JPH05153944A - 解凍装置 - Google Patents

解凍装置

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JPH05153944A
JPH05153944A JP3316943A JP31694391A JPH05153944A JP H05153944 A JPH05153944 A JP H05153944A JP 3316943 A JP3316943 A JP 3316943A JP 31694391 A JP31694391 A JP 31694391A JP H05153944 A JPH05153944 A JP H05153944A
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JP
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thawing
heat
thawed
plate
defrosting
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JP3316943A
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English (en)
Inventor
Fumio Ito
富美男 伊藤
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で効率良く解凍を行うことのできる
解凍装置を提供する。 【構成】解凍器(2)はフィン部(3b)(4b)を外向き
にして垂直状態で対向配置された1対のフィン付放熱板
(3)(4)を有し、これら放熱板の間に被解凍物
(E)を接触状態に保持して解凍を行う。かかる解凍器
(2)の複数個が水平面内で間隔を隔てて平行状に配置
されている。各解凍器(2)の一方のフィン付放熱板
(3)は放熱板移動装置(C)により他方のフィン付放
熱板(4)に対して一括的に接近または離間させられ
る。一方のフィン付放熱板(3)は弾性体(20)により
他方のフィン付放熱板(4)への接近方向に付勢されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍食材等の被解凍
物を解凍するのに用いられる解凍装置、特に工場等にお
ける大量解凍処理に適した大型の解凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】例えば冷凍エビ等の冷凍食材を
工場で大量に解凍生産する場合、従来、被解凍物を多段
式棚に載せた状態で常温室または冷蔵庫内に放置し、自
然解凍させる方法が一般に採用されていた。
【0003】しかし、かかる自然解凍方式では解凍に長
時間を要するため処理効率が低いという欠点があった。
【0004】そこで、電子レンジの大型のもので庫内を
−10℃程度に冷却させながら被解凍物の含水に電子を
放射して解凍を行う電子解凍法、ヒーター熱源を利用す
る遠赤外線ヒーター熱解凍法、温風式トンネル解凍法及
びバッチ式解凍法、静電気解凍法、さらには水温を利用
した散水式解凍法、水中攪拌解凍法等各種の解凍法が提
案され、そのための装置も開発されている。
【0005】しかし、これらはいずれも電気熱や水を利
用するため装置が大型かつ複雑化せざるを得ず、コスト
高につくものであった。しかも、水利用に係るものは、
汚水の廃水処理の問題から廃水処理設備も必要となり、
益々大型複雑化を招きコスト高となるものであった。
【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、簡易な構成で効率良く解凍を行う
ことのできる解凍装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、図面の符号を参照して示すと、フィン
部(3b)(4b)を外向きにして垂直状態で対向配置され
た1対のフィン付放熱板(3)(4)の間に被解凍物
(E)を接触状態に保持して解凍を行う解凍器(2)を
具備するとともに、該解凍器(2)の複数個が水平面内
で間隔を隔てて平行状に配置され、かつ各解凍器(2)
の一方のフィン付放熱板(3)を他方のフィン付放熱板
(4)に対して一括的に接近または離間させる放熱板移
動装置(C)と、各解凍器(2)の一方のフィン付放熱
板(3)を他方のフィン付放熱板(4)への接近方向に
付勢する弾性体(20)とが設けられていることを特徴と
する解凍装置を要旨とする。
【0008】
【作用】解凍を行うには、放熱板移動装置(C)によ
り、各解凍器(2)の一方のフィン付放熱板(3)を他
方のフィン付放熱板(4)に対して一括的に離間させた
後、両フィン付放熱板(3)(4)の間の被解凍物収容
空間(5)に被解凍物(E)を収容する。次に、離間さ
せたフィン付放熱板(3)を放熱板移動装置により他方
のフィン付放熱板(4)に対して接近させ、被解凍物
(E)を両放熱板(3)(4)間に接触状態に保持す
る。この状態で解凍を行うが、放熱板(3)(4)の放
冷作用により解凍が促進され、短時間で解凍が行われ
る。
【0009】また弾性体(20)の存在により、被解凍物
(E)は2枚の放熱板相互間に挟圧状態に保持される。
従って、解凍の進行に伴って被解凍物(E)の厚さが薄
くなっても、これに応じて両放熱板の距離が縮まるか
ら、被解凍物(E)に常時適度の押圧力を付与した状態
で解凍が行われる。
【0010】解凍終了後は放熱板(3)(4)を再度離
間させて解凍物が取り出される。このように、放熱板移
動装置(C)の操作により被解凍物(E)のセット及び
取出しが極めて簡単に行われる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図1〜図12を参
照しつつ説明する。
【0012】図2〜図4において、(A)は冷凍食材等
の被解凍物を収容する解凍ユニット、(B)は解凍促進
用のファンユニットである。
【0013】解凍ユニット(A)は同図に示すように、
ファンユニット(B)による送風方向の両面側が開口し
た箱状のユニット本体(1)を備えるとともに、このユ
ニット本体(1)内にファンユニット(B)による送風
方向と直交する方向に距離を隔てて平行状にかつ上下3
段にわたって配置された複数個の解凍器(2)を備えて
いる。
【0014】各解凍器(2)は、図1、図3及び図4に
示すように、垂直状態で対向配置された前後1対の長短
フィン付放熱板(3)(4)によって構成されている。
この実施例では、フィン付放熱板(3)(4)として図
7に示すように、基部(3a)(4a)に突出高さの高いフ
ィン部(3b)(4b)が形成され、さらにフィン部(3b)
(4b)の高さ方向の中間部が補強壁(3c)(4c)により
連結されたアルミニウム(その合金を含む)押出形材が
用いられている。かかるフィン付放熱板(3)(4)
は、図1に示すようにその対向する前後放熱板の基部
(3a)(4a)間の被解凍物収容空間(5)に被解凍物
(E)を接触状態に保持して放熱作用による解凍促進を
図るものであり、このために、各フィン付放熱板(3)
(4)はフィン部(3b)(4b)をそれぞれ外向きにして
対向配置されている。
【0015】前記各解凍器(2)のフィン付放熱板
(3)(4)は次のようにしてユニット本体(1)に取
着されている。即ち、図5に示すように、ユニット本体
(1)の幅方向(ファンユニット(1)による送風方
向)両側には、前後方向(ファンユニット(1)の送風
方向と直交する方向)の支柱(6)(7)に掛け渡し状
態に上下2本の支持桟(8a)(8b)が取着されるととも
に、上枠片(9)の下面、下枠片(10)の上面及び上下
支持桟(8a)(8b)の上下面には所定間隔でL形係止片
(11)が取着されている。そして、短尺のフィン付放熱
板(4)が、上枠片(9)と上支持桟(8a)との間、上
下支持桟(8a)(8b)の間、下側支持桟(8b)と下枠片
(10)との間の上下3段にわたって、その幅方向両端部
を各L形係止片(11)の後面に係止されて前方への移動
阻止状態で上下支持桟(8a)(8b)及び下枠片(10)上
に載置されている。一方、長尺のフィン付放熱板(3)
は、隣り合う短尺フィン付放熱板(4)の中間位置にお
いてその幅方向両端をユニット本体(1)の幅方向両端
から側方へ突出させた状態で上下支持桟(8a)(8b)及
び下枠片(10)上に載置されている。
【0016】さらに、図6に示すように、前記長尺放熱
板(3)の幅方向両端の上下4角部には断面コ字状の嵌
合片(12)が抱き込み状態に取着されている。なお、上
段の長尺放熱板(3)の下側角部と中段の長尺放熱板
(3)の上側角部は共通の嵌合片(12)で連結されてお
り、中段の長尺放熱板(3)の下側角部と下段の長尺放
熱板の上側角部もやはり共通の嵌合片(12)で連結され
ている。そして各段の嵌合片(12)は、各嵌合片を貫通
してユニット本体(1)の前後方向に延びる上下4本の
水平スライド棒(13)にそれぞれ固着されるとともに、
これらスライド棒(13)の長さ方向の両端部は、ユニッ
ト本体(1)の前後支柱(6)(7)に取着された断面
L形固定アングル(14)の傾斜切込部(14a )に長さ方
向にスライド可能に挿通されている。従って、このスラ
イド棒(13)が前後にスライドすることにより、嵌合片
(12)を介して上中下各段各列の長尺放熱板(3)が一
括的に前後方向に同時移動し固定状態の短尺放熱板
(4)に対して離間接近可能となされている。
【0017】前記スライド棒(13)の前後スライドは、
放熱板移動用の枠状ハンドル(15)を含む放熱板移動装
置(C)によって行われる。即ち、図6に示すように、
ユニット本体(1)の前面部の固定アングル(14)の前
方には垂直連結片(16)が対向配置されるとともに、各
スライド棒(13)の前端部がこの垂直連結片(16)の対
応切込部(16a )に挿通され、かつスライド棒(13)の
先端に抜止め用ストッパ(17)が固着されている。ま
た、前記固定アングル(14)と垂直連結片(16)との間
には、楕円形偏心カム(18)がユニット本体(1)の幅
方向両側において各1個合計2個介在配置されている。
一方、ユニット本体(1)の前支柱(6)には前方突状
の垂直軸片(19)が固着され、これら軸片(19)に、枠
状ハンドル(15)の先端L形折曲部(15a )(15a )が
軸支されるとともに、L形折曲部(15a )(15a )の先
端が前記楕円偏心カム(18)の偏心位置にそれぞれ固着
されている。従って、枠状ハンドル(15)の上下方向へ
の回動によりハンドル先端のL形折曲部(15a )(15a
)が回転し、カム(18)が固定アングル(14)と垂直
連結片(16)との間で回動するものとなされている。ま
た、図1、図3、図4に示すように隣接解凍器(2)
(2)の隣接する長短放熱板(3)(4)の間、及び最
前列の長尺放熱板(3)と前支柱(6)との間には、圧
縮状態のコイルバネ(20)が介在されており、各長尺放
熱板(3)は後方の短尺放熱板(4)に対する接近方向
への常時付勢力を付与されている。しかして長尺放熱板
(3)は嵌合片(12)、スライド棒(13)を介して垂直
連結片(16)と連動しているから、前記コイルバネ(2
0)はその反発力により垂直連結片(16)に対して固定
アングル(14)との接近方向への付勢力を付与すること
になる。従って、楕円カム(18)が回動してその長軸が
水平方向を向いたとき、図1に実線で示すように垂直連
結片(16)がバネ(20)の反発力に抗して最大前進位置
まで押出され、垂直連結片に連結された長尺放熱板
(3)が前方へ移動して各解凍器(2)の長短放熱板
(3)(4)は最大離間するものとなされている。逆に
楕円カム(18)がその長軸が垂直方向を向くまで回動す
ると、図1に鎖線で示すように、垂直連結片(16)はカ
ム(18)の短軸長さを隔てて固定アングル(14)と対向
する最大退却位置までコイルバネ(20)で引き戻される
結果、長尺放熱板(3)は短尺放熱板(4)に対して最
大接近位置まで移動し、かかる最大接近位置と最大離間
位置との間で楕円偏心カム(18)の回動に追従して長尺
放熱板(3)が進退可能となされている。
【0018】なお、枠状ハンドル(15)が上方位置にあ
るときに、楕円カム(18)は垂直状態となりハンドル
(15)が下方位置にあるときに楕円カム(18)は水平状
態となるように、枠状ハンドル(15)とカム(18)とが
固着されている。
【0019】前記支持桟(8a)(8b)及び下枠片(10)
には、図5に示すように、その下縁に沿って内方突状の
係止縁(21)が設けられており、この係止縁(21)に図
8に示す仕切板(30)が、上中下3段の解凍器(2)の
それぞれ下方に位置する態様で載置されている。この仕
切板(30)は、長方形枠材の長さ方向に閉塞部(31)と
空隙部(32)とが交互配置に存在してすのこ状をなして
いる。この仕切板(30)は、その選択的な移動により被
解凍物(E)の解凍時にはその閉塞部(31)を放熱板相
互間の被解凍物収容空間(5)の直下に位置せしめて被
解凍物(E)の不本意な落下を防止するとともに、解凍
終了後は空隙部(32)を被解凍物収容空間(5)の直下
に位置せしめて解凍物を下方へ落下させる役割を果たす
ものである。このために、前記閉塞部(31)は、上方に
位置する各解凍器(2)の間隔に対応して設けられると
ともに、閉塞部(31)の幅は各解凍器(2)の長短放熱
板(3)(4)のほぼ最大離間距離に等しく設定されて
いる。
【0020】上記のように、仕切板(30)の閉塞部(3
1)と空隙部(32)とを被解凍物収容空間(5)の直下
に選択的に位置せしめるための仕切板(30)の移動操作
は、仕切板移動装置(D)によって行われる。即ち、図
8に示すように、ユニット本体(1)の前上枠片(22)
と前中間枠片(23)にはこれらを上下に貫通する2本の
軸棒(24)がそれぞれ自軸回りで回転可能に取着されて
いる。さらに、軸棒(24)の長さ方向中間部には各仕切
板(30)の対応高さ位置において、軸棒(24)によって
厚さ方向に貫通される態様で円形偏心カム(25)が上下
に3段各段2個ずつ固着されている。かつまた、前記各
段の円形偏心カム(25)はそれぞれ対応する仕切板(3
0)の最前列の空隙部(32)に回動可能に嵌入されると
ともに、軸棒(24)の円形偏心カム(25)に対する固着
位置は該カム(25)の中心位置から変位しており、この
ため軸棒(24)の回転により、該軸棒(24)との固着位
置を中心として円形カム最先端部までを半径とする円形
内で該カム(25)が回動するものとなされている。そし
て、このカム(25)の回動に伴い、各仕切板(30)が一
括同時的に前後方向へ移動するものとなされている。
【0021】さらに、前記軸棒(24)には円形偏心カム
(25)を回動させ、ひいては仕切板(30)を移動させる
仕切板移動用ハンドル(26)が取着されている。この仕
切板移動用ハンドル(26)は、2本の軸棒(24)(24)
に固着された前方突出状の2本の連結棒(26a )(26a
)とこれら連結棒の先端部に渡された把持部(26b )
とからなり、把持部(26b )と連結部(26a )(26a)
とでリンク機構が形成されている。このリンク機構によ
り、仕切板移動用ハンドル(26)はこれを水平面内で回
動しうるものとなされている。そして、ハンドル(26)
が図9(イ)で示すように、平面視で上方位置にあると
きに、仕切板(30)は最大後退位置にあって図10
(イ)のごとく閉塞部(31)が被解凍物収容空間(5)
の直下に位置し、ハンドル(26)が図9(ロ)で示すよ
うに平面視で下方位置まで回動したときに、仕切板(3
0)は最大前進位置にあって図10(ロ)のごとく空隙
部(32)が被解凍物収容空間(5)の直下に位置するも
のとなされている。従って、かかる仕切板移動用ハンド
ル(26)の回動操作により、仕切板(30)は最大後退位
置と最大前進位置との間で自在に移動し、閉塞部(31)
あるいは空隙部(32)を被解凍物収容空間(5)の直下
に選択的に位置せしめ得るものとなされている。
【0022】なお、図2に示す(40)は、解凍終了後に
落下してきた解凍物が収容される移動式水槽である。
【0023】前記ファンユニット(B)は、図2、図1
1及び図12に示すように、ユニット内に並設された複
数のファン(50)を有している。このファンユニット
(B)は、各ファン(30)の作動により、解凍ユニット
(A)内のフィン付放熱板(3)(4)に向けて強制送
風することにより、該放熱板による放冷作用を盛んにし
て解凍を促進するものである。このファンユニット
(B)のファン(50)による送風方向(図2に矢印で示
す)に対して、複数個(図示実施例では2個)の解凍ユ
ニット(A)(A)が直列配置状態に連接され、1個の
ファンユニット(B)で複数個の解凍ユニット(A)
(A)を同時に作動させ効率的な解凍を行いうる構成と
なされている。また、送風空気が放熱板(3)(4)で
挟まれた被解凍物(E)へ直接接触すると風味の低下等
を招くことから、この実施例ではこれを防止すべくファ
ンユニット(B)の前面に被解凍物(D)の設置位置に
対応して垂直状の邪魔板(51)が間隔的に設けられてい
る。
【0024】なお、図1〜図4、図12、図13に示す(6
0)は解凍ユニット(A)、ファンユニット(B)およ
び水槽(40)の下面に取着されたキャスターである。
【0025】次に図示実施例に係る解凍装置の使用方法
を説明する。
【0026】まず、放熱板移動用ハンドル(15)を下方
に回動して楕円偏心カム(18)の作用により垂直連結片
(16)を前方へ押出す。これに伴い、水平スライド棒
(13)が前方へスライド移動し、嵌合片(12)に抱き込
まれた各解凍器(2)の長尺放熱板(3)がやはり前方
へ移動して短尺放熱板(4)に対して離間し、長短放熱
板(3)(4)間に被解凍物収容空間(5)が形成され
る。この際、仕切板移動用ハンドル(15)はこれを図9
(イ)のように平面視上方へ位置せしめておき、仕切板
(30)を最大後退位置に配置し、その閉塞部(31)を各
解凍器(2)の被解凍物収容空間(5)の直下に位置せ
しめておく。
【0027】次に、上記被解凍物収容空間(5)に被解
凍物(E)を収容したのち、放熱板移動用ハンドル(1
5)を上方へと回動させる。すると、楕円偏心カム(1
8)の作用と長短放熱板(3)(4)間のバネ(20)の
反発力によって垂直連結片(16)が後退するとともに、
スライド棒(13)が後方にスライドし、かつ長尺放熱板
(3)が短尺放熱板(4)と接近する方向に移動する。
長尺放熱板(3)は短尺放熱板(4)との距離が被解凍
物(E)の厚さに達するまで移動して停止するが、長尺
放熱板(3)はバネ(20)の反発力により短尺放熱板
(4)方向へ付勢されているから、被解凍物(E)は長
短放熱板(3)(4)間で挟圧状態に保持される。
【0028】こうして各解凍器(2)の長短放熱板
(3)(4)間に被解凍物(E)が挟圧状態に保持され
た解凍ユニット(A)(A)を、図2のようにファンユ
ニット(B)の送風方向に直列状態に配置する。
【0029】次に、ファンユニット(B)内のファン
(50)を作動させて解凍ユニット(A)(A)に向けて
強制送風し、フィン付放熱板(3)(4)による放冷作
用を促して解凍を促進する。この際、ファンユニット
(B)の被解凍物対応位置には邪魔板(51)が設けられ
ているから、この邪魔板(51)を避けて送風が行われる
こととなり、被解凍物(E)への送風空気の直接接触が
回避され、解凍物の風味の低下等が防止される。
【0030】また、解凍の進行に伴って被解凍物(E)
の肉厚は薄くなっていくが、バネの反発力により長尺放
熱板(3)は常時付勢力を付与されているから、被解凍
物(E)の薄肉化に応じて長尺放熱板(3)は短尺放熱
板(4)に接近し、従って被解凍物(E)は常に適度な
押圧力を付与された状態で長短放熱板(3)(4)に接
触することになり、均一かつ効果的な解凍が行われる。
【0031】解凍が終了すると、ファン(50)を停止し
たのち、仕切板移動用ハンドル(26)を図9(ロ)に示
すように平面視下方へと回動させる。該ハンドル(26)
の回動により軸棒(24)が回転し、軸棒(24)に連結さ
れた円形偏心カム(25)が平面視時計方向に回動し、こ
れに連動して仕切板(34)が前方へ移動して、仕切板
(30)の空隙部(32)が被解凍物収容空間(5)の直下
に位置する。
【0032】この状態で、放熱板移動用ハンドル(15)
を下方に回動して長尺放熱板(3)を短尺放熱板(4)
から離間する方向に移動させると、解凍済みの解凍物は
下方に自然落下し、解凍ユニット(A)の下方に配置さ
れた水槽(40)に収容される。 その後、仕切板移動用
ハンドル(26)を仕切板後退方向に操作して、仕切板
(30)の閉塞部(31)を被解凍物収容空間(5)の直下
に位置せしめ、次の被解凍物(E)を被解凍物収容空間
(5)に収容して以下上記と同様の動作が行われる。
【0033】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、1対のフィン
付放熱板の間に被解凍物を接触状態に保持して解凍を行
うから、該放熱板の放冷作用により解凍を促進でき、従
来の自然解凍に較べて短時間で効率良く解凍を行うこと
ができる。ちなみに、図示実施例の解凍装置を用いて厚
さ6cm×縦25cm×横30cmのブロック状の被解
凍物(むき海老)の解凍を行なったところ、約1時間で
解凍を行なうことができた。これに対し、従来行われて
いた棚バッチ式自然解凍(外気温25℃)では15時
間、散水式解凍では6〜8時間であり、本発明に係る解
凍装置のほうが6〜15倍程度の解凍速度であった。
【0034】しかも、解凍器を複数個設け、放熱板移動
装置により各解凍器の一方の放熱板を他方の放熱板に対
して一括的に離間又は接近させるものであるから、放熱
板移動装置の操作により被解凍物のセット及び取出しを
極めて簡単に行い得るのに加えて、放熱板の作用により
解凍を促進するものであって電気的な熱や水等を利用す
るものではないから、構造的にも極めて簡単で低コスト
なものとなしえ、使用上も製作上も有利な実用価値の高
い解凍装置となし得る。
【0035】しかも、各解凍器の一方のフィン付放熱板
を他方のフィン付放熱板に接近させる方向に付勢するバ
ネ等の弾性体が設けられているから、被解凍物を2枚の
放熱板相互間に挟圧状態に保持できることとなる。その
結果、解凍の進行に伴って被解凍物の厚さが薄くなって
も、これに応じて両放熱板の距離が縮まるから、被解凍
物に常時適度の押圧力を付与した状態で解凍を行なうこ
とができ、解凍ムラをなくしえて被解凍物を均一に効率
良く解凍することができ、益々解凍処理を促進すること
ができる。
【0036】また、放熱板を垂直状態に配置した縦型構
造を採用しているため、解凍中の水分や解凍終了後の解
凍物を自然落下させることができ、解凍物の取出し等を
容易となしうる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】各解凍器の一方のフィン付放熱板を一括的に移
動させる移動機構を示す要部正面図である。
【図2】解凍ユニットとファンユニットとの連接前の状
態を示す斜視図である。
【図3】解凍ユニットの部分正面図である。
【図4】図3の解凍ユニットの部分平面図である。
【図5】フィン付放熱板を除去した状態で示す解凍ユニ
ットの斜視図である。
【図6】フィン付放熱板を部分的に取着した状態で示す
ユニット本体の要部斜視図である。
【図7】フィン付放熱板の正面図である。
【図8】仕切板の移動構造を示す斜視図である。
【図9】同じく仕切板の移動構造を示す図で、(イ)は
仕切板が最大後退位置にあるときの要部平面図、(ロ)
は最大前進位置にあるときの要部平面図である。
【図10】解凍器と仕切板との位置関係を示す図で、
(イ)は解凍中の、(ロ)は解凍終了後の状態をそれぞ
れ示す要部断面図である。
【図11】ファンユニットの正面図である。
【図12】側板の一部を切り欠いた状態でのファンユニ
ットの側面図である。
【符号の説明】
A…解凍ユニット C…放熱板移動装置 2…解凍器 3…長尺フィン付放熱板 4…短尺フィン付放熱板 3b、4b…フィン部 20…コイルバネ(弾性体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィン部(3b)(4b)を外向きにして垂
    直状態で対向配置された1対のフィン付放熱板(3)
    (4)の間に被解凍物(E)を接触状態に保持して解凍
    を行う解凍器(2)を具備するとともに、 該解凍器(2)の複数個が水平面内で間隔を隔てて平行
    状に配置され、 かつ各解凍器(2)の一方のフィン付放熱板(3)を他
    方のフィン付放熱板(4)に対して一括的に接近または
    離間させる放熱板移動装置(C)と、 各解凍器(2)の一方のフィン付放熱板(3)を他方の
    フィン付放熱板(4)への接近方向に付勢する弾性体
    (20)とが設けられていることを特徴とする解凍装置。
JP3316943A 1991-11-29 1991-11-29 解凍装置 Pending JPH05153944A (ja)

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JP3316943A JPH05153944A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 解凍装置

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