JPH05158560A - 給湯制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯の温度を変化させる給湯制御装置に関する
もので、湯温の急峻な変化によって刺激を与える。 【構成】 出湯温度設定器２８の信号に応じて湯温を調
節する給湯制御器１３と、急峻に変化しかつその最大値
と最小値での保持時間が不規則に変化する信号を継続し
て出湯温度設定器２８に送出する信号発生器２９とを備
えている。急峻な湯温変化による強い刺激が得られ、か
つ馴れを生じないので刺激が継続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はシャワーなどの湯の温度
を調節する給湯制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の給湯制御装置に図４に示す
ようなものがあった（例えば、特開昭５９−９７４１９
号公報）。図４は加熱装置１で熱交換器２を加熱し、湯
温検出器３の信号に応じて温度制御器４を操作して出湯
温度設定器５の設定温度に等しく制御するものである。
信号発生器６によって時間的に変化する信号を出湯温度
設定器５に送出し、出湯温度を変動させるものがあっ
た。図５は設定温度を一定周期で変化させる給湯装置の
出湯温度をあらわしたもので、湯温の変化によるシャワ
ーなどにマッサージ効果がある。また図６に示すような
不規則な波形、たとえば自然のリズムに近い１／ｆゆら
ぎが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような一定周期の出湯温度の変化では同じ波形で繰り返
されるので周波数やレベルを変更しても、単調で飽きて
しまいマッサージ効果が薄れる。また１／ｆゆらぎのよ
うな不規則な波形では、実証実験の結果、飽きがこない
もののメリハリがなくマッサージ効果が小さいことが判
明した。

【０００４】本発明は上記課題を解決するもので、湯温
の急峻な変化によって飽きがこない刺激を与える給湯制
御装置を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに第１の発明の給湯制御装置は、出湯温度設定器と、
湯温を調節する温度制御器と、急峻に変化しかつその最
大値と最小値での保持時間が不規則に変化する信号を継
続して出湯温度設定器に送出する信号発生器と、出湯温
度設定器の信号に応じて湯温を調節する給湯制御器とを
備えたものである。

【０００６】また第２の発明の給湯制御装置は、出湯温
度設定器と、湯温を調節する温度制御器と、急峻に変化
しかつその最大値と最小値のレベルを不規則に変化する
信号を継続して出湯温度設定器に送出する信号発生器
と、出湯温度設定器の信号に応じて湯温を調節する給湯
制御器とを備えたものである。

【０００７】

【作用】以上の構成により、湯温を急激に変化させなが
ら多様なパターンで給湯を行なうものである。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図１において、温度制御器７には湯流路８と水流
路９が設けてある。そして、水流路９側には可変操作力
発生手段１０があり、可変操作力発生手段１０は鉄心１
１とコイル１２を有し、コイル１２は給湯制御器１３と
電気的に接続されている。鉄心１１の下端は弁軸１４の
上端と接しており、この弁軸１４には水弁体１５と湯弁
体１６が固定されて弁軸１４と一体に動く。水弁体１５
と湯弁体１６は水弁口１７と湯弁口１８とにそれぞれ係
合して湯および水の流量を調節し、水弁口１７および湯
弁口１８とほぼ同じ断面積のシリンダ１９があり、シリ
ンダ１９の内部には弁軸１４に固定された隔壁体２０が
ある隙間を有して設けられている。２１は主スプリング
で、その力を弁軸１４に図の上向きに作用させている。
水弁体１５と湯弁体１６の下流側にはスプリング２２，
２３で支持された可変弁体２４，２５があって可変絞り
を形成する。可変弁体２４，２５を通過した水と湯は混
合部２６で混合し、その湯温を温度検出器２７で検出さ
れる。２８は出湯温度設定器で、手動あるいは自動で湯
温が設定され、温度検出器２７との信号と比較され給湯
制御器１３で演算され湯温は制御される。２９は急峻に
変化し、かつその最大値と最小値での保持時間が不規則
に変化する信号を継続して発生する信号発生器で、時間
的に継続して変化する前記の信号を発生し、その信号は
出湯温度検出器２７の信号に重畳されている。

【０００９】次に動作について説明する。湯が流れてい
る状態で給湯制御器１３からの信号でコイル１２に電流
を増加させると、鉄心１１には下方向の力が発生し主ス
プリング２１の力に抗して弁軸１４を下方向に付勢す
る。その結果、水側流路９を閉じ、湯側流路８を開き、
湯弁体１６と水弁体１５の出口圧とがそれぞれ変化し、
その圧力が湯弁体１６と水弁体１５にそれぞれ作用しバ
ランスする。その結果、混合湯温は高くなる。またコイ
ル１２の電流を減少させると、逆に水側流路９を開き湯
側流路８を閉じ、その結果、混合湯温は低くなる。混合
湯温は温度検出器２７によって検出され出湯温度設定器
２８と給湯制御器１３で比較され、給湯制御器１３で演
算されてコイル１２への電流をコントロールする。この
ようにして混合湯温を設定温度に等しく保つ。信号発生
器２９は急峻に変化する信号を継続して発生し、かつそ
の最大値と最小値での保持時間を不規則に変化させる。
可変操作力発生手段は１０は電磁式であり高速に湯温を
調節することができる。その結果、例えば図２に示すよ
うに湯温が次々と変化する。図２では湯温の最大値と最
小値は一定であるが、その保持時間を不規則に変化させ
ているので多様な変化を達成できる。図２では矩形波状
の波形を示しているが熱容量により若干の時間立ち上が
りや立ち下がりに時間を要することもあるが１秒以内で
あれば差し支えない。このように急峻な湯温変化と予測
できない変化によってシャワー使用時には強い刺激が得
られ、この湯温変化をシャワーに使用すれば血管を拡大
あるいは収縮させ血行を促進する。この場合、信号発生
器２９は時間のみ変化させればよいのでタイマなどで簡
単に構成できる。

【００１０】図３は本発明の第２の実施例で、上記実施
例と異なるのは信号発生器２９のみで、他は構成，動作
が上記実施例と同じである。信号発生器は急峻に変化す
る周波数は一定で、その最大値と最小値のレベルを不規
則に変化させたものである。この場合湯温は連続的に制
御する必要がある。もちろん第１の実施例と第２の実施
例を組み合わせてより複雑な制御をさせることもでき
る。

【００１１】本発明では湯温を制御する手段として湯水
混合装置を示したが瞬間給湯器などのように加熱装置の
加熱量を調節するものでもよい。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明の給湯制御装置の第
１手段によれば、次の効果が得られる。 （１）湯温を急峻に変化させ、かつその最大値と最小値
での保持時間を不規則に変化させたので、急峻な変化に
よる強い刺激が得られシャワーに使用すれば血行を促進
し、かつ単純な繰り返しでなく不規則性を有しているの
で馴れが生じることがなく予測できない新鮮な刺激が継
続して得られる。また保持時間を変えるのみで簡単に複
雑な変化が可能である。

【００１３】また本発明の給湯制御装置の第２手段によ
れば、次の効果が得られる。 （２）湯温を急峻に変化させかつその最大値と最小値の
レベルを不規則に変化させたので、急峻な変化による変
化が得られ、かつ一定のリズム維持しつつ単純な繰り返
しでないので馴れが生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明給湯制御装置における第１および第２の
実施例の断面図

【図２】同装置の第１実施例の湯温変化を示すグラフ

【図３】同装置の第２実施例の湯温変化を示すグラフ

【図４】従来の給湯制御装置の構成図

【図５】従来の給湯制御装置の湯温変化を示すグラフ

【図６】従来の給湯制御装置の湯温変化を示すグラフ

【符号の説明】

７ 温度制御器 １３ 給湯制御器 ２８ 出湯温度設定器 ２９ 信号発生器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝 文一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】出湯温度設定器と、湯温を調節する温度制
   御器と、急峻に変化しかつその最大値と最小値での保持
   時間が不規則に変化する信号を継続して前記出湯温度設
   定器に送出する信号発生器と、前記出湯温度設定器の信
   号に応じて湯温を調節する給湯制御器とを備えた給湯制
   御装置。
2. 【請求項２】出湯温度設定器と、湯温を調節する温度制
   御器と、急峻に変化しかつその最大値と最小値のレベル
   を不規則に変化する信号を継続して前記出湯温度設定器
   に送出する信号発生器と、前記出湯温度設定器の信号に
   応じて湯温を調節する給湯制御器とを備えた給湯制御装
   置。