JPH05157921A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH05157921A
JPH05157921A JP32447291A JP32447291A JPH05157921A JP H05157921 A JPH05157921 A JP H05157921A JP 32447291 A JP32447291 A JP 32447291A JP 32447291 A JP32447291 A JP 32447291A JP H05157921 A JPH05157921 A JP H05157921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass soot
oxide glass
underclad
optical waveguide
core
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32447291A
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English (en)
Inventor
Koji Okamura
浩司 岡村
Tadao Arima
忠夫 有馬
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は光導波路の製造方法に関し、コアとク
ラッドの界面近傍に気泡が生じにくい方法の提供を目的
とする。 【構成】アンダークラッド4上に形成されたコア6を覆
うようにアンダークラッド上に酸化物ガラススート8を
堆積させるステップと、酸化物ガラススートを加熱して
ガラス化させるステップとを含む光導波路の製造方法に
おいて、原料ガス及び燃料ガスが供給されるバーナ12
の炎の走査を繰り返すことによって酸化物ガラススート
を堆積するようにし、この走査を繰り返す毎に酸化物ガ
ラススートの密度が低下するようにして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路の製造方法に関
する。近年、光通信システムを加入者系に適用するため
の研究及び開発が実用化レベルで行われている。加入者
系において波長分割多重を利用した双方向光通信を実現
するためには、異なる波長の光信号を分岐し或いは合流
するための光合分波器が必要不可欠であり、この光合分
波器の量産技術の確立が、加入者系光通信システムを実
用化する上でのキーテクノロジーの一つとなっている。
【0002】光合分波器は、例えば、光導波路により光
方向性結合器を構成することにより実現可能である。光
導波路により光方向性結合器を構成する場合、光導波路
の構造パラメータが直接分波特性等の特性に影響を及ぼ
すので、量産時の特性の均一化を図るためには、光導波
路の構造パラメータを設計値通りに設定できるようにす
ることが要求される。
【0003】
【従来の技術】従来の光導波路の製造方法の一つは、比
較的低屈折率なアンダークラッド上に形成された所定形
状のコアを覆うようにアンダークラッド上に酸化物ガラ
ススートを堆積させるステップと、酸化物ガラスを加熱
してガラス化させるステップとを含んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4は従来技術におけ
る問題点を説明するための図である。図4(A)におい
て、2は基板、4はアンダークラッド、6はコア、8は
酸化物ガラススートである。酸化物ガラススート8の堆
積は、通常、原料ガス及び燃料ガスが供給されるバーナ
の炎のアンダークラッド4に対する走査を繰り返すこと
によって行われる。
【0005】この酸化物ガラススート8は、加熱炉内で
の加熱によりガラス化されてアッパークラッドとなる。
加熱炉内での加熱においては、酸化物ガラススートはそ
の外周からガラス化されてゆくので、ガラス化過程の過
渡段階においては、図4(B)に示すように、外周のガ
ラス化した部分81と、コア及びアンダークラッドとの
界面近傍のガラス化していない部分とが混在することに
なる。
【0006】界面近傍にガラス化していない部分がある
と、その部分の気体が外部に放出されにくくなり、加熱
を終了したときに、図4(C)に示すように、コア6の
近傍に気泡10が閉じ込められることがある。
【0007】このような気泡が生じると、光導波路の損
失特性が劣化したり、また、光方向性結合器である場合
には、設計値通りの特性を得ることができなくなるとい
った問題が生じていた。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みて創作され
たもので、コアとクラッドの界面近傍に気泡が生じにく
い光導波路の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、比較的
低屈折率なアンダークラッド上に形成された所定形状の
コアを覆うように上記アンダークラッド上に酸化物ガラ
ススートを堆積させるステップと、該酸化物ガラススー
トを加熱してガラス化させるステップとを含む光導波路
の製造方法において、上記酸化物ガラススートの堆積は
原料ガス及び燃料ガスが供給されるバーナの炎の上記ア
ンダークラッドに対する走査を繰り返すことによりなさ
れ、該走査を繰り返す毎に上記酸化物ガラススートの密
度が低下するように、該密度が依存するパラメータが調
整されている光導波路の製造方法が提供される。
【0010】
【作用】本発明方法によると、バーナの炎の走査を繰り
返す毎に酸化物ガラススートの密度が低下するようにし
ているので、堆積した酸化物ガラススートを加熱してガ
ラス化させるに際して、コアとクラッドの界面近傍に気
泡が生じにくくなる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1は本発
明方法の実施に使用することができるガラススート堆積
装置の構成図である。12は原料ガス並びに燃焼用の酸
素及び水素が供給されるバーナであり、このバーナ12
は、X軸駆動装置14によって図中の左右方向に等速度
(例えば100mm/秒)で往復走査される。
【0012】16はその上に基板2が載置される基板加
熱用のステージであり、このステージ16は、Y軸駆動
装置18によって紙面の表面側から裏面側に向かう方向
或いはこれとは逆の方向に等速度(例えば1mm/秒)で
往復動作するとともに、基板2が所定温度に維持される
ように基板2を加熱する。基板2はその上に光導波路を
形成するためのものであり、この基板としては半導体製
造用に通常使用されるシリコンウエハを使用可能であ
る。
【0013】20は燃焼制御装置であり、酸素及び水素
を所定の混合比で混合して所定の流量でバーナ12に供
給する。22は使用される原料ガスの種類に応じて複数
設けられた原料ガス供給装置であり、これら原料ガス供
給装置22は、ガスフローメータ24からそれぞれ送り
込まれる酸素等のキャリアガスの流量に応じて原料ガス
を送り出す。
【0014】図示された例では、原料ガス供給装置22
には原料ガスが液相で充填されているが、気相の原料ガ
スを用いて、その流量を直接ガスフローメータで調整す
るようにしてもよい。26は混合された原料ガスの総流
量を制御するためのガスフローメータである。
【0015】酸化物ガラススートの主成分となるSiO
2 用の原料ガスとしては例えばSiCl4 が使用され、
コアの屈折率を高めるためのGeO2 用の原料ガスとし
ては例えばGeCl4 が使用され、クラッドの屈折率を
低下させるためのP2 5 及びB2 3 用の原料ガスと
してはそれぞれPOCl3 及びBCl3 が使用される。
【0016】バーナ12から吹き出された原料ガスは、
燃焼に伴う火炎加水分解によりSiO2 等の酸化物とな
り、この酸化物は白色粉末状の酸化物ガラススート8と
して基板2上に堆積する。
【0017】バーナ12の走査及びステージ16の移動
によって、基板2上には均一の厚みでガラススート8が
堆積される。基板2上に堆積したガラススートは、電気
炉内等において加熱することによってガラス化され、光
導波路用の透明な膜となる。
【0018】図2は本実施例における酸化物ガラススー
トの堆積の説明図である。4は基板2上に形成されたア
ンダークラッド、6はアンダークラッド4上に形成され
たコアであり、これらは次のようにして形成される。
【0019】まず、基板2上に低屈折率になるように調
整された酸化物ガラススートを堆積させてこれをガラス
化することによってアンダークラッドを形成し、次い
で、その上に高屈折率になるように調整された酸化物ガ
ラススートを堆積させてこれをガラス化しコア層を形成
する。これら2層のガラス化は同時に行ってもよい。そ
して、コア層をパターンエッチングして所要形状のコア
を得る。
【0020】本実施例においては、コア6を覆うように
アンダークラッド4上に酸化物ガラススート8を堆積さ
せるに際しては、アンダークラッド4側の下層からこれ
とは反対側の上層に向かうのに従って酸化物ガラススー
ト8の密度が低下するように、バーナ12の走査を繰り
返す毎にステージ16の温度を徐々に低下させている。
【0021】具体的には、酸化物ガラススートの初期層
堆積時には基板2の温度を約800℃に加熱しておき、
最終層(約100層)を堆積するときに基板温度が約1
00℃となるように等速冷却を行った。
【0022】次いで、このように堆積した酸化物ガラス
スート8を電気炉内で例えば約1200℃に加熱してガ
ラス化を行う。この場合、図3(A)に示すように、酸
化物ガラススート8は高密度な下層から徐々にガラス化
されるので、ガラス化した部分から放出されたガスは、
ガラス化していない部分を介して容易に外部に放出され
るので、酸化物ガラススート8の全体のガラス化が終了
したときに、図3(B)に示すように、アウタークラッ
ド8′とコア6の界面近傍のアウタークラッド内に気泡
が生じることが防止される。
【0023】この製造プロセスを適用して光導波路によ
る光方向性結合器を作成する場合、光方向性結合部を構
成するコアの近傍に気泡が生じにくいことから、光方向
性結合部の導波路パラメータを設計値通りにすることが
でき、所要特性の光方向性結合器を容易に製造すること
ができる。また、気泡の発生により損失特性が劣化する
恐れがない。
【0024】尚、アンダークラッド4の厚みは例えば約
20μmであり、コア6の一辺は例えば約6μmであ
る。本実施例においては、酸化物ガラススートの密度を
調整するために基板の温度即ちアンダークラッドの温度
を制御しているが、他のパラメータを制御するようにし
てもよい。例えば、バーナに供給する燃料ガスの流量が
低下するのに従って酸化物ガラススートの密度は低下
し、バーナの走査速度vが低下するのに従って同じく密
度が低下し、バーナとアンダークラッドの距離dの増大
に従って密度は低下する。従って、これらのいずれかに
より或いはこれらを組み合わせて制御することによっ
て、酸化物ガラススートの密度に勾配を設けることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
コアとクラッドの界面近傍に気泡が生じにくい光導波路
の製造方法の提供が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に使用することができるガラ
ススート堆積装置の構成図である。
【図2】本発明の実施例における酸化物ガラススートの
堆積の説明図である。
【図3】本発明の実施例における酸化物ガラススートの
ガラス化の説明図である。
【図4】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
2 基板 4 アンダークラッド 6 コア 8 酸化物ガラススート 12 バーナ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的低屈折率なアンダークラッド(4)
    上に形成された所定形状のコア(6) を覆うように上記ア
    ンダークラッド上に酸化物ガラススート(8)を堆積させ
    るステップと、該酸化物ガラススートを加熱してガラス
    化させるステップとを含む光導波路の製造方法におい
    て、 上記酸化物ガラススート(8) の堆積は原料ガス及び燃料
    ガスが供給されるバーナ(12)の炎の上記アンダークラッ
    ドに対する走査を繰り返すことによりなされ、該走査を
    繰り返す毎に上記酸化物ガラススート(8) の密度が低下
    するように、該密度が依存するパラメータが調整されて
    いることを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記コア(6) は光方向性結合器の光方向
    性結合部を構成するコアを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の光導波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記パラメータは、上記アンダークラッ
    ド(4) の温度、上記燃料ガスの流量、上記バーナ(12)の
    走査速度、上記バーナと上記アンダークラッドの距離の
    うちから選択されることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の光導波路の製造方法。
JP32447291A 1991-12-09 1991-12-09 光導波路の製造方法 Withdrawn JPH05157921A (ja)

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Effective date: 19990311