JPH0331925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えば電気機器間を光フアイバー
で信号伝送する場合、あるいは光フアイバー式光
電子スイツチ等で、光フアイバー同志や光フアイ
バーと受発光素子と接続する際に用いるコネクタ
ーに関する。

（従来の技術） 従来この種のコネクターとしては、受発光素子
を収納したレセプタクルと、光フアイバーを保持
するフエルールを備えたプラグよりなるものが一
般的であつた。そしてこれらのレセプタクルとプ
ラグを、凹凸部やねじ部で嵌合しているが、使用
中にゆるんだり外れたりしないように種々の工夫
がなされ、総じて構造が複雑で、価格が嵩むきら
いがあつた。

この点を改善するものとして既に実開昭58−
165943号公報や実開昭58−165944号公報が知られ
ている。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、上記提案によつてなされているもの
と同様に、構造が簡単で確実に接続でき、その作
業が簡単なコネクターを提供しようとするもので
ある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の目的を達成するためになされ
たもので、その要旨とするところは、コネクター
本体と押えリングとからなり、このうちのコネク
ター本体は係合部を備え、しかも該係合部の外周
部におねじが形成されていると共に、該外周部に
少なくとも１本の光フアイバーコードを上記おね
じのねじ底より若干とび出させて長手方向に収容
するための凹陥溝を有しており、押えリングは上
記おねじと螺合することができるめねじが形成さ
れていることを特徴とする光フアイバーコネクタ
ーにある。

以下本考案を実施例の図面に従つて説明する。

第１図は本考案を受発光素子と接続して一種の
スイツチとして使用する状態を示しており、図中
１はコネクター本体で、金属やプラスチツクで作
られており、この中央部分に係合部２および光フ
アイバーの挿通孔３を備えている。そしてこの係
合部２の外周部にはおねじ５が形成され、かつ該
外周部に少なくとも１本の光フアイバーコードを
上記おねじ５のねじ底より若干とび出させて長手
方向に収納し、上記挿通孔３に通じる凹陥溝４が
形成されている。

また６は、上記係合部２のおねじ５に螺合しう
るめねじ７を有する押えリングであり、上記コネ
クター本体２と同様な素材で作られている。なお
図中４ａは、凹陥溝４内に設けられている複数の
凸起である。

このようなコネクター本体１と押えリング６に
よつて光フアイバーを接続するわけであるが、こ
れを第１図および第２図によつて説明する。光フ
アイバーコード８は、第２図の如く光フアイバー
８ａの外周を保護チユーブ８ｂで被覆してある
が、これをまず押えリング６に挿通しておき、凹
陥溝４を経て挿通孔３に挿通する。一方、コネク
ター本体１には第２図の如く、発光素子９および
受光素子１０を嵌合しておく。そして光フアイバ
ーコード８の先端が受発光素子９，１０に対峙す
るようにし、この状態で押えリング６を螺合す
る。このとき、凹陥溝４に収納された光フアイバ
ーコード８は若干とび出ているので、これが押え
リング６のめねじ７により、強く均等な力で締め
付けられ、一部は保護チユーブ８ｂに喰い込んで
固定される。この際、凹陥溝４に凸起４ａを設け
ておくと、一層強固に固定されることとなる。な
お、凹陥溝４より光フアイバーコード８がとび出
す程度は、保護チユーブ８ｂの厚さの概ね1/2〜
１／３の高さとするとよい。保護チユーブ８ｂの損
傷が懸念されるときは、第３図の如く光フアイバ
ーコード８の外側にさらに収縮チユーブ１１を嵌
挿させてもよい。また第４図の如く、ゴムやプラ
スチツク製のコネクターカバー１２を併用しても
よい。

上記の例では、２本の光フアイバーコード８を
接続するコネクターについて説明したが、本考案
は勿論これに限定されるものではなく、第５図の
如く凹陥溝４を４設けて、４本の光フアイバーコ
ードを接続するコネクターとすることもできる
し、図示は省略したが、１本や３本の光フアイバ
ーコードを接続するコネクターとすることもでき
る。

（考案の効果） 本考案は以上詳述した如き構成からなつている
ため、構造が簡単で確実に固定でき、しかも簡単
に操作しうる光フアイバーコネクターを提供しう
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す使用状態の斜
視図、第２図はその接続したときの状態を示す断
面図、第３図は本考案のコネクターに使用するに
適した光フアイバーコードの断面図、第４図は他
の使用例を示す斜視図、第５図は本考案の他の実
施例を示す斜視図である。 １…コネクター本体、２…係合部、４…凹陥
溝、５…おねじ、６…押えリング、７…めねじ、
８…光フアイバーコード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コネクター本体と押えリングとからなり、この
   うちのコネクター本体は係合部を備え、しかも該
   係合部の外周部におねじが形成されていると共
   に、該外周部に少なくとも１本の光フアイバーコ
   ードを上記おねじのねじ底より若干とび出させて
   長手方向に収容するための凹陥溝を有しており、
   押えリングは上記おねじと螺合することができる
   めねじが形成されていることを特徴とする光フア
   イバーコネクター。