作を阻止するための準
備段階に入る(ステップ4)。勿論、この段階では回転
扉13cは未だ、回転可能な状態にある。次いで、店舗
内で強盗犯人が、金銭等を強奪して逃走に入り(図5の
では犯人Bとして矢印により示してある)、扉室内に入
り、回転扉13cを回転可能な方向に押して回転させ、
扉室内を図5(b)の位置へ移動する。次いで更に、犯
人Bが扉を押動して図5(c)の状態に達すると、回転
扉13cは停止手段53の作用で回転が阻止されと同時
にロック状態になる(ステップ5)。この結果、強盗犯
人Bは扉室内に一旦、閉じ込められ状態になり、店舗内
部とは隔絶される。故に、犯人が逆上して店舗内に引き
返して来ることは不可能であり、店舗内部の安全性を確
保される。そして、このような扉室内に閉じ込められた
状態に成ったとき、警報装置22がマーカー放出手段2
6を駆動して扉室内の強盗犯人に向けてマーカーの放出
が行われる(ステップ6)。なお、回転扉13cと扉固
定枠13dの内部側は耐破壊性を有した防盗ガラスで予
め形成し、強盗犯人が凶器で破壊を企てても瞬時には破
壊しない特性を有する構造としておくことが好ましい。
この間に警報装置22は犯罪が発生したことを放置すべ
く、警報ランプ29の点灯、警報ベルやゴング30の鳴
動を起動する(ステップ7、8)。こうして、店舗内に
強盗事件の発生を報知すると共に、警報装置22は回線
を介して遠隔の警備センターへの通報等を行うのであ
る。そして、扉室内に閉じ込められた犯人Bが扉固定枠
13dの外部側を破壊し、店舗の外部に逃走しても、犯
人Bにはマーカーが既に浴びせられているから、逃走後
に、既述の実施例の場合と同様に、マーカー検出器で簡
単に犯人の追跡、発見、逮捕が可能と成るのである。本
実施例においても、起動スイッチ21の操作に応動して
CCTVシステムやサーベスランスカメラを起動するよ
うに構成しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上の第1〜第3の実施例の記載を介し
て明らかなように、本発明による犯人追跡装置は、従来
から汎用、既設されている警報装置と組み合わせた機構
により、店舗内で強盗を働いた犯人が店舗から外部へ逃
走する過程で、店員や店舗内に居る人間に危害を及ぼう
ことを極力、回避すべく、むしろ逃走路を与え、その逃
走路上の店舗扉領域で、急ぎ逃走する犯人に特殊なマー
カーを浴びせ、後刻、そのマーカーを特定の機器で検出
できる状態を確立して、犯人の追跡、発見、逮捕を容易
にする構成としたから、安全の確保を図りつつ、犯人の
追跡を容易に、かつ、早期に達成可能としたものであ
る。また、本発明は、警報装置との組み合わせ機構とし
て形成されていることから、犯人が逃走過程に入った時
点で警報装置により、店舗内及び警備センターや警察機
関に報知されるので、安全の確保と迅速な警戒体制とを
確立できる効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る犯人追跡装置の第1の実
施例を示す略示機構図である。(b)は同じく同実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】同第1実施例の作用フローチャートである。
【図3】(a)は本発明に係る犯人追跡装置の第2の実
施例を示す機構説明図である。(b)は同第2実施例の
構成を示すブロック図である。
【図4】同第2実施例のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る犯人追跡装置が適
用される建物の回転扉式出入口を示す斜視図である。
【図6】同第3の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】同第3実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
11…店舗 13…扉 13a…内扉 13b…外扉 13c…回転扉 13d…固定扉枠 15…カウンター 21…起動スイッチ 22…警報装置 23…入口用人体検知センサ 24…出口用人体検知センサ 25…扉制御装置 26…マーカー放出手段 28…マーカー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗等で店員相手の強盗等の脅迫行為が
    発生した場合の緊急時に操作され、起動信号を警報制御
    手段に向けて発する起動スイッチと、 店舗建物の出入口に設置された出入口扉と、 前記出入口の内側に設置された出入口用人体検知センサ
    ーと、 出入口を通過する犯人に対して指令信号に応じてマーカ
    ーを放出するマーカー放出手段と、 前記出入口扉の開閉を行う前記警報制御手段と協動する
    扉制御装置とを、具備して構成され、前記起動スイッチ
    の起動信号に対応して前記出入口用人体検知センサーが
    人体を検知すると、前記扉制御装置が、前記出入口扉を
    通常よりも低速度で自動開扉せしめ、前記マーカー放出
    手段は、前記出入口扉の開口域を通過する犯人に対して
    マーカーを吹き付けることを特徴とした犯人追跡装置。
  2. 【請求項2】 前記出入口の外側に設置された入口用人
    体検知センサーを設け、前記扉制御装置は、通常は前記
    入口用人体検知センサーの人体検知により前記出入口扉
    を開閉動作し、前記起動スイッチが操作されると、前記
    入口用人体検知センサーが人体を検知しても前記扉制御
    装置は前記出入口扉の開扉を阻止する構成にした請求項
    1に記載の犯人追跡装置。
  3. 【請求項3】 店舗等で店員相手の強盗等の脅迫行為が
    発生した場合の緊急時に操作され、起動信号を警報制御
    手段に向けて発する起動スイッチと、 店舗建物の出入口内側に設置された内側扉と、 建物の出入口の外側に設置され、前記内側扉と共に室部
    分を形成する外側扉と、 前記内側扉及び外側扉の外側に夫々設置された入口用人
    体検知センサーと、 前記内側扉及び外側扉の内側に夫々設置された出口用人
    体検知センサーと、 出入口扉を制御する扉制御装置と、 犯人に対してマーカーを放出するマーカー放出手段と
    を、具備して構成され、前記起動スイッチが操作された
    場合には、前記外側扉及び内側扉の入口用人体検知セン
    サーが人体を検知しても前記扉制御装置は前記外側扉及
    び内側扉の開動作を行わず、前記内側扉の出入口用人体
    検知センサーが人体を検知したときには、扉を開放動作
    し、その後前記内側扉の出口用人体検知センサーの人体
    を検知しなくなると扉を閉鎖し、前記マーカー放出手段
    は、前記内側扉と外側扉との間の犯人に対してマーカー
    を吹き付けることを特徴とした犯人追跡装置。
  4. 【請求項4】 店舗等で店員相手の強盗等の脅迫行為が
    発生した場合の緊急時に操作され、起動信号を警報制御
    手段に向けて発する起動スイッチと、 店舗建物の出入口に設置された回転扉と該回転扉が旋回
    する回転扉室と、 前記回転扉の旋回、停止動作を制御する扉制御装置と、 犯人に対してマーカーを放出するマーカー放出手段と
    を、具備して構成され、 前記起動スイッチの操作に応
    じて、前記扉制御装置は回転扉が所定位置まで回転する
    と停止させ、前記マーカー放出手段は、前記回転扉室内
    の犯人に対してマーカーを吹き付けることを特徴とした
    犯人追跡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004538405A (ja) * 2001-08-17 2004-12-24 アールディーエス イノヴェイションズ リミテッド ドア保安システム
CN105324548B (zh) * 2013-07-01 2017-05-24 纳博特斯克有限公司 自动门系统、自动门系统的控制装置以及自动门系统的控制方法

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