JPH0515378U - ソケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電金具を２極有し、この導電金具の電線接
続端子が速結端子となっていて、全体の大きさが小型化
されたソケットを実現する。 【構成】 導電金具２は、接続片１８が折返し片１７か
らばね片１６とは反対の面側に直角に曲折されていて、
折返し片１７に連続する電線挿通孔１９が連結片１２の
電線挿入孔１４に対向して設けられている。また、折返
し片１７側の電線挿通孔１９の端部には、この電線挿通
孔１９形成時に切り起こされたストッパ片２０が形成さ
れていて、先端をばね片１６先端に近接させている。そ
して、一対の導電金具２は、連結片１２と係止片１３と
の接続部分を互いに近接させて、ボディ１の内に収納さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、導電金具を２極有し、この導電金具の電線接続端子が速結端子とな っていて、全体の大きさが小型化されたソケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、導電金具を２極有するソケットで電線接続端子が速結端子になったもの としては、図４あるいは図５に示す直管蛍光灯ソケットの例のようなものが知ら れている。

【０００３】 図４の例では、導電金具２は、電線の芯線８を接続する速結端子部９と、直管 蛍光灯のランプピンを当接保持するランプピン保持部１０とを、一体的に曲折形 成したものである。

【０００４】 速結端子部９は、基片１１からほぼ直角に連結片１２を曲折形成し、この連結 片１２の基片１１とは反対側には係止片１３を、その先端が基片１１に近接する ように曲折形成し、連結片１２の基片１１側の端部には電線挿入孔１４を設けて いる。

【０００５】 ランプピン保持部１０は、先端近傍にランプピンに当接保持するランプピン係 合部１５を有するばね片１６から折り返されて速結端子部９の基片１１の延長と なった折返し片１７により、速結端子部９と一体化されている。

【０００６】 このソケットでは、基片１１即ち折返し片１７に関して、速結端子部９の係止 片１３とランプピン保持部１０のばね片１６とが反対面側に形成されていて、速 結端子部９に接続された電線の芯線８は、折返し片１７の延長である基片１１の ばね片１６とは反対側の面に、係止片１３により押し付けられている。そのため 、電線の挿入方向に関しては導電金具２の長さは短くできるが、２極の導電金具 ２を並べた方向に関しては２極のランプピン保持部１０の大きさと２極の速結端 子部９とを丸まる並べた大きさになってしまい、ソケットの小型化ができないと いう問題がある。

【０００７】 一方、図５に示す従来例は、図４の従来例とは異なり、基片１１即ち折返し片 １７に関して、速結端子部９の係止片１３とランプピン保持部１０のばね片１６ とが同じ面側に形成されていて、速結端子部９に接続された電線の芯線８は、折 返し片１７の延長である基片１１のばね片１６とは同じ側の面に、係止片１３に より押し付けられている。そのため、２極の導電金具２を並べた方向に関しては ２極のランプピン保持部１０の並んだ幅に納まるが、電線の挿入方向に関しては 接続された電線の芯線８がランプピン保持部１０の動作の邪魔をしないようにす るために導電金具２の長さが長くなり、ソケットの小型化ができないという問題 がある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、導電金具を２極有し、この導電金具の電線接続端子 が速結端子となっていて、全体の大きさが小型化されたソケットを実現すること である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、一端側にはばね片にランプピン係合部を形成したランプピン保持部 を、他端側には基片からほぼ直角に連結片を曲折形成すると共にこの連結片の基 片とは反対側には係止片をその先端が基片に近接するように曲折形成して連結片 の基片側の端部に電線挿入孔を設けた速結端子部を、一体に形成した導電金具を 一対、ランプピン保持部及び速結端子部どおしをそれぞれ互いに対向させて絶縁 性のボディの内に収納したソケットにおいて、基片の連結片と反対端に基片に関 して連結片と同方向にほぼ直角に接続片を曲折形成し、この接続片に前記電線挿 入孔に対向する電線挿通孔を形成し、この接続片に関して基片と反対側にランプ ピン保持部を設け、ランプピン保持部のランプピン係合部をばね片に関して基片 とは反対側の面側に設けたものである。

【００１０】

【実施例】

図１ないし図３は本考案の実施例を示すものであり、以下図面に基づいて説明 する。

【００１１】 このソケットは、絶縁性のボディ１に２極となる一対の導電金具２を収納して 構成されている。ボディ１は、一端中央にランプピン挿入口３を有するランプ装 着口４が前面に形成されて、直管蛍光灯のランプピン５が装着されるようになっ ている。ボディ１のランプピン挿入口３とは反対側の端部には一対の導電金具２ のそれぞれに対応して電線挿入口６が設けられていて、電線７の芯線８を導電金 具２の接続するようになっている。

【００１２】 導電金具２は、電線７の芯線８を接続する速結端子部９と、直管蛍光灯のラン プピン５を当接保持するランプピン保持部１０とを、一体的に曲折して形成して いる。

【００１３】 速結端子部９は、ボディ１の電線挿入口６側で基片１１からほぼ直角に連結片 １２を曲折形成し、この連結片１２の基片１１とは反対側には係止片１３を、そ の先端が基片１１に近接するように曲折形成し、連結片１２の基片１１側の端部 に電線挿入孔１４を設けている。一方、ランプピン保持部１０は、先端近傍に直 管蛍光灯のランプピン５に当接保持するランプピン係合部１５を有するばね片１ ６と、このばね片１６から折り返されて速結端子部９の基片１１の延長となった 折返し片１７とから構成されている。そして、この折返し片１７と基片１１との 両者に対して直角に曲折形成された接続片１８で、速結端子部９と一体化されて いる。

【００１４】 導電金具２は、接続片１８が折返し片１７からばね片１６とは反対の面側に直 角に曲折されていて、折返し片１７に連続する電線挿通孔１９が連結片１２の電 線挿入孔１４に対向して設けられている。また、折返し片１７側の電線挿通孔１ ９の端部には、この電線挿通孔１９形成時に切り起こされたストッパ片２０が形 成されていて、先端をばね片１６先端に近接させている。そして、一対の導電金 具２は、連結片１２と係止片１３との接続部分を互いに近接させて、ボディ１の 内に収納されている。

【００１５】 このソケットでは、ボディ１の電線挿入口６からソケットの内に挿入された電 線７の芯線８は、導電金具２の電線挿入孔１４に挿入されて基片１１と係止片１ ３との間に挟まれて係止片１３に抜け止め係止される。そして芯線８の先端は、 接続片１８の電線挿通孔１９に挿通されて、折返し片１７に関してばね片１６と は反対の面側に位置し、ばね片１６の動作の邪魔をせず、導電金具２自体及びソ ケット全体として小型化できる。また、導電金具２にはストッパ片２０が形成さ れているので、直管蛍光灯装着時にランプピン５によりばね片１６の先端に当接 して、へたりを防止する事ができる。

【００１６】 なお、ソケットとしては、前記の直管蛍光灯ソケットだけでなく、Ｐ型口金の グロースターター用ソケット等であってもよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のソケットは、導電金具自体及びソケット全体とし て小型化ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のソケットを示す要部を破断した正面図
である。

【図２】本考案のソケットを示す導電金具の斜視図であ
る。

【図３】本考案のソケットを示す導電金具の要部の斜視
図である。

【図４】本考案に対する従来のソケットを示す導電金具
の斜視図である。

【図５】本考案に対する他の従来のソケットを示す導電
金具の斜視図である。

【符号の説明】

１ ボディ ２ 導電金具 ７ 電線 ８ 芯線 ９ 速結端子部 １０ ランプピン保持部 １１ 基片 １２ 連結片 １３ 係止片 １４ 電線挿入孔 １５ ランプピン係合部 １６ ばね片 １７ 折返し片 １８ 接続片 １９ 電線挿通孔 ２０ ストッパ片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端側にはばね片にランプピン係合部
   を形成したランプピン保持部を、他端側には基片からほ
   ぼ直角に連結片を曲折形成すると共にこの連結片の基片
   とは反対側には係止片をその先端が基片に近接するよう
   に曲折形成して連結片の基片側の端部に電線挿入孔を設
   けた速結端子部を、一体に形成した導電金具を一対、ラ
   ンプピン保持部及び速結端子部どおしをそれぞれ互いに
   対向させて絶縁性のボディの内に収納したソケットにお
   いて、基片の連結片と反対端に基片に関して連結片と同
   方向にほぼ直角に接続片を曲折形成し、この接続片に前
   記電線挿入孔に対向する電線挿通孔を形成し、この接続
   片に関して基片と反対側にランプピン保持部を設け、ラ
   ンプピン保持部のランプピン係合部をばね片に関して基
   片とは反対側の面側に設けたことを特徴とするソケッ
   ト。