JPH0515571Y2 - - Google Patents

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JPH0515571Y2
JPH0515571Y2 JP1987020974U JP2097487U JPH0515571Y2 JP H0515571 Y2 JPH0515571 Y2 JP H0515571Y2 JP 1987020974 U JP1987020974 U JP 1987020974U JP 2097487 U JP2097487 U JP 2097487U JP H0515571 Y2 JPH0515571 Y2 JP H0515571Y2
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valve
flange
stopper
flange portion
opening
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、電磁式燃料噴射弁に関するもので
ある。
(従来の技術) 一般に、電磁式燃料噴射弁では、車両に搭載さ
れたマイクロコンピユータからの駆動信号によ
り、燃料の流量を制限するバルブが開弁、閉弁を
繰り返して燃料の噴射量を制御している。
ところで、このバルブの開弁、閉弁のための動
きは、前記駆動信号に対して第10図に示すよう
にある一定の遅れ時間が生じている。
そして、この遅れ時間、特に閉弁遅れ時間Tc
が短かければ短かいほど、制御できる燃料噴射量
の領域を広くすることができ、電磁式燃料噴射弁
の応答性をよくすることができる。
上記した、閉弁時間Tcが生ずる要因としては
流体反力が関係している。この流体反力は、面粗
度がよく滑らかな面で形成されたバルブのフラン
ジ部とストツパーとが密着した状態から離れよう
とするとき、その極めて狭い〓間に存在する流体
の粘性力、慣性力によつて生ずる力で、この力に
よつてフランジ部がストツパーから離れるのが遅
れ、閉弁遅れ時間Tcを大きくしている。
またその他に、横方向に広がつたフランジ部が
前後動する際に生ずる流体抵抗もあり、これも閉
弁遅れ時間Tcを大きくする要因になつていた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した問題点を解決するために、実開昭60−
139076号公報や、特開昭60−188872号公報等の手
段が提案されている。
ところが、実開昭60−139076号公報では、フラ
ンジ部とストツパーとの当接面に粗面を形成して
流体反力を減少させようという手段が開示されて
いるが、フランジ部とストツパーは高速で衝突を
繰返しているため摩耗しやすく、単に粗面を設け
ただけでは摩耗によつて当接面が平滑化されてし
まうという問題点があつた。
また、不純物の多い燃料が供給された場合、不
純物の堆積によつて粗面が平滑化されてしまう、
という問題点もあり、手段として不充分であつ
た。
一方、特開昭60−188872号公報ではストツパー
側に開口部を設ける技術が開示されているが、こ
の場合、流体反力は減少できるものの、フランジ
部が前後動する際に生ずる流体抵抗は何ら改善で
きない。
また、閉弁遅れ時間Tcを減少させるために、
ボデイ、コア、アーマチユア等の部材の磁気特性
を改善するという手段もあるが、この場合、高価
な磁性材料を用いなけらばならず、コストアツプ
につながる。
さらに、バルブを弁座側へ押しつけているスプ
リングの力を強くすることによつて閉弁遅れ時間
Tcを減少させる手段もあるが、この場合、コイ
ルに加える電流も増やさなければならないので、
電磁式燃料噴射弁の作動を補償する最低作動電圧
が上がつてしまい、冷間時等のバツテリー電圧低
下時に作動を補償できなくなるという問題点があ
つた。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案では上記した問題点に鑑みて、
ストツパーと当接するバルブのフランジ部に対し
て、バルブの軸方向に開口する開口部を設けるこ
ととしたのである。
(作用) 上記したような開口部を設けることによつて、
ストツパーとフランジ部との接触面積が減少し、
流体反力を減少させることができるとともに、フ
ランジ部の面積も減少するので、同フランジ部が
前後動する際の流体抵抗も小さくできる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面により具体的に
説明する。
まず、ボデー1は略筒状に形成されており、こ
れには後述するコイルへ電流を供給するためのタ
ーミナル2が設けられている。
シート3は略円柱状に形成されており、前記ボ
デー1の左端部にかしめによつて固定されてい
る。シート3の内部には円筒状のシリンダ4が形
成されており、更にこれの左端部にはテーパー状
の弁座5と所定の径に形成されたノズル6とが形
成されている。
次に、前記ボデー1の中央付近にはフランジ部
7が形成されており、このフランジ部7と前記シ
ート3との間にはストツパ8が介在されている。
このストツパ8は中央に貫通孔9を有するリング
状に形成されており、更にその一部には後述する
バルブ10を前記貫通孔9へ通すための切り欠き
部11が形成されている。なお、前記貫通孔9は
バルブ10のフランジ部12の径よりも小さくな
つている。
バルブ10は略円柱状に形成されており、前記
シート3のシリンダ4の内部に摺動可能に配置さ
れている。このバルブ10の側周面上にはこの摺
動をガイドするためのスライド部13が形成され
ており、また左端部には球状の弁子部14が設け
られ、更に内部には中空に形成された燃料通路1
5が設けられている。なお、バルブ10の右端部
には円筒状に形成されたアーマチユア16が固着
されている。
次に、前記バルブ10の右方にはコア17が設
けられている。このコア17は略円筒状に形成さ
れており、これの中央部にはフランジ部18が形
成されている。なお、このフランジ部18はボデ
ー1の右端部にかしめによつて固定されている。
コア17の左端部は前記アーマチユア16と対
向しており、また、内部の中空部にはパイプ19
が内在されている。(このパイプ19はコーキン
グによつて固定されている)そして、このパイプ
19の左端部と前記バルブ10の右端部との間に
はスプリング20が介在されている。また、コア
17の右端部にはストレーナ21が取り付けられ
ており、このストレーナ21によつてごみ等が取
り除かれた燃料が、パイプ19及び燃料通路15
を通つてノズル6へ供給されるようになつてい
る。
次に、前記コア17の外周にはコイル22が設
けられている。このコイル22はボビン23に対
して円周方向に巻かれており、これに所定の電流
を通じることによつてコア17に磁力を生ぜしめ
るようになつている。なお、このコイル22はタ
ーミナル2と接続されている。
前記バルブ10にはフランジ部12が形成され
ている。このフランジ部12はバルブ10が図示
左右方向へ進退するときの後退端(右方向への移
動端)を定めるためのもので、フランジ部12が
ストツパー8と当接することによつてバルブ10
の後退動を制限するようになつている。
本実施例では、このフランジ部12はストツパ
ー8と当接してから離れるときの流体反力及び流
体抵抗を小さくするために次のような構成になつ
ている。
即ち、フランジ部12には第2図〜第9図に示
すような開口部24が設けられている。まず、第
2,3図に示す実施例では、フランジ部12に対
して円形の穴による開口部24が設けられてい
る。この開口部24は第4,5図に示すようにU
字型の切欠きによつてもよく、第6,7図に示す
ようにV字型の切欠きによるものであつてもよ
く、更にまた第8,9図に示すように四角形状の
切欠きによるものであつてもよい。
そして、本実施例では前記開口部24はフラン
ジ部12がストツパ8と当接した際に、開口部2
4の面積のほうがフランジ部12とストツパ8と
の接触部分の面積よりも大きくなるように構成さ
れている。なお、開口部24の数は本実施例では
4個にしてあるが、この数は適宜増減してもさし
つかえない。
次に、作用及び効果について説明する。図示し
ない制御用のマイコン等から駆動信号がターミナ
ル2へ印加されると、コイル22に電磁吸引力が
生じてバルブ10がコア17側に吸引される。こ
のとき、バルブ10の移動量はフランジ部12が
ストツパ8に当接することによつて制限される。
燃料は図示しない燃料ポンプによつて圧送され
てストレーナ21からパイプ19を通り燃料通路
15を経て弁座5に導かれ、ノズル6から噴射さ
れる。
一方、前記駆動信号が切れるとコイル22によ
つて生じていた電磁吸引力が消失するので、バル
ブ10はスプリング20の力によつて弁座5へ押
し戻されて燃料の噴射が終了する。
ところで、上述したようなバルブ10の動きに
は、駆動信号に対して第10図に示すような開弁
遅れ時間Toと閉弁遅れ時間Tcが生ずる。また、
フランジ部12がストツパ8に衝突したとき、及
び弁子部14が弁座5に衝突したとき、バルブ1
0はバウンシングを起す。
このため、第11図に示すように駆動信号に対
する噴射量の関係は、駆動信号の短い部分及び駆
動信号の幅が大きくなつた部分では、制御のため
の直線性が失なわれてしまう。しかし、実際のエ
ンジンの制御に用いられるのは直線性が保たれて
いる部分であるので、この範囲が広ければ広いほ
どエンジンのアイドリング状態から最高出力ポイ
ントまでの幅広い制御が可能になる。
ところで、本実施例によればフランジ部12に
対して開口部24を設けたことによつて、フラン
ジ部12とストツパ8の当接面積が小さくなつて
いるので、流体反力が小さくなりフランジ部12
の離脱がすみやかに行なわれ、閉弁遅れ時間Tc
が短くなる(流体反力は接触面積の2乗に比例し
て大きくなる。)。この本実施例による特性を第1
1図に一点鎖線で示す。この図からわかるよう
に、本実施例では閉弁遅れ時間Tcが短くなり、
直線性を保つた部分の範囲が広がつて駆動信号に
対する応答性が向上している。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によればバルブの
フランジ部に対してバルブの軸方向に開口する開
口部を設けたことによつて次のような効果があ
る。
まず、フランジ部とストツパとの当接面積が
小さくなるので、流体反力が小さくなる。
開口部を設けることでバルブ自体が軽量化さ
れるので、バルブ衝突時のバウンシングが小さ
くなる。
開口部はバルブの作動方向に設けられるの
で、フランジ部の流体抵抗が小さくなり作動速
度が向上する。
以上のより、バルブの閉弁遅れ時間を短
くすることができる。また、で述べたように流
体反力が小さくなるので、閉弁遅れ時間のバラツ
キも小さくなる。したがつて、噴射量の再現性が
向上する。更にまた、フランジとストツパとの当
接面積が小さくなるので、衝突時の衝撃音が小さ
くなる。したがつて、作動音が小さくなる。
開口部を設けることによつて、燃料の流路面
積が拡大されるので、燃料の滞留が少なくなつ
て、粗悪燃料や水分等による腐蝕を減少でき
る。
フランジとストツパとの当接面積が小さくな
るので、これらの間に異物をかみ込む場合が少
くなり、燃料中に存在する異物によつて作動不
良が生ずるのを回避できる。
以上より電磁式燃料噴射弁の耐久性をより
一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例による電磁式燃料噴射弁を示
す側断面図、第2図はバルブのフランジ部に円形
の開口部を設けた実施例を示す側断面図、第3図
は第2図のA−A線断面図、第4図はバルブのフ
ランジ部にU字型の開口部を設けた実施例を示す
側断面図、第5図は第4図のB−B線断面図、第
6図はバルブのフランジ部にV字型の開口部を設
けた実施例を示す側断面図、第7図は第6図のC
−C線断面図、第8図はバルブのフランジ部に四
角形状の開口部を設けた実施例を示す側断面図、
第9図は第8図のD−D線断面図、第10図は駆
動信号に対するバルブの動きを示す説明図、第1
1図は従来例と本実施例とによる駆動信号の幅に
対する燃料の噴射量の直線性の範囲の比較を示す
説明図である。 1……ボデー、8……ストツパ、10……バル
ブ、12……フランジ部、24……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁吸引力を利用して前後動がなされるバルブ
    と、このバルブの側周面上に形成されたフランジ
    部と、前記フランジ部と対向して設けられかつ前
    記フランジ部と当接することによつてバルブのス
    トロークエンドを規制するストツパとを備えた電
    磁式燃料噴射弁において、前記フランジ部には前
    記ストツパと当接する部位に、バルブの軸方向に
    開口する開口部が設けられていることを特徴とす
    る電磁式燃料噴射弁。
JP1987020974U 1987-02-16 1987-02-16 Expired - Lifetime JPH0515571Y2 (ja)

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JP1987020974U JPH0515571Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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JP1987020974U JPH0515571Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16

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JPS63174571U JPS63174571U (ja) 1988-11-11
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107061A (en) * 1979-02-10 1980-08-16 Bosch Gmbh Robert Electro magnetically operated fuel injection valve for internal combustion engine

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60139076U (ja) * 1984-02-24 1985-09-13 株式会社ボッシュオートモーティブ システム 電磁式燃料噴射弁
JPS60188872U (ja) * 1984-05-25 1985-12-14 株式会社デンソー 電磁式燃料噴射弁

Patent Citations (1)

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JPS55107061A (en) * 1979-02-10 1980-08-16 Bosch Gmbh Robert Electro magnetically operated fuel injection valve for internal combustion engine

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JPS63174571U (ja) 1988-11-11

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