JPH05155827A - cis−2−アミノシクロプロパンカルボン酸誘導体の製造法 - Google Patents
cis−2−アミノシクロプロパンカルボン酸誘導体の製造法Info
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- JPH05155827A JPH05155827A JP3350316A JP35031691A JPH05155827A JP H05155827 A JPH05155827 A JP H05155827A JP 3350316 A JP3350316 A JP 3350316A JP 35031691 A JP35031691 A JP 35031691A JP H05155827 A JPH05155827 A JP H05155827A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式[I]
【化1】
[式中、X1、X2はそれぞれ独立して、水素原子又はア
ミノ保護基を示すか、一緒になってアミノ保護基を示
し、Rは水素原子又はカルボキシル保護基を示し、シク
ロプロパン環1位及び2位の立体化学はシスを示す]で
表される化合物又はその塩の製造法。 【効果】本発明は、内在性の強力な生理活性ペプチドで
あるエンドセリンに対する拮抗物質の合成中間体の有利
な製造法であり、産業上有効に利用できるものである。
ミノ保護基を示すか、一緒になってアミノ保護基を示
し、Rは水素原子又はカルボキシル保護基を示し、シク
ロプロパン環1位及び2位の立体化学はシスを示す]で
表される化合物又はその塩の製造法。 【効果】本発明は、内在性の強力な生理活性ペプチドで
あるエンドセリンに対する拮抗物質の合成中間体の有利
な製造法であり、産業上有効に利用できるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内在性の強力な生理活
性ペプチドであるエンドセリンに対する拮抗物質の合成
中間体として有用な化合物の製造法に関するものであ
る。
性ペプチドであるエンドセリンに対する拮抗物質の合成
中間体として有用な化合物の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】cis−2−アミノシクロプロパンカル
ボン酸をC末端アミノ酸残基として含む、強力なエンド
セリン拮抗性ペプチド誘導体が開示されている[平成3
年特許願 第160023号]。
ボン酸をC末端アミノ酸残基として含む、強力なエンド
セリン拮抗性ペプチド誘導体が開示されている[平成3
年特許願 第160023号]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンドセリ
ン拮抗物質の有用な合成中間体であるcis−2−アミ
ノシクロプロパンカルボン酸及びそのアミノ保護誘導
体、カルボキシル保護誘導体そしてアミノ、カルボキシ
ル両保護誘導体の製造法を提供するものである。
ン拮抗物質の有用な合成中間体であるcis−2−アミ
ノシクロプロパンカルボン酸及びそのアミノ保護誘導
体、カルボキシル保護誘導体そしてアミノ、カルボキシ
ル両保護誘導体の製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく、一般式[I]
題を解決すべく、一般式[I]
【0005】
【化5】 [式中、Rはカルボキシル保護基を示し、シクロプロパ
ン環1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される
化合物を、一般式[II]
ン環1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される
化合物を、一般式[II]
【0006】
【化6】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X1はNH2又はN
3を示し、シクロプロパン環の1位及び2位の立体化学
はシスを示す]で表される化合物に変換し、この化合物
をイソシアナート誘導体に転位させ、更に、該イソシア
ナート誘導体を加水分解又はアルコール類との付加反応
に付し、一般式[III]
3を示し、シクロプロパン環の1位及び2位の立体化学
はシスを示す]で表される化合物に変換し、この化合物
をイソシアナート誘導体に転位させ、更に、該イソシア
ナート誘導体を加水分解又はアルコール類との付加反応
に付し、一般式[III]
【0007】
【化7】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X2は水素原子又
はアルコキシカルボニル基を示し、シクロプロパン環の
1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合
物を得、更に必要に応じて、アミノ保護基及び/又はカ
ルボキシル保護基の除去、及び/又はアミノ基の保護を
行うことを特徴とする一般式[IV]
はアルコキシカルボニル基を示し、シクロプロパン環の
1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合
物を得、更に必要に応じて、アミノ保護基及び/又はカ
ルボキシル保護基の除去、及び/又はアミノ基の保護を
行うことを特徴とする一般式[IV]
【0008】
【化8】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X3及びX4はそれ
ぞれ独立して水素原子又はアミノ保護基を示すか、一緒
になってアミノ保護基を示し、シクロプロパン環の1位
及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合物又
はその塩の製造法を見出して本発明を完成した。
ぞれ独立して水素原子又はアミノ保護基を示すか、一緒
になってアミノ保護基を示し、シクロプロパン環の1位
及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合物又
はその塩の製造法を見出して本発明を完成した。
【0009】次に、本明細書において用いられる各種略
号の意味を以下に示す。略号 略号の意味 Boc 第三ブトキシカルボニルt Bu 第三ブチル DMF N,N−ジメチルホルムアミド D−Trp D−トリプトファン EDCI・HCl 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ ルボジイミド塩酸塩 HOBt 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール Leu L−ロイシン Me メチル NMM N−メチルモルホリン Ph フェニル PIFA [I,I−ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード] ベンゼン PLE 豚肝臓エステラーゼ PTSA p−トルエンスルホン酸 TEA トリエチルアミン TFA トリフルオロ酢酸 Z ベンジルオキシカルボニル 次に、本明細書において用いられる各種用語の定義を述
べる。
号の意味を以下に示す。略号 略号の意味 Boc 第三ブトキシカルボニルt Bu 第三ブチル DMF N,N−ジメチルホルムアミド D−Trp D−トリプトファン EDCI・HCl 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ ルボジイミド塩酸塩 HOBt 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール Leu L−ロイシン Me メチル NMM N−メチルモルホリン Ph フェニル PIFA [I,I−ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード] ベンゼン PLE 豚肝臓エステラーゼ PTSA p−トルエンスルホン酸 TEA トリエチルアミン TFA トリフルオロ酢酸 Z ベンジルオキシカルボニル 次に、本明細書において用いられる各種用語の定義を述
べる。
【0010】本明細書において、アミノ保護基とは、通
常ペプチド化学の分野で用いられる種々のアミノ保護基
を意味し、具体的には、ホルミル基、(置換)アセチル
基、(置換)ベンゾイル基等のアシル型保護基、フタロ
イル基、スクシニル基等の2価アシル型保護基、第三ブ
トキシカルボニル基、第三アミルオキシカルボニル基、
2−(p−キセニル)イソプロポキシカルボニル基、ピ
ペリジノオキシカルボニル基、(置換)ベンジルオキシ
カルボニル基等のウレタン型保護基、アリル基、イソプ
ロペニル基、ベンジル基、トリチル基等のアルキル型保
護基、ベンジリデン基等のアゾメチン型保護基(シッフ
塩基)、トリメチルシリル基等のシリル型保護基等が挙
げられる。
常ペプチド化学の分野で用いられる種々のアミノ保護基
を意味し、具体的には、ホルミル基、(置換)アセチル
基、(置換)ベンゾイル基等のアシル型保護基、フタロ
イル基、スクシニル基等の2価アシル型保護基、第三ブ
トキシカルボニル基、第三アミルオキシカルボニル基、
2−(p−キセニル)イソプロポキシカルボニル基、ピ
ペリジノオキシカルボニル基、(置換)ベンジルオキシ
カルボニル基等のウレタン型保護基、アリル基、イソプ
ロペニル基、ベンジル基、トリチル基等のアルキル型保
護基、ベンジリデン基等のアゾメチン型保護基(シッフ
塩基)、トリメチルシリル基等のシリル型保護基等が挙
げられる。
【0011】カルボキシル保護基とは、同様に通常ペプ
チド化学の分野で用いられる種々のカルボキシル保護基
を意味し、具体的には、メチル基、エチル基等の低級直
鎖アルキル型保護基、第三ブチル基等の第三アルキル型
保護基、トリメチルシリル基等のシリル型保護基ベンジ
ル基、置換ベンジル基、ベンズヒドリル基、フェナシル
基、フタルイミドメチル基等が挙げられる。
チド化学の分野で用いられる種々のカルボキシル保護基
を意味し、具体的には、メチル基、エチル基等の低級直
鎖アルキル型保護基、第三ブチル基等の第三アルキル型
保護基、トリメチルシリル基等のシリル型保護基ベンジ
ル基、置換ベンジル基、ベンズヒドリル基、フェナシル
基、フタルイミドメチル基等が挙げられる。
【0012】次に、本発明のcis−2−アミノシクロ
プロパンカルボン酸及びその保護体の製造法について説
明する。
プロパンカルボン酸及びその保護体の製造法について説
明する。
【0013】本発明化合物であるcis−2−アミノシ
クロプロパンカルボン酸は、相当するcis−シクロプ
ロパン−1,2−ジカルボン酸の一方のカルボキシル基
を酸アジド又はアミドへ変換した後、クルチウス転位反
応又はホフマン転位反応によりアミノ基へと変換するこ
とにより製造することができる。
クロプロパンカルボン酸は、相当するcis−シクロプ
ロパン−1,2−ジカルボン酸の一方のカルボキシル基
を酸アジド又はアミドへ変換した後、クルチウス転位反
応又はホフマン転位反応によりアミノ基へと変換するこ
とにより製造することができる。
【0014】例えば、後記合成経路1に示すように公知
の方法[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J.Org.Chem.)第52巻,4565−4
570頁(1987年)]に従って、メソ体であるci
s−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸ジメチル
[V]を豚肝臓由来のエステラーゼ(PLE,EC
3.1.1.1)を用いて、エナンチオ特異的に加水分
解することにより高収率で光学活性な(−)−(1S,
2R)−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸水素メ
チル[VI]を得ることができる。得られたハーフエス
テル体[VI]は、文献[ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Che
m.Soc.)第104巻,4282−4283頁(1
982年)]に従って、第三ブチルエステル化した後、
メチルエステルを選択的に加水分解することにより、
(+)−(1R,2S)シクロプロパン−1,2−ジカ
ルボン酸水素第三ブチル[VII]に導くことができ
る。更に化合物[VII]のカルボキシル基を常法によ
りアミド化することにより、(+)−(1S,2R)−
2−カルバモイルシクロプロパンカルボン酸第三ブチル
[VIII]が得られる。カルバモイル基のアミノ基へ
の変換は、ホフマン転位反応を用いることにより行うこ
とができるが、またその変法として、次亜臭素酸ナトリ
ウム、あるいは水酸化ナトリウムと臭素のかわりに、例
えば、PIFAを用いる方法[ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第
49巻,4272−4276頁(1984年)]により
行うこともできる。中間体イソシアナート化合物は単離
することも可能であるが、反応系で生成したものをその
ままつぎの工程に用いることもできる。例えば化合物
[VIII]を無水アセトニトリル中、ピリジンの存在
下にPIFAで処理し、その後生成する中間体イソシア
ナートを第三ブチルアルコールと反応させることによ
り、本発明の一般式[IV]で表される化合物のひとつ
である化合物[IX]を得ることができる。この時、P
IFAは1〜2当量、好ましくは1.2〜1.6当量用
い、ピリジンは2〜10当量、好ましくは4〜8当量用
いて、反応温度−100℃〜室温、好ましくは−50〜
0℃で反応させイソシアナートを得る。次いで該イソシ
アナートと第三ブチルアルコールとの反応は、反応温度
20〜100℃、好ましくは50〜80℃で行ない、化
合物[IX]を得る。
の方法[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J.Org.Chem.)第52巻,4565−4
570頁(1987年)]に従って、メソ体であるci
s−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸ジメチル
[V]を豚肝臓由来のエステラーゼ(PLE,EC
3.1.1.1)を用いて、エナンチオ特異的に加水分
解することにより高収率で光学活性な(−)−(1S,
2R)−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸水素メ
チル[VI]を得ることができる。得られたハーフエス
テル体[VI]は、文献[ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Che
m.Soc.)第104巻,4282−4283頁(1
982年)]に従って、第三ブチルエステル化した後、
メチルエステルを選択的に加水分解することにより、
(+)−(1R,2S)シクロプロパン−1,2−ジカ
ルボン酸水素第三ブチル[VII]に導くことができ
る。更に化合物[VII]のカルボキシル基を常法によ
りアミド化することにより、(+)−(1S,2R)−
2−カルバモイルシクロプロパンカルボン酸第三ブチル
[VIII]が得られる。カルバモイル基のアミノ基へ
の変換は、ホフマン転位反応を用いることにより行うこ
とができるが、またその変法として、次亜臭素酸ナトリ
ウム、あるいは水酸化ナトリウムと臭素のかわりに、例
えば、PIFAを用いる方法[ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第
49巻,4272−4276頁(1984年)]により
行うこともできる。中間体イソシアナート化合物は単離
することも可能であるが、反応系で生成したものをその
ままつぎの工程に用いることもできる。例えば化合物
[VIII]を無水アセトニトリル中、ピリジンの存在
下にPIFAで処理し、その後生成する中間体イソシア
ナートを第三ブチルアルコールと反応させることによ
り、本発明の一般式[IV]で表される化合物のひとつ
である化合物[IX]を得ることができる。この時、P
IFAは1〜2当量、好ましくは1.2〜1.6当量用
い、ピリジンは2〜10当量、好ましくは4〜8当量用
いて、反応温度−100℃〜室温、好ましくは−50〜
0℃で反応させイソシアナートを得る。次いで該イソシ
アナートと第三ブチルアルコールとの反応は、反応温度
20〜100℃、好ましくは50〜80℃で行ない、化
合物[IX]を得る。
【0015】こうして得られた化合物[IX]は、TF
AあるいはPTSAのような酸で処理することにより、
更に本発明化合物[X]あるいはその酸付加塩に導くこ
とができる。
AあるいはPTSAのような酸で処理することにより、
更に本発明化合物[X]あるいはその酸付加塩に導くこ
とができる。
【0016】化合物[X]は、後記合成経路2に示すよ
うに、ジペプチド誘導体[XI]と縮合させ、化合物
[XII]とし、更にC末端カルボキシル保護基を脱保
護することにより、強力なエンドセリン拮抗物質である
化合物[XIII]に導くことができる。
うに、ジペプチド誘導体[XI]と縮合させ、化合物
[XII]とし、更にC末端カルボキシル保護基を脱保
護することにより、強力なエンドセリン拮抗物質である
化合物[XIII]に導くことができる。
【0017】また、無保護の本発明化合物2−アミノシ
クロプロパンカルボン酸[XVI]は、例えば合成経路
3に示すように、化合物[X]のカルボキシル保護基の
脱保護、あるいは化合物[IX]のアミノ、カルボキシ
ル両保護基の酸性条件下での同時的な脱保護により得る
ことができる。
クロプロパンカルボン酸[XVI]は、例えば合成経路
3に示すように、化合物[X]のカルボキシル保護基の
脱保護、あるいは化合物[IX]のアミノ、カルボキシ
ル両保護基の酸性条件下での同時的な脱保護により得る
ことができる。
【0018】更に一般に、ペプチド化学の分野で良く知
られた方法により、化合物[XVI]の種々のアミノ保
護誘導体や、アミノ、カルボキシル両保護誘導体及びカ
ルボキシル保護誘導体がこれら化合物[XVI]及び
[X]から誘導される。
られた方法により、化合物[XVI]の種々のアミノ保
護誘導体や、アミノ、カルボキシル両保護誘導体及びカ
ルボキシル保護誘導体がこれら化合物[XVI]及び
[X]から誘導される。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】 以下に実施例、参考例を挙げて本発明をより具体的に説
明するが、もとより本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。 実施例12−[(第三ブトキシカルボニル)アミノ]シクロプロ
パンカルボン酸第三ブチル[IX]の製造 (1−a) (+)−(1R,2S)−シクロプロパン
−1,2−ジカルボン酸水素第三メチル[VII] 参考例1により得られた(−)−(1S,2R)−シク
ロプロパン−1,2−ジカルボン酸水素メチル[VI]
2.88gをジクロロメタン60mlに溶解し、濃硫酸
0.07mlを加えた後、混合物にイソブチレンを30
分間導入した。室温にて20時間放置した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液10mlを加えエーテル100m
lで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮しジエステル体3.24gを淡黄色油状物
として得た。得られた油状物をメタノール32mlに溶
解し、炭酸カリウム11.2gの水溶液32mlを加え
1時間還流した。放冷後、反応溶液に水100mlを加
え、1M硫酸水素カリウム水溶液を加えてpH2.0と
し酢酸エチルで抽出した(3×200ml)。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し目的物[VI
I]を無色粉末として2.4g得た。
明するが、もとより本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。 実施例12−[(第三ブトキシカルボニル)アミノ]シクロプロ
パンカルボン酸第三ブチル[IX]の製造 (1−a) (+)−(1R,2S)−シクロプロパン
−1,2−ジカルボン酸水素第三メチル[VII] 参考例1により得られた(−)−(1S,2R)−シク
ロプロパン−1,2−ジカルボン酸水素メチル[VI]
2.88gをジクロロメタン60mlに溶解し、濃硫酸
0.07mlを加えた後、混合物にイソブチレンを30
分間導入した。室温にて20時間放置した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液10mlを加えエーテル100m
lで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮しジエステル体3.24gを淡黄色油状物
として得た。得られた油状物をメタノール32mlに溶
解し、炭酸カリウム11.2gの水溶液32mlを加え
1時間還流した。放冷後、反応溶液に水100mlを加
え、1M硫酸水素カリウム水溶液を加えてpH2.0と
し酢酸エチルで抽出した(3×200ml)。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し目的物[VI
I]を無色粉末として2.4g得た。
【0022】融点:70−72℃ IR(KBr,cm-1):3058,2986,174
0,1707,1401,1374,1245,121
5,1155 FAB−MS[m/e,(C9H 14O4+H)+とし
て]:187 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.40(1H,dt,J=5.1Hz,8.7
Hz),1.47(9H,s),1.62(1H,d
t,J=5.1Hz,7.0Hz),1.99−2.1
2(2H,m) 旋光度:[α]D=8.6(20℃,c 0.835,
CHCl3) (1−b) (+)−(1S,2R)−2−カルバモイ
ルシクロプロパンカルボン酸第三ブチル[VIII] 実施例1−aにより得られた化合物[VII]1.10
g、塩化アンモニウム0.32g、HOBt 0.91
g及びTEA 0.84mlをDMF60mlに懸濁さ
せ氷冷下、EDCI・HCl 1.25gを加えた。反
応混合物を室温にて5時間撹拌した。真空ポンプ減圧下
にてDMFを除去した後、残渣を酢酸エチル100ml
で希釈し、10%クエン酸水溶液10ml、次いで飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー[メルク社製シリカゲル60/
クロロホルム:メタノール=50:1]で精製し、目的
物[VIII]を無色固体として0.91g得た。
0,1707,1401,1374,1245,121
5,1155 FAB−MS[m/e,(C9H 14O4+H)+とし
て]:187 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.40(1H,dt,J=5.1Hz,8.7
Hz),1.47(9H,s),1.62(1H,d
t,J=5.1Hz,7.0Hz),1.99−2.1
2(2H,m) 旋光度:[α]D=8.6(20℃,c 0.835,
CHCl3) (1−b) (+)−(1S,2R)−2−カルバモイ
ルシクロプロパンカルボン酸第三ブチル[VIII] 実施例1−aにより得られた化合物[VII]1.10
g、塩化アンモニウム0.32g、HOBt 0.91
g及びTEA 0.84mlをDMF60mlに懸濁さ
せ氷冷下、EDCI・HCl 1.25gを加えた。反
応混合物を室温にて5時間撹拌した。真空ポンプ減圧下
にてDMFを除去した後、残渣を酢酸エチル100ml
で希釈し、10%クエン酸水溶液10ml、次いで飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー[メルク社製シリカゲル60/
クロロホルム:メタノール=50:1]で精製し、目的
物[VIII]を無色固体として0.91g得た。
【0023】融点:114−116℃ IR(KBr,cm-1):3430,3178,172
5,1689,1434,1371,1308,123
6,1158 FAB−MS[m/e,(C9H 15NO3+H)+とし
て]:186 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.31(1H,dt,J=5.2Hz,8.6
Hz),1.46(9H,s),1.53(1H,d
t,J=5.2Hz,6.9Hz),1.98(2H,
dd,J=6.9Hz,8.6Hz),5.15−5.
45(1H,br),6.15−6.45(1H,b
r) 旋光度:[α]D=56.0(20℃,c 0.84
0,CHCl3) (1−c) 2−[(第三ブトキシカルボニル)アミ
ノ]シクロプロパンカルボン酸第三ブチル[IX] PIFA 1.29gを無水アセトニトリル10mlに
溶解し、ピリジン0.97mlを加え氷冷した後、実施
例(1−b)により得られた化合物[VIII]0.3
7gを加え、氷冷下にて2時間撹拌した。反応溶液に無
水第三ブチルアルコール10mlを加え、70℃にて7
時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をエーテル
50mlに溶解し、水5mlで洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、カラムクロマ
トグラフィー[メルク社製シリカゲル60/ヘキサン:
酢酸エチル=10:1]で精製し、目的物を無色油状物
として0.25g得た。
5,1689,1434,1371,1308,123
6,1158 FAB−MS[m/e,(C9H 15NO3+H)+とし
て]:186 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.31(1H,dt,J=5.2Hz,8.6
Hz),1.46(9H,s),1.53(1H,d
t,J=5.2Hz,6.9Hz),1.98(2H,
dd,J=6.9Hz,8.6Hz),5.15−5.
45(1H,br),6.15−6.45(1H,b
r) 旋光度:[α]D=56.0(20℃,c 0.84
0,CHCl3) (1−c) 2−[(第三ブトキシカルボニル)アミ
ノ]シクロプロパンカルボン酸第三ブチル[IX] PIFA 1.29gを無水アセトニトリル10mlに
溶解し、ピリジン0.97mlを加え氷冷した後、実施
例(1−b)により得られた化合物[VIII]0.3
7gを加え、氷冷下にて2時間撹拌した。反応溶液に無
水第三ブチルアルコール10mlを加え、70℃にて7
時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をエーテル
50mlに溶解し、水5mlで洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、カラムクロマ
トグラフィー[メルク社製シリカゲル60/ヘキサン:
酢酸エチル=10:1]で精製し、目的物を無色油状物
として0.25g得た。
【0024】IR(純液体,cm-1):3382,29
80,1728,1518,1398,1371,12
45,1215,1161,1149 FAB−MS[m/e,(C13H 23NO4+H)+とし
て]:258 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.08(1H,q,J=5.9Hz),1.1
9(1H,dt,J=5.9Hz,7.5Hz),1.
43(9H,s),1.46(9H,s),1.75−
1.85(1H,m),3.20−3.35(1H,
m),5.15−5.30(1H,br) 実施例22−アミノシクロプロパンカルボン酸第三ブチル・Ts
OH[X] 実施例1で得られた[IX]26mgをエーテル0.2
mlに溶解し、PTSA・H2O 19mgのエーテル
溶液0.8mlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応
溶液を減圧濃縮し、目的物を無色固体として33mg得
た。
80,1728,1518,1398,1371,12
45,1215,1161,1149 FAB−MS[m/e,(C13H 23NO4+H)+とし
て]:258 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.08(1H,q,J=5.9Hz),1.1
9(1H,dt,J=5.9Hz,7.5Hz),1.
43(9H,s),1.46(9H,s),1.75−
1.85(1H,m),3.20−3.35(1H,
m),5.15−5.30(1H,br) 実施例22−アミノシクロプロパンカルボン酸第三ブチル・Ts
OH[X] 実施例1で得られた[IX]26mgをエーテル0.2
mlに溶解し、PTSA・H2O 19mgのエーテル
溶液0.8mlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応
溶液を減圧濃縮し、目的物を無色固体として33mg得
た。
【0025】FAB−MS[m/e,(C8H 15NO2+
H)+として]:158 参考例1(−)−(1S,2R)−シクロプロパン−1,2−ジ
カルボン酸水素メチル[VI]の製造 cis−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸ジメチ
ル[V]6.34gを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)520mlに溶解し、PLE5700ユニットを加
えた。液温を20℃に保ち、液性がpH7.0に保たれ
るよう、1M水酸化ナトリウム水溶液を加えながら8時
間撹拌した。反応溶液をエーテル100mlで洗浄し、
2M塩酸を加えてpH2.0とし酢酸エチルで抽出した
(5×200ml)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮し目的物[VI]を無色油状物として
4.61g得た。
H)+として]:158 参考例1(−)−(1S,2R)−シクロプロパン−1,2−ジ
カルボン酸水素メチル[VI]の製造 cis−シクロプロパン−1,2−ジカルボン酸ジメチ
ル[V]6.34gを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)520mlに溶解し、PLE5700ユニットを加
えた。液温を20℃に保ち、液性がpH7.0に保たれ
るよう、1M水酸化ナトリウム水溶液を加えながら8時
間撹拌した。反応溶液をエーテル100mlで洗浄し、
2M塩酸を加えてpH2.0とし酢酸エチルで抽出した
(5×200ml)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮し目的物[VI]を無色油状物として
4.61g得た。
【0026】IR(純液体,cm-1):3025,29
62,1737,1446,1392,1212,11
79 FAB−MS[m/e,(C6H 8O4+H)+として]:
145 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.40(1H,dt,J=5.1Hz,8.5
Hz),1.70(1H,dt,J=5.1Hz,7.
0Hz),2.04−2.19(2H,m),3.74
(3H,s) 旋光度:[α]D=−14.0(25℃,c 1.00
5,CHCl3) 参考例2化合物[XII]の製造 実施例2で得られた化合物[X]16.5mg、化合物
[XI]22.1mg及びHOBt 7.7mgをDM
F 0.50mlに溶解し、氷冷下EDCI・HCl
11.5mgを加え5分間撹拌した。さらにNMM
5.5μlを加え氷冷下にて2時間撹拌した。減圧下に
て溶媒を除去した後、残渣をジクロロメタン10mlに
溶解し、10%クエン酸水溶液1ml、次いで飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液1mlで洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を薄層クロ
マトグラフィー[メルク社製シリカゲル60/酢酸エチ
ル]で精製し、目的物[XIIa]を無色固体として
2.5mg、[XIIb]を無色固体として2.7mg
得た。化合物[XIIa] FAB−MS[m/e,(C32H 47N5O5+H)+とし
て]:582 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):0.82(6H,d,J=5.8Hz),0.9
7(1H,dt,J=9.5Hz,5.2Hz),1.
22−1.33(1H,m),1.40−1.76(1
2H,m),1.42(9H,s),3.13−3.3
0(4H,m),3.30−3.50(2H,m),
3.52−3.64(2H,m),4.55(1H,
d,J=6.0Hz),4.86(1H,dt,J=
9.4Hz,5.1Hz),5.91(1H,d,J=
9.4Hz),7.07(1H,d,J=2.4H
z),7.10(1H,dt,J=1.2Hz,7.8
Hz),7.19(1H,dt,J=1.2Hz,7.
8Hz),7.36(1H,dd,J=1.2Hz,
7.8Hz),7.54−7.60(1H,m),7.
57(1H,dt,J=1.2Hz,7.8Hz),
8.12(1H,brs)化合物[XIIb] FAB−MS[m/e,(C32H 47N5O5+H)+とし
て]:582 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):0.82(6H,d,J=6.2Hz),1.0
9(1H,dt,J=9.0Hz,5.1Hz),1.
18−1.76(13H,m),1.45(9H,
s),3.08−3.48(6H,m),3.54−
3.67(2H,m),4.54(1H,d,J=5.
5Hz),4.84(1H,dt,J=9.6Hz,
5.3Hz),5.93(1H,d,J=9.6H
z),7.07(1H,d,J=2.5Hz),7.1
2(1H,dt,J=1.2Hz,7.7Hz),7.
19(1H,dt,J=1.2Hz,7.7Hz),
7.37(1H,dd,J=1.2Hz,7.7H
z),7.55−7.60(1H,m),7.58(1
H,dd,J=1.2Hz,7.7Hz),8.15
(1H,brs) 参考例3化合物[XIII]の製造 参考例2で得られた化合物[XIIa]25mgをギ酸
0.3mlに溶解し、室温にて3時間撹拌した。反応溶
液を減圧濃縮し、残渣をセップ−パックC18[ウォー
ターズ社製、メタノールにて溶離]で精製し、目的物
[XIIIa]を無色粉末として2.2mg得た。化合物[XIIIa] 1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δp
pm):0.67(3H,d,J=5.9Hz),0.
74(3H,d,J=5.9Hz),1.10−1.7
0(14H,m),2.84(1H,dd,J=10.
6Hz,14.4Hz),3.00−3.50(6H,
m),3.80−3.90(1H,m),4.30−
4.40(1H,m),6.30(1H,d,J=5.
8Hz),6.94(1H,t,J=7.5Hz),
7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1
H,d,J=1.6Hz),7.29(1H,d,J=
7.5Hz),7.52(1H,d,J=7.5H
z),8.13(1H,d,J=5.1Hz),8.2
2(1H,d,J=8.0Hz),10.79(1H,
s) 上記と同様の方法により、[XIIb]を用いて[XI
IIb]を得た。化合物[XIIIb] 1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δp
pm):0.67(3H,d,J=5.9Hz),0.
74(3H,d,J=5.9Hz),1.10−1.7
0(14H,m),2.84(1H,dd,J=10.
6Hz,14.4Hz),3.00−3.50(6H,
m),3.80−3.90(1H,m),4.30−
4.40(1H,m),6.16(1H,d,J=6.
1Hz),6.94(1H,t,J=7.5Hz),
7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1
H,s),7.29(1H,d,J=7.5Hz),
7.52(1H,d,J=7.5Hz),8.15−
8.25(2H,m),10.79(1H,s)
62,1737,1446,1392,1212,11
79 FAB−MS[m/e,(C6H 8O4+H)+として]:
145 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):1.40(1H,dt,J=5.1Hz,8.5
Hz),1.70(1H,dt,J=5.1Hz,7.
0Hz),2.04−2.19(2H,m),3.74
(3H,s) 旋光度:[α]D=−14.0(25℃,c 1.00
5,CHCl3) 参考例2化合物[XII]の製造 実施例2で得られた化合物[X]16.5mg、化合物
[XI]22.1mg及びHOBt 7.7mgをDM
F 0.50mlに溶解し、氷冷下EDCI・HCl
11.5mgを加え5分間撹拌した。さらにNMM
5.5μlを加え氷冷下にて2時間撹拌した。減圧下に
て溶媒を除去した後、残渣をジクロロメタン10mlに
溶解し、10%クエン酸水溶液1ml、次いで飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液1mlで洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を薄層クロ
マトグラフィー[メルク社製シリカゲル60/酢酸エチ
ル]で精製し、目的物[XIIa]を無色固体として
2.5mg、[XIIb]を無色固体として2.7mg
得た。化合物[XIIa] FAB−MS[m/e,(C32H 47N5O5+H)+とし
て]:582 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):0.82(6H,d,J=5.8Hz),0.9
7(1H,dt,J=9.5Hz,5.2Hz),1.
22−1.33(1H,m),1.40−1.76(1
2H,m),1.42(9H,s),3.13−3.3
0(4H,m),3.30−3.50(2H,m),
3.52−3.64(2H,m),4.55(1H,
d,J=6.0Hz),4.86(1H,dt,J=
9.4Hz,5.1Hz),5.91(1H,d,J=
9.4Hz),7.07(1H,d,J=2.4H
z),7.10(1H,dt,J=1.2Hz,7.8
Hz),7.19(1H,dt,J=1.2Hz,7.
8Hz),7.36(1H,dd,J=1.2Hz,
7.8Hz),7.54−7.60(1H,m),7.
57(1H,dt,J=1.2Hz,7.8Hz),
8.12(1H,brs)化合物[XIIb] FAB−MS[m/e,(C32H 47N5O5+H)+とし
て]:582 1 H−NMR(300MHz,CDCl3,δpp
m):0.82(6H,d,J=6.2Hz),1.0
9(1H,dt,J=9.0Hz,5.1Hz),1.
18−1.76(13H,m),1.45(9H,
s),3.08−3.48(6H,m),3.54−
3.67(2H,m),4.54(1H,d,J=5.
5Hz),4.84(1H,dt,J=9.6Hz,
5.3Hz),5.93(1H,d,J=9.6H
z),7.07(1H,d,J=2.5Hz),7.1
2(1H,dt,J=1.2Hz,7.7Hz),7.
19(1H,dt,J=1.2Hz,7.7Hz),
7.37(1H,dd,J=1.2Hz,7.7H
z),7.55−7.60(1H,m),7.58(1
H,dd,J=1.2Hz,7.7Hz),8.15
(1H,brs) 参考例3化合物[XIII]の製造 参考例2で得られた化合物[XIIa]25mgをギ酸
0.3mlに溶解し、室温にて3時間撹拌した。反応溶
液を減圧濃縮し、残渣をセップ−パックC18[ウォー
ターズ社製、メタノールにて溶離]で精製し、目的物
[XIIIa]を無色粉末として2.2mg得た。化合物[XIIIa] 1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δp
pm):0.67(3H,d,J=5.9Hz),0.
74(3H,d,J=5.9Hz),1.10−1.7
0(14H,m),2.84(1H,dd,J=10.
6Hz,14.4Hz),3.00−3.50(6H,
m),3.80−3.90(1H,m),4.30−
4.40(1H,m),6.30(1H,d,J=5.
8Hz),6.94(1H,t,J=7.5Hz),
7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1
H,d,J=1.6Hz),7.29(1H,d,J=
7.5Hz),7.52(1H,d,J=7.5H
z),8.13(1H,d,J=5.1Hz),8.2
2(1H,d,J=8.0Hz),10.79(1H,
s) 上記と同様の方法により、[XIIb]を用いて[XI
IIb]を得た。化合物[XIIIb] 1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δp
pm):0.67(3H,d,J=5.9Hz),0.
74(3H,d,J=5.9Hz),1.10−1.7
0(14H,m),2.84(1H,dd,J=10.
6Hz,14.4Hz),3.00−3.50(6H,
m),3.80−3.90(1H,m),4.30−
4.40(1H,m),6.16(1H,d,J=6.
1Hz),6.94(1H,t,J=7.5Hz),
7.03(1H,t,J=7.5Hz),7.05(1
H,s),7.29(1H,d,J=7.5Hz),
7.52(1H,d,J=7.5Hz),8.15−
8.25(2H,m),10.79(1H,s)
【0027】
【発明の効果】本発明は、内在性の強力な生理活性ペプ
チドであるエンドセリンに対する拮抗物質の合成中間体
の有利な製造法であり、産業上有効に利用できるもので
ある。
チドであるエンドセリンに対する拮抗物質の合成中間体
の有利な製造法であり、産業上有効に利用できるもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 光夫 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬有 製薬株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Rはカルボキシル保護基を示し、シクロプロパ
ン環1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される
化合物を、一般式[II] 【化2】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X1はNH2又はN
3を示し、シクロプロパン環の1位及び2位の立体化学
はシスを示す]で表される化合物に変換し、この化合物
をイソシアナート誘導体に転位させ、更に、該イソシア
ナート誘導体を加水分解又はアルコール類との付加反応
に付し、一般式[III] 【化3】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X2は水素原子又
はアルコキシカルボニル基を示し、シクロプロパン環の
1位及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合
物又はその塩を得、更に必要に応じて、アミノ保護基及
び/又はカルボキシル保護基の除去、及び/又はアミノ
基の保護を行うことを特徴とする一般式[IV] 【化4】 [式中、Rは前記と同じ意味を有し、X3及びX4はそれ
ぞれ独立して水素原子又はアミノ保護基を示すか、一緒
になってアミノ保護基を示し、シクロプロパン環の1位
及び2位の立体化学はシスを示す]で表される化合物又
はその塩の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350316A JPH05155827A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | cis−2−アミノシクロプロパンカルボン酸誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350316A JPH05155827A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | cis−2−アミノシクロプロパンカルボン酸誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155827A true JPH05155827A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18409664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3350316A Pending JPH05155827A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | cis−2−アミノシクロプロパンカルボン酸誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05155827A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6323180B1 (en) * | 1998-08-10 | 2001-11-27 | Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd | Hepatitis C inhibitor tri-peptides |
US7511157B2 (en) | 2004-07-20 | 2009-03-31 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor dipeptide analogs |
US7585845B2 (en) | 2003-05-21 | 2009-09-08 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor compounds |
US7696242B2 (en) | 2004-07-20 | 2010-04-13 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor peptide analogs |
CN103864635A (zh) * | 2014-03-27 | 2014-06-18 | 张家港威胜生物医药有限公司 | 一种1-氨基环丙烷-1-羧酸的简单合成工艺 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP3350316A patent/JPH05155827A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6323180B1 (en) * | 1998-08-10 | 2001-11-27 | Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd | Hepatitis C inhibitor tri-peptides |
US6534523B1 (en) | 1998-08-10 | 2003-03-18 | Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. | Hepatitis C inhibitor tri-peptides |
USRE40525E1 (en) | 1998-08-10 | 2008-09-30 | Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. | Hepatitis C inhibitor tri-peptides |
USRE42164E1 (en) | 1998-08-10 | 2011-02-22 | Boehringer Ingelheim Canada Ltd. | Hepatitis C inhibitor tri-peptides |
US7585845B2 (en) | 2003-05-21 | 2009-09-08 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor compounds |
US7939667B2 (en) | 2003-05-21 | 2011-05-10 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor compounds |
US8067438B2 (en) | 2003-05-21 | 2011-11-29 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor compounds |
US7511157B2 (en) | 2004-07-20 | 2009-03-31 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor dipeptide analogs |
US7696242B2 (en) | 2004-07-20 | 2010-04-13 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor peptide analogs |
US7767818B2 (en) | 2004-07-20 | 2010-08-03 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Hepatitis C inhibitor dipeptide analogs |
CN103864635A (zh) * | 2014-03-27 | 2014-06-18 | 张家港威胜生物医药有限公司 | 一种1-氨基环丙烷-1-羧酸的简单合成工艺 |
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