JPH05149732A - 表面形状計測方法および表面形状計測装置 - Google Patents
表面形状計測方法および表面形状計測装置Info
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- JPH05149732A JPH05149732A JP34187691A JP34187691A JPH05149732A JP H05149732 A JPH05149732 A JP H05149732A JP 34187691 A JP34187691 A JP 34187691A JP 34187691 A JP34187691 A JP 34187691A JP H05149732 A JPH05149732 A JP H05149732A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被測定物の表面に測定用光線を透過する光透
過性当接体を接触させるとともに、光透過性当接体と被
測定物の表面間に光透過性当接体に対する屈折率の差が
0.3以下の液状充填剤を充填し、これら光透過性当接体
と液状充填剤を介し被測定物の表面に光線を当てて光学
的手法により被測定物の表面形状を計測して、実用状態
に近い接触条件下における被測定物の表面形状を計測す
る。 【構成】 被測定物の表面に光線を当てその反射光を利
用して表面形状を計測する光学的計測手段と、被測定物
の表面に光透過性当接体を 0.1mm以内に近接または接触
させる手段とを備え、光透過性当接体と被測定物の表面
間に光透過性当接体に対する屈折率の差が 0.3以下の液
状充填剤を充填し、被測定物の表面に接触させた光透過
性当接体と液状充填剤を介し、被測定物の表面に光線を
当てて光学的手法により被測定物の表面形状を計測する
表面形状計測方法とその装置
過性当接体を接触させるとともに、光透過性当接体と被
測定物の表面間に光透過性当接体に対する屈折率の差が
0.3以下の液状充填剤を充填し、これら光透過性当接体
と液状充填剤を介し被測定物の表面に光線を当てて光学
的手法により被測定物の表面形状を計測して、実用状態
に近い接触条件下における被測定物の表面形状を計測す
る。 【構成】 被測定物の表面に光線を当てその反射光を利
用して表面形状を計測する光学的計測手段と、被測定物
の表面に光透過性当接体を 0.1mm以内に近接または接触
させる手段とを備え、光透過性当接体と被測定物の表面
間に光透過性当接体に対する屈折率の差が 0.3以下の液
状充填剤を充填し、被測定物の表面に接触させた光透過
性当接体と液状充填剤を介し、被測定物の表面に光線を
当てて光学的手法により被測定物の表面形状を計測する
表面形状計測方法とその装置
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気テ−プ、フロッピ
−ディスク、プラスチックフィルム、研磨シ−ト等の軟
質材料およびその複合材料の表面形状を計測する方法と
その装置に関し、さらに詳しくは、磁気ヘッド等に摺接
させて使用されるこれらの材料の表面形状を、当接体を
接触させながら実用状態に近い接触条件下において計測
する方法とその装置に関する。
−ディスク、プラスチックフィルム、研磨シ−ト等の軟
質材料およびその複合材料の表面形状を計測する方法と
その装置に関し、さらに詳しくは、磁気ヘッド等に摺接
させて使用されるこれらの材料の表面形状を、当接体を
接触させながら実用状態に近い接触条件下において計測
する方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テ−プ、フロッピ−ディスク等の高
密度磁気記録媒体では、記録再生出力の向上、高S/N
比のため、磁性層表面を可及的に平滑にすることが望ま
しい。しかしながら、磁性層表面を平滑にしすぎると摺
動ノイズを増加させたり、磁気ヘッドおよびガイド部材
等に対する摩擦・摩耗特性を劣化させたりすることがあ
る。このため、磁性層表面の形状を精密に計測し、解析
して、平滑でなお微細な凹凸形状を有するように制御す
る試みが行われており、このような磁性層の表面形状計
測方法として、たとえば、ランクテ−ラホブソン社製;
タリステップおよびタリサ−フ、東京精密社製;サ−フ
コムなどの触針式表面形状測定機、WYKO社製;TO
PO−3Dなどの光干渉式表面形状測定機、小坂研究所
社製;ET−30HKなどの光焦点エラ−検出式表面形
状測定機、ディジタルインストゥルメント社製;Nan
oscopeIIなどの走査型トンネル顕微鏡、エリオニ
クス社製;ERA−3000などの電子顕微鏡等を用い
ることが行われている。
密度磁気記録媒体では、記録再生出力の向上、高S/N
比のため、磁性層表面を可及的に平滑にすることが望ま
しい。しかしながら、磁性層表面を平滑にしすぎると摺
動ノイズを増加させたり、磁気ヘッドおよびガイド部材
等に対する摩擦・摩耗特性を劣化させたりすることがあ
る。このため、磁性層表面の形状を精密に計測し、解析
して、平滑でなお微細な凹凸形状を有するように制御す
る試みが行われており、このような磁性層の表面形状計
測方法として、たとえば、ランクテ−ラホブソン社製;
タリステップおよびタリサ−フ、東京精密社製;サ−フ
コムなどの触針式表面形状測定機、WYKO社製;TO
PO−3Dなどの光干渉式表面形状測定機、小坂研究所
社製;ET−30HKなどの光焦点エラ−検出式表面形
状測定機、ディジタルインストゥルメント社製;Nan
oscopeIIなどの走査型トンネル顕微鏡、エリオニ
クス社製;ERA−3000などの電子顕微鏡等を用い
ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら従来
の表面形状測定機は、すべて大気中あるいは真空中にて
磁性層表面を無接触状態で固定した後に計測が行えるよ
うにしたものであるため、磁性層表面が磁気ヘッド等と
接触するときの表面形状を測定することができず、実用
に際しての磁性層表面は、磁気ヘッド等と接触している
ため、これら従来の表面形状測定機により計測される状
態に比べ、接触力による弾塑性変形を生じている。そし
て、磁気テ−プ、フロッピ−ディスク等の軟質材料、あ
るいはその複合材料では、接触力による表面凹凸中特に
凸部の変形が大きく、そのため、従来の表面形状計測結
果では磁気記録媒体の諸特性を充分に解明することがで
きないという問題があった。
の表面形状測定機は、すべて大気中あるいは真空中にて
磁性層表面を無接触状態で固定した後に計測が行えるよ
うにしたものであるため、磁性層表面が磁気ヘッド等と
接触するときの表面形状を測定することができず、実用
に際しての磁性層表面は、磁気ヘッド等と接触している
ため、これら従来の表面形状測定機により計測される状
態に比べ、接触力による弾塑性変形を生じている。そし
て、磁気テ−プ、フロッピ−ディスク等の軟質材料、あ
るいはその複合材料では、接触力による表面凹凸中特に
凸部の変形が大きく、そのため、従来の表面形状計測結
果では磁気記録媒体の諸特性を充分に解明することがで
きないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる欠点を
改善するため種々検討を行った結果なされたもので、被
測定物の表面に光線を当て、その反射光を利用して光学
的手法により被測定物の表面形状を計測する計測方法に
おいて、被測定物の表面に測定用光線を透過する光透過
性当接体を接触させるとともに、光透過性当接体と被測
定物の表面間に光透過性当接体に対する屈折率の差が
0.3以下の液状充填剤を充填し、これら光透過性当接体
と液状充填剤を介し、被測定物の表面に光線を当てて光
学的手法により被測定物の表面形状を計測することによ
って、実用状態に近い接触条件下における被測定物の表
面形状を計測できるようにしたものである。
改善するため種々検討を行った結果なされたもので、被
測定物の表面に光線を当て、その反射光を利用して光学
的手法により被測定物の表面形状を計測する計測方法に
おいて、被測定物の表面に測定用光線を透過する光透過
性当接体を接触させるとともに、光透過性当接体と被測
定物の表面間に光透過性当接体に対する屈折率の差が
0.3以下の液状充填剤を充填し、これら光透過性当接体
と液状充填剤を介し、被測定物の表面に光線を当てて光
学的手法により被測定物の表面形状を計測することによ
って、実用状態に近い接触条件下における被測定物の表
面形状を計測できるようにしたものである。
【0005】
【実施例】以下、この発明に係る表面形状計測装置の一
実施例を示す図1に基づいて説明する。図1において、
1は被測定物であって裏当て2上に支持され、試料押さ
え3で上昇不能に支持された光透過性当接体4をその表
面に当接している。そして、光透過性当接体4と凹凸の
ある被測定物1の表面との間に液状充填剤5を充填して
いる。
実施例を示す図1に基づいて説明する。図1において、
1は被測定物であって裏当て2上に支持され、試料押さ
え3で上昇不能に支持された光透過性当接体4をその表
面に当接している。そして、光透過性当接体4と凹凸の
ある被測定物1の表面との間に液状充填剤5を充填して
いる。
【0006】裏当て2は微動台6の揺動支持板7上に設
置されたロ−ドセル8上の弾性体9によって支持され、
微動台6は試料ステ−ジ10上に配設されている。11
は微動台6に取りつけられた調整撮みで、この調整撮み
11の回動によりピン12で揺動自在に枢支された揺動
支持板7が揺動され、ロ−ドセル8、弾性体9、裏当て
2を介して光透過性当接体4に当接された被測定物1の
表面に任意の接触力が加えられる。そして、この接触力
はロ−ドセル8によって検出される。
置されたロ−ドセル8上の弾性体9によって支持され、
微動台6は試料ステ−ジ10上に配設されている。11
は微動台6に取りつけられた調整撮みで、この調整撮み
11の回動によりピン12で揺動自在に枢支された揺動
支持板7が揺動され、ロ−ドセル8、弾性体9、裏当て
2を介して光透過性当接体4に当接された被測定物1の
表面に任意の接触力が加えられる。そして、この接触力
はロ−ドセル8によって検出される。
【0007】13は発光体13a,レンズ13b,レン
ズ13c,アパ−チュアストップ13d,レンズ13
e,フィ−ルドストップ13f,レンズ13gで構成さ
れた光源であり、この光源13からの光は、スペクトラ
ルフィルタ14を透過した後、光源ビ−ムスプリッタ1
5により反射されて下方に向かう。
ズ13c,アパ−チュアストップ13d,レンズ13
e,フィ−ルドストップ13f,レンズ13gで構成さ
れた光源であり、この光源13からの光は、スペクトラ
ルフィルタ14を透過した後、光源ビ−ムスプリッタ1
5により反射されて下方に向かう。
【0008】この下方に向かう反射光の一部は、リニッ
ク干渉計16の干渉計ビ−ムスプリッタ17を透過して
試料側対物レンズ18に至り、この試料側対物レンズ1
8により、光透過性当接体4および液状充填剤5を通し
て被測定物1の凹凸を有する表面で焦点が結ばれる。そ
して、被測定物1の表面で反射された光は、再度液状充
填剤5および光透過性当接体4を経て、試料側対物レン
ズ18に戻り、さらに干渉計ビ−ムスプリッタ17を透
過して上方に向かう。
ク干渉計16の干渉計ビ−ムスプリッタ17を透過して
試料側対物レンズ18に至り、この試料側対物レンズ1
8により、光透過性当接体4および液状充填剤5を通し
て被測定物1の凹凸を有する表面で焦点が結ばれる。そ
して、被測定物1の表面で反射された光は、再度液状充
填剤5および光透過性当接体4を経て、試料側対物レン
ズ18に戻り、さらに干渉計ビ−ムスプリッタ17を透
過して上方に向かう。
【0009】また、リニック干渉計16に入射された光
の一部は干渉計ビ−ムスプリッタ17により反射されて
参照面側対物レンズ19に至り、この参照面側対物レン
ズ19により、光路長補正板20を通して参照面21に
焦点が結ばれる。そして、参照面21からの反射光は、
光路長補正板20を経て、参照面側対物レンズ19に戻
り、さらに干渉計ビ−ムスプリッタ17で反射されて上
方へ向かう。
の一部は干渉計ビ−ムスプリッタ17により反射されて
参照面側対物レンズ19に至り、この参照面側対物レン
ズ19により、光路長補正板20を通して参照面21に
焦点が結ばれる。そして、参照面21からの反射光は、
光路長補正板20を経て、参照面側対物レンズ19に戻
り、さらに干渉計ビ−ムスプリッタ17で反射されて上
方へ向かう。
【0010】この時、この干渉計ビ−ムスプリッタ17
で反射されて上方へ向かう反射光と、前記の被測定物1
の表面で反射され、干渉計ビ−ムスプリッタ17を透過
して上方に向かう反射光が重なって干渉し、被測定物1
の表面の凹凸に対応した干渉縞が発生する。そして、こ
の干渉縞はカメラ側対物レンズ22を介してカメラ23
に至り、カメラ23にて電気映像信号に変換される。
で反射されて上方へ向かう反射光と、前記の被測定物1
の表面で反射され、干渉計ビ−ムスプリッタ17を透過
して上方に向かう反射光が重なって干渉し、被測定物1
の表面の凹凸に対応した干渉縞が発生する。そして、こ
の干渉縞はカメラ側対物レンズ22を介してカメラ23
に至り、カメラ23にて電気映像信号に変換される。
【0011】しかして、この干渉縞から、たとえば、K
atherine Creath:COMPARISO
N OF PHASE−MEASUREMENTALG
ORITHMS,SPIE Vol(1986)に記載
された縞走査法を用いて被測定物1の表面形状を求める
ことができ、被測定物1の表面に光透過性当接体4を接
触させた状態で、被測定物1の表面形状を計測すること
ができる。従って、この方法および装置によれば、磁気
ヘッド等に摺接して使用される磁気記録媒体のように、
被測定物1が接触状態で使用される場合、実用状態に近
い接触条件下における被測定物1の表面形状を計測する
ことができる。
atherine Creath:COMPARISO
N OF PHASE−MEASUREMENTALG
ORITHMS,SPIE Vol(1986)に記載
された縞走査法を用いて被測定物1の表面形状を求める
ことができ、被測定物1の表面に光透過性当接体4を接
触させた状態で、被測定物1の表面形状を計測すること
ができる。従って、この方法および装置によれば、磁気
ヘッド等に摺接して使用される磁気記録媒体のように、
被測定物1が接触状態で使用される場合、実用状態に近
い接触条件下における被測定物1の表面形状を計測する
ことができる。
【0012】ここで、光透過性当接体4としては、被測
定物1の表面に実用状態に近い接触条件を与えるような
種々の形状、材質の物をもちいることができるが、その
材質は表面形状計測のための測定用光線を最小限透過す
るものを選定する必要がある。また、光透過性当接体4
は被測定物1の表面に接触させて用いられる他、非接
触、無応力状態との比較計測を可能とするため、適当に
離して放置することも可能にするのが好ましく、この場
合、液状充填剤5に気泡が発生すると計測に不都合が生
じることから、被測定物1の表面との離間距離は 0.1mm
以内とするのが好ましい。
定物1の表面に実用状態に近い接触条件を与えるような
種々の形状、材質の物をもちいることができるが、その
材質は表面形状計測のための測定用光線を最小限透過す
るものを選定する必要がある。また、光透過性当接体4
は被測定物1の表面に接触させて用いられる他、非接
触、無応力状態との比較計測を可能とするため、適当に
離して放置することも可能にするのが好ましく、この場
合、液状充填剤5に気泡が発生すると計測に不都合が生
じることから、被測定物1の表面との離間距離は 0.1mm
以内とするのが好ましい。
【0013】また、液状充填剤5は、光透過性当接体4
の被測定物1の表面に向かい会う面が測定用光線を反射
し、表面形状計測時に、ノイズ、誤差、エラ−等を発生
するのを防ぐために設けたものである。そのため、でき
るだけ光透過性当接体4の屈折率に近いものが望まし
く、離れても光透過性当接体4との屈折率の差が 0.3以
下のものであることが好ましい。具体例としては、たと
えば、水や液浸法顕微鏡観察に用いられる液体などがあ
げられ、被測定物1の表面形状を変化させないような化
学的性質を有するものであれば、特に限定することなく
使用できる。
の被測定物1の表面に向かい会う面が測定用光線を反射
し、表面形状計測時に、ノイズ、誤差、エラ−等を発生
するのを防ぐために設けたものである。そのため、でき
るだけ光透過性当接体4の屈折率に近いものが望まし
く、離れても光透過性当接体4との屈折率の差が 0.3以
下のものであることが好ましい。具体例としては、たと
えば、水や液浸法顕微鏡観察に用いられる液体などがあ
げられ、被測定物1の表面形状を変化させないような化
学的性質を有するものであれば、特に限定することなく
使用できる。
【0014】さらに、リニック干渉計16の参照面21
前面に設けた光路長補正板20は、試料側の測定用光線
の光路長が、光透過性当接体4の内部を透過する際、通
常の大気中計測に比べ屈折率倍長くなる分、参照面21
側の光路長を補正するために設けたものである。そのた
め、光透過性当接体4とほぼ同じ材料、厚み、仕上げ加
工のものを用いるのが好ましい。しかしながら、光路長
補正板20と光透過性当接体4とは必ずしも同一材料で
ある必要はなく、厚みを調整して光路長を補正すること
も可能である。また光路長補正板20を参照面21から
適当に離してもよく、さらには、干渉計ビ−ムスプリッ
タ17と参照面対物レンズ19の間に挿入しても同等の
効果が得られる。
前面に設けた光路長補正板20は、試料側の測定用光線
の光路長が、光透過性当接体4の内部を透過する際、通
常の大気中計測に比べ屈折率倍長くなる分、参照面21
側の光路長を補正するために設けたものである。そのた
め、光透過性当接体4とほぼ同じ材料、厚み、仕上げ加
工のものを用いるのが好ましい。しかしながら、光路長
補正板20と光透過性当接体4とは必ずしも同一材料で
ある必要はなく、厚みを調整して光路長を補正すること
も可能である。また光路長補正板20を参照面21から
適当に離してもよく、さらには、干渉計ビ−ムスプリッ
タ17と参照面対物レンズ19の間に挿入しても同等の
効果が得られる。
【0015】なお、干渉縞から面形状を求める方法とし
て、縞走査法を用いるときは、参照面側対物レンズ1
9、光路長補正板20、参照面21を一体構造化し、ピ
エゾ素子により光軸方向に微動できるよう構成するのが
好ましい。
て、縞走査法を用いるときは、参照面側対物レンズ1
9、光路長補正板20、参照面21を一体構造化し、ピ
エゾ素子により光軸方向に微動できるよう構成するのが
好ましい。
【0016】また、以上の実施例では光学式の表面形状
計測方法として光干渉方式を用いたが、光干渉方式に限
定されるものではなく、たとえば、光焦点エラ−検出方
式など他の方法を用いても構わない。
計測方法として光干渉方式を用いたが、光干渉方式に限
定されるものではなく、たとえば、光焦点エラ−検出方
式など他の方法を用いても構わない。
【0017】以下、図1に示す表面形状計測装置を用い
て、ビデオテ−プの磁性層表面の表面形状を計測した試
験例について説明する。 試験例1 強磁性金属鉄粉末(保磁力1600エルステッド、飽和磁 100重量部 化量120emu/g、長軸径0.18μm、軸比10) 水酸基含有塩化ビニル系樹脂 10 〃 熱可塑性ポリウレタン樹脂 7 〃 アルミナ(粒径 0.2μm) 8 〃 ミリスチン酸 2 〃 ベンガラ(粒径 0.8μm) 2 〃 シ−スト5H(東海カ−ボン社製;カ−ボンブラック、粒 2 〃 径20mμ) シクロヘキサノン 70 〃 トルエン 70 〃 この組成物をボ−ルミル中で96時間混合分散した後、
さらに、三官能性ポリイソシアネ−ト化合物を5重量部
加え、5分間撹拌して磁性塗料を調製した。この磁性塗
料を厚み10μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム上に、乾燥後の厚さが 2.5μmとなるよう塗
布、乾燥し、カレンダ処理を行った後、所定の幅に裁断
してビデオテ−プをつくった。なお、表面形状計測装置
の効果を確認しやすくするためカレンダ処理は弱めに調
整し、磁性層表面を市販のメタルビデオテ−プよりは粗
面とした。
て、ビデオテ−プの磁性層表面の表面形状を計測した試
験例について説明する。 試験例1 強磁性金属鉄粉末(保磁力1600エルステッド、飽和磁 100重量部 化量120emu/g、長軸径0.18μm、軸比10) 水酸基含有塩化ビニル系樹脂 10 〃 熱可塑性ポリウレタン樹脂 7 〃 アルミナ(粒径 0.2μm) 8 〃 ミリスチン酸 2 〃 ベンガラ(粒径 0.8μm) 2 〃 シ−スト5H(東海カ−ボン社製;カ−ボンブラック、粒 2 〃 径20mμ) シクロヘキサノン 70 〃 トルエン 70 〃 この組成物をボ−ルミル中で96時間混合分散した後、
さらに、三官能性ポリイソシアネ−ト化合物を5重量部
加え、5分間撹拌して磁性塗料を調製した。この磁性塗
料を厚み10μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム上に、乾燥後の厚さが 2.5μmとなるよう塗
布、乾燥し、カレンダ処理を行った後、所定の幅に裁断
してビデオテ−プをつくった。なお、表面形状計測装置
の効果を確認しやすくするためカレンダ処理は弱めに調
整し、磁性層表面を市販のメタルビデオテ−プよりは粗
面とした。
【0018】次いで、図1に示す表面形状計測装置にお
いて、下記に対応して示す各部材 裏当て2 :ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム(縦1mm×横1mm×厚み 0.075mm) 光透過性当接体4 :顕微鏡用のカバ−グラス(屈折率
1.52) 液状充填剤5 :水(屈折率1.33) 微動台6 :中央精機社製;TS−201 ロ−ドセル8 :TMI社製;T7 弾性体9 :シリコンゴム板(縦1mm×横1mm
×厚み2mm) 試料ステ−ジ10 :WYKO社製;チップチルトステ
−ジTT−100 計測光学系 :WYKO社製;TOPO−3D リニック干渉計16:WYKO社製;対物ヘッドLX−
40を一部改造し光路長補正板20を挿入したもの 光路補正板20 :顕微鏡用のカバ−グラス(屈折率
1.52) をそれぞれ用いて、ロ−ドセル8の出力電圧から読み取
った荷重が0gおよび25gの時のビデオテ−プの表面
形状を計測し、表面粗さとしてRa(中心線平均粗さ)
およびP−V(Peak to Valley)を求め
た。なお、この試験例では被測定物1の表面形状を水中
で光学的に計測したため、大気中での計測に比べ水の屈
折率倍大きな値となる。そこで、実測値を1/1.33倍し
て表面粗さを計算した。
いて、下記に対応して示す各部材 裏当て2 :ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム(縦1mm×横1mm×厚み 0.075mm) 光透過性当接体4 :顕微鏡用のカバ−グラス(屈折率
1.52) 液状充填剤5 :水(屈折率1.33) 微動台6 :中央精機社製;TS−201 ロ−ドセル8 :TMI社製;T7 弾性体9 :シリコンゴム板(縦1mm×横1mm
×厚み2mm) 試料ステ−ジ10 :WYKO社製;チップチルトステ
−ジTT−100 計測光学系 :WYKO社製;TOPO−3D リニック干渉計16:WYKO社製;対物ヘッドLX−
40を一部改造し光路長補正板20を挿入したもの 光路補正板20 :顕微鏡用のカバ−グラス(屈折率
1.52) をそれぞれ用いて、ロ−ドセル8の出力電圧から読み取
った荷重が0gおよび25gの時のビデオテ−プの表面
形状を計測し、表面粗さとしてRa(中心線平均粗さ)
およびP−V(Peak to Valley)を求め
た。なお、この試験例では被測定物1の表面形状を水中
で光学的に計測したため、大気中での計測に比べ水の屈
折率倍大きな値となる。そこで、実測値を1/1.33倍し
て表面粗さを計算した。
【0019】試験例2 試験例1で用いたビデオテ−プを、オプチカルフラット
にしわが発生しないように裏面を水でぬらして貼り付
け、WYKO社製;TOPO−3Dにリニック干渉計L
X−40(光路長補正板なし)を取りつけて、大気中に
てその表面形状を計測し、表面粗さRaおよびP−Vを
求めた。下記表1はその結果である。
にしわが発生しないように裏面を水でぬらして貼り付
け、WYKO社製;TOPO−3Dにリニック干渉計L
X−40(光路長補正板なし)を取りつけて、大気中に
てその表面形状を計測し、表面粗さRaおよびP−Vを
求めた。下記表1はその結果である。
【0020】
【0021】上記表1から明らかなように、この発明に
よる表面形状計測方法(試験例1)では、接触力を示す
荷重を0gとしたときは通常の表面形状計測方法の試験
例2による結果とほぼ同等の結果が得られた。また、接
触力を示す荷重を25gとした場合、荷重0gに比べて
特にP−Vが減少し、これにより、ビデオテ−プ表面の
凸部が接触力により弾性変形してつぶれていることがわ
かる。
よる表面形状計測方法(試験例1)では、接触力を示す
荷重を0gとしたときは通常の表面形状計測方法の試験
例2による結果とほぼ同等の結果が得られた。また、接
触力を示す荷重を25gとした場合、荷重0gに比べて
特にP−Vが減少し、これにより、ビデオテ−プ表面の
凸部が接触力により弾性変形してつぶれていることがわ
かる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の表面形
状計測方法及び表面形状計測装置によれば、磁気ヘッド
等に摺接させて使用される材料の表面形状を、実用状態
に近い接触条件下において計測することができる。
状計測方法及び表面形状計測装置によれば、磁気ヘッド
等に摺接させて使用される材料の表面形状を、実用状態
に近い接触条件下において計測することができる。
【0023】
【図1】この発明の表面形状計測装置の一実施例を示す
概略説明図である。
概略説明図である。
1 被測定物 2 裏当て 3 試料押さえ 4 光透過性当接体 5 液状充填剤 6 微動台 7 揺動支持板 8 ロ−ドセル 9 弾性体 10 試料ステ−ジ 11 調整撮み 13 光源 14 スペクトラルフィルタ 15 光源ビ−ムスプリッタ 16 リニック干渉計 17 干渉計ビ−ムスプリッタ 18 試料側対物レンズ 19 参照面対物レンズ 20 光路長補正板 21 参照面 23 カメラ
Claims (4)
- 【請求項1】 被測定物の表面に光線を当て、その反射
光を利用して光学的手法により被測定物の表面形状を計
測する計測方法において、被測定物の表面に測定用光線
を透過する光透過性当接体を接触させるとともに、光透
過性当接体と被測定物の表面間に光透過性当接体に対す
る屈折率の差が 0.3以下の液状充填剤を充填し、これら
光透過性当接体と液状充填剤を介し、被測定物の表面に
光線を当てて光学的手法により被測定物の表面形状を計
測することを特徴とする表面形状計測方法 - 【請求項2】 被測定物の表面に接触する光透過性当接
体を任意の接触力で接触させて、被測定物の表面形状を
計測する請求項1記載の表面形状計測方法 - 【請求項3】 被測定物の表面に光線を当て、その反射
光を利用して光学的手法により被測定物の表面形状を計
測する光学的計測手段と、被測定物の表面に測定用光線
を透過する光透過性当接体を 0.1mm以内に近接または接
触させる手段とを備え、光透過性当接体と被測定物の表
面間に光透過性当接体に対する屈折率の差が 0.3以下の
液状充填剤を充填して、被測定物の表面に接触させた光
透過性当接体と液状充填剤を介し、被測定物の表面に光
線を当てて光学的手法により被測定物の表面形状を計測
する表面形状計測装置 - 【請求項4】 被測定物の表面に接触する光透過性当接
体を任意の接触力で接触させる手段を備えた請求項3記
載の表面形状計測装置
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03341876A JP3103946B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 表面形状計測方法および表面形状計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03341876A JP3103946B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 表面形状計測方法および表面形状計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149732A true JPH05149732A (ja) | 1993-06-15 |
JP3103946B2 JP3103946B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=18349435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03341876A Expired - Fee Related JP3103946B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 表面形状計測方法および表面形状計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103946B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0675338A1 (fr) * | 1994-03-31 | 1995-10-04 | Saint-Gobain Vitrage | Procédé et dispositif pour mesurer la qualité optique de la surface d'un objet transparent |
WO2006090593A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Sii Nanotechnology Inc. | 走査型プローブ顕微鏡用変位検出機構およびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP03341876A patent/JP3103946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0675338A1 (fr) * | 1994-03-31 | 1995-10-04 | Saint-Gobain Vitrage | Procédé et dispositif pour mesurer la qualité optique de la surface d'un objet transparent |
FR2718232A1 (fr) * | 1994-03-31 | 1995-10-06 | Saint Gobain Vitrage | Procédé et dispositif pour mesurer la qualité optique de la surface d'un objet transparent. |
WO2006090593A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Sii Nanotechnology Inc. | 走査型プローブ顕微鏡用変位検出機構およびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡 |
US7614287B2 (en) | 2005-02-24 | 2009-11-10 | Sii Nanotechnology Inc. | Scanning probe microscope displacement detecting mechanism and scanning probe microscope using same |
JP5305650B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2013-10-02 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 走査型プローブ顕微鏡用変位検出機構およびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3103946B2 (ja) | 2000-10-30 |
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