JPS6343871B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は配線用接続器の改良に関するもの
で、電源線の接続だけでなく信号線の接続部も備
えた配線用接続器を提供するものである。

最近の電気器具例えば電気錠、防犯警戒装置、
電灯などは単に人の操作により駆動されるだけで
なく、各種センサーにより制御されるため、配線
用接続器も電源の接続だけでなく、制御信号線の
接続も必要となつている。

電源線と信号線を同一の配線スペースで配線す
ることが望ましいが、信号線に誘導ノイズが発生
する可能性が高く、電源の接続とは別のスペース
に制御信号線を配置して接続するということにな
る。別々に配置して、しかも別々に接続すること
は工事上めんどうである。

この発明は上記する点に鑑みなされたものであ
つて、一対の栓刃１２，１２と少なくとも一本の
光フアイバー１５とを備えたプラグＢと、前記一
対の栓刃１２，１２と電気的に接続される一対の
刃受ばね２，２と前記プラグＢの光フアイバー１
５と突き合わされて光信号を受け渡しする少なく
とも一本の光フアイバー４とを備え、取付枠Ｃに
取付け可能にしたコンセントＡとよりなる屋内配
線用接続器において、光フアイバー４の係止手段
と、前記プラグＢとの接合面に内径がほぼ前記光
フアイバー４の外径と一致し前記光フアイバー４
の先端が端部から引つ込んで位置された案内用円
筒上凸部１０とをコンセントＡとの接合面に前記
案内用円筒状凸部１０の外径とほぼ一致する内径
で、中央部に光フアイバー１５を配置した円筒状
凸部１６をプラグＢに一体に設け、前記プラグＢ
の栓刃１２，１２をコンセントＡの刃受ばね２，
２に差し込んだ際、前記案内用円筒状凸部１０と
円筒状凸部１６が嵌合し、前記プラグＢとコンセ
ントＡに設けられた光フアイバー１５，４の先端
が突き合わされるようにした光フアイバー付屋内
配線用接続器としたものである。

以下本発明「屋内配線用接続器」について実施
例にしたがつて詳細に説明する。

第１図において、Ａは屋内配線用のコンセント
でＢは屋内配線用差込みプラグである。屋内配線
用のコンセントＡは取付枠Ｃに固着され、挾み金
具Ｄで壁面Ｅに固着されフレートＦが前面に取付
けられる。屋内配線用差込みプラグＢからは光フ
アイバー付電線Ｇを介して負荷Ｈに接続される。
この負荷Ｈには、信号の受信回路Ｊが設けられて
おり、この受信回路Ｊは受光素子Ｓ、増巾回路Ｔ
スイツチング回路Ｕより構成され、この出力によ
りリレーＫが作動し、このリレーＫの接点で電源
線が負荷の駆動部Ｌに供給される。またコンセン
トＡ側は光フアイバー付電線Ｇを介して、電力線
は商用電源Ｍに光フアイバーは発光素子Ｖ、発振
回路Ｗ、スイツチング素子Ｘより構成される送信
回路Ｎに接続される。第２図は光フアイバー付電
線Ｇの断面図を示し、電力線Ｐ，Ｑ、光フアイバ
ーＢより構成されている。

次に本発明の屋内配線用接続器である屋内配線
用のコンセントＡと屋内配線用差込みプラグＢに
ついて説明する。

第３図において１は端子ねじ３，３を備えた刃
受ばね２を収納した合成樹脂よりなる器体であ
る。この器体の中央には光信号を伝達する光フア
イバー４を貫通させる穴５と、この器体１の下面
には電線挿入口６とがある。端子ねじ３には座金
３′が蝶合合され、この座金３′と刃受ばね２の下
部２とで電線２０の芯線２０′を締めつけ保持す
る。

７は栓刃挿通口８，８と、前記光フアイバー４
を貫通させる穴９と、この光フアイバー４の端部
４′を屋内配線用差込みプラグＢの光フアイバー
４とがうまくつき合わされるようにするための案
内用円筒状凸部１０と凹部１１とを備えた合成樹
脂蓋体である。前記光フアイバー４の端部４′は
貫通穴９の端から少し内側に引込ませており、円
筒状凸部１０にはテーパー１８が設けられてい
る。

この蓋体７を組立枠１３によつて器体１の開口
を覆うように取着する。この組立枠１３には一般
に広く知られている屋内配線用接続器と同様に取
付枠Ｃと係合するための手段が設けられている。
１４は前記光フアイバー４の貫通穴９の内側に設
けられた前記光フアイバー４のすべり防止用凹凸
であり、屋内配線用差込プラグＢ側にすべりやす
い形状としたものである。

屋内配線用差込みプラグＢには、電線と接続さ
れた栓刃１２，１２と中央部には前記屋内配線用
のコンセントＡに備えられた光フアイバー４とつ
き合わされる位置に光フアイバー１５とを備えて
いる。１６は円筒状凸部であり、屋内配線用コン
セントＡの凹部１１に嵌合する寸法に構成され、
この円筒状凸部の凹部１７に前記光フアイバー１
５の先端部１５′が突出されている。

屋内配線用差込みプラグＢは前記栓刃１２，１
２と光フアイバー１５とを合成樹脂で同時成型し
て構成する例を示したが、屋内配線用差込みプラ
グ器体をもつて、前記栓刃１２，１２、光フアイ
バー１５を挾着保持する構成としてもよいことは
当然である。

而して屋内配線用差込みプラグＢの栓刃１２，
１２を屋内配線用のコンセントＡの栓刃挿通口８
８に挿入して差し込めば、屋内配線用差込みプラ
グＢの円筒状凸部１６が屋内配線用のコンセント
Ａの凹部１１に、屋内配線用のコンセントＡの円
筒状凸部１０が屋内配線用差込みプラグＢの凹部
１７に嵌合し、光フアイバー４と１５が確実につ
き合わされ、かつこのつき合せ部には外光が入ら
ない。この光フアイバーのつき合せ部の拡大図を
第３′図に示す。

第４図は光フアイバーの締め付け手段を設けた
実施例である。即ち器体１の下端に外周にねじ２
１を設けた円筒状凸部２２を設け、先端部にスリ
ツと２３を設けた円筒状部２４、その内側に凸部
２２のねじ２１に螺合するねじ２５が設けられた
円筒状部２６とよりなるリング２７と、このリン
グ２７の円筒状部２３を締め付けるバンド２８と
よりなり、光フアイバーを器体１に挾持する。第
４′図は前記リング２７の斜視図を示す。

この光フアイバー締め付け手段は、前記するも
のに限定されるものではなく、第５図に示す如く
器体１の下端に設けた凸部２２を締め付けバンド
３０で直接締めつけてもよい。

また第５図は光フアイバーが中央でなく側部に
配置した実施例図である。

上記する如く本発明によれば、一対の栓刃１
２，１２と少なくとも一本の光フアイバー１５と
を備えたプラグＢと、前記一対の栓刃１２，１２
と電気的に接続される一対の刃受ばね２，２と前
記プラグＢの光フアイバー１５と突き合わされて
光信号を受け渡しする少なくとも一本の光フアイ
バー４とを備え、取付枠Ｃに取付け可能にしたコ
ンセントＡとよりなる屋内配線用接続器におい
て、光フアイバー４の係止手段と、前記プラグＢ
との接合面に内径がほぼ前記光フアイバー４の外
径と一致し前記光フアイバー４の先端が端部から
引つ込んで位置された案内用円筒状凸部１０とを
コンセントＡの器体１に一体に設け、前記コンセ
ントＡとの接合面に前記案内用円筒状凸部１０の
外径とほぼ一致する内径で、中央部に光フアイバ
ー１５を配置した円筒状凸部１６をプラグＢに一
体に設け、前記プラグＢの栓刃１２，１２をコン
セントＡの刃受ばね２，２に差し込んだ際、前記
案内用円筒状凸部１０と円筒状凸部１６が嵌合
し、前記プラグＢとコンセントＡに設けられた光
フアイバー１５，４の先端が突き合わされるよう
にした光フアイバー付屋内配線用接続器としたの
で、電源線の接続と信号線の接続が同一個所で行
うことができ、光フアイバーを屋内配線用差込み
プラグＡ、屋内配線用コンセントＢの器体に固着
した場合は、電源線と信号線が同時に接続でき、
しかも信号は光信号を使用する光フアイバーを介
して伝達するものであるから電源線と束ねて用い
ても電源側の異常電圧又は電流が信号側にノイズ
の影響を与えないものである。さらには、電力側
と信号側の耐電圧の問題もなくなる。したがつ
て、電力線と信号線を同一の屋内配線用の配線ス
ペースに収納し、また同一の個所で配線すること
が可能となりで実用上大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明屋内配線用接続器を示す図である。
第１図はこの発明の屋内配線用接続器の使用状態
を示す模式図、第２図は光フアイバー付電線の断
面図、第３図は屋内配線用コンセントＡと屋内配
線用差込みプラグＢの断面図、第３′図は第３図
における光フアイバーの接続部を示す部分断面
図、第４図は光フアイバー締め付け手段を備えた
コンセントＡの断面図、第４′図はリング２７の
斜視図、第５図は光フアイバー締め付け手段の他
の実施例を示す断面図を示す。 Ａ……屋内配線用のコンセント、Ｂ……屋内配
線用差込みプラグ、１……器体、２……刃受ば
ね、４……光フアイバー、１２……栓刃、１５…
…光フアイバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一対の栓刃１２，１２と少なくとも一本の光
   フアイバー１５とを備えたプラグＢと、前記一対
   の栓刃１２，１２と電気的に接続される一対の刃
   受ばね２，２と前記プラグＢの光フアイバー１５
   と突き合わされて光信号を受け渡しする少なくと
   も一本の光フアイバー４とを備え、取付枠Ｃに取
   付け可能にしたコンセントＡとよりなる光フアイ
   バー付屋内配線用接続器において、光フアイバー
   ４の係止手段と、前記プラグＢとの接合面に内径
   がほぼ前記光フアイバー４の外径と一致し前記光
   フアイバー４の先端が端部から引つ込んで位置さ
   れた案内用円筒状凸部１０とをコンセントＡの器
   体１に一体に設け、前記コンセントＡとの接合面
   に前記案内用円筒状凸部１０の外径とほぼ一致す
   る内径で、中央部に光フアイバー１５を配置した
   円筒状凸部１６をプラグＢに一体に設け、前記プ
   ラグＢの栓刃１２，１２をコンセントＡの刃受ば
   ね２，２に差し込んだ際、前記案内用円筒状凸部
   １０と円筒状凸部１６が嵌合し、前記プラグＢと
   コンセントＡに設けられた光フアイバー１５，４
   の先端が突き合わされるようにしたことを特徴と
   する光フアイバー付屋内配線用接続器。 ２ 光フアイバー４の係止手段として、コンセン
   トＡの器体１に設けた光フアイバー４を貫通させ
   る穴５の内壁に設けた凹凸１４，１４，……で構
   成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の光フアイバー付屋内配線用接続器。 ３ 光フアイバー４の係止手段として、コンセン
   トＡの器体１の下端に設けた外周にねじ２１を備
   えた円筒状部２２と、先端部にスリツト２３を設
   けた円筒状部２４と、前記円筒状部２２のねじに
   螺合するねじ２５を備えた円筒状部２６とを備え
   たリング２７と、このリング２７の円筒状部２４
   を締めつけるバンド２８とで構成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の光フアイバー
   付屋内配線用接続器。