JPH05156268A - 電気集塵機で捕集される重油灰のリサイクリング活用法 - Google Patents

電気集塵機で捕集される重油灰のリサイクリング活用法

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JPH05156268A
JPH05156268A JP27762891A JP27762891A JPH05156268A JP H05156268 A JPH05156268 A JP H05156268A JP 27762891 A JP27762891 A JP 27762891A JP 27762891 A JP27762891 A JP 27762891A JP H05156268 A JPH05156268 A JP H05156268A
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JP
Japan
Prior art keywords
heavy oil
unburned carbon
oil ash
recovering
ammonia
Prior art date
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Pending
Application number
JP27762891A
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English (en)
Inventor
Iwao Morimoto
巖 森本
Keiji Hayashi
慶治 林
Yasusato Murakami
泰里 村上
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TOA NEKKEN KK
TOA NETSUKEN KK
Original Assignee
TOA NEKKEN KK
TOA NETSUKEN KK
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  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電所等の重油焚きボイラからの電気集塵機
で捕集される膨大な量の重油灰のリサイクル活用を確立
する。 【構成】 電気集塵機で捕集される重油灰を湿式処理に
よって、含水率20〜60%、粒径分布1〜30μmの
未燃カーボンとして回収し、直接重油に混合して、混合
燃料としてリサイクル活用する。さらに、湿式処理後の
濾液からアンモニア、硫黄分を回収する。 【効果】 電気集塵機で捕集される膨大な量の重油灰の
リサイクル活用法を確立した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重油焚きボイラにおい
て、電気集塵機で捕集される重油灰から燃料等に利用さ
れる有用成分を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重油焚きボイラ排ガス中のダストは、ガ
ス中に含まれるオイルアッシュと未燃カーボン、および
微量のSO3 ミストより構成されている。このSO3
ストは、煙道、集塵装置、煙突の腐食を惹起し、またS
3 ミストはボイラダストと結合し、アシッドスマット
となり、煙突から飛散する。この対策のため、排ガス中
にNH3 を注入し、SO3 を中和して腐食を防止し、あ
わせて生成硫安と未燃カーボンおよびオイルアッシュの
混合ダストを電気集塵機で効果的に捕集される。しかし
ながら、電気集塵機で捕集される重油灰は、1つの発電
所で6,000トン/年のもの膨大な量であって、産業
廃棄物として埋め立て処分にするか、もしくはせいぜい
補助燃料として使用されるのが実情である。近年廃棄物
処理場の不足化が大変に深刻な問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気集塵機で捕集され
る重油灰の産業廃棄物としての処分には莫大な費用がか
かるだけでなく、環境保護並びに資源の有効利用の立場
から考えても、その未活用は極めて不合理なことであ
る。
【0004】そこでこの重油灰を処理することによっ
て、燃料として活用できる未燃カーボンを回収し、又そ
の分離液よりアンモニア等の有用物質を回収する方法を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、電気集
塵機で捕集される重油灰を水と混合してスラリー液と
し、このスラリー液を固液分離して未燃カーボンケーキ
を回収し、重油に混合し、新燃料として使用する。又、
その未燃カーボンケーキを回収した後の処理水からアン
モニア、硫黄分等の有用物質を回収することにより達成
された。
【0006】本発明を、図1により説明する。
【0007】電気集塵機で捕集された重油灰を、スラリ
ータンク1にて水と混合して10%以上のスラリー液と
なす。1のスラリー液は遠心分離器2及びフィルタープ
レス3で固液分離され、固体である未燃カーボンはカー
ボン貯蔵タンク4−a、4−bに移され、再生原料とし
て重油に混入し、混合燃料としてボイラへ返す。
【0008】一方、濾液は、前処理タンク5に運び、次
の蒸留工程の前処理としてCaO又はMgO 1〜20
%を添加攪拌して弱アルカリ性となし、蒸留塔6に移送
する。ヒーター加熱蒸留もしくは水蒸気蒸留操作で蒸発
したアンモニア及び水蒸気を、冷却器7を通して液化さ
せ、貯蔵タンク8にアンモニア水として貯蔵する。この
アンモニアは重油焚きボイラ設備のアンモニア注入点で
再利用する。
【0009】次に蒸留塔6における残渣は、分離器9で
固液分離され、固体は重油灰中のS分(硫黄)がCaS
4 又はMgSO4 となっており、工業薬品として使用
する。又、濾液は冷却器7の冷却水として使用したり、
スラリータンク1に返しスラリー生成液として再利用す
る。更にこの濾液のpH調整等を施すことにより、V2
5 、NiO等のレアメタルが回収できる。
【0010】重油灰の30%と20%のスラリーからの
固液分離により、夫々含水率50%と60%のカーボン
ケーキが得られる。カーボンケーキ中の未燃カーボン量
は、100℃4時間乾燥後の測定で98重量%であっ
た。このカーボンケーキは直接重油と混合し、新燃料を
形成してボイラに戻す。又、石炭に混入して混合燃料を
形成することもできる。
【0011】電気集塵機で捕集された重油灰とこれから
得られた含水率60%のカーボンケーキの粒径分布と組
成変化(但し、アンモニウム塩と炭素を除く)は、表1
と表2に示す通りであった。
【0012】
【0013】
【0014】組成の変化は、水処理の前後でほとんど認
められない。結局、水処理により重油灰よりアンモニウ
ム塩が除かれて濾液に移行し、カーボンケーキは未燃カ
ーボンと灰分とである。
【0015】含水率60%のカーボンケーキを、下表3
に示す重量比で直接重油に混合し、混合燃料としてボイ
ラへ供給した。重油単独と混合燃料との性状比較を表3
に示す。
【0016】
【0017】動粘度は、JISK2205に従って測定
した。
【0018】表3より、重油単独と混合燃料とは、発熱
量、動粘度、硫黄分、窒素分について実質的な差は認め
られず、重油灰のリサイクル活用法は確認された。
【0019】重油灰の水スラリー中のアンモニア量を1
00%とすると、その固液分離により取り出される濾液
にCaO又はMgOを添加して弱アルカリ性となし、該
濾の加熱蒸留もしくは水蒸気蒸留操作で、その約55%
のアンモニアが回収される。なお、上記のアンモニアを
回収し、もしくはすることなく、該弱アルカリ性処理水
を固液分離して、硫黄分をCaSO4 又はMgSO4
して回収する。残濾液は、冷却器の冷却水に利用した
り、さらにスラリータンクに返しスラリー生成液として
再利用できる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、発電所
等の重油焚きボイラからの電気集塵機で捕集される膨大
な量の重油灰について、その重油灰の大部分を占める未
燃カーボンを、再生資源としてリサイクル活用法を確立
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略フロー図である。
【符号の説明】
1 スラリータンク 2 遠心分離器 3 フィルタープレス 4−a,4−b カーボン貯蔵タンク 5 前処理タンク 6 蒸留器 7 冷却器 8 アンモニア水溶液貯蔵タンク 9 固液分離器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気集塵機で捕集される重油灰のリサイ
    クリング活用法において、該重油灰を湿式処理によっ
    て、含水率20〜60%、粒径分布1〜30μmの未燃
    カーボンケーキとして回収し、重油100重量部に対
    し、該未燃カーボンケーキをドライベースで20重量%
    以下の割合で混合し、混合燃料として使用する重油灰の
    リサイクル活用法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の未燃カーボンを回収した
    後の処理水に酸化カルシウム又は酸化マグネシウムを添
    加して弱アルカリ性となし、蒸留によりアンモニアを回
    収し、回収アンモニアをボイラ又は煙道に戻す重油灰の
    リサイクル活用法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の処理水からアンモニアを
    回収し、もしくは回収することなく、該弱アルカリ性処
    理水を固液分離して硫酸カルシウム又は硫酸マグネシウ
    ムとして硫黄分を回収、除去した後、該処理水を未燃カ
    ーボン回収用に再利用する重油灰のリサイクル活用法。
JP27762891A 1991-10-24 1991-10-24 電気集塵機で捕集される重油灰のリサイクリング活用法 Pending JPH05156268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002009851A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-07 Showa Denko K. K. Procede de traitement de gaz de combustion et appareil de traitement
CN105485706A (zh) * 2015-11-20 2016-04-13 张建存 锅炉烟尘旋风分离回收利用装置及其烟尘回收利用的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002009851A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-07 Showa Denko K. K. Procede de traitement de gaz de combustion et appareil de traitement
US6752975B2 (en) 2000-07-31 2004-06-22 Showa Denko K.K. Combustion exhaust gas treatment process and treatment apparatus
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