JPH0515483U - プリント基板のスライド保持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板のグランドを外部のケースグラ
ンドと容易に接続でき、専用のガイドレールを不要とし
たプリント基板のスライド保持構造を提供するものであ
る。 【構成】 プリント基板の側端にプリント基板の厚みの
間隙を有したスライドガイド金具を取付け、この間隙の
間にシャーシの端をスライドさせるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はプリント基板のスライド保持構造に係り、特に、プリント基板のグ ランドを容易にケースグランドと接続させられ、且つ、簡単な構造でプリント基 板の保持着脱を可能にするのに好適なプリント基板のスライド保持構造に関する 。

【０００２】

【従来技術】

従来のプリント基板のスライド保持構造としては、図３に示すような構造のも のが提供されていた。

【０００３】 図において、２はプリント基板、７はガイドレール、８はシャーシである。

【０００４】 プリント基板２のシャーシ８への保持構造としては、シャーシ８内面両側に固 定されたガイドレール７の溝に保持すべきプリント基板２をスライドさせて挿入 し保持するようになっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のプリント基板のスライド保持構造においては、図３に示すよう にプリント基板２がシャーシ８に固定された樹脂材のガイドレール７に挿入され て保持されるようになっていたので、プリント基板２のグランドパターンとシャ ーシ８とを接続しにくい欠点があり、専用のガイドレール７を必要とするので、 ガイドレール７の厚み分シャーシ８の幅を広がり、ガイドレール７を固定させる 構造も必要となってコスト高となる欠点もあった。

【０００６】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、専用ガイドレールを不要とし、プリント基板のグランド をシャーシグランドに容易に接続できるようにしたプリント基板のスライド保持 構造を提供するところにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案のプリント基板のスライド保持構造は、プリント基板の両側端をシャ ーシ或は、筐体に固定されたガイドレールに沿わしてプリント基板を保持するプ リント基板保持構造であって、プリント基板の両側端に設けたプリント基板を挟 んで固定されたスライドガイド金具と、プリント基板と同一の厚みを有したプリ ント基板保持金具とからなり、前記プリント基板に取り付けられたスライドガイ ド金具にプリント基板保持金具を通してプリント基板を保持するようにしたもの である。

【０００８】

【作用】

この考案によれば、プリント基板の両側端をシャーシ或は、筐体に固定された ガイドレールに沿わしてプリント基板を保持するプリント基板保持構造であって 、プリント基板の両側端に設けたプリント基板を挟んで固定されたスライドガイ ド金具と、プリント基板と同一の厚みを有したプリント基板保持金具とからなり 、前記プリント基板に取り付けられたスライドガイド金具にプリント基板保持金 具を通してプリント基板を保持するようにしたので、シャーシ或は、筐体側に専 用のガイドレールを取付ける必要がなくなり、プリント基板のグランドパターン とシャーシ或は、筐体グランドとの接続が容易になる。

【０００９】

【実施例】

この考案に係るプリント基板のスライド保持構造の実施例を図１及び図２に基 づき説明する。

【００１０】 図１はこの考案の実施例を示すプリント基板挿入開始時の斜視図、図２はプリ ント基板を挿入した状態を示す斜視図である。

【００１１】 図において、１はスライドガイド金具、２はプリント基板、３はプリント基板 保持金具、４はコネクタ(A)、５はコネクタ(B)、６は第２のプリント基板である。

【００１２】 プリント基板２側の保持構造としては、プリント基板２の両側に“Ｌ”字状の スライドガイド金具１がプリント基板２を挟んでプリント基板２の厚み分の間隙 を持ってプリント基板２の側端より外側に迫り出して固定されている。

【００１３】 一方、プリント基板保持金具３側は“コ”字状の形態をしていて、“コ”字状 の開放側の一辺が筐体等（図示省略）に固定されている。

【００１４】 上記のような形状のプリント基板保持金具３にプリント基板２を保持させるに は、プリント基板２の両側端に取付けられたスライドガイド１の隙間にプリント 基板保持金具３を挿入させプリント基板２をスライドさせることでプリント基板 ２はプリント基板保持金具３間に保持されることになる。

【００１５】 従って、プリント基板２のグランドパターンとスライドガイド１とを接触させ ておくことで、プリント基板２のグランドはスライドガイド１を介して筐体側に 固定されたプリント基板保持金具３と接続され容易にプリント基板２に筐体との グランドを取ることができるようになる。

【００１６】 また、図１及び図２に示す実施例ではプリント基板２のスライドガイド１が付 けられていない側端にコネクタ(A) ４が付けられていて、プリント基板２がプリ ント基板保持金具３に完全に収った時コネクタ(A) ４が第２のプリント基板６に 付けられたコネクタ(B) ５と嵌合するようになっていて、プリント基板２のスラ イド方向への移動を防止するようにしている。

【００１７】

【考案の効果】

この考案に係るプリント基板のスライド保持構造によれば、上述のように構成 したので、以下のような効果を奏する。

【００１８】 プリント基板側に金属のスライドガイドを取付けた構造にしたので、プリント 基板に対してケースグランドが取易い効果があり、専用のガイドレールをシャー シ側に設ける必要もなくなり、ガイドレール固定のための構造が不要となってコ ストを低減できる。

【００１９】 しかも、構造が簡単であって、容易に実施できる等の優れた特長を有している 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示すプリント基板挿入開始
時の斜視図である。

【図２】実施例を示し、プリント基板を挿入した状態を
示す斜視図である。

【図３】従来例のプリント基板スライド保持構造を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ スライドガイド金具 ２ プリント基板 ３ プリント基板保持金具 ４ コネクタ(A) ５ コネクタ(B) ６ 第２のプリント基板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板の両側端をシャーシ或は、
   筐体に固定されたガイドレールに沿わしてプリント基板
   を保持するプリント基板保持構造であって、プリント基
   板の両側端に設けたプリント基板を挟んで固定されたス
   ライドガイド金具と、プリント基板と同一の厚みを有し
   たプリント基板保持金具とからなり、前記プリント基板
   に取り付けられたスライドガイド金具にプリント基板保
   持金具を通してプリント基板を保持するようにしたこと
   を特徴とするプリント基板スライド保持構造。