JPH0515898A - 泥土等処理方法及びその装置 - Google Patents

泥土等処理方法及びその装置

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JPH0515898A
JPH0515898A JP3753291A JP3753291A JPH0515898A JP H0515898 A JPH0515898 A JP H0515898A JP 3753291 A JP3753291 A JP 3753291A JP 3753291 A JP3753291 A JP 3753291A JP H0515898 A JPH0515898 A JP H0515898A
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Hiroo Morita
博夫 森田
Mamoru Kanda
守 神田
Kazuo Murayama
和雄 村山
Masakazu Nakano
正和 中野
Tadashi Ishibashi
正 石橋
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HONMAGUMI KK
Chiyoda Kenki Co Ltd
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HONMAGUMI KK
Chiyoda Kenki Co Ltd
Honma Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】湖沼、河川、港湾などから掘り上げられ現場に
送られた泥土を土木資材や建設資材として再利用できる
ように処理する。 【構成】 水底の土砂や泥土等を密閉油圧型グラブバケ
ット7によって水を抜いて浚渫船1上に浚渫し、前記泥
土等より砕岩、砂利などの固形物を一次振動スクリーン
10、二次振動スクリーン15等の分離手段18により分離し
た後撹拌し、ピストン式高圧ポンプ23によってパイプ34
を通して目的地に圧送し、前記泥土に泥土処理装置35に
て固化剤37を混合して処理する。これにより掘り上げら
れ現場に送られた泥土を土木資材や建設資材として再利
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湖沼、河川、港湾などに
おける土砂や泥土などの泥土等処理方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば港湾や河川の泥土などを浚
ったり水底を掘る方式には浚渫方式が知られている。こ
の浚渫方式は3つに大別され、土質に応じて適当な方式
が決められている。一般浚渫は砕岩を伴わず一般浚渫船
を用いるもので浚渫工事の大半を占める。この浚渫船に
は土砂や泥土などを水とともに吸い上げ水上に浮べたパ
イプを用いて目的地に送るポンプ船やショベルの刃先で
土砂や泥土などをかき上げるディッパー船や鎖状に並ん
だ多くのバケットで次々にかき上げた土砂や泥土などラ
ッダーの上端で泥タンクへあけるバケット船やグラブで
土砂や泥土などをつかみ上げるグラブ船が知られてい
る。浚渫方式にはこの外砕岩浚渫や発破浚渫も知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に港や川の水底の
汚土などの浚渫においては前述のごとく土砂や泥土を水
と共に浚渫船に装備したバキュームにより吸い上げパイ
プを通して目的地に移送するが通常水分10に対しヘドロ
1の割合で汚泥の10倍の水を同時に吸い上げることにな
りサクションドレッジャーなどの大がかりな装置を有し
設備効率に劣る問題がある。また一般に掘り取った土砂
や泥土などは有料で廃棄処分されるか運搬費をかけて埋
立てに利用するものであるが汚泥はそれ自体多量の水分
を含むので埋立てのための地盤固化効率に劣り、まして
や、土木資材や建設資材として再利用することは不可能
であった。土砂や泥土などをかき上げたり、つかみ上げ
たりする非航式のバケット船やクラブ船においては自船
に横付けした土運船に土砂や泥土をあけ、この土運船に
より土砂や泥土などを目的地あるいは目的地近くの港に
移送しなければならず、目的地が港から離れた陸上にあ
る場合再度土砂をトラック等に積み換える必要があり移
送コストが増大するという問題があった。また湖沼、河
川、港湾などから浚渫した汚泥には、周辺水域から流入
する石材,木材,タイヤ,建築廃材,生活廃棄物等ある
いは浚渫地に繁茂する草や木の雑物が混在するため、土
木資材や建設資材等として再利用するにはこれら雑物を
分離しなければならない。この分離のためにチェーコン
ベア式や破砕式等の各種分離機を用いることが考えられ
るが、混在する草や木が分離機の駆動部に悪影響を与え
これらの定期的な除去作業を必要としたり、汚泥に塊と
して含まれる粘性土塊までも雑物とともに分離されたり
するという問題があった。この粘性土塊が除去分離され
た場合にあっては、その粘性土塊を再度崩壊してその中
に含まれる雑物を取り除かなければならず、再利用への
効率が低下するという問題がある。
【0004】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その第一の目的は、掘り上げられ現場に送られ
た泥土を土木資材や建設資材として再利用できるように
処理する方法及びその装置を提供することである。第二
の目的は、湖沼、河川、港湾などから水を除去して土砂
や泥土のみをすくい上げ、後の泥土処理の効率を上げる
方法及びその装置を提供することである。第三の目的
は、掘り上げられた泥土等の移送コストの低減をはかる
泥土の処理方法及びその装置を提供することである。ま
た、本発明の目的は泥土等に塊として含まれる粘性土塊
を崩壊し、かつ泥土から雑物を効率よく除去することが
できる泥土の処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は水底の土砂や泥
土等を水を抜いて浚渫して浚渫船上にあけ、前記泥土等
より砕岩、砂利などの固形物を分離して泥土を撹拌した
後パイプを通して目的地に圧送し、前記泥土を固化剤に
混合したものであり、本発明は水底の土砂や泥土等を浚
渫して浚渫船上にあける手段と、前記浚渫船上に設けら
れ前記泥土等を砕岩、砂利などの固形物から分離する手
段と、分離された前記泥土等を目的地に圧送するための
ポンプ手段と、パイプにより目的地に送られた泥土等を
収納し固化剤と混合する泥土処理手段とからなるもので
ある。
【0006】また、本発明は前記分離する手段が、等間
隔に設けた複数の軸と、これら各軸を等速かつ同方向に
回転駆動する駆動部と、前記軸に少なくとも一対設けら
れるブレードとを備え、隣接する前記ブレード相互が回
転時間隔を置いて交差するよう構成したものである。
【0007】
【作用】水底より浚渫した泥土等をパイプを通して目的
地まで圧送し、この泥土等に固化剤を混合して再利用す
ることができる。
【0008】また、回転する各ブレードにより、泥土等
に含まれる雑物,粘性土塊などが回転かつ上下動しなが
ら移動して分離あるいは崩壊する。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0010】図1乃至図4は本発明の第1実施例を示
し、鋼製からなる9つの中空なブロック2を組立てた浚
渫船1は、湖沼、河川、港湾などの泥土3の浚渫場所A
の底に打設した固定用ストッパ4により位置固定され、
前記浚渫船1上に周知の自走式バックフォー5が搭載さ
れ、このバックフォー5のアーム6の先端には交換可能
な密閉油圧型グラブバケット7が装置されている。これ
らバックフォー5、アーム6、グラブバケット7により
浚渫手段8が構成される。尚、前記浚渫船1は9つのブ
ロック2に分解して各ブロック2ごとに運搬することが
できる。
【0011】前記浚渫船1の略中央位置上部には上部が
開口した有底な分離槽9が設けられ、この上部開口は前
記泥土3から木、ビニールなどの固形物(図示せず)を
分離する一次振動スクリーン10が斜めに設けられ、この
一次振動スクリーン10は図示しない振動機構を有し、こ
のスクリーン10の側方には該スクリーン10によって泥土
3より分離された木、ビニールなどの前記固形分を排出
する排出路11が設けられている。前記分離槽9内にはそ
の底部の開口部9Aに泥土3を送る横送りスクリューコ
ンベア12と複数の縦送りスクリューコンベア13が設けら
れ、前記開口部9Aには下方に連通する排出口14が設け
られている。この排出口14の下部には図示しない振動機
構を有し砕岩、砂利などの固形物(図示せず)を分離す
る例えば1辺5〜10m/mメッシュ程度の二次振動スク
リーン15が設けられ、この下部にはホッパー16が設けら
れている。このホッパー16の側方には前記二次振動スク
リーン15により分離された砕岩、砂利などの前記固形物
を排出する排出路17が設けられている。そして前記一次
振動スクリーン10、二次振動スクリーン15等により分離
手段18が構成される。
【0012】前記ホッパー16の下部開口には連通管19が
設けられ、この連通管19の下部が撹拌槽20の上部に連通
され、この撹拌槽20内には撹拌翼21Aを有する撹拌ロー
ター21が設けられ、図示しない回転駆動装置により撹拌
翼21Aが回転し撹拌槽20内の泥土3を撹拌する。またこ
の撹拌槽20の他側には接続管22が設けられ、この接続管
22はポンプ手段であるピストン式高圧ポンプ23の吸込管
23Aに接続されている。 前記ピストン型高圧ポンプ23
には図示しない原動機の回転が伝達されるプーリー24が
設けられ、このプーリー24の回転をシリンダ25内のピス
トン26の往復運動に換える伝達機構27を有し、前記シリ
ンダ25と圧力容器28の上部側とを伝達管29により連結
し、前記圧力容器28の下部に連絡管30を連結し、この連
絡管30の他端にバルブ31を設け、このバルブ31は吐出側
32方向のみ開成し、さらに前記連絡管30の途中に分岐し
て前記吸込管23Aが連結され、この分岐箇所に該吸込管
23Aから連絡管30内への流入方向にのみ開成するバルブ
33が設けられている。そして前記吸込管23Aから流入し
た前記泥土3は前記圧力容器28の略中央高さ位置まで流
入し、この圧力容器28内上部から前記伝達管29内とシリ
ンダ25内に油が充填され、前記ピストン26の後退により
圧力容器28内の泥土3の高さが上昇し吸込管23Aから前
記撹拌槽20側の泥土3が連絡管30内に流入し、前記ピス
トン26の前進により、前記バルブ33が閉成状態で吐出側
32のバルブ31が開成し、泥土3が吐出側32へと圧送され
る。
【0013】尚前記ポンプ23の原動機等は前記浚渫船1
上に設置した図示しない発電機から電源が供給される。
【0014】前記ピストン型高圧ポンプ23の吐出側32に
接続された鋼管等からなる圧送管34は陸上の目的地に設
けられた泥土処理手段である泥土処理装置35へと延設さ
れている。尚、図中36は前記浚渫場所A箇所において前
記圧送管34に装着された浮子体である。
【0015】前記汚土処理装置35は埋立て地箇所等に設
置され、この設置場所に近接してセメント、生石灰など
の固化剤37が貯蔵されるサイロ38が設置され、このサイ
ロ38にはスクリューコンベア39が設けられ、このスクリ
ューコンベア39により前記固化剤37が固化剤供給手段で
ある固化剤供給装置40のホッパー41へと送られ、前記圧
送管34から泥土処理装置35へと移送された泥土3の供給
量に応じて制御装置(図示せず)により、前記ホッパー
41内の固化剤37を前記泥土処理装置35へと粉体状態でお
くる図示しないブロアー、ポンプなどの送り装置が設け
られている。前記泥土処理装置35内には前記泥土3と固
化剤37を混合する混合機42が設けられ、下部にはこの混
合機42により前記固化剤37と混合された泥土3を排出す
る排出口43が設けられ、この排出口43には開閉蓋44が設
けられている。
【0016】次に前記構成につきその作用を説明する。
浚渫場所Aの水底に堆積した泥土3はバックフォー5の
アーム6に装着した密閉油圧式グラブバケット7により
採取され、含泥率90〜95%の泥土3が得られる。そして
バックフォー5を旋回して一次振動スクリーン10上にて
バケット7を開き、このバケット7内から落下した泥土
3は振動する一次振動スクリーン10により木、ビニール
等の固形物が分離され、さらにスクリーン10を通過した
泥土3は、駆動する両スクリューコンベア12,13により
開口部9Aにおくられ振動する二次振動スクリーン15上
に落下する。この二次振動スクリーン15により泥土3に
含まれる砕岩、砂利等の固形物が分離され、この泥土3
は、連通管19から撹拌槽20内へと落下し回転する撹拌ロ
ータ21により泥土3中の水と砂等が均一な状態でピスト
ン式高圧ポンプ23により圧送されて、泥土3は圧送管34
を通って泥土処理装置35内に送られた泥土3に、固化剤
供給装置40から送り込まれた固化剤37と混合機42により
混合されて排出口43から排出される。
【0017】このように本実施例において水底の土砂や
泥土3等を水を抜いて浚渫して浚渫船1上にあけるもの
であるから、浚渫後得られる泥土3等に含まれる水分が
少なくこの後汚土処理する際、水を抜く手間がかから
ず、さらに処理後の泥土3の養生期間も短くすみ、処理
効率の向上が図れる。また泥土3等より砕岩、砂利など
の固形物を分離して泥土3を撹拌した後パイプを通して
目的地に圧送するものであり、従来のように土運船など
の往復による移送に比べて移送コストの低減が図れる。
さらに目的地に送られた泥土3を固化剤37に混合するこ
とにより、固化された泥土3を舗装道路の基礎材など土
木資材や建設資材として再利用することが可能となる。
【0018】また、本実施例においては、水底の泥土3
を密閉油圧型グラブバケット7を用いて浚渫するもので
あるから、従来のバキューム方式で与えられる含泥率10
〜15%の泥土に比べて含泥率90〜95%の泥土3を得るこ
とができ、泥土3を処理する前の水分除去行程を省くこ
とができ処理効率を高めることができ、また密閉油圧型
グラブバケット7の使用によって泥土3採取の際、水中
への泥土3の拡散が少なくなり、水の汚れを最少に抑え
ることができる。また通常のグラブバケットを用いた場
合でも70〜80%の含泥率の泥土が得られる。
【0019】また、含泥率の高い泥土3を一次振動スク
リーン10と二次振動スクリーン15とにより木、ビニー
ル、小石等の固形物を分離し、撹拌槽20にて撹拌ロータ
21によって泥土3から水が分離しないよう撹拌してピス
トン型高圧ポンプ23へと送るものであるから、ポンプ23
の駆動を容易ならしめ、さらに含泥率の高い泥土3を泥
土処理装置35に送ることにより固化剤37の使用量の低減
が図れ、固化剤37と混合された泥土3は水分の少ないも
のとなるから養生期間が短く、泥土処理効率の向上とコ
ストダウンを図ることができる。また固化剤37と混合さ
れた泥土3は埋立て以外にも盛土、路床、造成、裏込
め、埋戻しなどに広く有効利用することができる。
【0020】図5乃至図10は本発明の第2実施例を示し
前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な
説明を省略して詳述する。
【0021】この例では第一実施例で示した分離手段18
の前にフイダー装置45を設けて分離手段18Aを構成して
いる。すなわち前記密閉油圧型グラブバケット7で採取
された泥土3を、前記フイダー装置45で処理した後、第
1実施例で示した前記分離手段18Aに送るように構成す
るものである。
【0022】前記フイダー装置45は平面略長方形形状の
フレーム46の上部にホッパー47を設け、フレーム46の長
手方向側板間に軸受48,48Aを介して複数の軸49を等間
隔で軸支し、この軸49に一対のブレード50を交換可能に
取り付け、該フレーム46の下部にシュート部51を設けて
おり、このシュート部51の下部には開口部51Aを設け
る。前記軸49の一側端部には一対かつ一体のスプロケッ
ト52,52Aと、これらスプロケット52,52Aの回転を該
軸49に伝達する保護トルクリミッター53が設けられ、ま
た隣り合う軸49のスプロケット52,52Aに交互にチェー
ン54を掛装するとともに、フレーム46の一側のスプロケ
ット52に掛装したチェーン54Aにより前記フレーム46の
一側下部に設けた正逆転可能な可変速原動機55の回転が
伝達され、各軸49が同期すなわち同方向に等速回転する
ようになっている。そして、前記スプロケット52,52
A,保護トルクリミッター53,チェーン54,54A及び可
変速原動機55により駆動部55Aが構成される。前記ホッ
パー47は上部が開口するとともに側面は安息角をなし、
かつ前記密閉油圧型グラブバケット7の容量より大きな
容量を有している。また、前記フレーム46の他側には前
記ホッパー47内と連通するシュウター56が斜設されてい
る。また、フレーム46は、一側下部に支持脚57が設けら
れ、この支持脚57の下部はヒンジ部58を介して前記浚渫
船1上に固定支持されており、他側は伸縮可能な支持油
圧シリンダー59により支持され、この支持油圧シリンダ
ー59の上下はフレーム46の下部と浚渫船1上とに枢着さ
れている。60は前記ホッパー47上部に架設されたシャワ
ーリングノズル取付管であって、図示しないポンプ等の
圧送装置からの圧送水を、複数のノズル61から噴射する
ようになっている。
【0023】前記ブレード50は、鋼製,硬質ゴムなどか
らなる等ピッチ台形波状形状をなし、すなわち平板に等
間隔で台形開口部50Aを形成したものであり、該ブレー
ド50の端部が前記軸49を上下に挟むようにしてそれぞれ
一対づつ取り付けられ、かつボルト・ナット等の取付部
材62によって該軸49より取り外し交換可能になってい
る。また、隣接する軸49の前記ブレード50相互は例えば
5ミリ程度の間隔をおいて各ブレード50の台形開口部50
A内を交差するよう配置され、かつ隣接するブレード50
の角度θの差を90度以内に設定している。すなわち一
側軸49のブレード50に対して隣接する他側軸49のブレー
ド50は図6中時計回り方向63に例えば80度程度進んだ
角度θに設定される。また、前記フレーム46には一側に
固定式のブレード50を設け、他側はブレードを設けずに
前記のシュウター56上部に連通するよう開口64してい
る。
【0024】次に前記構成につきその作用を説明する。
【0025】可変速原動機55を駆動すると、チェーン5
4,54Aを介して各スプロケット52,52Aが回転し、こ
の回転が保護トルクリミッター53により各軸49に伝達さ
れ、各ブレード50が時計回り方向63に等速回転する。そ
して、密閉油圧型グラブバケット7によりホッパー47に
投入された泥土3は台形開口部50Aからシュート部51に
落下し、一方泥土3に含まれ台形開口部50Aより大型な
雑物B,粘性土塊Cは図10に示すように各ブレード50の
回転により送り方向D側へと移動するとともに、隣接し
角度θ差で回転する各ブレード50によりに回転かつ上下
動しながら送り方向D側の軸49,ブレード50に衝突す
る。これにより粘性土塊Cにあっては崩壊して、雑物B
にあっては付着した泥土が分離して、この泥土がシュー
ト部51へと落下する。さらに、粘性土塊Eのように回転
するブレード50,50間に挟まれこれらから受ける剪断力
によって崩壊する。そして大型な雑物B等はシュウター
56へと送られる。また、大型でブレード50の回転により
送り方向Dに送ることのできない粘性土塊(図示せず)
は、各ブレード50の回転によりほぼ同位置において上下
動するとともに、ブレード50の先端により引っ掻きある
いは突かれて崩壊する。
【0026】このように本実施例においては、等間隔に
設けた複数の軸49と、これら各軸49を等速かつ同方向に
回転駆動する駆動部55Aと、前記軸49に少なくとも一対
設けられ隣接する相互が回転時間隔を置いて交差するブ
レード50とを備えたものであるから、回転する各ブレー
ド50により雑物B,粘性土塊Cなどが回転かつ上下動す
る蠕動的運動によって、送り方向Dに泥土を分離あるい
は崩壊させながら移動せしめ、シュート部51へは泥土を
供給し、雑物B等はシュウター56へと送り、従来分離す
ることが難しかったものも効率よく分離することがで
き、したがって泥土を間断なく次工程におくり、この後
の泥土処理効率の向上を図れる。また、前記蠕動的運動
によって、草木根などにおいても付着した泥土を分離た
後シュウター56から排出される。
【0027】また、ブレード50を取り付けた軸49に、保
護トルクリミッター53を介して回転を伝達せるようにし
ているため、ブレード50に過大な負荷がかかっても装置
に無理がかかることがなく安全運転をおこなうことがで
きる。
【0028】さらに、支持油圧シリンダー59によりフレ
ーム46を傾斜し、送り方向への移動時間を長くすれば、
すなわち回転するブレード50による処理時間を長くし
て、粘性土塊Cなどの確実な崩壊を行うことができる。
また、この崩壊を可変速原動機55を正逆回転に切り替え
ながら行うこともできる。さらにまた、可変速原動機55
を高速回転し、かつフレーム46を傾斜すれば、粘性土塊
Cなどを短時間で崩壊することができる。
【0029】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えばグラブバケットに換えてショベルを用
いてもよく、また泥土をパイプで圧送する手段としてエ
アー圧送等を用いてもよく、ポンプは各種タイプのもの
が適用可能である。また、フイダー装置45のブレード50
の形状は櫛歯状など適宜選定できるとともに、大きさ,
寸法,材質なども適宜選定可能である。また保護トルク
リミッター53は自動復帰式のものを用いることできる。
また、一つの軸49に3枚以上のブレード50を取り付ける
ようにしてもよく、さらにブレード50の面に突起あるい
は枠状凸部などを設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は水底の土砂や泥土等を水を抜い
て浚渫して浚渫船上にあけ、前記泥土等より砕岩、砂利
などの固形物を分離して泥土を撹拌した後パイプを通し
て目的地に圧送し、前記泥土を固化剤に混合したもので
あり、掘り上げられ現場に送られた泥土を土木資材や建
設資材として再利用できるように処理することができ、
港湾などから水を除去して土砂や泥土のみをすくいあ
げ、後の泥土処理の効率を上げることができ、さらに掘
り上げられた泥土等の移送コストの低減をはかることの
できる泥土等処理方法を提供することができる。
【0031】また本発明は水底の土砂や泥土等を浚渫し
て浚渫船上にあける手段と、前記浚渫船上に設けられ前
記泥土等を砕岩、砂利などの固形物から分離する手段
と、分離された前記泥土等を目的地に圧送するためのポ
ンプ手段と、パイプにより目的地に送られた泥土等を収
納し固化剤と混合する泥土処理手段とからなるものであ
り、掘り上げられ現場に送られた泥土を土木資材や建設
資材として再利用できるように処理することができ、湖
沼、河川、港湾などから水を除去して土砂や泥土のみを
すくいあげ、後の泥土処理の効率を上げることができ、
さらに掘り上げられた泥土等の移送コストの低減をはか
ることのできる泥土等処理装置を提供することができ
る。
【0032】また、本発明は前記分離する手段が、等間
隔に設けた複数の軸と、これら各軸を等速かつ同方向に
回転駆動する駆動部と、前記軸に少なくとも一対設けら
れるブレードとを備え、隣接する前記ブレード相互が回
転時間隔を置いて交差するよう構成したものであり、泥
土等に塊として含まれる粘性土塊を崩壊し、かつ泥土か
ら雑物を効率よく除去することができる泥土の処理装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の第一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の第一実施例を示す泥土処理装置廻りの
説明図である。
【図4】本発明の第一実施例を示すポンプを示す説明図
である。
【図5】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の要部
の拡大平面図である。
【図6】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の要部
の拡大断面図である。
【図7】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の正面
図である。
【図8】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の平面
図である。
【図9】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の側面
図である。
【図10】本発明の第二実施例を示すフイダー装置の説
明図である。
【符号の説明】
1 浚渫船 3 泥土 9 浚渫手段 18 分離手段 23 ポンプ(ポンプ手段) 34 圧送管(パイプ) 35 泥土処理装置(泥土処理手段) 37 固化剤 40 固化剤供給装置(固化剤供給手段) 49 軸 50 ブレード 55A 駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 和雄 新潟県新潟市寺尾西3丁目28番12号 (72)発明者 中野 正和 新潟県三島郡出雲崎町大字大門146番地2 (72)発明者 石橋 正 埼玉県川口市青木3丁目6番6号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底の土砂や泥土等を水を抜いて浚渫し
    て浚渫船上にあけ、前記泥土等より砕岩、砂利などの固
    形物を分離して泥土を撹拌した後パイプを通して目的地
    に圧送し、前記泥土を固化剤に混合してなることを特徴
    とする泥土等処理方法。
  2. 【請求項2】 水底の土砂や泥土等を浚渫して浚渫船上
    にあける手段と、前記浚渫船上に設けられ前記泥土等を
    砕岩、砂利などの固形物から分離する手段と、分離され
    た前記泥土等を目的地に圧送するためのポンプ手段と、
    パイプにより目的地に送られた泥土等を収納し固化剤と
    混合する泥土処理手段とからなる泥土等処理装置。
  3. 【請求項3】 前記分離する手段が、等間隔に設けた複
    数の軸と、これら各軸を等速かつ同方向に回転駆動する
    駆動部と、前記軸に少なくとも一対設けられるブレード
    とを備え、隣接する前記ブレード相互が回転時間隔を置
    いて交差するよう構成してなる請求項2記載の泥土等処
    理装置。
JP3037532A 1990-07-19 1991-03-04 泥土等処理装置 Expired - Lifetime JPH0755320B2 (ja)

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