JPH05153387A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05153387A
JPH05153387A JP3355504A JP35550491A JPH05153387A JP H05153387 A JPH05153387 A JP H05153387A JP 3355504 A JP3355504 A JP 3355504A JP 35550491 A JP35550491 A JP 35550491A JP H05153387 A JPH05153387 A JP H05153387A
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signal
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Hideyuki Miyazawa
秀幸 宮沢
Takashi Ogamichi
隆司 小河路
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高解像度読取画像を標準解像度読取画像に変
換するときにも、文字領域と非文字領域が混在した画像
の画質を良好にする。装置コストを低減する。 【構成】 孤立点除去部30,31で必要な信号を像域
分離部28から得、また、孤立点除去部30,31の処
理結果をオア処理部32に入力しているので、必要なバ
ッファメモリを省略でき、装置コストを低減できる。ま
た、孤立点除去部30,31で2ライン分の孤立点除去
処理を行なった後にオア処理部32でそれらの処理結果
を論理和するので、標準解像度の画像にも孤立点除去処
理を適用でき、文字領域の画像の画質が向上する。さら
に、標準解像度の画像も、文字領域では固定二値化処理
した画信号を得、かつ、非文字領域では中間調読取処理
した画信号を得るので画質を大幅に改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも、ラスタ読
取して得た画像データを所定の閾値で二値化するととも
に、二値化画信号に対して、孤立点画素を除去するとと
もに、画像データの副走査方向の解像度を1/2に変換
する機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラスタ読取して得た画像データ
を、白黒二値化画像の画信号に変換するとき、画像読取
系の特性を改善したり、あるいは、雑音を除去する処理
が行われる。また、出力画像で中間調をある程度表現で
きるように、例えば、ディザマトリクスを用いた擬似中
間調読取処理を行なうようにしている。さらに、例え
ば、グループ3ファクシミリ装置のように、読取線密度
が副走査方向に3.85(本/mm)(以下、標準線密
度という)と7.7(本/mm)(以下、高線密度とい
う)の2種類のいずれかに設定される装置に適用される
原稿読取装置では、読取系では常に高線密度で読み取
り、標準線密度が指定されたときに、2ライン分の画信
号を1ラインにまとめる線密度変換処理を行なうように
している。
【0003】図12は、グループ3ファクシミリ装置に
適用される原稿読取装置の制御系の従来例を示してい
る。
【0004】同図において、原稿読取系(図示略)によ
りラスタスキャンされて画像入力部1から出力されるア
ナログ画信号AVは、アナログ/デジタル変換器2によ
り、対応するデジタル画信号DVに変換され、そのデジ
タル画信号DVは、固定二値化処理部3および中間調二
値化処理部4に加えられている。
【0005】固定二値化処理部3は、デジタル画信号D
Vに所定の閾値を適用し、固定二値化画信号SVを形成
するものであり、その出力信号は、セレクタ5の一方の
入力端Aおよび像域判別部6の一方の入力端に加えられ
ている。
【0006】中間調二値化処理部4は、デジタル画信号
DVに所定の閾値マトリクスを周期的に適用し、中間調
二値化画信号HVを形成するものであり、その出力信号
は、セレクタ5の他方の入力端Bおよび像域判別部6の
他方の入力端に加えられている。
【0007】像域判別部6は、図示しない上位制御部よ
り出力される中間調読取指令信号HTにより中間調読取
動作が指定されている場合、固定二値化画信号SVおよ
び中間調二値化画信号HVに基づいて、注目画素が文字
画像領域に属しているか否かを判別するものであり、注
目画素が文字画像領域に属していると判別したときに
は、選択信号SLを論理Hレベルに立ち上げる。この選
択信号SLは、セレクタ5の制御信号入力端に加えられ
ている。なお、像域判別部6は、中間調読取指令信号H
Tにより中間調読取動作が指定されていない場合には、
選択信号SLを論理Hレベルに固定する。
【0008】セレクタ5は、選択信号SLが論理Hレベ
ルになっているときには、入力端Aに加えられている固
定二値化画信号SVを選択する一方、選択信号SLが論
理Lレベルになっているときには、入力端Bに加えられ
ている中間調二値化画信号HVを選択し、その選択した
信号を、選択画信号LVとして、孤立点除去部7および
バッファメモリ8に出力する。
【0009】バッファメモリ8は、2ライン分の選択画
信号LVを記憶可能な容量を備えており、入力している
選択画信号LVよりも1ライン前の選択画信号LVaお
よび2ライン前の選択画信号LVbを、孤立点除去部7
に出力する。
【0010】孤立点除去部7は、中間調読取指令信号H
Tにより中間調読取動作が指定されていない場合、図1
3(a)に示した3×3サイズの画素マトリクスの内容
が、それぞれ同図(b)および同図(d)に一致する状
態になっていることを検出し、それぞれの状態を検出す
ると、おのおの同図(c)および同図(e)に示すよう
に、その画素マトリクスの中央に位置する注目画素Xの
画素状態を反転して、孤立点を除去するものであり、そ
の処理結果は、補正画信号CVとしてオア処理部9およ
びラインバッファ10に加えられている。なお、孤立点
除去部7は、中間調読取指令信号HTにより中間調読取
動作が指定されている場合には、入力した選択画信号L
Vを、そのままの状態で補正画信号CVとして出力す
る。
【0011】ラインバッファ10は、1ライン分の補正
画信号CVを記憶可能な容量を備えており、入力してい
る補正画信号CVよりも1ライン前の補正画信号CVa
を、オア処理部9に出力する。
【0012】オア処理部9は、図示しない上位制御部よ
り出力される線密度指令信号STDにより、標準線密度
が指定されていて、かつ、中間調読取指令信号HTによ
り中間調読取動作が指定されていない場合には、入力す
る補正画信号CVおよび補正画信号CVaを画素単位に
論理和処理するものであり、その処理結果を二値化画信
号BWとして出力する。また、オア処理部9は、線密度
指令信号STDにより高線密度が指定されている場合、
あるいは、中間調読取指令信号HTにより中間調読取動
作が指定されている場合には、入力する補正画信号CV
をそのまま二値化画信号BWとして出力する。なお、こ
の場合は、論理Hレベルが黒画素レベルに対応してい
る。
【0013】以上の構成で、標準解像度で中間調読取が
指定されると、中間調指令信号HTにより中間調読取動
作が指定されるとともに、線密度指令信号STDにより
標準解像度が指定される。
【0014】これにより、像域判定部6は、固定二値化
画信号SVおよび中間調二値化画信号HVに基づいて、
注目画素が文字領域に属するか否かを判別し、その判別
結果に基づいて、選択信号SLの論理レベルを設定す
る。
【0015】また、孤立点除去部7は、この場合には、
入力した選択画信号LVをそのまま補正画信号CVとし
て出力し、オア処理部9は、入力した補正画信号CVを
そのまま二値化画信号BWとして出力する。
【0016】したがって、この場合には、セレクタ5で
選択された選択画信号LVが、二値化画信号BWとして
出力される。
【0017】また、標準解像度で非中間調読取が指定さ
れると、中間調指令信号HTにより非中間調読取動作が
指定されるとともに、線密度指令信号STDにより標準
解像度が指定される。
【0018】これにより、像域判定部6は、選択信号S
Lを論理Hレベルに固定するので、セレクタ5から出力
される選択画信号LVは、固定二値化処理部3から出力
される固定二値化画信号SVに一致する。
【0019】孤立点除去部7は、選択画信号LV、1ラ
イン前の選択画信号LVa、および、2ライン前の選択
画信号LVbに基づき、上述した孤立点除去演算を実行
し、その結果を補正画信号CVとして出力する。
【0020】また、オア処理部9は、補正画信号CVお
よび1ライン前の補正画信号CVaを、画素単位に論理
和処理して、その処理結果を二値化画信号BWとして出
力する。
【0021】また、高解像度で中間調読取が指定される
と、中間調指令信号HTにより中間調読取動作が指定さ
れるとともに、線密度指令信号STDにより高解像度が
指定される。
【0022】これにより、像域判定部6は、固定二値化
画信号SVおよび中間調二値化画信号HVに基づいて、
注目画素が文字領域に属するか否かを判別し、その判別
結果に基づいて、選択信号SLの論理レベルを設定す
る。
【0023】また、孤立点除去部7は、この場合には、
入力した選択画信号LVをそのまま補正画信号CVとし
て出力し、オア処理部9は、入力した補正画信号CVを
そのまま二値化画信号BWとして出力する。
【0024】また、高解像度で非中間調読取が指定され
ると、中間調指令信号HTにより非中間調読取動作が指
定されるとともに、線密度指令信号STDにより高解像
度が指定される。
【0025】これにより、像域判定部6は、選択信号S
Lを論理Hレベルに固定するので、セレクタ5から出力
される選択画信号LVは、固定二値化処理部3から出力
される固定二値化画信号SVに一致する。
【0026】また、孤立点除去部7は、この場合には、
選択画信号LV、1ライン前の選択画信号LVa、およ
び、2ライン前の選択画信号LVbに基づき、上述した
孤立点除去演算を実行し、その結果を補正画信号CVと
して出力する。また、オア処理部9は、この場合には、
入力した補正画信号CVをそのまま二値化画信号BWと
して出力する。
【0027】このようにして、この従来装置では、標準
解像度でかつ中間調読取が設定されている場合には、像
域判定部6により像域判定が行われるとともに、孤立点
除去部7およびオア処理部9の動作が有効に作用しな
い。また、標準解像度でかつ非中間調読取が設定されて
いる場合には、像域判定が行なわれず、孤立点除去動作
およびオア処理が行われる。
【0028】また、高解像度でかつ中間調読取が設定さ
れている場合には、像域判定部6により像域判定が行わ
れるとともに、孤立点除去部7およびオア処理部9の動
作が有効に作用しない。また、高解像度でかつ非中間調
読取が設定されている場合には、像域判定が行なわれ
ず、孤立点除去動作が行われ、かつ、オア処理が行われ
ない。
【0029】このようにして、従来では、中間調画像に
対して孤立点除去処理およびオア処理を適用すると、中
間調読取画像の画質が劣化するという不都合を生じるた
め、それを防止するために、中間調画像に対しては、孤
立点除去処理およびオア処理を適用しないようにしてい
る。また、非中間調画像に対しては、常に固定二値化画
信号を選択するようにし、孤立点除去処理およびオア処
理を適用するようにしている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0031】すなわち、中間調画像に対しては、孤立点
除去処理およびオア処理を適用しないようにしており、
したがって、中間調画像と非中間調画像が混在するよう
な画像の非中間調画像部分についても、孤立点除去処理
およびオア処理が適用されず、かかる部分の画質向上が
実現できなかった。また、像域判定部6は、孤立点除去
部7やオア処理部9とは別に、その処理に必要な画信号
を保持するためのバッファメモリを備えているため、制
御系の回路規模が大きくなり、装置の小型化および低コ
スト化の妨げとなっていた。
【0032】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、中間調画像と非中間調画像が混在する画像の
画質を向上できるとともに、読取画像の制御系の小型化
および低コスト化を実現できる画像処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラスタ読取し
て得た画像データを所定の閾値で二値化する固定二値化
手段と、この固定二値化手段から出力される画信号に対
して、孤立点画素を除去するとともに、画像データの副
走査方向の解像度を1/2に変換する機能を備えた画像
処理装置において、固定二値化手段から出力される画信
号が孤立点画素であるか否かを判断するとともに孤立点
を除去する第1の孤立点除去手段と、この第1の孤立点
除去手段が処理する注目画素から1ラインずれたタイミ
ングで固定二値化手段から出力される画信号が孤立点画
素であるか否かを判断するとともに孤立点を除去する第
2の孤立点除去手段と、上記第1の孤立点除去手段と上
記第2の孤立点除去手段の出力信号の論理和を演算して
画信号の副走査方向の解像度を1/2に変換する論理和
処理手段を備えたものである。
【0034】また、ラスタ読取して得た画像データを擬
似中間調処理する擬似中間調処理手段と、画像データを
所定の閾値で二値化する固定二値化手段を備え、画像デ
ータが文字領域に含まれている場合には上記固定二値化
手段から出力される画信号を選択する一方、画像データ
が非文字領域に含まれている場合には上記擬似中間調処
理手段から出力される画信号を選択するとともに、孤立
点画素を除去し、さらに、画像データの副走査方向の解
像度を1/2に変換する機能を備えた画像処理装置にお
いて、固定二値化手段から出力される複数ライン分の画
信号に基づいて注目画素が文字領域に含まれているか非
文字領域に含まれているかを判断する像域判別手段と、
上記固定二値化手段から出力される画信号が孤立点画素
であるか否かを判断するとともに孤立点を除去する第1
の孤立点除去手段と、この第1の孤立点除去手段が処理
する注目画素から1ラインずれたタイミングで上記固定
二値化手段から出力される画信号が孤立点画素であるか
否かを判断するとともに孤立点を除去する第2の孤立点
除去手段と、上記第1の孤立点除去手段と上記第2の孤
立点除去手段の出力信号の論理和を演算して画信号の副
走査方向の解像度を1/2に変換する論理和処理手段
と、上記像域判別手段が文字領域を判定しているときに
は上記論理和処理手段の出力信号を選択する一方上記像
域判別手段が非文字領域を判定しているときには上記擬
似中間調手段の出力信号を選択する信号選択手段を備え
たものである。また、前記第1の孤立点除去手段および
第2の孤立点除去手段は、前記像域判別手段が保持して
いる複数ライン分の画信号からそれぞれ必要な画信号を
取り出して孤立点除去処理を行なうようにしている。
【0035】
【作用】したがって、第1の孤立点除去手段と第2の孤
立点除去手段の処理結果を論理和処理しているので、論
理和処理手段には、特別なバッファメモリを必要とせ
ず、それにより、装置に必要なメモリ量を低減できる。
また、孤立点除去されて、オア処理された結果の画信号
と、擬似中間調読取された結果の画信号のいずれかを、
像域判別結果に基づいて選択しているので、中間調画像
と非中間調画像が混在する画像の画質を向上できる。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0038】同図において、制御部11は、このファク
シミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシミリ伝
送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ12
は、制御部11が実行する制御処理プログラム、およ
び、処理プログラムを実行するときに必要な各種データ
などを記憶するとともに、制御部11のワークエリアを
構成するものであり、パラメータメモリ13は、このグ
ループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶す
るためのものである。
【0039】スキャナ14は、主走査方向の解像度が8
(ドット/mm)で、かつ、副走査方向の解像度が3.
85(本/mm)の標準解像度と、主走査方向の解像度
が8(ドット/mm)で、かつ、副走査方向の解像度が
7.7(本/mm)の高解像度の2種類の読取解像度の
いずれかで、原稿画像を読み取るためのものであり、プ
ロッタ15は、標準解像度または高解像度のいずれかの
解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表
示部16は、このファクシミリ装置を操作するためのも
ので、各種の操作キー、および、各種の表示器からな
る。
【0040】符号化復号化部17は、画信号を符号化圧
縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画
信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置18
は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するため
のものである。
【0041】グループ3ファクシミリモデム19は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.29モデム、
V.27terモデム)を備えている。
【0042】網制御装置20は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0043】これらの、制御部11、システムメモリ1
2、パラメータメモリ13、スキャナ14、プロッタ1
5、操作表示部16、符号化復号化部17、画像蓄積装
置18、グループ3ファクシミリモデム19、および、
網制御装置20は、システムバス21に接続されてお
り、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主とし
てこのシステムバス21を介して行われている。
【0044】また、網制御装置20とグループ3ファク
シミリモデム19との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0045】図2は、本発明の一実施例にかかるスキャ
ナ14の制御系を示している。なお、同図において、図
12と同一部分および相当する部分には、同一符号を付
している。
【0046】同図において、アナログ/デジタル変換器
2から出力されるデジタル画信号DVは、MTF(空間
周波数)補正演算部25、2ライン分のデジタル画信号
DVを記憶可能な容量を備えたラインバッファ26、お
よび、中間調二値化処理部27にそれぞれ加えられてい
る。また、ラインバッファ26からは、入力されるデジ
タル画信号DVから1ライン遅れたデジタル画信号DV
1、および、2ライン遅れたデジタル画信号DV2が出
力され、これらのデジタル画信号DV1,DV2は、M
TF補正演算部25、および、中間調二値化処理部27
にそれぞれ加えられている。
【0047】MTF補正演算部25は、読取光学系によ
る画像のボケを補正するためのMTF補正演算処理を行
なうものであり、その補正結果は、補正デジタル画信号
DVcとして、像域分離部28に加えられている。この
MTF補正演算処理は、例えば、図3に示すように、3
×3サイズの画素マトリクスの中央に位置する注目画素
Xの画素レベルを、次式(I)に基づいて補正する。
【0048】 X’=(8X−(2B+D+E+2G))/2 … (I)
【0049】ここで、X’は、補正後の注目画素Xのレ
ベルを示し、Xは補正前の注目画素Xのレベルを示し、
また、B,D,E,Gは周辺画素B,D,E,Gのレベ
ルを示す。
【0050】像域分離部28は、入力した補正デジタル
画信号DVcに基づいて、白地上の文字と絵柄(写真お
よび網点画像)を画素単位に分離して、処理対象となる
注目画素を文字領域として判定したときには、判定信号
SKを論理Hレベル(アクティブ値)に設定するととも
に、注目画素を非文字領域として判定したときには、判
定信号SKを論理Lレベル(非アクティブ値)に設定す
るものであり、その判定信号SKは、セレクタ29の制
御信号入力端に加えられている。
【0051】また、像域分離部28は、入力した補正デ
ジタル画信号DVcを、黒画素として判定するための閾
値THb、および、白画素として判定するための閾値T
Hwでそれぞれ3値化し、その3値化した信号に基づ
き、コントラスト、白画素の連続性、および、黒画素の
連続性を判定する文字分離処理、および、白画素領域を
抽出して原稿の白地を分離する白地分離処理を行なって
おり、その処理のために、黒画素として判定した黒画素
信号(二値化信号)を4ライン分保持するとともに、白
画素として判定した白画素信号(二値化信号)を5ライ
ン分保持しており、そのうち、入力される補正デジタル
画信号DVcよりも1ライン前の黒画素信号BK1は孤
立点除去部30に加えられ、2ライン前の黒画素信号B
K2は孤立点除去部30と孤立点除去部31に加えら
れ、3ライン前の黒画素信号BK3は孤立点除去部30
および孤立点除去部31に加えられ、4ライン前の黒画
素信号BK4は孤立点除去部31に加えられている。こ
こで、この像域分離部28で処理対象となっている注目
画素は、黒画素信号BK3にあらわれている。
【0052】孤立点除去部30は、像域分離部28の注
目画素の1ライン前の画素(図4の画素X1)につい
て、図12の孤立点除去部7と同様の孤立点除去演算を
適用するものであり、その処理結果は、補正二値化信号
BWpとしてオア回路32の一方の入力端に加えられて
いる。また、孤立点除去部31は、像域分離部28の注
目画素の(図4の画素X2)について孤立点除去演算を
適用するものであり、その処理結果は、補正二値化信号
BWcとしてオア回路32の他方の入力端に加えられて
いる。また、この場合、論理Hレベルが黒画素をあらわ
す値に設定されている。
【0053】オア回路32は、制御部1より加えられる
解像度信号CLにより標準解像度が指定されているとき
には、入力した補正二値化画信号BWpと補正二値化画
信号BWcを画素単位に論理和処理し、その処理結果を
出力二値化画信号BWoとしてセレクタ29の入力端A
に出力するとともに、解像度信号CLにより高解像度が
指定されているときには、補正二値化画信号BWcを出
力二値化画信号BWoとしてセレクタ29の出力端Aに
出力する。
【0054】中間調二値化処理部27は、入力したデジ
タル画信号DV,DV1,DV2に基づいて、中間調二
値化処理を適用するものであり、その処理結果は、中間
調二値化画信号HTとしてバッファメモリ33に加えら
れている。バッファメモリ33は、注目画素について、
中間調画信号HTの出力タイミングを、オア回路32か
らの出力される出力二値化画信号BWoの出力タイミン
グと一致させるためのものであり、このバッファメモリ
33から出力される出力中間調画信号HToは、セレク
タ29の入力端Bに加えられている。
【0055】セレクタ29は、判定信号SKが論理Hレ
ベルになっているときには入力端Aを選択し、出力二値
化画信号BWoを二値化画信号BWとして外部装置に出
力する一方、判定信号SKが論理Lレベルになっている
ときには入力端Bを選択し、出力中間調二値化画信号H
Toを二値化画信号BWとして外部装置に出力するもの
である。
【0056】図5は、中間調二値化処理部27の一例を
示している。
【0057】同図において、スムージング処理部35に
は、デジタル画信号DV、デジタル画信号DVよりも1
ライン前のデジタル画信号DV1、および、デジタル画
信号DVよりも2ライン前のデジタル画信号DV2が加
えられており、スムージング処理部35は、これらのデ
ジタル画信号DV,DV1,DV2に基づき、図3と同
じ3×3サイズの画素マトリクスの中央に位置する注目
画素Xについて、次式(II)の演算を実行して、注目
画素Xに周囲画素の成分を含めさせる。
【0058】 X’=(2E+(B+D+F+H)/2)/4 … (II)
【0059】このスムージング処理部35から出力され
たスムージング画信号DVsは、ディザ二値化処理部3
6に加えられている。ディザ二値化処理部36は、閾値
記憶部37に記憶されているディザ閾値マトリクスの要
素を周期的にとり出し、そのディザ閾値マトリクスの値
に基づいて、スムージング画信号DVsを二値化するも
のであり、その処理結果は、中間調二値化画信号HTと
して出力される。
【0060】図6は、像域分離部28の一例を示してい
る。
【0061】同図において、補正デジタル画信号DVc
は、二値化処理部41、および、二値化処理部42に加
えられている。二値化処理部41は、補正デジタル画信
号DVcを黒画素を判定するための閾値THbで二値化
処理するものであり、その処理結果は、黒画素信号BK
として黒パターンマッチング処理部43、および、4ラ
イン分の黒画素信号BKを記憶可能な容量を備えたライ
ンバッファ44に加えられている。
【0062】ラインバッファ44からは、黒画素信号B
Kよりも1ライン前の黒画素信号BK1、2ライン前の
黒画素信号BK2、3ライン前の黒画素信号BK3、お
よび、4ライン前の黒画素信号BK4が出力されてお
り、黒画素信号BK1は黒パターンマッチング処理部4
3および黒パターンマッチング処理部45に加えられ、
黒画素信号BK2は黒パターンマッチング処理部43、
黒パターンマッチング処理部45および黒パターンマッ
チング処理部46に加えられ、黒画素信号BK3は黒パ
ターンマッチング処理部45および黒パターンマッチン
グ処理部46に加えられ、黒画素信号BK4は黒パター
ンマッチング処理部46に加えられている。また、これ
らの黒画素信号BK1,BK2,BK3,BK4は、孤
立点除去部30,31に出力されている。
【0063】黒パターンマッチング処理部43,45,
46は、それぞれ入力される3ライン分の黒画素信号に
基づいて、次のようなパターンマッチング処理を行な
う。すなわち、注目画素を中心とする3×3サイズの画
素マトリクスを抽出して、その画素マトリクスの内容が
図7(a)〜(h)のいずれかに一致し、かつ、図8
(a)〜(f)のいずれかに一致している場合、その注
目画素を黒アクティブ画素として判定して、それぞれの
出力信号BA1,BA2,BA3をアクティブ値に設定
する。ここで、図7(a)〜(h)および図8(a)〜
(f)において、シンボル「○」は黒画素信号の値が非
アクティブ値である画素をあらわし、シンボル「●」は
黒画素信号の値がアクティブ値である画素をあらわし、
シンボル「×」は黒画素信号の値が非アクティブ値でも
アクティブ値でもいずれでもよい画素をあらわし、シン
ボル「▲」は少なくともいずれか一方が黒画素信号の値
がアクティブ値である画素をあらわす。
【0064】したがって、信号BA1,BA2,BA3
の値は、それぞれ2ライン前、1ライン前、および、現
ライン(注目画素ライン)の注目画素の位置にある画素
が黒アクティブ画素であるか否かを示しており、この信
号BA1,BA2,BA3は、黒領域判定部47に加え
られている。
【0065】黒領域判定部47は、信号BA1,BA
2,BA3に基づき、注目画素を中心とした3×3サイ
ズの画素マトリクスの信号を抽出し、その抽出した信号
のうち、アクティブ値に設定されている画素が2つ以上
あるかどうかを調べ、アクティブ値に設定されている画
素が2つ以上ある場合には、その出力信号BBをアクテ
ィブ値に設定する。この信号BBは、アンド処理部48
の一方の入力端に加えられている。
【0066】また、二値化処理部42は、補正デジタル
画信号DVcを黒画素を判定するための閾値THwで二
値化処理するものであり、その処理結果は、白画素信号
WTとして黒パターンマッチング処理部49、および、
5ライン分の白画素信号WTを記憶可能な容量を備えた
ラインバッファ50に加えられている。
【0067】ラインバッファ50からは、白画素信号W
Tよりも1ライン前の白画素信号WT1、2ライン前の
白画素信号WT2、3ライン前の白画素信号WT3、4
ライン前の白画素信号WT4、および、4ライン前の白
画素信号WT4が出力されており、白画素信号WT1は
白パターンマッチング処理部49、白パターンマッチン
グ処理部51および白地画素検出部52に加えられ、白
画素信号WT2は白パターンマッチング処理部49、白
パターンマッチング処理部51、白パターンマッチング
処理部53および白地画素検出部52に加えられ、白画
素信号WT3は白パターンマッチング処理部51、白パ
ターンマッチング処理部53および白地画素検出部52
に加えられ、白画素信号WT4は白パターンマッチング
処理部53および白地画素検出部52に加えられ、白画
素信号WT5は白地画素検出部52に加えられている。
【0068】白パターンマッチング処理部49,51,
53は、それぞれ入力される3ライン分の白画素信号に
基づいて、次のようなパターンマッチング処理を行な
う。すなわち、注目画素を中心とする3×3サイズの画
素マトリクスを抽出して、その画素マトリクスの内容が
図9(a)〜(f)のいずれかに一致している場合、そ
の注目画素を白アクティブ画素として判定して、それぞ
れの出力信号WA1,WA2,WA3をアクティブ値に
設定する。
【0069】したがって、信号WA1,WA2,WA3
の値は、それぞれ2ライン前、1ライン前、および、現
ライン(注目画素ライン)の注目画素の位置にある画素
が白アクティブ画素であるか否かを示しており、この信
号BA1,BA2,BA3は、白領域判定部54に加え
られている。
【0070】白領域判定部54は、信号WA1,WA
2,WA3に基づき、注目画素を中心とした3×3サイ
ズの画素マトリクスの信号を抽出し、その抽出した信号
のうち、アクティブ値に設定されている画素が2つ以上
あるかどうかを調べ、アクティブ値に設定されている画
素が1つ以上ある場合には、その出力信号WWをアクテ
ィブ値に設定する。この信号WWは、アンド処理部48
の他方の入力端に加えられている。
【0071】アンド処理部48は、信号BBおよび信号
WWがいずれもアクティブ値に設定されている場合、そ
の出力信号CCをアクティブ値に設定するものであり、
その信号CCは、領域判定部55および、信号CCの3
ライン分の記憶容量を備えたラインバッファ56に加え
られている。ラインバッファ56からは、信号CCの1
ライン前の信号CC1、2ライン前の信号CC2、およ
び、3ライン前の信号CC3が出力されており、これら
の信号CC1,CC2,CC3は、領域判定部55に加
えられている。
【0072】領域判定部55は、入力した4ライン分の
信号CC,CC1,CC2,CC3に基づき、図10に
示したような5×4サイズの画素マトリクスの信号を抽
出し、この画素マトリクス内にアクティブ値をもつ画素
が1つ以上検出されたときには、注目画素X(信号CC
1の画素ラインのもの)がアクティブ画素であると判定
して、その出力信号DDの値をアクティブ値に設定す
る。この信号DDは、文字領域判定部57の一方の入力
端に加えられている。
【0073】白地画素検出部52は、入力した5ライン
分の白画素信号WT,WT1,WT2,WT3,WT
4,WT5に基づき、図11(a)に示した5×5サイ
ズの画素マトリクスを抽出し、この画素マトリクス内の
連続した10画素の領域が全て白画素の場合、画素マト
リクスの中央に位置する注目画素Xを白地画素と判定し
て、出力信号WKをアクティブ値に設定する。
【0074】すなわち、この画素マトリクス内の1行目
および2行目の画素A〜Jが全て白画素、または、2行
目および3行目の画素F〜Nが全て白画素、または、3
行目および4行目の画素K〜Sが全て白画素、または、
4行目および5行目の画素O〜Yが全て白画素、また
は、1列目および2列目の画素A〜Uが全て白画素、2
列目および3列目の画素B〜Vが全て白画素、または、
3列目および4列目の画素C〜Wが全て白画素、また
は、4列目および5列目の画素D〜Yが全て白画素であ
るとき、このような白画素領域の塊を検出すると、注目
画素Xをアクティブ画素として判定する。
【0075】この白地画素検出部52から出力される信
号WKは、領域判定部58、および、2ライン分の信号
WKを記憶できる記憶容量を備えたラインバッファ59
に加えられている。このラインバッファ59からは、信
号WKの1ライン前の信号WK1および2ライン前の信
号WK2が出力され、それらの信号WK1,WK2は、
領域判定部58に加えられている。
【0076】領域判定部58は、入力した3ライン分の
信号WK,WK1,WK2に基づき、図11(b)に示
したような3×1サイズの画素マトリクスの信号を抽出
し、その画素マトリクス内にアクティブ画素が1つ以上
あることを検出した場合には、その中央の注目画素Xを
アクティブ画素として判定し、その出力信号WL1の値
をアクティブ値に設定する。この信号WL1は、領域判
定部60に加えられている。
【0077】領域判定部60は、入力した1ライン分の
信号WL1に基づき、図11(c)に示したような1×
32サイズの画素マトリクスの信号を抽出し、その画素
マトリクス内にアクティブ画素が1つ以上あることを検
出した場合には、その先端の注目画素Xをアクティブ画
素として判定し、その出力信号WL2の値をアクティブ
値に設定する。この信号WL2は文字領域判定部57の
他方の入力端に加えられている。
【0078】文字領域判定部57は、信号DDがアクテ
ィブ値で、かつ、信号WL2がアクティブ値になってい
るとき、判定信号SKの値をアクティブ値に設定し、そ
れ以外の場合に、判定信号SKの値を非アクティブ値に
設定する。この判定信号SKが、セレクタ29に加えら
れている。
【0079】このようにして、本実施例にかかる像域分
離部28の文字分離機能では、補正デジタル画信号DV
cを3値化することでコントラストを判断し、さらに、
局所領域内に黒連続画素と白連続画素の両方が存在する
領域を文字領域の画素として分離している。
【0080】したがって、この文字分離機能により、写
真画像、網点画像、および、文字画像は、次のように判
定される。
【0081】まず、写真画像は、基本的には、平坦画像
であり、3値化した後、黒画素および白画素がごく近傍
に存在しないので、非文字領域として判定される。ま
た、一方では、上述のように、本実施例にかかる像域分
離部28では、黒画素の連続性と白画素の連続性を判定
しているので、網点ドットが分散して配置される網点画
像では、高線数網点、網点ハイライト部、および、網点
シャドー部が非文字領域として判定される。また、文字
画像では、文字のエッジ部周辺が文字領域として判定さ
れる。
【0082】一方、像域分離部28の白地分離機能で
は、白画素の塊を検出して、周辺に拡張することで、文
字部を含めた白地の領域を検出するようにしている。
【0083】したがって、この白地分離機能により、写
真画像、網点画像、および、文字画像は、次のように判
定される。
【0084】まず、写真画像と網点画像では、白地画素
の塊を検出しているため、中間調部およびシャドー部が
非白地領域と判定され、また、ハイライト部が白地領域
として判定される。ただし、ハイライト部の境界では、
中間調部およびシャドー部とも、拡張サイズに応じた部
分が、白地領域として判定される。また、文字画像で
は、文字部を含めた白地領域が検出できる。
【0085】さらに、文字分離機能で文字領域として判
定された領域に含まれ、かつ、白地分離機能で白地領域
として判定された領域に含まれる領域を、文字領域判定
部57により文字領域として判定しており、したがっ
て、本実施例にかかる像域分離部28では、文字領域
と、非文字領域を効率よく分離することができる。
【0086】以上の構成で、スキャナ4の読取動作が開
始されると、画像入力部1よりアナログ画信号AVが順
次出力され、アナログ/デジタル変換器2により対応す
るデジタル画信号DVに変換されて、MTF補正演算部
25、ラインバッファ26、および、中間調二値化処理
部27に順次加えられる。
【0087】ラインバッファ26に必要なデータが蓄積
されて、ラインバッファ26からデジタル画信号DV
1,DV2が順次出力されると、MTF補正演算部25
の演算が開始されて、補正デジタル画信号DVcが順次
像域分離部28に出力される。それとともに、中間調二
値化処理部27で上述したスムージング処理およびディ
ザ閾値を用いた中間調二値化処理が行われ、その結果得
られた中間調二値化画信号HTは、順次バッファメモリ
33に蓄積される。
【0088】像域分離部28では、上述したように、文
字分離機能および白地分離機能が実行され、補正デジタ
ル画信号DVcの入力タイミングから、3ラインと4画
素に相当する時間を遅延したタイミングで、処理対象と
なる注目画素に対応した判定信号SKが出力されて、セ
レクタ29に加えられる。
【0089】一方、像域分離部28からは、黒画素信号
BK1,BK2,BK3,BK4が出力され、それによ
り、孤立点除去部31からは注目画素の補正二値化画信
号BWcが出力されるとともに、孤立点除去部30から
は1ライン後の注目画素に位置する画素に対応した補正
二値化画信号BWpが出力される。
【0090】このとき、制御部1より標準解像度が指定
されて、解像度信号CLの値が標準解像度に対応する値
になっているとき、オア処理部32は、補正二値化画信
号BWcと補正二値化画信号BWpを画素単位に論理和
処理し、その処理結果を出力二値化画信号BWoとして
セレクタ29に出力する。
【0091】一方、中間調二値化処理部27から出力さ
れた中間調二値化画信号HTは、3ラインと4画素に相
当する時間を経過したタイミングで、バッファメモリ3
3より出力中間調二値化画信号HToとしてセレクタ2
9に出力されている。
【0092】したがって、セレクタ29には、読取原稿
上の同じ位置の画素に関する出力二値化画信号BWoと
出力中間調二値化画信号HToが同時に加えられ、それ
とともに、像域分離部28からは、同じ画素に対応した
判定信号SKが出力されセレクタ29に加えられる。
【0093】したがって、セレクタ29は、判定信号S
Kが、文字領域をあらわすアクティブ値(論理Hレベ
ル)になっているときには、出力二値化画信号BWoを
二値化画信号BWとして出力し、また、判定信号SK
が、非文字領域をあらわす非アクティブ値(論理Lレベ
ル)になっているときには、出力中間調二値化画信号H
Toを二値化画信号BWとして出力する。
【0094】これにより、この場合、孤立点除去部3
0,31で孤立点が除去された状態の出力二値化画信号
BWoがオア処理部32から出力されるので、標準解像
度の文字領域の画像も、孤立点が除去されたより品質の
高い画質となる。
【0095】それとともに、出力される注目画素が文字
領域に含まれる場合には、出力二値化画信号BWoが二
値化画信号BWとして出力され、また、出力される注目
画素が非文字領域に含まれる場合には、出力中間調二値
化画信号HToが二値化画信号として出力され、これに
より、文字画像と中間調画像が混在した標準解像度の画
像の画質が向上する。
【0096】一方、制御部1より高解像度が指定され
て、解像度信号CLの値が高解像度のに対応する値にな
っているとき、オア処理部32は、補正二値化画信号B
Wcを出力二値化画信号BWoとして出力し、セレクタ
29は、判定信号SKがアクティブ値になっているとき
には、オア処理部32から出力される出力二値化画信号
BWoを二値化画信号BWとして出力し、また、判定信
号SKが非アクティブ値になっているときには、バッフ
ァメモリ33から出力される出力中間調二値化画信号H
Toを二値化画信号BWとして出力する。したがって、
高解像度の画像の画質が良好になる。
【0097】以上のようにして、本実施例では、孤立点
除去部30,31で必要な信号を像域分離部28から得
ているので、孤立点除去部30,31に必要なバッファ
メモリを省略でき、装置コストを低減できる。それとと
もに、2つの孤立点除去部30,31の処理結果をオア
処理部32に入力しているので、オア処理部32に必要
なバッファメモリを省略でき、装置コストを低減でき
る。また、像域分離部28においても、共通可能なライ
ンバッファを共通化し、また、黒領域判定部47および
白領域判定部54の処理に必要なデータを、それぞれ3
つの黒パターンマッチング処理部43,45,46およ
び白パターンマッチング処理部49,51,53により
形成しており、したがって、黒領域判定部47および白
領域判定部54にバッファメモリを省略しているので、
装置コストを低減できる。
【0098】また、孤立点除去部30,31で2ライン
分の孤立点除去処理を行なった後に、オア処理部32で
それらの処理結果を論理和処理しており、したがって、
標準解像度の画像についても、高解像度の画像と同様に
して孤立点除去処理を適用することができ、文字領域の
画像の画質が向上する。
【0099】さらに、オア処理部32の出力と、中間調
二値化処理部27の出力をセレクタ29で選択している
ので、標準解像度の画像についても、高解像度の画像と
同様にして、文字領域では固定二値化処理して得た画信
号を得ることができるとともに、非文字領域では中間調
読取処理して得た画信号を得ることができ、文字と中間
調画像が混在するような画像の画質を大幅に改善するこ
とができる。
【0100】なお、上述した実施例では、グループ3フ
ァクシミリ装置に本発明を適用したが、それ以外にも、
同様の原稿読取機能を備えた装置についても、本発明を
同様にして適用することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の孤立点除去手段と第2の孤立点除去手段の処理結
果を論理和処理しているので、論理和処理手段には、特
別なバッファメモリを必要とせず、それにより、装置に
必要なメモリ量を低減できる。また、孤立点除去され
て、オア処理された結果の画信号と、擬似中間調読取さ
れた結果の画信号のいずれかを、像域判別結果に基づい
て選択しているので、中間調画像と非中間調画像が混在
する画像の画質を向上できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置を示すブロック図。
【図2】スキャナの制御系の一例を示すブロック図。
【図3】3×3サイズの画素マトリクスの一例を示す概
略図。
【図4】2つの孤立点除去部がそれぞれ適用する3×3
サイズの画素マトリクスについて説明するための説明
図。
【図5】中間調二値化処理部の一例を示すブロック図。
【図6】像域分離部の一例を示すブロック図。
【図7】黒パターンマッチング処理部が判定するパター
ンの一部を示す説明図。
【図8】黒パターンマッチング処理部が判定するパター
ンの他の部分を示す説明図。
【図9】白パターンマッチング処理部が判定するパター
ンを示す説明図。
【図10】5×4サイズの画素マトリクスの一例を示す
説明図。
【図11】5×5サイズ、1×3サイズ、および、32
×1の画素マトリクスの一例を示す説明図。
【図12】画像処理装置の従来例を示すブロック図。
【図13】孤立点除去処理を説明するための説明図。
【符号の説明】
25 MTF(空間周波数)補正演算部 26,44,50,56,59 ラインバッファ 27 中間調二値化処理部 28 像域分離部 29 セレクタ 30,31 孤立点除去部 32 オア処理部 33 バッファメモリ 41,42 二値化処理部 43,45,46 黒パターンマッチング処理部 47 黒領域判定部 48 アンド処理部 49,51,53 白パターンマッチング処理部 52 白地画素検出部 54 白領域判定部 55,59,60 領域判定部 57 文字領域判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラスタ読取して得た画像データを所定の
    閾値で二値化する固定二値化手段と、この固定二値化手
    段から出力される画信号に対して、孤立点画素を除去す
    るとともに、画像データの副走査方向の解像度を1/2
    に変換する機能を備えた画像処理装置において、固定二
    値化手段から出力される画信号が孤立点画素であるか否
    かを判断するとともに孤立点を除去する第1の孤立点除
    去手段と、この第1の孤立点除去手段が処理する注目画
    素から1ラインずれたタイミングで固定二値化手段から
    出力される画信号が孤立点画素であるか否かを判断する
    とともに孤立点を除去する第2の孤立点除去手段と、上
    記第1の孤立点除去手段と上記第2の孤立点除去手段の
    出力信号の論理和を演算して画信号の副走査方向の解像
    度を1/2に変換する論理和処理手段を備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 ラスタ読取して得た画像データを擬似中
    間調処理する擬似中間調処理手段と、画像データを所定
    の閾値で二値化する固定二値化手段を備え、画像データ
    が文字領域に含まれている場合には上記固定二値化手段
    から出力される画信号を選択する一方、画像データが非
    文字領域に含まれている場合には上記擬似中間調処理手
    段から出力される画信号を選択するとともに、孤立点画
    素を除去し、さらに、画像データの副走査方向の解像度
    を1/2に変換する機能を備えた画像処理装置におい
    て、固定二値化手段から出力される複数ライン分の画信
    号に基づいて注目画素が文字領域に含まれているか非文
    字領域に含まれているかを判断する像域判別手段と、上
    記固定二値化手段から出力される画信号が孤立点画素で
    あるか否かを判断するとともに孤立点を除去する第1の
    孤立点除去手段と、この第1の孤立点除去手段が処理す
    る注目画素から1ラインずれたタイミングで上記固定二
    値化手段から出力される画信号が孤立点画素であるか否
    かを判断するとともに孤立点を除去する第2の孤立点除
    去手段と、上記第1の孤立点除去手段と上記第2の孤立
    点除去手段の出力信号の論理和を演算して画信号の副走
    査方向の解像度を1/2に変換する論理和処理手段と、
    上記像域判別手段が文字領域を判定しているときには上
    記論理和処理手段の出力信号を選択する一方上記像域判
    別手段が非文字領域を判定しているときには上記擬似中
    間調手段の出力信号を選択する信号選択手段を備えたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の孤立点除去手段および第2の
    孤立点除去手段は、前記像域判別手段が保持している複
    数ライン分の画信号からそれぞれ必要な画信号を取り出
    して孤立点除去処理を行なうことを特徴とする請求項2
    記載の画像処理装置。
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