JPH05154198A - 2成分用プレフィルドシリンジ - Google Patents

2成分用プレフィルドシリンジ

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JPH05154198A
JPH05154198A JP3349131A JP34913191A JPH05154198A JP H05154198 A JPH05154198 A JP H05154198A JP 3349131 A JP3349131 A JP 3349131A JP 34913191 A JP34913191 A JP 34913191A JP H05154198 A JPH05154198 A JP H05154198A
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rod
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    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方または両方の成分が液状である2つの成
分の薬剤の長期の保存を可能ならしめ、かつ用時に無菌
的に素早く調製できる、簡易で、信頼性が高く、製造が
容易な2成分用プレフィルドシリンジを提供する。 【構成】 注射筒1と、先端に第3の密封部材6を有す
るプランジャ7と、チップ2に装着された第1の密封部
材3と、注射筒1の基端部開口4に挿着された第2の密
封部材5からなり、第2の密封部材5には軸方向にロッ
ド挿通孔9が形成されている。そして第3の密封部材6
は、プランジャ7のロッド8の先端に設けられた密封部
材圧縮手段12によって圧縮され拡径されて、注射筒1
の内部を2室19、20に区画している。2室19、2
0の連通は密封部材圧縮手段12による圧縮が解除され
ることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2成分用プレフィルドシ
リンジに関し、より詳しくは、注射器の内部が2室に区
画されており、一方の室には薬液(溶解液を含む)が、
他方の室には薬液または粉末製剤や固形製剤などの乾燥
薬剤が予め収納されてなる注射器であって、そうするこ
とによって封入された薬液や乾燥薬剤が変質することな
く保存することができ、注射に際して2室に区画されて
封入された薬液と薬液(または乾燥薬剤)とを混合する
ことができるようにした2成分用プレフィルドシリンジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】注射可能な薬剤の中には、例えば固形製
剤や粉末製剤の様に、あるいはアミノ酸液とぶどう糖液
の様に、これらが使用可能な状態に置かれた時に変質し
て急速に薬効が失われるものがある。そこでこれらの薬
剤の長期の保存を可能成らしめ、かつ用時に無菌的に素
早く調製できるようにするものとして、従来、注射器の
内部が2室に区画されており、一方の室には薬液(溶解
液を含む)が、他方の室には薬液または粉末製剤や固形
製剤などの乾燥薬剤が予め収納されてなる注射器いわゆ
る2成分用プレフィルドシリンジが採用されている。
【0003】このような2成分用プレフィルドシリンジ
としては、注射筒と2室を隔てる摺動閉塞子(以下、隔
壁用ガスケットという)の間にバイパスができるように
したもの(実公昭49−14465号公報、実公昭54
−22315号公報、特公平2−32898号公報、特
開昭60−72561号公報、特開昭61−48377
号公報)や、隔壁用ガスケットそのものにバイパスがで
きるようにしたもの(特開昭59−155264号公
報)、バイパスプランジャの一方向への駆動が希釈圧力
を発生して、希釈剤がプランジャの周囲を通過できるよ
うにしたもの(特開昭58−212453号公報)など
がある。
【0004】実公昭49−14465号公報に示される
注射器は、注射筒の中央部内壁に縦溝状構造を設け、隔
壁用ガスケットの長さを縦溝の長さよりも短くしたもの
であり、実公昭54−22315号公報に示される注射
器は、注射筒の内壁に隔壁用ガスケットの長さよりも長
い細管を固着したものであり、特公平2−32898号
公報に示される注射器は、注射筒の前端に隣接する部分
の内壁を隔壁用ガスケットの長さより僅かに長い長さに
渡って局部的に変形したものである。また、特開昭60
−72561号公報に示される二重隔室形注射器は、注
射筒の内壁を外側または内側に隆起させてバイパスゾー
ンを形成したもので、バイパスゾーンの長さは隔壁用ガ
スケットの長さよりも長くなっている。また、特開昭6
1−48377号公報に示される2医薬成分注射器は、
前記特開昭60−72561号公報に示される二重隔室
形注射器と同様の構成のものであるが、バイパスゾーン
の長さは隔壁用ガスケットの長さよりも短くなってお
り、隔壁用ガスケットの遠端部側のリブに溝を設けてい
る。
【0005】一方、特開昭58−212453号公報に
示される医薬用多室容器は、バイパスプランジャと、こ
のバイパスプランジャ内にシート部を形成する手段と、
上記シート部内に係合する先端部を有するプランジャロ
ッドとを備えており、バイパスプランジャが管状容器内
で前方へ変移した時、先端部がプランジャのディスク状
基部を径方向に膨張させ、長い在庫有効期間の間、管状
容器を強固にシールできるようになっている。そしてこ
の膨張圧力は、プランジャロッドが混合工程において後
方へ移動する時、僅かに小さくなり、プランジャの動
き、およびプランジャ周囲の希釈剤の流動を容易にする
ようになっている。
【0006】しかしながら、このような多くの従来技術
が有りながら、一方または両方の成分が液状である2つ
の成分の薬品の長期の保存を可能ならしめ、かつ用時に
無菌的に素早く調製できる、簡易で、信頼性が高く、製
造が容易な注射器に対する需要が以前として存在するの
が実状である。。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、2つの成分の薬剤の長期の保
存を可能ならしめ、かつ用時に無菌的に素早く調製でき
る、簡易で、信頼性が高く、製造が容易な注射器を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、注射筒の先端のチップおよび後端の開
口部分がそれぞれ第1の密封部材および第2の密封部材
で閉鎖されるとともに、その先端に第3の密封部材を有
するプランジャが、前記第2の密封部材の軸方向に形成
されたロッド挿通孔に流体密に挿通されており、前記第
3の密封部材によって流体密に区画された2つの室にそ
れぞれ薬液および、薬液または乾燥薬剤が予め充填され
てなるシリンジにおいて、前記第2の密封部材および第
3の密封部材が注射筒の内壁を摺動可能であり、前記プ
ランジャのロッドが前記ロッド挿通孔の内壁を摺動可能
であるとともに、該ロッドの先端には密封部材圧縮手段
が設けられており、前記第3の密封部材が前記密封部材
圧縮手段によって圧縮されて拡径されており、該密封部
材圧縮手段による圧縮が解除された時に、第3の密封部
材が元の大きさに復元して注射筒の内壁から離隔し前記
2室が連通するように構成されてなる2成分用プレフィ
ルドシリンジを採用している。ここで、密封部材圧縮手
段は、ロッドの先端部の外壁に取り付けられた圧縮部材
と、螺合部と装着部を有しその径の細い螺合部でロッド
の先端に回動自在に螺合される密封部材装着部材からな
り、第3の密封部材の厚肉な下縁部分が前記圧縮部材と
密封部材装着部材の装着部の間に挟持されている構成が
好ましい。また、第2の密封部材と密封部材圧縮手段の
圧縮部材に、両者を相互に係合して第2の密封部材と第
3の密封部材を一体化する密封部材一体化手段を設けた
構成にしてもよい。
【0009】
【作用】本発明の構成によれば、流体密に区画された2
つの室の連通は図3に示す様に行われる。すなわち図4
に示すようにプランジャ7を時計方向に回転させると、
第3の密封部材6が密封部材装着部材13に装着されて
おり、この第3の密封部材6が注射筒1の内壁に係合さ
れて動かないので、プランジャ7は上方に移動し、圧縮
部材14と密封部材装着部材13の装着部16の間隔が
拡がり、第3の密封部材6の下縁部分17が元の大きさ
に復元して注射筒1の内壁から離れ、注射筒1と第3の
密封部材6の間に隙間18ができる。すると注射筒1の
第2の密封部材5と第3の密封部材6で囲まれた室19
に収容された薬液(溶解液を含む)10は第1の密封部
材3と第3の密封部材6で囲まれた室20に流れ込み、
室20に収容された乾燥薬剤11を溶解する(または薬
液と混合する)。また、2つの室19、20が連通され
た後、図4に示すようにプランジャ7を上方に引いて圧
縮部材14を第2の密封部材5の密封部材係合窩21に
装着すれば第2の密封部材5と第3の密封部材6は一体
化される。この状態でプランジャ7を反時計方向に回転
させると、今度はプランジャ7が下方に移動し、圧縮部
材14と密封部材装着部材13の装着部16の間隔が狭
まり、第3の密封部材6の下縁部分17が拡径して注射
筒1の内壁に密着し、注射筒1の内壁を流体密にシール
する。薬液を注射する時には、チップ2から第1の密封
部材3を外してプランジャ7を下方に移動させればよ
い。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例を示す断面図であ
り、図2は他の実施例を示す要部断面図、図3は区画さ
れた2室の連通操作を説明する図、図4は第2の密封部
材と第3の密封部材を一体化する操作を説明する図であ
る。また、図5は本発明のプレフィルドシリンジの使用
状況説明図である。図1に示すように、本発明のプレフ
ィルドシリンジは、注射筒1と、この注射筒1に挿着さ
れた、先端に第3の密封部材6を有するプランジャ7
と、注射筒1の先端のチップ2に装着された第1の密封
部材3と、注射筒1の基端部開口4に挿着された第2の
密封部材5からなり、第2の密封部材5には軸方向にロ
ッド挿通孔9が形成されている。そして第3の密封部材
6は、プランジャ7のロッド8の先端に設けられた密封
部材圧縮手段12によって圧縮され拡径されて、注射筒
1の内部を2室19、20に区画しており。この2室1
9、20の連通は密封部材圧縮手段12による圧縮が解
除されることにより達成されるようになっている。
【0011】注射筒1は通常の注射筒同様、先端に薬液
の注出口であるチップ2を有し、基端部に指を懸けるた
めのフランジ23を有しており、透明な合成樹脂のたと
えばポリプロピレンやポリエステル、ポリスチレン、ポ
リカーボネートなどで断面円形に形成されている。そし
てチップ2の開口は第1の密封部材3で閉鎖され、フラ
ンジ23側の開口4は第2の密封部材5で閉鎖されてお
り、フランジ23には通常ストッパー24が取りつけら
れている。ストッパー24により第2の密封部材5が注
射筒1から脱落しないようになっている。
【0012】第1の密封部材3は、一般にポリエチレン
や軟質塩化ビニル樹脂などの軟質の可撓性樹脂や、ブチ
ルゴムやブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン
ゴムなどのゴム状弾性体などを用いて、通常図1に示す
ようにチップ2に外嵌する形状に形成されるが、チップ
2の開口から挿着するように形成してもよく、これと第
3の密封部材6との間に乾燥薬剤11(または薬液)を
収容する室20が形成される。一方、第2の密封部材5
は、一般に第1の密封部材3に用いるゴム状弾性体と同
様のゴム状弾性体を用いて、フランジ23側の開口4に
挿着される形状に形成されており、これと第3の密封部
材6との間に薬液(溶解液を含む)を収容する室19が
形成されている。そして第2の密封部材5にはその軸方
向に貫通するロッド挿通孔9が形成されており、この孔
にはプランジャ7のロッド8が流体密に挿入されてい
る。
【0013】第2の密封部材5には、必要ならば、プラ
ンジャ7を反時計方向に回転させた時に第3の密封部材
6が回転しないように、第3の密封部材6側に、プラン
ジャ7先端の密封部材圧縮手段12の圧縮部材14と相
互に係合する、たとえば段差(図示していない、この場
合圧縮部材14にもこれと係合する段差が設けられる)
などを設けてもよい。また、第2の密封部材5の第3の
密封部材6側には、必要ならば、第2の密封部材5と第
3の密封部材6とを一体化する密封部材一体化手段を設
けてもよく、密封部材一体化手段としては、たとえば図
1に示すような密封部材係合窩21(圧縮部材14の環
状突起26が嵌入される)や、図2に示すような密封部
材螺合窩27(圧縮部材14の雄ネジ28が螺合され
る)などが挙げられる。
【0014】第2の密封部材5のロッド挿通孔9を通し
て注射筒1内に挿入されるプランジャ7は、先端側が開
口し基端側が閉鎖された中空のロッド8と、このロッド
8の先端部に設けられた密封部材圧縮手段12からなっ
ており、先端には第3の密封部材6を有している。そし
てロッド8の基端には通常指で押しやすいようにフラン
ジ29が設けられており、フランジ29と第2の密封部
材5の間の部分には、プランジャ7が不用意に移動しな
いようにリブ25を設けることもある。
【0015】密封部材圧縮手段12は、第3の密封部材
6を圧縮して拡径するための手段であり(圧縮されて拡
径するためには、第3の密封部材6はゴム状弾性を有す
る必要がある)、ロッド8の先端からその中空部分22
に挿入され螺合される密封部材装着部材13と、ロッド
8の先端の外壁に取りつけられる圧縮部材14からな
る。そして密封部材装着部材13は、第3の密封部材6
を装着するための装着部16と、ロッド8の中空部分2
2に設けた雌ネジ30と螺合するための雄ネジ31を有
する螺合部15からなる。密封部材装着部材13の装着
部16の上から装着された第3の密封部材6はその厚肉
な下縁部分17が圧縮部材14と装着部16の間に挟ま
れるように配置されており、使用前には、図1に示すよ
うに第3の密封部材6の下縁部分17が圧縮部材14と
装着部16によって圧縮されて拡径し、注射筒1の内壁
に密着している。用時に2室19、20を連通する際に
は、プランジャ7を時計方向に回転することにより、密
封部材装着部材13が第3の密封部材6に嵌入されてい
る関係で動かないため、プランジャ7が上方に移動して
密封部材装着部材13と圧縮部材14の間隔が開き、両
部材13、14による第3の密封部材6の下縁部分17
の圧縮が解除され、下縁部分17が元の大きさに復元し
て注射筒1の内壁から離れ、注射筒1と第3の密封部材
6の間に隙間18ができる様になっている(図3参
照)。
【0016】プランジャ7の先端に設けられた密封部材
装着部材13に装着される第3の密封部材6は、一般に
第2の密封部材5と同様のゴム状弾性体を用いて、注射
器のガスケット状に形成されており、密封部材装着部材
13の装着部16を嵌入するための窩32を有し、その
下縁部分17は図3に示すように装着部16の厚みより
も十分に長く螺合部15方向に延びており、然も内側に
向かって肥厚している。そのため、第3の密封部材6の
下縁部分17を挟むように位置している圧縮部材14と
装着部16とが接近して図3の状態から図1の状態にな
ると、第3の密封部材6の下縁部分17が圧縮部材14
と装着部16に圧迫され拡径し、注射筒1の内壁に密着
するようになっている。一方、逆に圧縮部材14と装着
部16とが離れて図1の状態から図3の状態になると、
第3の密封部材6の下縁部分17は圧縮部材14と装着
部16による圧迫が解除されて縮径し(元の大きさに戻
る)、注射筒1の内壁から離隔するようになっている
【0017】次に、本発明のプレフィルドシリンジの使
用について図5を用いて説明する。使用前の状態は図5
のAのように2室19、20が第2の密封部材6によっ
て流体密に区画されている。ここで10は溶解液、11
は粉末薬剤である。用時に、プランジャ7を時計方向に
回転すると、図5のBのように第2の密封部材6が縮径
(元の大きさになる)して2室19、20が連通し、室
19の溶解液10が室20に移動する。次に、プランジ
ャ7を上下に移動させて溶解液10と粉末薬剤を良く混
合した後(5図のC)、必要ならばプランジャ7を引き
上げて第2の密封部材5と第3の密封部材6を一体化し
(図5のD)、第1の密封部材3を除去して注射針やコ
ネクタなどを取付け(図5のE)、プランジャ7を押す
と薬液を排出することができる(図5のF)。
【0018】尚、図5では第2の密封部材5と第3の密
封部材6を一体化しているが、第2の密封部材5が注射
筒1の内壁を摺動可能であるため、プランジャ7を引き
上げて両密封部材5、6を接触させた後、プランジャ7
を反時計方向に回転させて第3の密封部材6の下縁部分
17を再び拡径して注射筒1の内壁に密着させるように
すれば、両密封部材5、6は必ずしも一体化する必要は
ない。この場合、第2の密封部材5は第3の密封部材6
との間に生じる陰圧によって引っ張られ、プランジャ7
と一緒に移動する。また、薬剤が高価なばあいには、注
射筒1内に残る薬液が少なくなるので、手間はかかる
が、第3の密封部材6の下縁部分17を再び拡径する様
にした方がよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明のプレフィルドシリンジを用いることによ
り、一方または両方の成分が液状である2つの成分の薬
剤の長期の保存が可能であり、用時に無菌的に素早く2
つの成分を混合できる。また、操作が簡便であり、針を
使用していないのでコアリングによる異物が発生するこ
とがなく、安全かつ信頼性の高い調製が可能である。さ
らにまた、複雑な構造をしておらず、部品点数も少ない
ので製造が容易であり、従来のものよりも安価にプレフ
ィルドシリンジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図3】図1のプレフィルドシリンジにおいて、区画さ
れた2室の連通操作を説明する図である。
【図4】図1のプレフィルドシリンジにおいて、第2の
密封部材と第3の密封部材を一体化する操作を説明する
図である。
【図5】本発明のプレフィルドシリンジの使用状況説明
図である。
【符号の説明】
1 注射筒 2 チップ 3 第1の密封部材 5 第2の密封部材 6 第3の密封部材 7 プランジャ 8 ロッド 9 ロッド挿通孔 10 薬液(溶解液) 11 乾燥薬剤(薬液) 12 密封部材圧縮手段 13 密封部材装着部材 14 圧縮部材 15 螺合部 16 装着部 21 密封部材係合窩(密封部材一体化手段) 24 ストッパー 27 密封部材螺合窩(密封部材一体化手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射筒の先端のチップおよび後端の開口
    部分がそれぞれ第1の密封部材および第2の密封部材で
    閉鎖されるとともに、その先端に第3の密封部材を有す
    るプランジャが、前記第2の密封部材の軸方向に形成さ
    れたロッド挿通孔に流体密に挿通されており、前記第3
    の密封部材によって流体密に区画された2つの室にそれ
    ぞれ薬液および、薬液または乾燥薬剤が予め充填されて
    なるシリンジにおいて、前記第2の密封部材および第3
    の密封部材が注射筒の内壁を摺動可能であり、前記プラ
    ンジャのロッドが前記ロッド挿通孔の内壁を摺動可能で
    あるとともに、該ロッドの先端には密封部材圧縮手段が
    設けられており、前記第3の密封部材が前記密封部材圧
    縮手段によって圧縮されて拡径されており、該密封部材
    圧縮手段による圧縮が解除された時に、第3の密封部材
    が元の大きさに復元して注射筒の内壁から離隔し前記2
    室が連通するように構成されてなる2成分用プレフィル
    ドシリンジ。
  2. 【請求項2】 密封部材圧縮手段が、ロッドの先端部の
    外壁に取り付けられた圧縮部材と、螺合部と装着部を有
    しその径の細い螺合部でロッドの先端に回動自在に螺合
    される密封部材装着部材からなり、第3の密封部材の厚
    肉な下縁部分が前記圧縮部材と密封部材装着部材の装着
    部の間に挟持されている請求項1に記載の2成分用プレ
    フィルドシリンジ。
  3. 【請求項3】 第2の密封部材と密封部材圧縮手段の圧
    縮部材に、両者を相互に係合して第2の密封部材と第3
    の密封部材を一体化する密封部材一体化手段を設けた請
    求項2に記載の2成分用プレフィルドシリンジ。
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