JPH05155962A - ポリウレタンプレポリマーの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンプレポリマーの製造方法

Info

Publication number
JPH05155962A
JPH05155962A JP32063891A JP32063891A JPH05155962A JP H05155962 A JPH05155962 A JP H05155962A JP 32063891 A JP32063891 A JP 32063891A JP 32063891 A JP32063891 A JP 32063891A JP H05155962 A JPH05155962 A JP H05155962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
reaction
polyurethane prepolymer
nco
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32063891A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Kitamura
哲 二 喜田村
Hitoshi Saito
藤 均 斎
Masamichi Danjo
上 正 通 檀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP32063891A priority Critical patent/JPH05155962A/ja
Publication of JPH05155962A publication Critical patent/JPH05155962A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】分子量分布が狭く、粘度が低く、かつ、貯蔵安
定性に優れるポリウレタンプレポリマーを、短時間で安
全に製造する方法の開発。 【構成】ポリヒドロキシル化合物とポリイソシアネート
化合物とを原料として用いてポリウレタンプレポリマー
を製造するに際し、触媒を2回以上に分割して加え、1
回目には全触媒量の60〜90wt%を用い、かつ、2
回目以降の触媒の添加は、下記式Iで示されるイソシア
ネート基の反応率が30%以上となった時以降とするこ
とを特徴とするポリウレタンプレポリマーの製造方法。 式I イソシアネート基の反応率(%)=[反応前のNCO%
−測定時のNCO%]/反応前のNCO%×100

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子量分布が狭く、粘
度が低く、かつ、貯蔵安定性に優れるポリウレタンプレ
ポリマーを、短時間で安全に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンプレポリマーの製造に際
し、その反応時間短縮のために、通常は触媒が用いられ
る。そして、触媒は、反応開始時点で全量添加されてい
る。
【0003】この触媒の使用量と反応時間、反応生成物
との間には、概ね次のような関係がある。すなわち、無
触媒あるいは少量の触媒を用いてポリウレタンプレポリ
マーを製造すると、反応時間は長時間となり、生産性は
劣るが、分子量分布が狭く、粘度が低くかつ貯蔵安定性
に優れるものが得られる。触媒量の増加に従い、反応時
間は短縮され、生産性は上昇するが、特に反応初期に副
反応が生じるために、生成物は、分子量分布が広く、粘
度が高くかつ貯蔵安定性に劣るものとなる。さらに、ポ
リウレタンプレポリマーの製造は、発熱反応であるの
で、触媒量が多すぎると、反応が暴走し、製造物を廃棄
しなければならなくなる場合もある。
【0004】このように、ポリウレタンプレポリマーの
製造に際し、製造物の品質と生産性とが両立するよう
に、触媒量をコントロールすることによって反応を制御
するのは、極めて困難な状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術に鑑みてなされたものであり、分子量分布が狭く、
粘度が低く、かつ、貯蔵安定性に優れるポリウレタンプ
レポリマーを、短時間で安全に製造する方法の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリヒドロキ
シル化合物とポリイソシアネート化合物とを原料として
用いてポリウレタンプレポリマーを製造するに際し、触
媒を2回以上に分割して加え、1回目には全触媒量の6
0〜90wt%を用い、かつ、2回目以降の触媒の添加
は、下記式Iで示されるイソシアネート基の反応率が3
0%以上となった時以降とすることを特徴とするポリウ
レタンプレポリマーの製造方法を提供するものである。 式I イソシアネート基の反応率(%)=[反応前のNCO%
−測定時のNCO%]/反応前のNCO%×100
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて製造されるポリウレタンプレポリマーは、ポリヒ
ドロキシル化合物とポリイソシアネート化合物との反応
生成物のうち、末端にイソシアネート基を有するもので
ある。
【0008】すなわち、本発明は、種々のポリエーテル
ポリオール、もしくはポリエステルポリオール、さらに
はポリマーポリオール等のポリヒドロキシル化合物と、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、およびこれらに水添した化合物、エチレンジイソ
シアネート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、1−メチル−2,4
−ジイソシアネートシクロヘキサン、1−メチル−2,
6−ジイソシアネートシクロヘキサン、ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート等のポリイソシアネート化合物とを原料と
して用いる、末端にイソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマーの製造方法である。
【0009】本発明の製造方法の特徴は、触媒の添加方
法にある、すなわち、 触媒は2回以上に分割して加える。 反応開始時(1回目)には、全触媒量の60〜90w
t%を添加する。 2回目以降の触媒の添加は、下記式Iで示されるイソ
シアネート基の反応率が30%以上となった時以降とす
る。 式I イソシアネート基の反応率(%)=[反応前のNCO%
−測定時のNCO%]/反応前のNCO%×100
【0010】触媒を2回以上に分割して加えると、反応
開始時に添加する触媒量を、従来の一回全量添加の場合
の触媒量に比べて少量とすることができるため、反応は
穏やかに開始され、反応が暴走する危険性は極めて小さ
くなる。
【0011】また、反応開始後に触媒をさらに添加する
ので、使用する総触媒量は多量とすることができ、従っ
て反応時間を短縮することができる。
【0012】反応開始時に添加する触媒量は、全触媒量
の60〜90wt%である。60wt%未満であると、
反応開始時における触媒の添加効果が小さく、反応時間
が短縮されない。一方、90wt%超であると、反応初
期に副反応が生じ、高品質のポリウレタンプレポリマー
が得られないばかりでなく、2回目以降に添加される触
媒量が少なすぎ、そのために、追加の触媒添加による反
応時間の短縮効果が得られず、従来の一回に触媒全量を
添加する方法と同様となってしまう。
【0013】2回目以降の触媒の添加時間は、前記式I
で示されるイソシアネート基の反応率が30%以上とな
った時以降であるが、これは、該反応率が30%未満の
時に追加の触媒添加を行なうと、追加の触媒添加の後に
反応が暴走する危険性があるためである。
【0014】なお、本発明の製造方法を行なうに際して
用いる触媒は、特に限定されない。通常ウレタン化触媒
として用いられている、2−エチルヘキサン酸、オクチ
ル酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノ
ール酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸、安息香酸、フ
タル酸等の有機酸、Sn4+やPb2+を含む有機金属化合
物、オクチル酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、ナフ
テン酸ビスマス等の有機ビスマスカルボキシレート化合
物等を用いればよい。
【0015】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。
【0016】(実施例)表1に示すように、ポリヒドロ
キシル化合物として、平均分子量が5,000のポリオ
キシプロピレントリオール(G−5000、旭硝子社
製)と、平均分子量が2,000のポリプロピレンエー
テルジオール(D−2000、旭硝子社製)とを、モル
比で1:2.5となる量用い、ポリイソシアネート化合
物は、トリレンジイソシアネート(TDI)を用いた。
また、触媒は、ネオデカン酸ビスマス(COSCAT83、Co
san Chemical社製)を用いたが、反応系へは、可塑剤
(D−399、三菱化成ビニル社製)にて100倍希釈
したマスターバッチ(COSCAT83:D−399=1:9
9)として添加した。
【0017】触媒の添加時期、反応温度、反応時間等は
表1に示す通りとした。
【0018】反応終了直後ならびに80℃に15時間保
存後に、ポリウレタンプレポリマーのNCO%と粘度を
測定した。
【0019】結果は表1に示す通りであり、本発明によ
れば、低粘度で貯蔵安定性に優れるポリウレタンプレポ
リマーを、短時間で製造することが可能であることが明
らかとなった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明により、分子量分布が狭く、粘度
が低く、かつ、貯蔵安定性に優れるポリウレタンプレポ
リマーを、短時間で安全に製造する方法が提供される。
従って、高品質のポリウレタンプレポリマーを、生産性
良く製造することが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリヒドロキシル化合物とポリイソシアネ
    ート化合物とを原料として用いてポリウレタンプレポリ
    マーを製造するに際し、触媒を2回以上に分割して加
    え、1回目には全触媒量の60〜90wt%を用い、か
    つ、2回目以降の触媒の添加は、下記式Iで示されるイ
    ソシアネート基の反応率が30%以上となった時以降と
    することを特徴とするポリウレタンプレポリマーの製造
    方法。 式I イソシアネート基の反応率(%)=[反応前のNCO%
    −測定時のNCO%]/反応前のNCO%×100
JP32063891A 1991-12-04 1991-12-04 ポリウレタンプレポリマーの製造方法 Withdrawn JPH05155962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32063891A JPH05155962A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 ポリウレタンプレポリマーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32063891A JPH05155962A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 ポリウレタンプレポリマーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05155962A true JPH05155962A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18123644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32063891A Withdrawn JPH05155962A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 ポリウレタンプレポリマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05155962A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047642A1 (en) * 1999-02-10 2000-08-17 King Industries, Inc. Bismuth carboxylates as catalysts for crosslinked blocked isocyanate waterbone coatings
JP2014114208A (ja) * 2006-12-14 2014-06-26 Dsm Ip Assets Bv D1378ca光ファイバのための放射線硬化性一次被覆

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047642A1 (en) * 1999-02-10 2000-08-17 King Industries, Inc. Bismuth carboxylates as catalysts for crosslinked blocked isocyanate waterbone coatings
US6353057B1 (en) * 1999-02-10 2002-03-05 King Industries, Inc. Catalyzing cationic resin and blocked polyisocyanate with bismuth carboxylate
JP2014114208A (ja) * 2006-12-14 2014-06-26 Dsm Ip Assets Bv D1378ca光ファイバのための放射線硬化性一次被覆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1616858B1 (de) Verfahren zur Herstellung flüssiger, lagerstabiler Carbodiimid- und/oder Uretonimingruppen aufweisender organischer Isocyanate mit niedriger Farbzahl
EP0609698B1 (de) Verfahren zur Herstellung organischer Carbodiimide
DE2715845C2 (ja)
JP3251973B2 (ja) ポリイソシアナート組成物
EP1671988A2 (de) Verfahren zur Herstellung flüssiger, lagerstabiler Carbodiimid- und/oder Uretonimingruppen aufweisender organischer Isocyanate mit niedriger Farbzahl
DE1216538B (de) Verfahren zur direkten einstufigen Herstellung von homogenen Urethan-Harnstoff-Elastomeren
DE2753458C2 (ja)
EP0153606A2 (en) Process for the production of polyurethane urea elastomers
DE2003464A1 (de) Polyurethanelastomere und Verfahren zu deren Herstellung
JPH05155962A (ja) ポリウレタンプレポリマーの製造方法
DE3025227A1 (de) Verfahren zur herstellung von ungesaettigten urethan-monoisocyanatverbindungen
US3583945A (en) Mercury catalysis for preparation of urethanes
JPH08165324A (ja) 乳白化を起こさない熱可塑性ポリウレタン組成物
US4086214A (en) Process for preparing poly(ε-caprolactone) polyurethanes
EP0105168A1 (de) Aromatische Uretdion-di-harnstoff-diamine, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung bei der Polyurethansynthese
EP3976684B1 (de) Verfahren zur herstellung eines gemischten silanterminierten polymers
US3658761A (en) Process for preparing hydrolyzates of acyloxycaproic acid and alklyhydroxycaproate and polyurethanes made therefrom
EP0311852A2 (de) Hitzehärtbares Klebstoffsystem und ein Verfahren zum Verkleben von Werkstoffen
EP0666880B1 (de) Katalysatoren zur herstellung von polyurethanen und/oder polyharnstoffen
JP2985222B2 (ja) ポリウレタンの製造法
EP0563918A1 (de) Polyurethan-Formmasse
DE1300693B (de) Verfahren zur Herstellung von nichtzelligen Polyurethanen
JPH0410893B2 (ja)
JPH11236427A (ja) 熱硬化性ポリウレタンゴム硬化触媒及び硬化方法
EP1274758A1 (de) Polyesterpolyole sowie die verwendung der polyesterpolyole zur herstellung von pur-giesselastomeren mit verbesserter hydrolysebeständigkeit

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311