JPH05156181A - パール調塗料組成物 - Google Patents

パール調塗料組成物

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JPH05156181A
JPH05156181A JP3342119A JP34211991A JPH05156181A JP H05156181 A JPH05156181 A JP H05156181A JP 3342119 A JP3342119 A JP 3342119A JP 34211991 A JP34211991 A JP 34211991A JP H05156181 A JPH05156181 A JP H05156181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
coating
resin
pearly
coating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP3342119A
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English (en)
Inventor
Katsunori Ogura
勝典 小掠
Kimiyuki Hayami
公之 早見
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SUZUKA TORYO
SUZUKA TORYO KK
Original Assignee
SUZUKA TORYO
SUZUKA TORYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間近に見た場合と離れて遠くから見た場合の
いずれにおいてもパール調の光沢を呈する塗膜となる塗
料組成物を提供すること。 【構成】 光の干渉現象によって生じる虹彩色(パール
調)を呈するフィルムの細断片と、バインダーとなる樹
脂液を塗膜形成成分として含有させたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパール調塗料組成物す
なわち、パール調光沢の強い塗膜を形成する塗料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塗膜がパール調の光沢を呈する塗
料は一般に、パール調塗料あるいは、パール調塗料組成
物といわれて広く使用されている。従来のパール調塗料
はマイカ粉末の表面に酸化チタンをコーティングしたパ
ール顔料を塗膜形成用の樹脂液中に分散した組成よりな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来のパール調塗料によって得られる塗膜は離れて見た
場合、間近に見た場合に比べてパール調光沢が乏しいた
め通常のソリッドカラー塗料によって得られる塗膜と外
観に差がなく意匠性が低いと言う問題があった。
【0004】そこでこの発明はこの問題を解決するため
になされたものである。すなわち、本発明の課題は、間
近に見た場合と離れて遠くより見た場合のいずれにおい
てもパール調光沢が強く意匠性良好な塗膜が得られる塗
料組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ために、本発明は光の干渉現象によって生じる虹彩色を
呈するフィルムのフィルム細断片と、バインダーとなる
樹脂液を塗膜形成成分として含有させたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の塗料組成物には従来のパール調塗
料に用いられているパール顔料の代わりに光の干渉現象
によって生じる虹彩色(パール調)を呈するフィルムの
フィルム細断片と塗膜形成用の樹脂液を混合したもので
ある。前記フィルム細断片は、可視光波長範囲内に光の
干渉現象による狭い反射バンドを有する虹彩色積層フィ
ルムを0.05〜5.0mm程度の大きさに切断したも
のである。このフィルム細断片としては、例えば、ポリ
エステルフィルムとポリメチルメタクリレートフィルム
との積層接着フィルムの0.05〜5.0mm径に切断
したもの(なお、フィルム細断片の形状は適宜形状とな
し得る。)を用いることができる。前記範囲のフィルム
細断片は光の薄膜干渉現象により虹彩色を呈する。フィ
ルム細断片は0.05〜5.0mmの範囲において混合
使用可能である。フィルム細断片の大きさが0.05m
mより小さい場合はパール調の光沢が弱くなり、5.0
mmより大きいと光沢の面では支障はないが塗装がしに
くい。
【0007】前記塗膜形成用の樹脂液はアクリル樹脂、
ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂、エチレ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ベオバ樹
脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、塩化ゴム樹脂、シリ
コン樹脂、ふっ素樹脂等のうちの1種あるいは複数種を
重合した合成樹脂を用いる。また、塗膜形成用の樹脂液
は前記した各合成樹脂の他に天然樹脂またはその加工品
など、塗料用として一般に用いられる樹脂を使用するこ
とができる。上記樹脂は溶剤または水に、溶解あるいは
分散したものでもよいが、フィルム細断片を侵す溶剤は
使用できない。
【0008】本発明の塗料組成物は基本的には、フィル
ム細断片2〜80重量部(以下、単に部という。)、塗
膜形成用の樹脂液20〜98部および必要に応じて塗料
希釈剤を均一に混合することによって得られる。この配
合範囲は塗料として塗布し実用塗膜厚を得るに好ましい
範囲であり、かつこの配合範囲による塗膜は近くで見た
場合及び遠くより見た場合のいずれにおいてもパール調
光沢を強く呈する。なお、フィルム細断片が2部未満の
場合は塗膜のパール調がでず、80部を越えると塗料の
塗布がしにくくなる。また、塗膜形成用の樹脂液が20
部未満の場合は塗膜厚さが不足し、98部を越えると塗
布しにくくなる。
【0009】本発明の塗料組成物には前記フィルム細断
片及び塗膜形成用の樹脂液の他に種々の添加剤、たとえ
ば粘度付与剤、レベリング剤、塗膜形成助剤、凍結防止
剤、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤、防腐防かび剤な
ど塗料製造に慣用的に用いられる成分を必要により添加
することができる。なお、本発明の塗料組成物への着色
顔料、体質顔料、骨材、染料の添加は塗膜のパール調光
沢を低下させない範囲であれば行なっても良い。
【0010】本発明の塗料組成物は必要に応じて希釈剤
で希釈しスプレー塗り、ローラー塗り、浸漬塗り等の公
知の塗装方法で種々の基材に塗装することができる。塗
り付けた塗装面は常温乾燥、加熱乾燥、焼付け乾燥等で
適宜に乾燥させて塗膜を得ることができる。本発明の塗
料組成物は種々の材質の基材、たとえばプラスチック、
金属、ガラス、セメント、木材、紙、陶磁器、天然ある
いは合成皮革などの材質の基材に直接あるいは下塗り等
を塗装した後に上塗りとして塗装することができる。基
材は凹凸模様を有する形状のもの、あるいは凹凸模様を
形成する塗材(JIS A6910に規定する複層仕上
塗材など)であってもよい。
【0011】
【作用】本発明により得られる塗膜はフィルム細断片を
分散状に含有することより強いパール調光沢を有する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに説明
する。表1中の各配合成分を撹拌機で均一に混合して実
施例1〜6および比較例A〜Dを製造した。なお各実施
例及び各比較例に用いたプライマールAC−61は、日
本アクリル化学株式会社製造のアクリル系樹脂エマルジ
ョン(固形分46〜47%)である。実施例に用いたオ
ーロラ0.1はポリエステルフィルムとポリメチルメタ
クリレートフィルムのラミネートしたフィルムを0.1
mm角の大きさに切断したフィルム細断片(中井工業株
式会社製造)である。オーロラ0.8は同上のラミネー
トフィルムを0.8mm角の大きさに切断したフィルム
細断片(中井工業株式会社製造)である。比較例に用い
たIriodin 100 Silver Pearl
はメルクジャパン株式会社製造のパール顔料(主成分チ
タンコートしたマイカ粉末・粒度10〜60μ)であ
る。また、Iriodin 163 Simmer P
earlはメルクジャパン株式会社製造のパール顔料
(主成分チタンコートしたマイカ粉末・粒度40〜20
0μ)である。
【0013】
【表1】
【0014】上記で得られた実施例1〜6および比較例
A〜Dの各塗料組成物は、次の方法で評価した。すなわ
ち、 (イ) スレート板にJIS A 6910に規定する
複層仕上塗材であるラフトンホーロー(鈴鹿塗料株式会
社製造)を表2の塗装工程により塗装し乾燥して試験板
とした。
【0015】
【表2】
【0016】(ロ) 前記(イ)で得られた試験板の上
に実施例1〜6および比較例A〜Dを0.2kg/m2
の塗付量で均一になるようにスプレー塗装し30℃で乾
燥した。 (ハ) (ロ)で得た試験板を晴天時の屋外で垂直方向
から肉眼で見て下記の評価基準により評価した。この際
パール調光沢(近)の項目に関しては試験板と観測者の
目との距離を0.5mとし、パール調光沢(遠)の項目
に関しては試験板と観測者の目との距離を10mとし
た。
【0017】(評価基準)比較例Aを用いた試験板をパ
ール調光沢(近)の評価方法で見た場合のパール調の輝
きの強さを○とし、評価方法の(イ)で得られた試験板
(実施例、比較例を塗装していないものである。)を同
様の条件で見た場合の評価を×として、◎>○>△>×
の4段階評価で判定した。 ◎ パール調の輝きが非常に強い ○ パール調の輝きが少し強い △ パール調の輝きが若干ある × パール調の輝きがない
【0018】各実施例1〜6及び比較例A〜Dの評価の
結果は表3に示す通りであった。
【0019】
【表3】
【0020】表3の結果より、実施例1〜6の塗膜は比
較例A〜Dに対し、いずれも同等以上のパール調光沢が
認められた。
【0021】
【発明の効果】本発明の塗料組成物によって得られる塗
膜はパール調光沢を有し、塗装した基材に高い意匠性を
与えることができる。従来のパール調塗料によって得ら
れる塗膜が、間近に見た場合にはパール調光沢を有して
いるが、離れて遠くから見た場合にはパール調光沢は見
られず、通常のソリッドカラー塗料によって得られる塗
膜と外観に差が無いのに対し、本発明の塗料組成物によ
って得られる塗膜は間近に見ても離れて見てもパール調
光沢を呈する特長がある。なお、この特長は、たとえば
建築物の外壁に用いた場合などに顕著に現われる。すな
わち、本発明の塗料組成物による塗膜のパール調は、従
来のパール顔料を含ませた塗料の塗膜に対し、間近にお
いては強いパール調光沢を有し、かつ遠くから見た場合
においては同等以上のパール調光沢を有するものとする
ことができる。本発明の塗料組成物によれば基材の外観
を虹彩色すなわちパール調の光沢となし得るので基材の
外観を意匠性の高いものとなし得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の干渉現象によって生じる虹彩色を呈
    するフィルムのフィルム細断片と、バインダーとなる樹
    脂液を塗膜形成成分として含有させたことを特徴とする
    パール調塗料組成物。
JP3342119A 1991-11-29 1991-11-29 パール調塗料組成物 Pending JPH05156181A (ja)

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JP3342119A JPH05156181A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 パール調塗料組成物

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023646A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Seiren Co Ltd 光輝性天然皮革
CN111073428A (zh) * 2019-11-21 2020-04-28 佛山市三水灏诚合成树脂有限公司 基于水性丙烯酸酯乳液的珠光涂料及其制备方法

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CN111073428A (zh) * 2019-11-21 2020-04-28 佛山市三水灏诚合成树脂有限公司 基于水性丙烯酸酯乳液的珠光涂料及其制备方法

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