JPH05156177A - 被覆剤組成物 - Google Patents

被覆剤組成物

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JPH05156177A
JPH05156177A JP35097291A JP35097291A JPH05156177A JP H05156177 A JPH05156177 A JP H05156177A JP 35097291 A JP35097291 A JP 35097291A JP 35097291 A JP35097291 A JP 35097291A JP H05156177 A JPH05156177 A JP H05156177A
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JP
Japan
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coating composition
weight
polymer emulsion
water
coating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35097291A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Hirata
三義 平田
Tamio Nakamura
民男 中村
Mitsuo Sado
光男 佐渡
Hiroshi Kibuse
浩 木伏
Aaru Sanpasu Pii
ピー.アール.サンパス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JOHNSON KK
Original Assignee
JOHNSON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被覆剤組成物中の固形分を高濃度としながら
も、塗布が容易で且つ所望の特性を得るのに1又は2回
の塗布操作で十分であり、形成された被膜の耐水性、耐
洗剤性、耐汚染性にも優れた被膜を与えるようにする。 【構成】 保護コロイドとして水溶性オリゴマー及び/
又はコロイダルシリカを使用したポリマーエマルジョン
を含む被覆剤組成物の固形分を30重量%以上、粘度を
25cps(25℃)以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木質系床材、合成樹
脂からなる化学床材、コンクリートや大理石等の石床な
どの床面に塗布、乾燥して被膜を形成し、それにより水
汚れ等を防止して床材の美観を保つとともに、床面を保
護する被覆組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、床用等の被覆剤組成物としては、
水を溶媒として用いて調製したポリマーエマルジョン、
例えばスチレン樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマル
ジョン、スチレンーアクリル共重合体エマルジョン等の
合成樹脂エマルジョンを主成分としたものが多く使用さ
れている。この場合、ポリマーエマルジョンの保護コロ
イドとしては、非イオンまたは陰イオン系界面活性剤が
用いられている。
【0003】また、このようなポリマーエマルジョンを
含有する従来の被覆剤組成物を床面に塗布する場合に
は、床面に光沢を付与するだけでなく、ブラックヒール
マークを付きにくくするとともに、優れた耐磨耗性を達
成するために、モップ等で3回以上塗布している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
人手不足や労働時間の短縮のために、被覆剤組成物の塗
布作業を1回又は2回で所定の特性を得られるようにす
ることが望まれるようになってきた。このためには、被
覆剤組成物の固形分を30重量%以上に増加させること
が考えられるが、従来のポリマーエマルジョンでは被覆
剤組成物の粘度が高くなり、塗布作業に支障をきたすと
いう問題があった。更に、形成された被膜の耐水性、耐
洗剤性、耐汚染性が低下するという問題もあった。
【0005】この発明は以上のような従来技術の問題点
を解決しようとするものであり、固形分を高濃度としな
がらも、塗布が容易で且つ所望の特性を得るのに1又は
2回の塗布作業で十分であり、形成された被膜の耐水
性、耐洗剤性、耐汚染性にも優れた被覆剤組成物を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、被覆剤組
成物の被膜形成成分であるポリマーエマルジョンの保護
コロイドとして、特定の物質を使用することにより上述
の目的が達成できることを見出しこの発明を完成するに
至った。
【0007】即ち、この発明は、ポリマーエマルジョン
を含む被覆剤組成物において、該ポリマーエマルジョン
が、保護コロイドとして水溶性オリゴマー及び/又はコ
ロイダルシリカを含み、被覆剤組成物の固形分が30重
量%以上であって、粘度が25cps(25℃)以下で
あることを特徴とする被覆剤組成物を提供する。
【0008】この発明において使用するポリマーエマル
ジョンは、被膜形成成分を供給するためのものである。
一般に、このポリマーエマルジョンは、30〜60重量
%、好ましくは40〜50重量%のポリマー成分を含有
する。このようなポリマー成分としては、従来の被覆剤
組成物のポリマーエマルジョンにおいて使用されていた
ものと同様のものを使用することができる。例えば、ス
チレン樹脂、アクリル系樹脂、スチレンーアクリル樹脂
等を使用することができる。
【0009】この発明においてポリマーエマルジョン
は、特定の保護コロイド、即ち水溶性オリゴマー又はコ
ロイダルシリカを使用する。これらの保護コロイドを使
用することにより、被覆剤組成物の固形分が30重量%
以上となっても粘度を25cps(25℃)以下に抑制
することができる。
【0010】このような水溶性オリゴマーとしては、分
子中に官能基としてカルボキシル基を有し、酸価が10
0〜500であり、そして平均分子量が1,000〜2
0,000であるオリゴマーを好ましく使用できる。こ
のようなオリゴマーとしては、スチレン−無水マレイン
酸共重合体及びその誘導体やスチレンーアクリル共重合
体などが使用できる。また、水溶性オリゴマーは、ポリ
マーエマルジョン中のポリマー成分に対し1〜50重量
%で使用することが好ましい。
【0011】コロイダルシリカとしては、平均粒径1〜
100μ、比表面積50〜1,000m/gのものを
好ましく使用できる。また、コロイダルシリカの使用量
はポリマーエマルジョン中のポリマー成分に対し好まし
くは1〜60重量%である。
【0012】その他にポリマーエマルジョンには、pH
調整剤、界面活性剤、消泡剤、殺菌剤等の一般的な添加
剤を加えてもよい。
【0013】このようなポリマーエマルジョンは、被覆
剤組成物の固形分が30重量%以上となるように配合さ
れるが、好ましくは30〜40重量%となるよう配合さ
れる。
【0014】なお、ポリマーエマルジョンは、保護コロ
イドと各種添加剤の存在下でラジカル重合性モノマーを
水中で乳化重合させることにより製造できる。
【0015】この発明の被覆剤組成物は、上述したポリ
マーエマルジョンを含有するが、更に必要に応じて、固
形分で1〜15重量%の合成ワックスや天然ワックス、
0〜10重量%のジエチレングリコールモノエチルエー
テルやトリプロピレングリコールモノメチルエーテルな
どのグリコールエーテル系の被膜形成助剤、0〜15重
量%のスチレンーマレイン酸樹脂やスチレンーアクリル
樹脂等のレベリング向上剤、0〜10重量%のトリブト
キシエチルホスフェートやジブチルフタレート等の可塑
剤、0〜5重量%のアニオン系やノニオン系の界面活性
剤等を含有することが好ましい。
【0016】この発明の被覆剤組成物は、上述の成分と
水とを固形分が30重量%以上、好ましくは30〜40
重量%になるように配合し、通常のミキサーで均一に混
合することにより製造できる。固形分が30重量%以上
となると、一度に床に塗布できる被覆剤組成物の量を増
加することができ、少ない回数で塗布作業を完了するこ
とができるようになる。この場合、得られる被覆剤組成
物の粘度は25cps(25℃)以下、好ましくは15
cps(25℃)以下、より好ましくは10cps(2
5℃)以下であることが必要である。前述した保護コロ
イドとして水溶性オリゴマー及び/又はコロイダルシリ
カを使用するポリマーエマルジョンを用いることによ
り、固形分含量が高く且つ低粘度の被覆剤組成物を得る
ことができる。
【0017】なお、この発明の被覆剤組成物は、床用の
被覆剤として有用であるが、建築物の内外壁、家具等に
も適用することができる。
【0018】
【作用】この発明の被覆剤組成物においては、保護コロ
イドとして水溶性オリゴマー及び/又はコロイダルシリ
カを用いるポリマーエマルジョンを使用するので、30
重量%以上の固形分を含有しながらも25cps(25
℃)以下という粘度を達成することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明するが、この発明はこれに限定されるものではな
い。
【0020】ポリマーエマルジョンの調製例 保護コロイドとして、水溶性のスチレン−無水マレイン
酸共重合体オリゴマー(重量平均分子量1800、酸価
470)を10.2重量部、乳化剤としてポリオキシエ
チレンモノオレエートを1.5重量部、媒体としての水
を43.9重量部、pH調整剤として25%アンモニア
水を5.4%、重合開始剤としてアンモニュームパーサ
ルフェートを0.2重量部、モノマーとしてスチレンを
17.0重量部、メチルメタクリレートを17.0重量
部及びブチルアクリレートを4.8重量部とを攪拌機つ
き反応容器に仕込み、通常の条件下で乳化重合させポリ
マーエマルジョン(A)を得た。得られたポリマーエマ
ルジョン(A)の特性は、pHが8.1、固形分が49
%そして粘度が27cps(25℃)であった。
【0021】また、保護コロイドとしてコロイダルシリ
カを用いるポリマーエマルジョン(B)としては、コロ
イダルシリカを9.5重量部含むポリマーエマルジョン
DV−2000(商品名、大日本インキ化学工業製)を
用いた。ポリマーエマルジョン(B)の特性は、pHが
6.6、固形分が41%そして粘度が10cps(25
℃)であった。
【0022】実施例1 表1に示す成分を通常のミキサーを用いて均一に攪拌混
合することにより、この発明の被覆剤組成物を製造し
た。
【0023】
【表1】 成分 重量% ポリマーエマルジョン(A) 57.000 トリプロピレングリコールモノメチルエーテル 3.530 ワックスエマルジョンE−4B(東邦化学製、固形分 40%)8.500 Zonyl FSE(弗素系界面活性剤、デュポン製) 0.015 トリブトキシエチルホスフェート 1.600 ジブチルフタレート 1.600 水 27.755 100.000 得られた被覆剤組成物のpHは8.1、固形分は35
%、粘度は9.5cps(25℃)であった。なお、粘
度は東京計器製のBM型回転粘度計を使用し、温度25
℃、ローター1番、60rpmで20秒後という条件で
測定した結果である。
【0024】この被覆剤組成物について、一日の平均歩
行者が1000人のビルの廊下のビニルノンアスベスト
タイルにモップで1回もしくは2回塗布し、又はラムウ
ール塗布機で1回塗布しそれぞれの塗布直後の光沢度
と、モップ2回塗布後1か月後の光沢度及びラムウール
塗布後1か月後の光沢度をJFPA規格−10に従って
評価した。併せて光沢保持率[ラムウール塗布の場合の
光沢保持率={(塗布直後の光沢度/1か月後の光沢
度)×100}、モップ塗布の場合の光沢保持率{(2
回塗布直後の光沢度/1か月後の光沢度)×100}]
を算出した。結果を表3に示す。表3から明らかなよう
に、この発明の被覆剤組成物は、従来の組成物に比べ少
ない塗布回数でもそれと同等の性能を達成できた。
【0025】実施例2 表2に示す成分を通常のミキサーを用いて均一に攪拌混
合することにより、この発明の被覆剤組成物を製造し
た。
【0026】
【表2】 成分 重量% ポリマーエマルジョン(B) 65.800 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 7.480 SMA17352(レベリング剤、アトケム製の 8.600 アンモニア中和水溶液、固形分 25%) ワックスエマルジョンE−4B(東邦化学製、固形分 40%)8.600 Zonyl FSE(弗素系界面活性剤、デュポン製) 0.015 トリブトキシエチルホスフェート 2.390 水 7.115 100.000 得られた被覆剤組成物のpHは7.1、固形分は35
%、粘度は13cps(25℃)であった。なお、粘度
は実施例1と同様な条件で計測した。
【0027】この被覆剤組成物について、実施例1と同
様に光沢度と耐久性を評価した、結果を表3に示す。表
3から明らかなように、この発明の被覆剤組成物は、1
回の塗布のみで従来の被覆材組成物と同等の性能を達成
できた。
【0028】比較例1 被覆剤組成物としてインプレスコート(ジョンソン社
製)を用い、組成物をモップで1、2及び3回塗布した
直後のそれぞれの光沢度を評価し、3回塗布したものの
光沢度とその一か月後の光沢度とから光沢保持率を算出
する以外は実施例1と同様に組成物の光沢度と耐久性を
評価した。結果を表3に示す。表3から明らかなよう
に、この比較例の被覆剤組成物は3回塗布しなければこ
の発明の組成物と同等の性能を発揮できなかった。
【0029】
【表3】 光沢度 使用した組成物 A B C D E F 実施例1 27 57 47 82 実施例1 62 51 82 実施例2 28 58 46 79 比較例1 15 43 58 47 81 注)表中A〜Fは以下のことを意味する。
【0030】A:モップ1回塗布直後 B:モップ2回塗布直後 C:モップ3回塗布直後 D:ラムウール1回塗布直後 E:塗布1か月後 F:光沢保持率%
【0031】
【発明の効果】この発明の被覆剤組成物は、固形分を高
濃度としながらも、塗布が容易で且つ所望の特性を得る
のに1又は2回の塗布操作で十分であり、形成された被
膜の耐水性、耐洗剤性、耐汚染性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木伏 浩 神奈川県中郡大磯町国府本郷699 ジョン ソン株式会社内 (72)発明者 ピー.アール.サンパス アメリカ合衆国 53402 ウイスコンシン, ラシン,ハウア ストリート 1525 エ ス.シー.ジョンソン アンド サン,イ ンコーポレイテッド内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーエマルジョンを含む被覆剤組成
    物において、該ポリマーエマルジョンが、保護コロイド
    として水溶性オリゴマー及び/又はコロイダルシリカを
    含み、被覆剤組成物の固形分が30重量%以上であっ
    て、粘度が25cps(25℃)以下であることを特徴
    とする被覆剤組成物。
JP35097291A 1991-12-10 1991-12-10 被覆剤組成物 Withdrawn JPH05156177A (ja)

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JP35097291A JPH05156177A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 被覆剤組成物

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JP35097291A JPH05156177A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 被覆剤組成物

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032181A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Nichiha Corp 建築板
JP2007032180A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Nichiha Corp 建築板の製造方法
US7749950B2 (en) 2005-07-29 2010-07-06 Nichiha Corporation Stain-proofing agent and building board using same
US7914890B2 (en) 2007-12-19 2011-03-29 E.I. Dupont De Nemours And Company Cyclic olefin-maleic acid copolymers for stain resists

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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990311