JPH05156902A - タービンのスラスト調整装置及び方法 - Google Patents

タービンのスラスト調整装置及び方法

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JPH05156902A
JPH05156902A JP34796491A JP34796491A JPH05156902A JP H05156902 A JPH05156902 A JP H05156902A JP 34796491 A JP34796491 A JP 34796491A JP 34796491 A JP34796491 A JP 34796491A JP H05156902 A JPH05156902 A JP H05156902A
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JP
Japan
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balance
thrust
thrust force
balance piston
turbine
Prior art date
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Withdrawn
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JP34796491A
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English (en)
Inventor
Shojiro Saito
象二郎 斉藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バランスピストン2を設けたロータ1と、ロ
ータ1のスラスト力を支持するスラスト軸受4とを有す
るタービンにおいて、実運転時のスラスト力が計画値を
超えた場合に、スラスト軸受4の損傷及び回転部と静止
部との接触を防止できるよう、タービンのスラスト力を
調整できるようにすること。 【構成】 バランスピストン2の前面側にある部屋5
を、複数のバランス管6a,6b,6cによって複数の
異なる圧力を有する翼室へ連絡し、各バランス管6a,
6b,6cには弁8a,8b,8cを設け、スラスト力
が計画値を超えたときのスラスト軸受4の昇温を検出し
て各弁8a,8b,8cを開閉制御し、バランスピスト
ン2により発生されるスラスト力を任意に調整するも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバランスピストンを有す
るタービンのスラスト調整装置に関し、スラストバラン
スピストンを有し、かつ複数の異なる圧力の部屋を有す
る回転動力機械に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来のタービンの一例を図3に示す。図
3は蒸気を作動流体とする蒸気タービンを示したもの
で、ロータ1はその一部にバランスピストン2が設けら
れ、また蒸気入口を挟んで対向する側には動翼3が植設
されている。図示の例では、動翼3は第8段までの翼列
を成している。また、ロータ1のスラスト力を支持する
スラスト軸受4が設けられ、さらに、バランスピストン
2の動翼側又は前面側の部屋5とたとえば第4段の翼室
との間にはバランス管6が接続されている。なお、バラ
ンスピストン2のガバナ側又は後面側の部屋7はグラン
ドレギュレータに接続されていて一定圧力となってい
る。
【0003】このような蒸気タービンにおいて、蒸気が
動翼3を通過するとき、各段で圧力が順次降下する。し
たがって、各段の動翼3に前後差圧が生じ、ロータ1を
ロータ軸方向に押すスラスト力が発生する。このスラス
ト力はスラスト軸受4で支持されるとともに、バランス
ピストン2により軽減されている。
【0004】すなわち、バランスピストン2の動翼側に
ある部屋5はバランス管6によってある圧力を有する翼
室に連通されて常にその圧力まで減圧されており、バラ
ンスピストン2はその前後の差圧によって動翼3で発生
したスラスト力をバランスさせてスラスト軸受4での負
担を軽減させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蒸気タービ
ンにおけるスラスト力は翼列の分布状態によって決まる
ものであるが、加工誤差などの要因により実運転時の圧
力分布が計画値と異なることがあり、また、スラスト軸
受で支持すべきスラスト力も計画値を超える可能性があ
る。
【0006】実スラスト力が計画値を超えた場合には、
スラスト軸受を損傷させることになり、しかも従来のバ
ランスピストンの構造ではバランスピストン前後差圧は
一定であるのでスラスト力を調整することができず、製
作終了後は過剰スラスト力に対する根本的な対策を講じ
る手立てはない。
【0007】また、たとえ、バランス管6に弁を設置し
ても、その弁を絞ることによってガバナ側方向のスラス
ト力を増加させることはできても、発電機側方向のスラ
スト力を増加させることはできない。
【0008】本発明は上記事情にかんがみてなされたも
ので、実運転時の圧力分布が計画値と異なる場合でも、
ロータのスラスト力を十分にバランスさせ得るタービン
のスラスト調整装置及び方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に対し、本発明
によれば、バランスピストンを設けたロータと、ロータ
のスラスト力を支持するスラスト軸受とを有し、バラン
スピストンの動翼側の部屋をバランス管により所定の圧
力を有する翼室に連通させて成るタービンにおいて、前
記バランスピストンの動翼側の部屋と複数の翼室とを連
通させるよう接続した複数のバランス管と、これらバラ
ンス管のそれぞれに設けられた弁とを備えて成るタービ
ンのスラスト調整装置が提供される。
【0010】また、本発明によれば、スラスト軸受前後
のメタル温度を検出し、これらの温度差に基づき複数の
バランス管に設けられた各弁を開閉操作してバランスピ
ストンの動翼側の部屋の圧力を調整することでロータの
スラスト力を調整するタービンのスラスト調整方法が提
供される。
【0011】
【作用】上記手段によれば、スラスト軸受の前後で検出
したメタル温度に基づいて、バランス管に設けられた各
弁を開閉することにより、バランスピストンに連通され
る翼室として適切な圧力を有する部屋が選択され、動翼
で発生したスラスト力と反対方向のスラスト力を発生さ
せるようにしている。
【0012】
【実施例】以下図1及び図2に例示した本発明の好適な
一実施例について詳述する。なお、図1において、図3
に示したものと同一の部分については同一の符号を付し
てそれらの詳細は省略する。
【0013】図1において、バランスピストン2の動翼
側又は前面側の部屋5には複数本(図示の例では3本)
のバランス管6a,6b,6cが接続され、それらバラ
ンス管の反対側の端部はたとえば第4段、第3段及び第
2段動翼の翼室に接続され、そしてそれらバランス管の
途中には弁8a,8b,8cがそれぞれ介装されてい
る。また、バランスピストン2の後面側及び前面側の部
屋7及び5にはこれらの圧力を検出する圧力計9及び1
0が設けられ、スラスト軸受4の後面側及び前面側には
これらのメタル温度を検出する温度計11及び12が設
けられている。
【0014】タービンロータに加わるスラスト力は各段
の動翼の前後差圧によって発生する。バランスピストン
2はこのようなスラスト力と反対方向のスラスト力を発
生させてバランスをとろうとするものである。バランス
ピストン2の動翼側又は前面側の部屋5は図示の例では
弁8bが開となっていて第3段の翼室の圧力と等しくな
っており、一方、後面側の部屋7はこれに接続されたグ
ランドレギュレータによって部屋5の圧力よりも低い一
定の圧力に制御されている。このバランスピストン2の
前後の部屋5,7における圧力の差が、動翼3によるス
ラスト力と反対方向のスラスト力を生じさせ、トータル
のスラスト力を軽減させている。
【0015】ここで、もし、動翼3によるスラスト力が
バランスピストン2によるスラスト力を大きく上回るよ
うなことがあれば、ロータ1は発電機側へ移動しようと
するので、スラスト軸受4はその前面側で支持荷重が増
加する。したがって、スラスト軸受4の前面側のメタル
温度T2が上昇する。このとき、現在開となっている弁
8bを閉じて、部屋5の圧力を増加させ、バランスピス
トン2によるスラスト力を増加させる。ここで、部屋5
の圧力P2の上昇次第では、ダミー環13の強度が問題
となる場合があり、この場合には、弁8cを開にして、
第2段の翼室の圧力に制限するようにしてもよい。
【0016】逆に、動翼3によるスラスト力がバランス
ピストン2によるスラスト力より大きく下回れば、スラ
スト軸受4の後面側のメタル温度T1が上昇してくる。
このとき、現在開となっている弁が弁8bであればこれ
を閉とし、より低い圧力を有する翼室に接続されたバラ
ンス管6aの弁5aを開にする。
【0017】このように、スラスト軸受4の前後のメタ
ル温度に応じて、異なる圧力を有する翼室に接続された
バランス管6a,6b,6cの弁8a,8b,8cを開
閉制御することにより、バランスピストン2を作動さ
せ、スラスト軸受4でのスラスト力の支持を軽減させて
いる。
【0018】以上はバランス管6a,6b,6cの弁8
a,8b,8cを開閉制御することにより、部屋5の圧
力を調整したが、この調整を更に木目細かくするため、
弁8a,8b,8cを弁開度調整弁を使用し、これら弁
を連続的に調整するようにしてもよい。
【0019】この調整方法を図2を参照して説明する。
まず、温度計11,12により、スラスト軸受4のメタ
ル温度T1,T2を監視し、これらメタル温度が許容値よ
り高いかどうかのチェックをする。ここで、許容値以内
であれば、過大なスラスト力を受けていないので、スラ
スト力の調整は不要である。メタル温度T1,T2の少な
くとも一方が許容値を越えていれば、次にどの側のメタ
ル温度が高いかをチェックする。
【0020】もし、スラスト軸受4の前面側、つまり動
翼側のメタル温度T2が高ければ、現在開いていて第3
段の翼室に連通されているバランス管6bの弁8bを徐
々に閉じていく操作をする。これにより、バランスピス
トン2の前面側の部屋5の圧力P2が上昇し、バランス
ピストン2によるガバナ側方向へのスラスト力を生じさ
せる。このスラスト力により、スラスト軸受4の前面側
の負荷が軽減され、そのメタル温度T2が低下される。
そして、このメタル温度T2が許容値以下となる弁開度
にて、調整を終わる。なお、最終調整後はバランスピス
トン2前後の圧力P1,P2を監視し、その差圧がダミー
環13などの強度の範囲内にあることをチェックしてお
く。
【0021】逆に、スラスト軸受4の後面側、つまりガ
バナ側のメタル温度T1が高ければ、現在開いていて第
3段の翼室の出口に連通されているバランス管6bより
も低圧側、すなわち第4段の翼室の出口に接続されたバ
ランス管6aの弁8aを徐々に開ける。すると、バラン
スピストン2の前面側の部屋5の圧力P2が徐々に低下
され、バランスピストン2により生じさせていたガバナ
側方向のスラスト力が減少される。これにより、スラス
ト軸受4のガバナ側のメタル温度T1は低下するが、弁
8aは、メタル温度T1がその許容値以下になるまで、
徐々に開けられていく。次に、現在まで開いていた弁8
bを全閉とし、再度、メタル温度T1が許容値以下にあ
るかどうかをチェックする。なお、この調整の場合は、
バランスピストン差圧を減少させる方向に作用するの
で、圧力計9,10によるダミー環13などの強度の確
認は特に必要ない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、実運転時のスラスト力
が計画値を超えた場合、タービンのスラスト力を任意に
調整できるのでスラスト軸受を損傷させたり、回転部
(ロータ)と静止部(車室)との接触などの事故を未然
に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスラスト調整装置を適用したター
ビンを示す断面図である。
【図2】本発明によるスラスト調整方法を示す流れ図で
ある。
【図3】従来のタービンを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 バランスピストン 3 動翼 4 スラスト軸受 5 部屋 6 バランス管 7 部屋 8 弁 9 圧力計 10 圧力計 11 温度計 12 温度計 13 ダミー環

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バランスピストンを設けたロータと、ロー
    タのスラスト力を支持するスラスト軸受とを有し、バラ
    ンスピストンの動翼側の部屋をバランス管により所定の
    圧力を有する翼室に連通させて成るタービンにおいて、
    前記バランスピストンの動翼側の部屋と複数の翼室とを
    連通させるよう接続した複数のバランス管と、これらバ
    ランス管のそれぞれに設けられた弁とを備えて成るター
    ビンのスラスト調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、弁は弁開度
    調整弁としたタービンのスラスト調整装置。
  3. 【請求項3】スラスト軸受前後のメタル温度を検出し、
    これらの温度差に基づき複数のバランス管に設けられた
    各弁を開閉操作してバランスピストンの動翼側の部屋の
    圧力を調整することでロータのスラスト力を調整するタ
    ービンのスラスト調整方法。
JP34796491A 1991-12-03 1991-12-03 タービンのスラスト調整装置及び方法 Withdrawn JPH05156902A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311