JPH05149841A - オートサンプラー用容器 - Google Patents
オートサンプラー用容器Info
- Publication number
- JPH05149841A JPH05149841A JP31633391A JP31633391A JPH05149841A JP H05149841 A JPH05149841 A JP H05149841A JP 31633391 A JP31633391 A JP 31633391A JP 31633391 A JP31633391 A JP 31633391A JP H05149841 A JPH05149841 A JP H05149841A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- syringe needle
- container
- lid
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】容器からの試料の蒸発を防ぐと共に該容器内の
溶液試料を汚染することなく取り出せるオートサンプラ
ー用容器を提供する。 【構成】オートサンプラーアームが押し下げられると、
ローラが試料蓋の一端を押し下げて試料蓋を開き、その
後、オートサンプラーアームが更に押し下げられ、シリ
ンジ針が試料容器内の溶液試料に浸されて、シリンジ針
の先端から溶液試料が吸引されるようにしたもの。
溶液試料を汚染することなく取り出せるオートサンプラ
ー用容器を提供する。 【構成】オートサンプラーアームが押し下げられると、
ローラが試料蓋の一端を押し下げて試料蓋を開き、その
後、オートサンプラーアームが更に押し下げられ、シリ
ンジ針が試料容器内の溶液試料に浸されて、シリンジ針
の先端から溶液試料が吸引されるようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波誘導結合プラズ
マ質量分析計などの分析装置に装着され該分析装置に試
料溶液を自動的に供給するオ−トサンプラ−に用いて好
適なオ−トサンプラ−用容器に関する。
マ質量分析計などの分析装置に装着され該分析装置に試
料溶液を自動的に供給するオ−トサンプラ−に用いて好
適なオ−トサンプラ−用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、加熱気化導入装置で用いられる
試料溶液の量は少量であり、オ−トサンプラ−を使用し
て試料の連続分析を行う場合、試料溶液の蒸発により試
料溶液の量が減少し、試料中の組成が変わるという問題
があつた。このような組成変化を防止する方法として、
次のような方法がとられていた。即ち、試料容器の頭部
に薄いフィルムをかぶせて該試料容器を密閉し、試料を
サンプリングするときには、オートサンプラーのシリン
ジ針でフィルムを破り、その後、シリンジ針で溶液試料
を吸い上げる方法がとられていた。
試料溶液の量は少量であり、オ−トサンプラ−を使用し
て試料の連続分析を行う場合、試料溶液の蒸発により試
料溶液の量が減少し、試料中の組成が変わるという問題
があつた。このような組成変化を防止する方法として、
次のような方法がとられていた。即ち、試料容器の頭部
に薄いフィルムをかぶせて該試料容器を密閉し、試料を
サンプリングするときには、オートサンプラーのシリン
ジ針でフィルムを破り、その後、シリンジ針で溶液試料
を吸い上げる方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記従来例
においては、シリンジ針がフィルムを破るときに該シリ
ンジ針がフィルムによって汚染され、シリンジ針が試料
溶液に入ったときに該シリンジ針によって試料溶液が汚
染されるという欠点があった。本発明はかかる従来例の
欠点などに鑑みてなされたものであり、その目的は、容
器とシリンジ針を用いて該容器からの試料の蒸発を防ぐ
と共に該容器内の溶液試料を汚染することなく取り出せ
るオートサンプラー用容器を提供することにある。
においては、シリンジ針がフィルムを破るときに該シリ
ンジ針がフィルムによって汚染され、シリンジ針が試料
溶液に入ったときに該シリンジ針によって試料溶液が汚
染されるという欠点があった。本発明はかかる従来例の
欠点などに鑑みてなされたものであり、その目的は、容
器とシリンジ針を用いて該容器からの試料の蒸発を防ぐ
と共に該容器内の溶液試料を汚染することなく取り出せ
るオートサンプラー用容器を提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、オートサン
プラー用容器において、シリンジ針,サポート,及び押
し棒からなるオートサンプラーアームと、押し棒の先端
に装着されたローラと、溶液試料を貯留する試料容器
と、試料容器の上部を覆う試料蓋と、試料蓋をバネ弾性
力によって閉じるバネとを設け、オートサンプラーアー
ムが押し下げられると、ローラが試料蓋の一端を押し下
げて試料蓋を開き、その後、オートサンプラーアームが
更に押し下げられ、シリンジ針が試料容器内の溶液試料
に浸されて、シリンジ針の先端から溶液試料が吸引され
るようにすることによって前記課題を解決したものであ
る。
プラー用容器において、シリンジ針,サポート,及び押
し棒からなるオートサンプラーアームと、押し棒の先端
に装着されたローラと、溶液試料を貯留する試料容器
と、試料容器の上部を覆う試料蓋と、試料蓋をバネ弾性
力によって閉じるバネとを設け、オートサンプラーアー
ムが押し下げられると、ローラが試料蓋の一端を押し下
げて試料蓋を開き、その後、オートサンプラーアームが
更に押し下げられ、シリンジ針が試料容器内の溶液試料
に浸されて、シリンジ針の先端から溶液試料が吸引され
るようにすることによって前記課題を解決したものであ
る。
【0005】
【作用】本発明は次のように作用する。即ち、最初に、
オートサンプラーアームが押し下げられると、シリンジ
針が下方に動き、押し棒の先端に装着されているローラ
が、試料蓋の一端を押し下げられ、てこの原理によって
試料蓋が開く。次いで、オートサンプラーアームが更に
押し下げられ、シリンジ針が試料容器内の溶液試料に浸
される。この状態で、吸入ポンプなどが作動し、シリン
ジ針の先端から溶液試料が吸引される。
オートサンプラーアームが押し下げられると、シリンジ
針が下方に動き、押し棒の先端に装着されているローラ
が、試料蓋の一端を押し下げられ、てこの原理によって
試料蓋が開く。次いで、オートサンプラーアームが更に
押し下げられ、シリンジ針が試料容器内の溶液試料に浸
される。この状態で、吸入ポンプなどが作動し、シリン
ジ針の先端から溶液試料が吸引される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳
細に説明する。図1は本発明実施例の要部構成説明図で
あり、図2は試料容器を図1の右方向から見た側面図で
ある。また、図1および図2において、1はシリンジ
針、2はサポート、3は押し棒、4はローラ、5は溶液
試料6を貯留する試料容器、7は試料蓋、8はパッキ
ン、9はバネである。このような構成からなる本発明の
実施例において、最初に、シリンジ針1,サポート2,
及び押し棒3でなるオートサンプラーアームが、図示し
ないモータとベルトの作用によりが図1の下方へ押し下
げられると、シリンジ針1が、図1の下方に動く。この
ため、押し棒3の先端に装着されているローラが、試料
蓋7の一端を押し下げる。従って、所謂てこの原理によ
って試料蓋7が開く。
細に説明する。図1は本発明実施例の要部構成説明図で
あり、図2は試料容器を図1の右方向から見た側面図で
ある。また、図1および図2において、1はシリンジ
針、2はサポート、3は押し棒、4はローラ、5は溶液
試料6を貯留する試料容器、7は試料蓋、8はパッキ
ン、9はバネである。このような構成からなる本発明の
実施例において、最初に、シリンジ針1,サポート2,
及び押し棒3でなるオートサンプラーアームが、図示し
ないモータとベルトの作用によりが図1の下方へ押し下
げられると、シリンジ針1が、図1の下方に動く。この
ため、押し棒3の先端に装着されているローラが、試料
蓋7の一端を押し下げる。従って、所謂てこの原理によ
って試料蓋7が開く。
【0007】次いで、オートサンプラーアームが図1の
下方へ更に押し下げられると、シリンジ針1が試料容器
5内の溶液試料6に浸される。この状態で、図示しない
吸入ポンプなどが作動し、シリンジ針1の先端から溶液
試料6が吸引される。このようにして吸引された溶液試
料6は、ICP−MSなどの試料採取部に注入され、そ
の後、ネブライザなどに搬送されて霧化されるようにな
っている。また、シリンジ針1による溶液試料6の吸引
が終了してのち、図示しないモータとベルトの作用によ
りオートサンプラーアームが図1の上方へ押し上げられ
ると、シリンジ針1も図1の上方に動く。このため、ロ
ーラ−4による試料蓋7の押し下げが解除され、バネ9
の作用で試料蓋7が閉じる。
下方へ更に押し下げられると、シリンジ針1が試料容器
5内の溶液試料6に浸される。この状態で、図示しない
吸入ポンプなどが作動し、シリンジ針1の先端から溶液
試料6が吸引される。このようにして吸引された溶液試
料6は、ICP−MSなどの試料採取部に注入され、そ
の後、ネブライザなどに搬送されて霧化されるようにな
っている。また、シリンジ針1による溶液試料6の吸引
が終了してのち、図示しないモータとベルトの作用によ
りオートサンプラーアームが図1の上方へ押し上げられ
ると、シリンジ針1も図1の上方に動く。このため、ロ
ーラ−4による試料蓋7の押し下げが解除され、バネ9
の作用で試料蓋7が閉じる。
【0008】尚、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく種々の変形が可能であり、例えば加熱気化導入装
置用オ−トサンプラ−だけでなく、ネブライザ導入用オ
−トサンプラ−などに適用してもよいものとする。
となく種々の変形が可能であり、例えば加熱気化導入装
置用オ−トサンプラ−だけでなく、ネブライザ導入用オ
−トサンプラ−などに適用してもよいものとする。
【0009】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば、試料蓋が試料容器に付いているため、試料溶液の蒸
発を防止できると共に、大気中などから試料溶液への汚
染物質混入を防止できるなどの利点がある。また、オ−
トサンプラ−のシリンジ針が試料容器内に入るとき、押
し棒の先端に装着されているローラが試料蓋の一端を押
し下げ、てこの原理で試料蓋を開くような構成であるた
め、シリンジ針を汚染することなく、試料容器内の試料
溶液を吸い上げることができるという利点がある。特
に、ICP−MSの場合には、一般的な他の分析装置で
検出されないような極微量の汚染物質なども検出されて
しまうため、本発明を用いて得られる効果は甚大なもの
がある。従って、本発明によれば、容器とシリンジ針を
用いて該容器からの試料の蒸発を防ぐと共に該容器内の
溶液試料を汚染することなく取り出せるオートサンプラ
ー用容器が実現する。
ば、試料蓋が試料容器に付いているため、試料溶液の蒸
発を防止できると共に、大気中などから試料溶液への汚
染物質混入を防止できるなどの利点がある。また、オ−
トサンプラ−のシリンジ針が試料容器内に入るとき、押
し棒の先端に装着されているローラが試料蓋の一端を押
し下げ、てこの原理で試料蓋を開くような構成であるた
め、シリンジ針を汚染することなく、試料容器内の試料
溶液を吸い上げることができるという利点がある。特
に、ICP−MSの場合には、一般的な他の分析装置で
検出されないような極微量の汚染物質なども検出されて
しまうため、本発明を用いて得られる効果は甚大なもの
がある。従って、本発明によれば、容器とシリンジ針を
用いて該容器からの試料の蒸発を防ぐと共に該容器内の
溶液試料を汚染することなく取り出せるオートサンプラ
ー用容器が実現する。
【図1】本発明実施例の要部構成正面図である。
【図2】オートサンプラー用容器の側面図である。
1 シリンジ針 2 サポート 3 押し棒 4 ローラ 5 試料容器 6 溶液試料 7 試料蓋 8 パッキン 9 バネ
Claims (1)
- 【請求項1】シリンジ針,サポート,及び押し棒からな
るオートサンプラーアームと、前記押し棒の先端に装着
されたローラと、溶液試料を貯留する試料容器と、該試
料容器の上部を覆う試料蓋と、該試料蓋をバネ弾性力に
よって閉じるバネとを具備し、前記オートサンプラーア
ームが押し下げられると、前記ローラが前記試料蓋の一
端を押し下げて該試料蓋を開き、その後、前記オートサ
ンプラーアームが更に押し下げられ、前記シリンジ針が
前記試料容器内の溶液試料に浸されて、前記シリンジ針
の先端から前記溶液試料が吸引されることを特徴とする
オートサンプラー用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31633391A JPH05149841A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | オートサンプラー用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31633391A JPH05149841A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | オートサンプラー用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149841A true JPH05149841A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18075959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31633391A Pending JPH05149841A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | オートサンプラー用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05149841A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002277450A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Shimadzu Corp | オートサンプラ |
CN116735274A (zh) * | 2023-06-14 | 2023-09-12 | 内蒙古北科交大机器人有限公司 | 一种抽酸取样装置及罐车盖组件 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP31633391A patent/JPH05149841A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002277450A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Shimadzu Corp | オートサンプラ |
CN116735274A (zh) * | 2023-06-14 | 2023-09-12 | 内蒙古北科交大机器人有限公司 | 一种抽酸取样装置及罐车盖组件 |
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