JPH05155535A - 配線用スパイラルチューブの巻き付け方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパイラルチューブの巻き付け作業を容易に
行う。 【構成】 配管，配線類をガイドリングの内に挿入し、
ガイド杆をスパイラルチューブの開口部に挿入し、ガイ
ド杆とガイドリング内にスパイラルチューブを挟持して
ガイドリングの内径に沿ってガイド杆を公転させて巻き
付けを行う。 【効果】 スパイラルチューブの巻き付けが容易に、か
つ確実に出来、巻き付けの出来栄えがよく、商品価値が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、配管，配線類を保護，
束縛するためのスパイラルチューブの巻き付け方法との
その装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、配管や配線類にスパイラルチュー
ブを巻き付ける場合、該配管，配線類の外側に該スパイ
ラルチューブの巻き初めを当てがい、スパイラルチュー
ブの巻き込みを解いて配管，配線類の外周に沿って、手
でスパイラルチューブの巻き込みを解きながら巻き付け
る方法が一般に採用されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術の巻き付け作業は、両手を同時に使う煩雑な作
業で、熟練を要し、その熟練度により作業時間や出来栄
えにも差がでると共に、外観商品価値を損なう問題点が
あった。

【０００４】前記問題点を解決するには、スパイラルチ
ューブの特性である可撓性を利用し、比較的熟練度を必
要とせず、出来栄えを均一にすることの出来る方法およ
び装置を創案することである。

【０００５】本発明は、以上の事情に鑑み創案されたも
ので、前記スパイラルチューブの巻き付けが容易に、か
つ熟練を要することなく誰にでも出来、その出来栄えも
均一で商品価値を損なわない配管，配線用スパイラルチ
ューブの巻き付け方法と装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、配管，配線類の保護用，束縛用のスパ
イラルチューブの巻き付け方法において、リング状のガ
イドリング内に前記配管又は配線をおさめ、前記スパイ
ラルチューブの一端側を前記配管又は配線に係止すると
共に、前記スパイラルチューブの係止側の開口部内に自
転可能なガイド杆の一端部を挿入し、前記ガイド杆と前
記ガイドリング間に前記スパイラルチューブを挟持した
状態で前記ガイド杆を前記ガイドリングの内周に沿って
公転させながら前記スパイラルチューブを前記配管又は
配線に順次スパイラル状に巻回するスパイラルチューブ
の巻き付け方法を特徴とすると共に、配管又は配線を囲
繞して配置され、前記配管又は配線の通過可能な挿入口
を開閉可能に形成するリング状のガイドリングと、スパ
イラルチューブの開口部に挿入可能の先端部を形成する
回転部および該回転部を回転自在に支持する把手部とか
らなるガイド杆から構成され、前記ガイド杆とガイドリ
ング間に前記スパイラルチューブを挟持しながら前記ガ
イド杆を前記ガイドリングの内周に沿って公転して前記
スパイラルチューブを配管又は配線に巻回すべく形成し
てなる配管，配線用スパイラルチューブの巻き付け装置
を構成するものである。

【０００７】

【作用】ガイドリング内に配管又は配線を入れるスパイ
ラルチューブの一端側を配管又は配線に係止し、スパイ
ラルチューブの係止側の開口部にガイド杆を挿入する。
ガイド杆とガイドリング間にスパイラルチューブを挟持
し、ガイド杆をガイドリングの内周に沿って公転させな
がらスパイラルチューブの巻回をほどき、配管又は配線
の外周に巻きつける。以上の動作により、配管又は配線
の外周にスパイラルチューブを綺麗に、かつ確実に巻回
することが出来る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図１に示すように、スパイラルチューブの巻き付
け装置はリング状のガイドリング１と、スパイラルチュ
ーブ３の端部の開口部内にその先端部を挿入するガイド
杆２から構成される。配管又は配線４（以下、配管類４
という）にスパイラルチューブ３を巻回する場合には、
ガイドリング１内にスパイラルチューブ３と配管類４は
配置される。

【０００９】図２に示すように、ガイドリング１はリン
グ状部材からなり、その一部には摺り割り部５が形成さ
れる。摺り割り部５を開くことにより挿入口６が形成さ
れる。なお、本実施例ではガイドリング１は弾性状のリ
ング状部材からなり、２点鎖線で示すように挿入口６を
手で開くことが出来ると共に、手を離すことにより挿入
口６が閉止され、図２の実施例のように摺り割り部５の
みの状態になるものから形成される。

【００１０】図３に示すように、ガイド杆２は、テーパ
状の先端部７を有すると共に、先端部７に連結する軸部
８を有する回転部９と、回転部９を軸受１０等を介して
回転自在に支持する把手部１１等から構成される。な
お、テーパ状の先端部７はスパイラルチューブ３の開口
部に挿入可能に形成される。

【００１１】次に、本実施例の作用を説明する。図４に
示すように、まず、リング状のガイドリング１の摺り割
り部５を開き挿入口６を形成する。挿入口６から配管類
４をガイドリング１の内部に入れる。挿入口６は、ガイ
ドリング１が弾性部材から形成されるため、挿入口６を
開いた手を離すことにより図５に示すように元のリング
状の形態に復元する。次に図６に示すように、ガイド杆
２のテーパ状の先端部７をスパイラルチューブ３の開口
部１２内に挿入する。次に、ガイドリング１内におさま
っている配管類４にガイド杆２の挿入されている側のス
パイラルチューブ３の一端を係止させる。把手部１１と
ガイドリング１を両手で把持しながらガイド杆２の挿入
されている部分のスパイラルチューブ３をガイド杆２を
ガイドリング１の内周間で挟持する。その状態で図６の
Ａ矢視のようにガイド杆２とガイドリング１の内周に沿
って公転させる。公転と同時に、ガイド杆２の先端部７
は自転する。スパイラルチューブ３は配管類４とその挟
持点との間で張架され、ガイド杆２の公転と自転により
巻きほどかれるため、配管類４の外周に順次スパイラル
状に巻回される。以上により、配管類４に容易に、かつ
確実にスパイラルチューブ３を巻き付けることが出来
る。

【００１２】以上の実施例において、ガイドリング１を
弾性部材で形成して挿入口６を開閉するようにしたがそ
れに限定するものでない。また、ガイド杆２の自転構造
も本実施例に限るものではない。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が上げ
られる。 （１）配管類にスパイラルチューブを、熟練を必要とす
ることなく、容易に、かつ確実に巻き付けることが出来
る。 （２）スパイラルチューブを出来栄えよく巻き付けるこ
とが出来るため、外観品質が向上し、商品価値が上る。 （３）巻き付け作業が迅速に行われ、生産性の向上が図
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体構造を示す斜視図であ
る。

【図２】同実施例のガイドリングの平面図である。

【図３】同実施例のガイド杆の軸断面図である。

【図４】同実施例のガイドリングに配管類を入れる作用
を示す斜視図である。

【図５】同実施例のガイドリング間に挿入された配管類
を示す斜視図である。

【図６】同実施例の作用を説明するための断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ガイドリング ２ ガイド杆 ３ スパイラルチューブ ４ 配管，配線類（配管類） ５ 摺り割り部 ６ 挿入口 ７ 先端部 ８ 軸部 ９ 回転部 １０ 把手部 １１ 軸受 １２ 開口部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配管，配線類の保護用，束縛用のスパイ
   ラルチューブの巻き付け方法において、リング状のガイ
   ドリング内に前記配管又は配線をおさめ、前記スパイラ
   ルチューブの一端側を前記配管又は配線に係止すると共
   に、前記スパイラルチューブの係止側の開口部内に自転
   可能なガイド杆の一端部を挿入し、前記ガイド杆と前記
   ガイドリング間に前記スパイラルチューブを挟持した状
   態で前記ガイド杆を前記ガイドリングの内周に沿って公
   転させながら前記スパイラルチューブを前記配管又は配
   線に順次スパイラル状に巻回することを特徴とする配
   管，配線用スパイラルチューブの巻き付け方法。
2. 【請求項２】 配管又は配線を囲繞して配置され、前記
   配管又は配線の通過可能な挿入口を開閉可能に形成する
   リング状のガイドリングと、スパイラルチューブの開口
   部に挿入可能の先端部を形成する回転部および該回転部
   を回転自在に支持する把手部とからなるガイド杆から構
   成され、前記ガイド杆とガイドリング間に前記スパイラ
   ルチューブを挟持しながら前記ガイド杆を前記ガイドリ
   ングの内周に沿って公転して前記スパイラルチューブを
   配管又は配線に巻回すべく形成されることを特徴とする
   配管，配線用スパイラルチューブの巻き付け装置。