JPH0515860A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

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JPH0515860A
JPH0515860A JP17272691A JP17272691A JPH0515860A JP H0515860 A JPH0515860 A JP H0515860A JP 17272691 A JP17272691 A JP 17272691A JP 17272691 A JP17272691 A JP 17272691A JP H0515860 A JPH0515860 A JP H0515860A
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JP
Japan
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flow rate
cleaning liquid
ultrasonic
cleaning
washing liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP17272691A
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English (en)
Inventor
Satoru Terajima
悟 寺島
Masahiko Ochiai
昌彦 落合
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP17272691A priority Critical patent/JPH0515860A/ja
Publication of JPH0515860A publication Critical patent/JPH0515860A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄液を循環させると共に洗浄液中に超音波振
動を放射して被洗浄物を超音波洗浄する超音波洗浄装置
において、高可聴域のキャビテーションノイズを最小限
に抑制して作業環境を改善すること。 【構成】洗浄液の清浄のために洗浄槽の内外で洗浄液を
循環させるように構成し、洗浄液の種類に応じて流量設
定スイッチ19を操作すると、流量指令部20はスイッ
チに対応する循環流量を流量制御部21に指令する。流
量制御部21は流量検出器17からの流量検出信号に基
づき指令流量に検出流量が一致するように流量制御弁1
6のアクチュエータ19を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性洗剤を使用して
電子部品,精密機械部品等を超音波洗浄する超音波洗浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波洗浄は、洗浄液中に超音波振動を
放射し、液分子の振動と、キャビテーション(空洞現
象)とにより、被洗浄物の表面に強固に結合している汚
れを解きほぐす剥離作用と洗浄剤の化学作用を促進する
相乗効果により汚れを除去する技術であり、半導体工業
等の急速な発展に伴い、益々必要性が増大している。
【0003】しかしながら、従来の超音波洗浄装置で
は、超音波発振時に高可聴域の不快なキャビテーション
ノイズが発生して、作業環響を害することがある。キャ
ビテーションノイズは、洗浄液中に発生した空洞が消滅
(破裂)する際に発生するものと考えられ、超音波振動
の整数倍の振動数を有している。
【0004】また、一般に水溶性洗剤は、洗剤中に含ま
れる界面活性剤等の添加剤の作用により、洗浄液の表面
張力や粘度を低下させて、洗浄度を高める訳であるが、
一方では、表面張力や粘度の変化が、キャビテーション
ノイズの強度と密接な関係があり、洗剤の種類によって
も上記キャビテーションノイズの強度に差が現われる。
【0005】更に、上記キャビテーションノイズは洗浄
槽中の洗浄液が攪乱された状態すなわち、被洗浄物の出
し入れの際あるいは、濾過装置等により洗浄液を循環対
流させた場合に顕著に現われる。とりわけ、部品洗浄用
として広く用いられる、28kHz前後の周波数では、
洗浄作業者が苦痛を感ずる程の騒音レベル(90〜10
0dB)に達することもある。
【0006】したがって、キャビテーションノイズを抑
制するために、40〜50kHzの周波数を用いたり、
洗浄槽内面にラバーを張り付ける等の様々な対策が試み
られてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
騒音対策では、使用する洗剤の種類や、洗浄槽内の洗浄
液の攪乱状態により、不快なキャビテーション音を抑制
しきれなかった。本発明は、上述した問題点を解決する
ためになされたものであり、騒音レベルを最少限に抑制
することのできる超音波洗浄装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、対向する壁面の一方に噴出孔が設けら
れ、他方に吸入孔が設けられた、洗浄液を収納する洗浄
槽と、前記吸入孔から洗浄液を取り入れて、前記噴出孔
から噴出させる循環手段と、前記洗浄槽の中に配置され
た超音波発生手段とを有する超音波洗浄装置において、
前記洗浄液の種類を設定するための設定手段と、前記循
環手段により循環される洗浄液の流量を、前記設定手段
により設定された洗浄液の種類に対応して予め定められ
た流量に制御する制御手段と、を備えたことを特徴とす
る超音波洗浄装置を要旨とする。
【0009】
【作用】上述の構成を有する本発明の超音波洗浄装置で
は、超音波洗浄槽中の洗浄液は一方の壁面から他方の壁
面に層流のようにほぼ一様に流れる。また、上記洗浄液
は、洗浄液の種類に応じて予め定める一定流量に設定さ
れているため、常に一定条件下で安定したキャビテーシ
ョンが発生する。その結果、超音波発振時における高可
聴域の不快はキャビテーション方が最少限に抑制され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例の超音波洗浄装置の
構成図である。この超音波洗浄装置は、水または水溶性
洗剤を洗浄液として使用する装置であり、超音波洗浄槽
1と溢流槽2とを備えている。超音波洗浄槽1は、長さ
が約400mm、深さが約200mm、奥行きが約35
0mmであり、その中に洗浄液3が収納される。超音波
洗浄槽1の下部には、超音波発生手段としての超音波振
動子4が取り付けられる。超音波振動子4としては、例
えば周波数が40kHzで、入力600Wのものが用い
られる。
【0011】超音波洗浄槽1の対向する左右の側壁は二
重壁に形成され、その内部に側室5,6が構成されてい
る。左右の側室5,6は、配管用ソケット7,8により
外部と連通している。左右の側室5,6と超音波洗浄槽
1とを隔てる側板9,10には、微小な孔11,12が
無数に設けられている。
【0012】側室5の外壁は超音波洗浄槽1と溢流槽2
とを隔てる隔壁を兼ねており、超音波洗浄槽1中の洗浄
液3がオーバーフローして溢流槽2に流入できるように
されている。尚、洗剤の種類によっては、洗浄液を加温
した方が高い洗浄度が得られる場合もあり、この時は溢
流槽2にヒーターを取り付け、このヒータを温度調節す
ることにより、洗浄液3を設定温度に加温すればよい。
【0013】側室5の底部に設けられた、配管用ソケッ
ト7と溢流槽2の底部に設けられた配管用ソケット13
とは配管により、1本に結ばれ、循環手段としての循環
ポンプ14,フィルタ15,流量調整弁16,流量検出
器17の順に接続され、側室6の配管用ソケット8に至
る循環路が設けられている。
【0014】流量調整弁16は、例えば1インチの直径
を有し、アクチュエータ18により開閉される。また、
本実施例の超音波洗浄装置には、設定スイッチ19と、
流量指令部20と、流量制御部21と、警報信号発生部
22とが設けられる。
【0015】設定手段としての設定スイッチ19は、超
音波洗浄に用いられる洗浄剤の種類をオペレータが設定
するためのものである。流量指令部20は、設定スイッ
チ19の操作に応じて、各設定スイッチに対応して予め
定められた循環流量を流量制御部21に対して指令する
ものである。
【0016】制御手段としての流量制御部21は、流量
検出器17から与えられる流量信号と流量指令部20か
ら与えられる流量信号とに基づき、設定された流量が得
られるようにアクチュエータ18を制御するものであ
る。警報信号発生部22は、流量調整弁16を全開させ
ても所定の流量が得られなくなったとき、警報信号を発
生するものである。
【0017】以上の構成に基づき作動について説明す
る。被洗浄物は、超音波洗浄槽1の上方開口部から該洗
浄槽1内に搬入され、洗浄液3中に浸漬される。そし
て、超音波振動子4が駆動されて超音波洗浄が行われ
る。
【0018】また、循環ポンプ14が駆動され、循環ポ
ンプ14から、フィルタ15,調整弁16,流量検出器
17を経由して側室6に供給された洗浄液は、側板10
に設けられた無数の噴出孔12から超音波洗浄槽1内の
洗浄液3中に噴出し、層流となって、超音波洗浄槽1内
を一様に流れる。超音波洗浄槽1に流入した洗浄液の大
部分は、側板9に設けられた無数の吸込孔11から、側
室5に吸入される。超音波洗浄槽1に流入した洗浄液の
一部は、オーバーフローして溢流槽2に流入する。
【0019】流量指令部20には、後で説明するが、予
め洗剤の種類毎に最適な循環流量が設定されている。使
用する洗剤を設定スイッチ19で指定することにより、
流量制御部21は、アクチュエータ18により流量調整
弁16の開度を設定し、洗浄液3は設定された流量で循
環する。
【0020】フィルタ15の目詰まり等により、流量が
減少した場合、流量検出器17が流量の変化を検出す
る。流量検出器17の信号は、流量制御部21に入力さ
れ、流量制御部21は、流量検出器17より入力された
流量信号と流量指令部20から与えられた流量信号とを
比較して、アクチュエータ18を作動させ、流量調整弁
16により流量を調整する。
【0021】流量調整弁16が全開になっても、流量検
出器17から与えられる流量信号と設定流量とが一致し
ないときには、流量制御部21は警報信号発生部22か
ら警報信号を外部に出力させる。次に、上記流量指令部
20に設定される各洗浄液に最適な循環流量について説
明する。図2は、洗剤の種類別の流量とキャビテーショ
ンノイズとの関係を示すグラフである。図2(a)は、
弱アルカリ系洗剤(A)を用いた場合を示し、図2
(b)は、上記(A)とは異なる弱アルカリ系洗剤
(B)を用いた場合を示し、図2(c)は、アルカリ系
洗剤(C)を用いた場合を示し、図2(d)は、上記
(C)とは異なるアルカリ系洗剤(D)を用いた場合を
示す。いずれの洗浄液も、濃度を3%にし、液温を60
℃にして用いた。尚、図2における矢印は、騒音の変動
幅を示す。
【0022】図2(a)に示すように、弱アルカリ系洗
剤(A)を用いた場合には、循環流量を毎分約30リッ
トルとしたとき、キャビテーションノイズが最小にな
る。弱アルカリ系洗剤(B)を用いた場合には、図2
(b)に示すように、循環流量が毎分約60リットルの
とき、キャビテーションノイズが最大であり、循環流量
を少なくすればするほど、キャビテーションノイズが少
なくなるが、循環流量を下げると濾過能力が低下するの
で、毎分30リットルの循環量が適当である。アルカリ
系洗剤(C)を用いた場合には、図2(c)に示すよう
に、循環流量が毎分約60リットルのとき、キャビテー
ションノイズが最小となり、アルカリ系洗剤(D)を用
いた場合にも、循環流量が毎分約60リットルのとき、
キャビテーションノイズが最小となる。
【0023】従って、設定スイッチ19により弱アルカ
リ洗剤(A),(B)が選択されたときには、流量指令
部20から毎分30リットルの循環流量が指令され、設
定スイッチ19によりアルカリ系洗剤(C),(D)が
選択されたときには、流量指令部20から毎分60リッ
トルの循環流量が指令されるようにすることにより、層
流のような均一な流れのもとにおける超音波洗浄時のキ
ャビテーションノイズを最小にすることができる。
【0024】上述のように、循環流量を設定して、一様
な層流のもとで超音波洗浄を行なった場合には、騒音レ
ベルは70dB以下になる。以上のように、本実施例に
よれば、超音波洗浄槽中の洗浄液を、洗浄液毎に最適な
流量で、層流のようにほぼ一様に流すことにより、不快
なキャビテーションノイズが抑制され作業環境が改善さ
れる。また、所定の循環流量が得られないときは警報を
出すことにより、洗浄品質の管理やフィルタの交換管理
も容易になる。
【0025】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の態様を採用することができる。例えば、上記循
環ポンプ14と流量調整弁16の代わりに、インバータ
モータを用いたポンプを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、超音波洗浄槽中の洗浄液を、洗浄液毎
に最適な流量で、層流のようにほぼ一様に流すことによ
り、不快なキャビテーションノイズが抑制され作業環境
が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の超音波洗浄装置の構成図で
ある。
【図2】洗剤の種類別の流量とキャビテーションノイズ
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…超音波洗浄槽、3…洗浄液、4…超音波振動子、
7,8…配管用ソケット11…吸込孔、12…噴出孔、
14…循環ポンプ、16…流量調整弁、17…流量検出
器、18…アクチュエータ、19…設定スイッチ、20
…流量指令部、21…流量制御部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 対向する壁面の一方に噴出孔が設けら
    れ、他方に吸入孔が設けられた、洗浄液を収納する洗浄
    槽と、 前記吸入孔から洗浄液を取り入れて、前記噴出孔から噴
    出させる循環手段と、前記洗浄槽の中に配置された超音
    波発生手段とを有する超音波洗浄装置において、 前記洗浄液の種類を設定するための設定手段と、 前記循環手段により循環される洗浄液の流量を、前記設
    定手段により設定された洗浄液の種類に対応して予め定
    められた流量に制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする超音波洗浄装置。
JP17272691A 1991-07-12 1991-07-12 超音波洗浄装置 Pending JPH0515860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17272691A JPH0515860A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 超音波洗浄装置

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JP17272691A JPH0515860A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 超音波洗浄装置

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JPH0515860A true JPH0515860A (ja) 1993-01-26

Family

ID=15947193

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17272691A Pending JPH0515860A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 超音波洗浄装置

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JP (1) JPH0515860A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5762084A (en) * 1994-07-15 1998-06-09 Ontrak Systems, Inc. Megasonic bath
JP2004327775A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および吐出制御方法
JP2010094639A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Various Co Ltd 被洗浄物の洗浄方法およびその洗浄装置

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