JPH0515757A - 粉液混合分散機 - Google Patents
粉液混合分散機Info
- Publication number
- JPH0515757A JPH0515757A JP3172103A JP17210391A JPH0515757A JP H0515757 A JPH0515757 A JP H0515757A JP 3172103 A JP3172103 A JP 3172103A JP 17210391 A JP17210391 A JP 17210391A JP H0515757 A JPH0515757 A JP H0515757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- liquid
- dispersion
- powder
- stator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 湿潤しにくい原料や高濃度高粘度液に対する
分散処理能力を向上する。 【構成】 回転子と固定子との間に剪断隙間を設けた乳
化分散ゼネレータを設ける。
分散処理能力を向上する。 【構成】 回転子と固定子との間に剪断隙間を設けた乳
化分散ゼネレータを設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子の遠心作用によ
って発生する負圧により粉体及び液体を吸引し、該回転
子の攪拌力により混合攪拌後、該回転子の遠心作用によ
り排出する粉液混合分散機に関する。
って発生する負圧により粉体及び液体を吸引し、該回転
子の攪拌力により混合攪拌後、該回転子の遠心作用によ
り排出する粉液混合分散機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の粉液混合分散機の回転子
には、遠心ポンプの羽根車が用いられていた。
には、遠心ポンプの羽根車が用いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の粉液混合
分散機では、湿潤しにくい原料や高濃度高粘度液の場合
は、充分な混合分散が得られないで、湿潤した粉体の塊
いわゆるままこが生じてしまうことがあった。この対策
として、粉液混合分散機と液体のタンクとの間を管路で
接続し、循環しながら徐々に粉体を投入したり、あるい
は投入後に長時間循環運転を続けたり、更には、別の分
散専用機で再度分散処理を行うなどの能率が悪い欠点が
あった。
分散機では、湿潤しにくい原料や高濃度高粘度液の場合
は、充分な混合分散が得られないで、湿潤した粉体の塊
いわゆるままこが生じてしまうことがあった。この対策
として、粉液混合分散機と液体のタンクとの間を管路で
接続し、循環しながら徐々に粉体を投入したり、あるい
は投入後に長時間循環運転を続けたり、更には、別の分
散専用機で再度分散処理を行うなどの能率が悪い欠点が
あった。
【０００４】本発明は湿潤しにくい原料や高濃度高粘度
液に対する分散処理能率を向上する高能率粉液混合分散
機を提供することを目的としている。
液に対する分散処理能率を向上する高能率粉液混合分散
機を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転子
の遠心作用によって発生する負圧により粉体及び液体を
吸引し、該回転子の攪拌力により混合攪拌後、該回転子
の遠心作用により排出する粉液混合分散機において、前
記回転子と固定子との間に剪断隙間を形成した乳化分散
ゼネレータを設けている。
の遠心作用によって発生する負圧により粉体及び液体を
吸引し、該回転子の攪拌力により混合攪拌後、該回転子
の遠心作用により排出する粉液混合分散機において、前
記回転子と固定子との間に剪断隙間を形成した乳化分散
ゼネレータを設けている。
【０００６】前記乳化分散ゼネレータは、回転子である
ロータと、そのロータに対向してケーシングに固設され
た固定子であるステータとで構成し、ロータ及びステー
タの間に剪断隙間を形成し、ロータ及びステータに、そ
れぞれ階段状の段差部と歯状の凹部とを形成するのが好
ましい。
ロータと、そのロータに対向してケーシングに固設され
た固定子であるステータとで構成し、ロータ及びステー
タの間に剪断隙間を形成し、ロータ及びステータに、そ
れぞれ階段状の段差部と歯状の凹部とを形成するのが好
ましい。
【０００７】
【作用】上記のように構成された粉液混合分散機におい
ては、液体と粉体の混合流が乳化分散ゼネレータの剪断
隙間を通過するときに、相対回転するロータ及びステー
タの段差部及び凹状の凹部により、混合攪拌されて剪断
され、粉体が液体に完全に分散した乳化液となり、ロー
タの遠心作用により排出される。
ては、液体と粉体の混合流が乳化分散ゼネレータの剪断
隙間を通過するときに、相対回転するロータ及びステー
タの段差部及び凹状の凹部により、混合攪拌されて剪断
され、粉体が液体に完全に分散した乳化液となり、ロー
タの遠心作用により排出される。
【０００８】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【０００９】図１において、出力軸２が垂直に配置され
た図示しないモータのモータハウジング１には、液体排
出口１４を備え、分散室１１を画成する分散室ケーシン
グ１０が取付けられ、この分散室１１には、出力軸２の
端部に固設された回転子であるロータ１２が収められて
いる。その分散室ハウジング１０には、液体吸込口２２
を備え、吸込室２１を画成する吸込室ケーシング２０が
取付けられている。この吸込室ケーシング２０の反モー
タ端には、粉体吸込口３１を備えた吸込カバー３０が取
付けられ、その粉体吸込口３１には、粉体供給弁３２を
介して粉体ホッパ３３が取付けられている。そして、こ
れらの部材１、１０、２０、３０、３２及び３３はそれ
ぞれヘルールフランジｈ、ｈ及びクランプｊで相互に連
結され、したがって、液体排出口１４、液体吸込口２２
及びバルブ３２は、それぞれ３６０°向きを自由に設定
できるようになっている。
た図示しないモータのモータハウジング１には、液体排
出口１４を備え、分散室１１を画成する分散室ケーシン
グ１０が取付けられ、この分散室１１には、出力軸２の
端部に固設された回転子であるロータ１２が収められて
いる。その分散室ハウジング１０には、液体吸込口２２
を備え、吸込室２１を画成する吸込室ケーシング２０が
取付けられている。この吸込室ケーシング２０の反モー
タ端には、粉体吸込口３１を備えた吸込カバー３０が取
付けられ、その粉体吸込口３１には、粉体供給弁３２を
介して粉体ホッパ３３が取付けられている。そして、こ
れらの部材１、１０、２０、３０、３２及び３３はそれ
ぞれヘルールフランジｈ、ｈ及びクランプｊで相互に連
結され、したがって、液体排出口１４、液体吸込口２２
及びバルブ３２は、それぞれ３６０°向きを自由に設定
できるようになっている。
【００１０】前記分散室ケーシング１０には、ロータ１
２に対向する固定子すなわちステータ１３が固設されて
おり、両者により乳化分散ゼネレータＧが構成されてい
る。これらロータ１２とステータ１３との間には、本出
願人による特開昭６３−４９２３９号公報に示すよう
に、剪断隙間Ｃｒが形成され、液体吸込口２２及び粉体
吸込口３１から吸込んだ液体及び粉体を剪断隙間Ｃｒで
剪断して混合分散し、粉体を液に完全に分散した乳化液
を液体排出口１４から排出するようになっている。その
ため、ロータ１２およびステータ１３には、分散を能率
的に行うための階段状の段差部Ｔｒ及びＴｓと、歯状の
凹部１２ａ、１３ａとがそれぞれ設けられている。
２に対向する固定子すなわちステータ１３が固設されて
おり、両者により乳化分散ゼネレータＧが構成されてい
る。これらロータ１２とステータ１３との間には、本出
願人による特開昭６３−４９２３９号公報に示すよう
に、剪断隙間Ｃｒが形成され、液体吸込口２２及び粉体
吸込口３１から吸込んだ液体及び粉体を剪断隙間Ｃｒで
剪断して混合分散し、粉体を液に完全に分散した乳化液
を液体排出口１４から排出するようになっている。その
ため、ロータ１２およびステータ１３には、分散を能率
的に行うための階段状の段差部Ｔｒ及びＴｓと、歯状の
凹部１２ａ、１３ａとがそれぞれ設けられている。
【００１１】前記吸込室ケーシング２０には、液体吸込
口２２から吸込んだ液体を整流し、反モータ側に導いて
から反転してモータ側に折り返す円筒状の外側堰２３と
内側堰２４とが二重に設けられている。また、ロータ１
２に対向する側には、オリフィス２５が設けられ、その
オリフィス２５の端部は、吸込室２１内に突出する円筒
部２６に形成されている。また、吸込室２１の内壁は、
液体の流れを乱さないように、段差の少ない連続した面
に形成されている。
口２２から吸込んだ液体を整流し、反モータ側に導いて
から反転してモータ側に折り返す円筒状の外側堰２３と
内側堰２４とが二重に設けられている。また、ロータ１
２に対向する側には、オリフィス２５が設けられ、その
オリフィス２５の端部は、吸込室２１内に突出する円筒
部２６に形成されている。また、吸込室２１の内壁は、
液体の流れを乱さないように、段差の少ない連続した面
に形成されている。
【００１２】次に、図２及び図３を参照して作用を説明
する。後記する負圧の旋回流部Ｓにより吸込まれた液体
の流れＡは、先ず外側堰２３の外周で整流されて反モー
タ側への流れＡ１となり、内側堰２４でモータ側への流
れＡ２に反転される。そして、ロータ１２の遠心作用に
より旋回流が発生し、粉体吸込口３１の方に向う。この
ように、整流した状態で液体を吸込むことにより均一な
旋回流が発生し、その旋回流によりロータ１２に至るま
での混合助走が充分に行われるのである。このとき旋回
流部Ｓは負圧となっているので、オリフィス２５から粉
体を吸込み、液体の一部と置換して混合流Ａ３となりゼ
ネレータＧに向う。そのゼネレータＧにおいて、混合流
Ａ３は剪断隙間Ｃｒを通過するときに相対回転する段差
部Ｔｒ、Ｔｓ及び歯状の凹部１２ａ、１３ａで攪拌剪断
され、粉体は液体に完全に分散されて乳化液となり、ロ
ータ１２の遠心作用により液体排出口１４から排出され
る。ロータ１２の遠心作用で発生する負圧は、回転数が
同じであれば濃度上昇と共に減少するが、その減少率は
安定していて粉体は連続的に吸込室２１内に供給され、
過剰な供給が防止される。また、旋回流部Ｓは、円筒部
２６によって制限され、旋回流部Ｓの内径Ｄは、円筒部
２６の外径とほとんど同じになる。したがって、オリフ
ィス２５の内方には液体が浸入してこない。その結果、
オリフィス２５の部分は常に乾燥状態に保たれ、粉体の
湿潤による詰まりが防止される。
する。後記する負圧の旋回流部Ｓにより吸込まれた液体
の流れＡは、先ず外側堰２３の外周で整流されて反モー
タ側への流れＡ１となり、内側堰２４でモータ側への流
れＡ２に反転される。そして、ロータ１２の遠心作用に
より旋回流が発生し、粉体吸込口３１の方に向う。この
ように、整流した状態で液体を吸込むことにより均一な
旋回流が発生し、その旋回流によりロータ１２に至るま
での混合助走が充分に行われるのである。このとき旋回
流部Ｓは負圧となっているので、オリフィス２５から粉
体を吸込み、液体の一部と置換して混合流Ａ３となりゼ
ネレータＧに向う。そのゼネレータＧにおいて、混合流
Ａ３は剪断隙間Ｃｒを通過するときに相対回転する段差
部Ｔｒ、Ｔｓ及び歯状の凹部１２ａ、１３ａで攪拌剪断
され、粉体は液体に完全に分散されて乳化液となり、ロ
ータ１２の遠心作用により液体排出口１４から排出され
る。ロータ１２の遠心作用で発生する負圧は、回転数が
同じであれば濃度上昇と共に減少するが、その減少率は
安定していて粉体は連続的に吸込室２１内に供給され、
過剰な供給が防止される。また、旋回流部Ｓは、円筒部
２６によって制限され、旋回流部Ｓの内径Ｄは、円筒部
２６の外径とほとんど同じになる。したがって、オリフ
ィス２５の内方には液体が浸入してこない。その結果、
オリフィス２５の部分は常に乾燥状態に保たれ、粉体の
湿潤による詰まりが防止される。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、液体の吸引力及び排出力すなわちポンプ性
能が良く、かつ、分散能力が大きく高能率の粉液混合分
散機を提供することができる。
ているので、液体の吸引力及び排出力すなわちポンプ性
能が良く、かつ、分散能力が大きく高能率の粉液混合分
散機を提供することができる。
【００１４】したがって、湿潤しにくい原料や高濃度高
粘度液に対しても、充分に混合分散して処理能率を向上
し、粉体の投入時間を短縮したり、あるいは、投入後の
循環運転時間を短縮又は省略することができ、更には、
別の分散専用機を不必要にすることができる。
粘度液に対しても、充分に混合分散して処理能率を向上
し、粉体の投入時間を短縮したり、あるいは、投入後の
循環運転時間を短縮又は省略することができ、更には、
別の分散専用機を不必要にすることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図２】作用を説明する側断面図。
【図３】旋回流部の軸に直角な断面図。
Ａ、Ａ１、Ａ２・・・液体の流れ Ａ３・・・混合流 Ｃｒ・・・剪断隙間 Ｄ・・・旋回流内径 Ｇ・・・乳化分散ゼネレータ Ｔｒ、Ｔｓ・・・段差部 Ｓ・・・旋回流部 ｈ・・・ヘルールフランジ ｊ・・・クランプ １・・・モータハウジング ２・・・出力軸 １０・・・分散室ケーシング １１・・・分散室 １２・・・ロータ １２ａ、１３ａ・・・歯状の凹部 １３・・・ステータ ２０・・・吸込室ケーシング ２１・・・吸込室 ２２・・・液体吸込口 ２３、２３ａ・・・外側堰 ２４、２４ａ・・・内側堰 ２５・・・オリフィス ２６・・・円筒部 ３０・・・吸込カバー ３１・・・粉体吸込口 ３２・・・粉体供給弁 ３３・・・粉体ホッパ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 回転子の遠心作用によって発生する負圧
により粉体及び液体を吸引し、該回転子の攪拌力により
混合攪拌後、該回転子の遠心作用により排出する粉液混
合分散機において、前記回転子と固定子との間に剪断隙
間を形成した乳化分散ゼネレータを設けたことを特徴と
する粉液混合分散機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3172103A JPH0515757A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 粉液混合分散機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3172103A JPH0515757A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 粉液混合分散機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515757A true JPH0515757A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15935605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3172103A Pending JPH0515757A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 粉液混合分散機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0515757A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7237943B2 (en) * | 2000-11-10 | 2007-07-03 | Maelstrom Advanced Process Technologies, Ltd. | Dynamic fluid mixer |
| WO2013037605A1 (en) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | Unilever N.V. | Mixing apparatus and method of preparing edible dispersions |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3172103A patent/JPH0515757A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7237943B2 (en) * | 2000-11-10 | 2007-07-03 | Maelstrom Advanced Process Technologies, Ltd. | Dynamic fluid mixer |
| WO2013037605A1 (en) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | Unilever N.V. | Mixing apparatus and method of preparing edible dispersions |
| US9504971B2 (en) | 2011-09-16 | 2016-11-29 | Unilever Bcs Us, Inc. | Mixing apparatus and method of preparing edible dispersions |
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