JPH05157946A - 光コネクタレセプタクル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 光コネクタレセプタクル１は、挿入されてい
る光コネクタプラグ２の先端部と嵌合する挿入部３と、
光コネクタプラグ先端の光ファイバ４と光学的に接続す
る光電変換素子５を収納する素子収納部６とを備え、挿
入部３が、光コネクタプラグ側の係合凸部と着脱自在に
係合するレセプタクル側係合凹部８を上下の側壁９に有
し、先端側壁９´の厚みが薄く、レセプタクルの係合凹
部８近傍の側壁９´は弾力性を有する。 【効果】 光コネクタレセプタクルに光コネクタプラグ
を繰り返しての着脱しても、レセプタクル側若しくはプ
ラグ側係合部が摩耗若しくは欠損することなく、良好な
着脱繰返し特性を有することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光コネクタプラグと着
脱自在に結合される光コネクタレセプタクルに関する。

【０００２】

【従来の技術】光コネクタは、光電変換素子を内蔵する
光コネクタレセプタクルと、光ファイバ先端に設けられ
た光コネクタプラグとからなり、例えば、光ファイバを
伝送された光信号が光コネクタプラグ先端から出射さ
れ、レセプタクルの受光素子で電気信号に変換される。

【０００３】この光コネクタレセプタクルは、光コネク
タプラグを挿入してこれと嵌合する挿入部と、光コネク
タプラグの光ファイバと光学的に結合する光電変換素子
を収納する収納部とからなる。光コネクタレセプタクル
と光コネクタプラグとの結合は、従来、挿入部の側壁に
設けられたレセプタクル側係合部（例えば、溝若しくは
孔）と、光コネクタプラグ側係合部（例えば、突起）と
が係合して行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光コネクタレセプタクルでは、光コネクタプラグとの繰
り返しての着脱により、レセプタクル側若しくはプラグ
側係合部、特に、突起が摩耗若しくは欠損する。これに
対して、この突起部分の材質をより強靱なものにするこ
とが提案されているが、必ずしも良好な結果が得られて
いない。

【０００５】この発明は、上述の背景に基づきなされた
ものであり、その目的とするところは、光コネクタレセ
プタクルに光コネクタプラグを繰り返しての着脱して
も、レセプタクル側若しくはプラグ側係合部が摩耗若し
くは欠損することなく、良好な着脱繰返し特性を有する
光コネクタレセプタクルを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は、種々の設計検討を行った結果、レセプ
タクルを特有の形状に構成することによりこの発明の目
的に有効であることを見いだし、この発明を完成するに
至った。すなわち、この発明の光コネクタレセプタクル
は、挿入された光コネクタプラグ先端部と嵌合する挿入
部と、光コネクタプラグ先端の光ファイバと光学的に接
続する光電変換素子を収納する素子収納部とを備え、こ
の挿入部が、光コネクタプラグ側係合部と着脱自在に係
合するレセプタクル側係合部を少なくとも１の側壁に有
し、挿入部のその側壁は、光コネクタプラグの挿入時の
歪みに応じて変形可能に弾性であり且つ側壁の厚みが薄
いことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】上記構成を有するこの発明による光コネクタレ
セプタクルは、以下のように動作・作用する。光コネク
タプラグ先端部をレセプタクルの挿入部に挿入すると、
挿入部内部と嵌合しながら、挿入部の少なくとも１の側
内壁に形成されたレセプタクル側係合部（例えば、凹
部）と、プラグ側係合部とが係合する。この際、係合す
るまでの間、レセプタクルの挿入部内壁とプラグの外側
面とが、強く接触して双方に歪・応力、また摩擦が生じ
る。

【０００８】レセプタクル側で、挿入部の側壁が光コネ
クタプラグの挿入時の歪みに応じて変形可能に弾性であ
り且つ側壁の厚みが薄いので、前記の歪・応力、また摩
擦を吸収し、プラグ側係合部に負担をかけない。光コネ
クタプラグをレセプタクルに嵌合・固定することによ
り、光コネクタプラグ先端の光ファイバと、素子収納部
に収納された光電変換素子と光学的に接続する。逆に、
プラグを外すときも、装着するときと同様に作用し、光
コネクタプラグと着脱自在に係合する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。光ファイバプラグを、一実施例の光コネクタ
レセプタクルに挿入中の状態を、図１の概略横断面図に
示す。図２に、この実施例の光コネクタレセプタクルの
縦断面図を、図３に、この実施例の光コネクタレセプタ
クルの正面図を示す。

【００１０】この態様例の光コネクタレセプタクル１
は、挿入されている光コネクタプラグ２の先端部と嵌合
する挿入部３と、光コネクタプラグ先端の光ファイバ４
と光学的に接続する光電変換素子５を収納する素子収納
部６とを備え、挿入部３が、光コネクタプラグ側の係合
凸部７と着脱自在に係合するレセプタクル側係合凹部８
を上下の側壁９に有し、先端側壁９´の厚みが薄くなっ
ている。また、レセプタクルの係合凹部８近傍の側壁９
´は弾力性を有する。

【００１１】レセプタクル成形材料には、種々のプラス
チック材料を用いることができ、例えば、ＰＢＴ樹脂、
ナイロン樹脂、ポリアセタール樹脂などがある。この成
形材料に、種々の添加物、例えば、顔料、補強材、カー
ボン、ガラスなどを添加することができる。この発明の
特徴の一つは、レセプタクルの係合凹部８近傍の薄肉の
側壁９´が弾力性を有することである。この側壁の材料
は、前記レセプタクル成形材料と同じものを使用して
も、また、成分若しくは組成を調整して、この側壁９´
部分のみを弾力性のあるものにしてもよい。例えば、プ
ラスチック素材として、ＰＢＴ樹脂、ナイロン樹脂、ポ
リアセタール樹脂などを用い、カーボン及びガラスを添
加せず、弾力性を付与することもできる。

【００１２】この発明は上記の実施例に限定されず種々
の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上
記実施例では、プラグ側係合部が凸であり、レセプタク
ル側係合部が凹であったが、図４に示すように、プラグ
側係合部を凹状にし、レセプタクル側係合部を凸状にす
ることができる。

【００１３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、光コネ
クタレセプタクルに光コネクタプラグを繰り返しての着
脱しても、レセプタクル側若しくはプラグ側係合部が摩
耗若しくは欠損することなく、良好な着脱繰返し特性を
有することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、光ファイバプラグを一実施例の光コネ
クタレセプタクルに挿入している状態示す概略横断面図
である。

【図２】図２は、実施例の光コネクタレセプタクルの縦
断面図を示す。

【図３】図３は、実施例の光コネクタレセプタクルの正
面図を示す。

【図４】図４は、この発明の変形例の光コネクタレセプ
タクルの縦断面図を示す。

【符号の説明】

１……光コネクタレセプタクル ２……光コネクタプラグ ３……挿入部 ４……光ファイバ ５……光電変換素子 ６……素子収納部 ７……係合凸部 ８……係合凹部 ９……側壁 ９´……薄肉側壁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿入された光コネクタプラグ先端部と嵌
   合する挿入部と、光コネクタプラグ先端の光ファイバと
   光学的に接続する光電変換素子を収納する素子収納部と
   を備え、 前記挿入部が、光コネクタプラグ側係合部と着脱自在に
   係合するレセプタクル側係合部を少なくとも１の側壁に
   有し、挿入部の該側壁は、光コネクタプラグの挿入時の
   歪みに応じて変形可能に弾性であり且つ該側壁の厚みが
   薄いことを特徴とする光コネクタレセプタクル。