JPH0515417Y2 - - Google Patents

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JPH0515417Y2
JPH0515417Y2 JP10300586U JP10300586U JPH0515417Y2 JP H0515417 Y2 JPH0515417 Y2 JP H0515417Y2 JP 10300586 U JP10300586 U JP 10300586U JP 10300586 U JP10300586 U JP 10300586U JP H0515417 Y2 JPH0515417 Y2 JP H0515417Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属部品同士あるいは、金属部品と
セラミツク部品をろう材を用いて接合したろう付
構体に関するものである。
〔従来の技術〕
ろう付は、溶接と共に様々な工業の分野で広範
に利用されている代表的な金属接合技術である。
とりわけ、電子管や真空機器の製造には不可欠で
ある。電子管の製造工程では、多種多様な構成部
品を、主にろう付により段階的な組み立てが行わ
れ、最終的には複雑な構造を有する封入管が形成
される。封入管は、次の排気工程において、ガス
出し、陰極分解、活性化、ガス抜きが施され、内
部を高真空にした状態で密閉管となる。排気工程
における脱ガス作業は、真空ベルジヤー内で行な
われる場合もあるが、通常、空気中で500〜600℃
に加熱される。このため、電子管の外囲器を形成
する金属部品の表面は、著しく酸化する。この酸
化膜を除去するために酸洗いが施され、それから
防錆のために金属部品の表面にニツケルめつき、
銀めつき、金めつきのいずれかが施される。
第2図に、一般的なろう付構体の一例を示す。
メタライズ層2をセラミツク部品1と金属部品4
のろう付部には、概して、ろう材層3の内部にブ
ローホール5やピンホール6などの欠陥が生じ易
い。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したように、一般にろう付構体には、リー
クパスの形成には至らないまでも、ろう付部に欠
陥が存在する場合がある。このため、酸洗いある
いはめつきの工程において、酸溶液がろう付部の
ピンホールに浸入し、そのまま除去されずに残渣
として留まり、後に空気中の水分を吸収し、徐々
にろう材層を浸食し続け、遂には、リークパスを
形成し、気密不良になる場合がある。これは、最
終段階に生ずる致命的な事故であり、多大の損傷
を蒙ることになる。このように、従来のろう付構
体には、ろう付部の欠陥が発生し易く、化学処理
により、浸食を受け気密不良を生ずることが多
く、電子管製造上の隘路となつていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、従来のろう付構体の欠点を克服する
ために、ろう付構体のろう付部にプラズマ溶射材
による保護膜を設け、ろう材層の開孔部への酸溶
液の浸入および残存を防止し、かつ、ろう材層を
補強することにより、信頼性の高い気密封止ろう
付構体を実現するものである。
〔実施例〕
次に本考案について図面を参照して説明する。
第1図は、本考案によるろう付構体の一実施例を
示す断面図であり、第1図の従来例と異なるとこ
ろはろう材層3の露出部にプラズマ溶射材による
保護膜7が配設されていることである。近年、長
足の進歩を遂げ実用段階に入つているプラズマ溶
射技術に着目し、ろう材層の保護膜を形成した。
先ずろう付構体のろう材層露出部にサンドブラス
トを施し、酸化物や付着物を除去すると共に、粗
面化を図つた。次に、保護膜を被覆するろう材層
以外の金属部品およびセラミツク部品にマスキン
グした後、プラズマ溶射法により厚さ約0.2mmの
アルミナからなる保護膜を被覆した。このように
して製作した保護膜つきろう付構体を塩酸処理
(80℃で5分間浸潰)したのち、水洗し金属部品
の表面に流出しているろう材を除去し、さらに混
酸処理(Hcl・H2SO4溶液に1分間浸漬)し、ま
た塩酸処理を繰り返した後ニツケルめつきを行な
つた。この一連の化学処理は、本考案の効果を確
認するために、通常の作業より厳しい仕様にし
た。このような化学処理を施した保護膜付ろう付
構体には、酸によるろう材層の浸食は認められ
ず、またリークテストの結果も正常であつた。こ
のようにして、ピンホールやブローホールを発生
し易いろう付構体のろう材層をプラズマ溶射法に
よりアルミナ保護膜を配設することにより、耐酸
性に優れ、気密性の高いろう付構体を製作するこ
とができた。
なお、本実施例では、アルミナ溶射膜を使用し
たが、この他にも耐酸性、耐熱性に優れたチタニ
ア、ジルコニア、チタンカーバイト、チタンナイ
トライドのプラズマ溶射も可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、ろう付構体の
ろう材層露出部にプラズマ溶射によりアルミナ、
チタニア等の耐酸性、耐熱性を備えた保護膜を配
設することにより、ろう材層の欠陥に起因する酸
溶液によるろう材層の浸食、リークパスの形成と
いう気密封止構造にとつて致命的な不良の発生を
未然に防止することができ、ろう付構体の信頼性
を大幅に向上させることができた。さらに、予想
される様々な外部環境においても、本考案による
保護膜付きろう付構体は、その機能を損うことは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるろう付構体の1実施例
を示す断面図、第2図は、従来のろう付構体の一
例を示す断面図である。 1……セラミツク部品、2……メタライズ層、
3……ろう材層、4……金属部品、5……ブロー
ホール、……ピンホール、7……保護膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属部品同士あるいは金属部品とセラミツク
    部品を接合したろう付構体において、ろう付部
    のろう材層露出部にプラズマ溶射材による保護
    膜を配設したことを特徴とするろう付構体。 (2) 前記プラズマ溶射材が、アルミナ、チタニ
    ア、ジルコニアチタンカーバイト、チタンナイ
    トライドのいずれかであることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第(1)項記載のろう付構
    体。
JP10300586U 1986-07-03 1986-07-03 Expired - Lifetime JPH0515417Y2 (ja)

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JPS6311166U JPS6311166U (ja) 1988-01-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0815656B2 (ja) * 1990-11-27 1996-02-21 アイシン精機株式会社 ろう付方法
JP3999482B2 (ja) * 2001-07-25 2007-10-31 三菱重工業株式会社 動・静翼におけるロー付け部の保護方法

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JPS6311166U (ja) 1988-01-25

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