JPH05149287A - パツケージ形スクリユー圧縮機 - Google Patents

パツケージ形スクリユー圧縮機

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JPH05149287A
JPH05149287A JP31076891A JP31076891A JPH05149287A JP H05149287 A JPH05149287 A JP H05149287A JP 31076891 A JP31076891 A JP 31076891A JP 31076891 A JP31076891 A JP 31076891A JP H05149287 A JPH05149287 A JP H05149287A
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JP
Japan
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refrigerant
temperature
compressor
cooling
casing
Prior art date
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Application number
JP31076891A
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English (en)
Inventor
Seiji Tsuru
誠司 鶴
Mitsuru Fujiwara
満 藤原
Shinichi Hirose
新一 廣瀬
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Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tsuchiura Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機本体の冷却ジャケット内壁面へのスケ
ールの付着や異物の堆積を防止し、冷却効果の低下を防
ぐこと。 【構成】 圧縮機本体のケーシング1に、冷却ジャケッ
ト6を設け、この冷却ジャケット6に冷媒を供給する冷
媒流路28を設けたパッケージ形スクリュー圧縮機にお
いて、前記冷媒流路28を閉回路に構成し、この冷媒流
路28内に、冷媒を冷却する冷媒用熱交換器9と、冷媒
をパッケージ内で循環させる冷媒供給ポンプ10とを設
けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッケージ形スクリュ
ー圧縮機に係り、特に圧縮機本体の冷却ジャケット内へ
のスケール等の付着を防止し、冷却効果の低下を防ぐた
めに好適なパッケージ形スクリュー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮機本体の冷却技術としては、
実開平2−64787号公報、実開昭62−93188
号公報および特開平1−116297号公報に記載の技
術がある。
【0003】前掲実開平2−64787号公報に記載の
技術では、ケーシング内において、ロータ室の回りに断
面逆U字形の水冷用ジャケットを設け、この水冷用ジャ
ケットに冷却水を通水して圧縮機本体を冷却するように
したものである。
【0004】また、前掲実開昭62−93188号公報
に記載の技術では、圧縮機本体の水冷ジャケットと、ア
フタークーラを通る冷却水の循環系統とを設け、冷却水
をラジエターにて冷却するように構成している。
【0005】さらに、前掲特開平1−116297号公
報に記載の技術では、圧縮機にて圧縮された圧縮空気を
冷却する第1,第2空気冷却器と、圧縮機のケーシング
内で圧縮により発生する熱を奪ってクーラントを冷却す
るクーラントクーラと、圧縮機本体内を潤滑して加熱し
た潤滑油を冷却するオイルクーラとをファンによる冷却
通路に設置して圧縮空気、クーラントおよび潤滑油を冷
却するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記圧縮機本体の冷却
ジャケットは、一般に圧縮機ケーシングと一体構造で形
成され、冷却ジャケット内の流路は複雑な形状となる。
また、圧縮機の運転・停止を繰り返すことによって、冷
却ジャケット内壁面は加熱・冷却が繰り返されるため、
冷却水として工業用水等を使用した場合、冷却ジャケッ
ト内壁面にスケール等が付着しやすい。冷却ジャケット
内壁面にスケール等が付着すると、冷却効果が著しく低
下したり、付着物の堆積によって流路面積が狭ばめら
れ、圧力損失が増大して冷却水流量が減少するなどの問
題があった。しかも、構造上、冷却ジャケット内の清掃
はきわめて困難である。
【0007】一方、前述の問題点に鑑み、冷却ジャケッ
トと圧縮空気を冷却するアフタークーラの冷却水系統を
直列に接続し、冷却水を冷却するラジエターを設けてパ
ッケージ内冷却水系統を循環系としたものがあるが、ア
フタークーラでの冷却熱量が多いため、ラジエターや冷
却ファンが大形になるなどの問題があった。
【0008】また、冷却ファンを用いて空気冷却器、ク
ーラントクーラおよびオイルクーラを冷却するものもあ
るが、この場合には、冷却ファンが大形化するのみでな
く、配管系統が複雑化するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、圧縮機本体の冷却ジャケ
ット内壁面へのスケール等の付着や堆積を防止し、冷却
効果の低下を防ぎ得るパッケージ形スクリュー圧縮機を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、パッケージ全体の冷
却水量を減らし、しかも圧縮機本体を効果的に冷却し得
るパッケージ形スクリュー圧縮機を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、冷媒供給ポンプをロ
ータの駆動源で駆動可能なパッケージ形スクリュー圧縮
機を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、圧縮機本体のケーシ
ングの熱膨張量を一定に保持し得るパッケージ形スクリ
ュー圧縮機を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、圧縮機の運転
圧力・温度条件が変化しても、圧縮機本体のロータとケ
ーシング間の隙間を一定に保持し得るパッケージ形スク
リュー圧縮機を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、圧縮機の停
止中、ケーシングのロータ内壁面への結露による発錆を
防止し得るパッケージ形スクリュー圧縮機を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は冷却ジャケットに冷媒を供給する冷媒流路
を閉回路に構成し、この冷媒流路内に、冷媒を冷却する
冷媒用熱交換器と、冷媒をパッケージ内で循環させる冷
媒供給ポンプとを設けたものである。
【0016】前記目的を達成するため、本発明は前記冷
媒用熱交換器を、冷却ファンと、空冷式熱交換器とによ
り構成したものである。
【0017】前記目的を達成するため、本発明は前記冷
媒供給ポンプを、圧縮機駆動軸に連結したものである。
【0018】前記目的を達成するため、本発明は前記冷
媒流路内に、前記冷却ジャケットに供給する冷媒の温度
を調節する温度調節装置を設けたものである。
【0019】また、前記目的を達成するため、本発明は
前記圧縮機本体に、ロータとケーシング内壁間の隙間の
検知手段を設け、前記冷媒流路内に冷媒の温度調節装置
と流量調節装置のいずれかを設け、前記冷媒流路内に設
けられた温度調節装置と流量調節装置のいずれかと、前
記隙間の検知手段とを制御装置を介して接続したもので
ある。
【0020】さらに、前記目的を達成するため、本発明
は前記冷媒流路内に、圧縮機の停止中に冷媒の温度を外
気温度より高く保つ加熱装置を設けたものである。
【0021】
【作用】本発明の請求項1記載の発明では、冷却ジャケ
ットに冷媒を供給する冷媒流路を閉回路に構成し、外部
より異物の混入を防ぎ、冷媒として腐食性の少ない、ま
たスケールの付着しないようなものを使用する。また、
冷媒流路内に冷媒用熱交換器と、冷媒供給ポンプとを設
け、前記冷媒用熱交換器により、圧縮機本体の冷却ジャ
ケットより熱を奪った冷媒と、他の冷媒とを熱交換さ
せ、冷媒用熱交換器で冷却された冷媒を前記冷媒供給ポ
ンプにより循環させるようにしている。これにより、冷
媒流路を流れる冷媒を清浄な状態に維持することができ
るため、圧縮機本体の冷却ジャケット内壁面へのスケー
ル等の付着による汚れや異物の堆積を防止し、冷却効果
の低下を防ぐことができる。
【0022】本発明の請求項2記載の発明では、前記冷
媒用熱交換器を、冷却ファンと、空冷式熱交換器とによ
り構成している。そして、冷却ファンによりパッケージ
外気を、冷媒流路内に設けられた空冷式熱交換器に供給
し、パッケージ外気と冷媒とを熱交換させ、冷媒より熱
を奪った空気をパッケージ外へ放出する。このため、圧
縮機本体の冷却ジャケットより冷媒に与えられる熱をパ
ッケージ外へ捨てるための冷却水が不要となり、パッケ
ージ全体の冷却水量を減らすことができる。
【0023】本発明の請求項3記載の発明では、前記冷
媒供給ポンプを、圧縮機駆動軸に連結している。したが
って、圧縮機の主電動機の動力を利用して冷媒供給ポン
プを駆動することができ、冷媒供給ポンプ用の電動機を
新たに設けることなく、冷却ジャケットに冷媒を供給す
ることができるため、コストダウンを図ることができ
る。
【0024】本発明の請求項4記載の発明では、前記冷
媒流路内に、前記冷却ジャケットに供給する冷媒の温度
を調節する温度調節装置を設けている。そして、前記温
度調節装置により、冷媒用熱交換器で冷却される前の高
温の冷媒と、冷却された後の低温の冷媒とを混合し、両
者の混合比を調節し、冷媒温度を一定に保持することに
よって、圧縮機のケーシングの温度を一定に保つことが
でき、これにより圧縮機本体のケーシングの熱膨張量を
一定に保つことが可能となる。圧縮機の通常の運転状態
では、圧縮機本体のロータ室内の温度条件によらず、一
定に保持することによって、ケーシングとロータ間の隙
間をほぼ一定に保つことができるので、圧縮機本体の冷
却ジャケットの過冷却,冷却不足による性能のばらつき
を防止することができる。
【0025】また、本発明の請求項5記載の発明では、
前記圧縮機本体に、ロータとケーシング内壁間の隙間の
検知手段を設け、前記冷媒流路内に冷媒の温度調節装置
と流量調節装置のいずれかを設け、前記冷媒流路内に設
けられた温度調節装置と流量調節装置のいずれかと、前
記隙間の検知手段とを制御装置を介して接続している。
【0026】而して、前記検知手段により、圧縮機本体
のロータとケーシング内壁面間の隙間を検知し、この隙
間の量を制御装置に出力する。制御装置では、ロータと
ケーシング内壁面の隙間と予め設定された設定値とを比
較する。比較の結果、ロータとケーシング内壁面間の隙
間が設定値よりも大きいときは、制御装置は冷媒流路内
に設けられている温度調節装置または流量調節装置を制
御し、冷却ジャケットに供給する冷媒温度を低下させ
る。反対に、温度調節装置または流量調節装置が設定値
より小さくなったときは、制御装置は温度調節装置また
は流量調節装置を、冷媒温度を上昇させるように制御す
る。このように制御することによって、圧縮機本体のケ
ーシングの熱膨張量を変化させて、ロータとケーシング
内壁面間の隙間を一定に保つことができる。したがっ
て、圧縮機の運転圧力・温度条件が大きく変化した場合
でも、圧縮機の性能低下や、ロータとケーシングとの接
触事故等を未然に防止することができる。
【0027】さらに、本発明の請求項6記載の発明で
は、前記冷媒流路内に、圧縮機の停止中に冷媒の温度を
外気温度より高く保つ加熱装置を設けている。すなわ
ち、圧縮機の停止中に、加熱装置により冷媒を加熱し、
圧縮機本体の冷却ジケット内の冷媒温度をロータ室内の
空気温度よりも高くすることにより、ケーシング内壁温
度を周囲空気温度よりも高く保つ。これにより、ケーシ
ングのロータ室の内壁面に、ロータ室内の水分が結露す
ることがなく、ロータ室内の発錆によるロータとケーシ
ングとの接触事故を防止することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0029】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、パッケージ形スクリュー圧縮機の圧縮機本体と、圧
縮機本体冷却用の冷媒系統を示す図である。
【0030】この第1の実施例では、圧縮機本体はケー
シング1内に雄・雌一対のロータ2を回転可能な状態に
収納している。前記雄・雌ロータ2は、互いに接触しな
いように、タイミングギヤ5で隙間が調整されている。
前記ケーシング1には、空気の吸入口3および吐出口4
と、冷却ジャケット6とが設けられている。
【0031】そして、吸入口3より吸入された空気は、
互いに微小隙間を保ちつつ噛み合いながら回転する雄・
雌ロータ2の回転に伴って圧縮され、吐出口4より吐出
される。空気の圧縮に伴って発生する熱の一部は、冷却
ジャケット6によって、ケーシング1の内壁を通じて奪
われ、これによりケーシング1の温度上昇による熱膨張
が抑えられている。
【0032】一方、前記冷却ジャケット6には冷媒出口
7と、冷媒入口8とが設けられている。前記冷媒出口7
と冷媒入口8間には、冷媒流路28が接続されている。
この冷媒流路28は、閉回路に構成されている。また、
前記冷媒流路28内には冷媒用熱交換器9と、冷媒供給
ポンプ10とが設けられている。前記冷媒用熱交換器9
には、冷却ファン11が配備されている。
【0033】前記冷媒としては、腐食性の少ない、スケ
ールの付着しないものが用いられる。
【0034】前記冷却ジャケット6において、圧縮機本
体より熱を奪って高温となった冷媒は、冷媒出口7より
排出され、冷媒用熱交換器9内に入る。冷媒用熱交換器
9は、パッケージ外気を供給する冷却ファン11によっ
て冷却される空冷式熱交換器である。冷媒用熱交換器9
内で冷却された冷媒は、冷媒供給ポンプ10により冷媒
入口8を通じて再度冷却ジャケット6へ供給される。前
述のごとく、冷媒流路は閉回路となっており、したがっ
て冷媒は外気と接触することなく循環され、また冷媒に
は腐食性の少ない、清浄な冷媒を使用しているため、冷
媒経路内、特に冷却ジャケット6の内壁面も清浄に保た
れ、スケールの付着・異物の堆積等による冷却効果の低
減を防止することができる。
【0035】また、この第1の実施例ではパッケージ外
気を冷却ファン11により、パッケージ内に設けられた
空冷式熱交換器に供給し、パッケージ外気と冷媒とを熱
交換させ、冷媒より熱を奪った空気をパッケージ外へ放
出する。このため、圧縮機本体の冷却ジャケット6より
冷媒に与えられる熱をパッケージ外へ捨てるための冷却
水が不要となり、パッケージ全体の冷却水量を減らすこ
とができるし、冷媒用熱交換器9を小形化することが可
能となる。
【0036】図2は本発明の第2の実施例を示すもの
で、圧縮機本体と、圧縮機の主電動機および圧縮機ギヤ
ケースと、圧縮機本体冷却用の冷媒系統を示す図であ
る。
【0037】この第2の実施例では、圧縮機ギヤケース
14に、圧縮機本体と、圧縮機の主電動機12と、冷媒
供給ポンプ10とが取り付けられている。前記主電動機
12の駆動軸には、ブルギヤ13が取り付けられてい
る。このブルギヤ13は、前記圧縮機ギヤケース14に
納められていて、圧縮機本体の雄・雌一対のロータ2を
駆動するようになっている。また、このブルギヤ13に
は前記冷媒供給ポンプ10が連結されている。その結
果、冷媒供給ポンプ10は圧縮機の主電動機12により
駆動されるようになっている。
【0038】したがって、この第2の実施例では圧縮機
の主電動機12のわずかな動力を消費するだけで、冷媒
供給ポンプ10を駆動することができ、冷媒供給ポンプ
用の電動機を新たに設けることなく、冷却ジャケット6
に冷媒を供給することができる。
【0039】この第2の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0040】図3は本発明の第3の実施例を示すもの
で、圧縮機本体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統と、冷
媒の温度調節装置を示す図である。
【0041】この第3の実施例では、冷媒流路28内
に、冷媒の温度調節装置が設けられている。この温度調
節装置は、冷媒用熱交換器9のバイパス通路17と、こ
れに設けられた温度調整弁15と、冷媒用熱交換器9の
下流側の冷媒流路28に挿入されかつ前記温度調整弁1
5に開閉信号を送る温度センサ16とを備えて構成され
ている。
【0042】そして、前記温度調節装置では、温度セン
サ16により冷媒供給温度を検知し、その検知結果に基
づいて温度調整弁15を開閉し、冷媒用熱交換器9で冷
却される前の高温の冷媒と、冷却された後の低温の冷媒
を混合し、両者の混合比を調節し、冷媒供給ポンプ10
を通じて冷却ジャケット6に供給する冷媒温度を一定に
保持するようにしている。
【0043】その結果、この第3の実施例では、冷媒温
度を冷媒用熱交換器9の作動条件によらず一定に保つこ
とができるので、圧縮機本体の冷却ジャケット6の過冷
却,冷却不足による性能のばらつきを防止することがで
きる。
【0044】この第3の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0045】次に、図4は本発明の第4の実施例を示す
もので、圧縮機本体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統
と、冷媒の他の温度調節装置を示す図である。
【0046】この第4の実施例では、冷媒流路内に前記
第3の実施例とは異なる冷媒の温度調節装置が設けられ
ている。すなわち、この第4の実施例の温度調節装置
は、冷媒流路28に設けられた冷媒用熱交換器9のバイ
パス通路17と、このバイパス通路17に設けられた温
度調整弁20と、圧縮機本体のケーシング1に挿入され
かつロータ2に臨ませて設けられた隙間の検知手段であ
るギャップセンサ18と、このギャップセンサ18と温
度調整弁20間に設けられた制御装置19とを備えて構
成されている。
【0047】前記冷媒の温度調節装置では、ギャップセ
ンサ18により圧縮機本体のケーシング1とロータ2の
外径の間の隙間を検知し、その検知結果を制御装置19
に出力する。前記制御装置19では、予め設定された隙
間の設定値と、ギャップセンサ18より入力した前記ケ
ーシング1とロータ2の外径の間の隙間量とを比較し、
前者に比べて後者が多い場合は、制御装置19より温度
調整弁20に閉信号を送信し、前者に比べて後者が少な
い場合は、同制御装置19より温度調整弁20に開信号
を送信する。例えば、圧縮機の運転圧力・温度条件が変
化し、ケーシング1とロータ2間の隙間量が多くなった
ときは、制御装置19により温度調整弁20の開度を大
きくする。これにより、バイパス通路17を通じて冷媒
用熱交換器9の上流側の高温の冷媒が冷媒用熱交換器9
の下流側に流され、冷却ジャケット6に高温の冷媒が供
給される。その結果、ロータ2の熱膨張量に比べてケー
シング1の熱膨張量が相対的に増大し、ケーシング1と
ロータ2間の隙間量が設定値に保持される。反対に、ケ
ーシング1とロータ2間の隙間量が少なくなったとき
は、制御装置19により温度調整弁20の開度を小さく
する。これにより、バイパス通路17を通じて冷媒用熱
交換器9の上流側の高温の冷媒の下流側への流量が絞ら
れ、冷却ジャケット6に冷媒用熱交換器9で冷却された
低温の冷媒が供給される。その結果、ケーシング1の熱
膨張量が抑制され、ケーシング1とロータ2間の隙間量
が設定値に保持される。
【0048】したがって、この第4の実施例では、圧縮
機の運転圧力・温度条件が大きく変化した場合でも、圧
縮機の性能低下や、ロータ2とケーシング1の接触事故
等を防止することができる。
【0049】また、前記冷媒の温度調節装置に代えて、
流量調節装置を用いても、ケーシング1とロータ2間の
隙間量を設定値に保持することが可能となる。
【0050】なお、この第4の実施例の他の構成,作用
は、前記第1の実施例と同様である。
【0051】ついで、図5は本発明の第5の実施例を示
すもので、圧縮機本体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統
と、圧縮機の停止中における冷媒の加熱装置を示す図で
ある。
【0052】この第5の実施例では、冷媒流路28に冷
媒用熱交換器9のバイパス通路17が設けられており、
このバイパス通路17に冷媒の加熱装置21が設けられ
ている。この加熱装置21は、ロータ24と、電源装置
25と、ヒータ24と、このヒータ24と電源装置25
間に接続された電源スイッチ27および温度スイッチ2
6と、バイパス通路17における加熱装置21の入口お
よび出口に設けられた加熱用弁23と、冷媒流路28に
おけるバイパス通路17の接続点と冷媒用熱交換器9の
入口間および出口間に設けられた冷却用弁22とを備え
て構成されている。
【0053】前記冷媒の加熱装置21では、圧縮機の運
転中は冷却用弁22を開き、加熱用弁23を閉じてお
り、冷却ジャケット6で熱を与えられかつ高温になった
冷媒は、冷媒用熱交換器9で冷却され、冷媒供給ポンプ
10により冷却ジャケット6に供給される。
【0054】一方、圧縮機の停止中は、冷却用弁22を
閉じ、加熱用弁23を開き、またヒータ24の電源スイ
ッチ27をオンにする。これにより、冷媒流路28から
バイパス通路17を通じてヒータ24により冷媒が導か
れ、その冷媒がヒータ24で加熱される。さらに、加熱
された冷媒の温度を温度スイッチ26で計測するととも
に、ヒータ24をオン・オフさせ、冷媒温度を外気温度
より高く、予め設定された設定温度に保つ。この設定温
度は、ケーシング1のロータ室内壁温度が、ロータ室内
温度よりわずかに高く、ケーシング1のロータ室内壁面
に結露しない温度である。
【0055】前記冷媒の加熱装置21により、圧縮機の
停止中に冷却ジャケット6内の冷媒温度をロータ室内空
気温度より高くし、ケーシング1の内壁面の温度を周囲
温度より高く保つ。これにより、ケーシング1における
ロータ室の内壁面にロータ室内の水分が結露することが
なくなり、ロータ室内の発錆によるロータ2とケーシン
グ1との接触事故を防止することができる。
【0056】なお、この第5の実施例では冷媒用熱交換
器9のバイパス通路17に冷媒の加熱装置21を設けて
いるが、冷媒流路28内に設けてもよく、さらには冷却
ジャケット6内に設けてもよい。そして、冷却ジャケッ
ト6内に冷媒の加熱装置21を設けた場合には、冷媒を
循環させなくてもよい。
【0057】この第5の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0058】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、冷媒流路を閉回路に構成し、この冷媒流路
内に、冷媒を冷却する冷媒用熱交換器と、冷媒をパッケ
ージ内で循環させる冷媒供給ポンプとを設けており、冷
媒流路を流れる冷媒を清浄な状態に維持することができ
るため、圧縮機本体の冷却ジャケット内壁面へのスケー
ル等の付着による汚れや異物の堆積を防止し、冷却効果
の低下を防ぎ得る効果があり、圧縮機本体の保守性を向
上させ得る効果がある。
【0059】本発明の請求項2記載の発明によれば、前
記冷媒用熱交換器を、冷却ファンと、空冷式熱交換器と
により構成しており、冷却ファンによりパッケージ外気
を、冷媒流路内に設けられた空冷式熱交換器に供給し、
パッケージ外気と冷媒とを熱交換させ、冷媒より熱を奪
った空気をパッケージ外へ放出するようにしているの
で、圧縮機本体の冷却ジャケットより冷媒に与えられる
熱をパッケージ外へ捨てるための冷却水が不要となり、
パッケージ全体の冷却水量を減らし得る効果がある。
【0060】本発明の請求項3記載の発明によれば、前
記冷媒供給ポンプを、圧縮機駆動軸に連結しており、圧
縮機の主電動機の動力を利用して冷媒供給ポンプを駆動
することができ、冷媒供給ポンプ用の電動機を新たに設
けることなく、冷却ジャケットに冷媒を供給することが
できるため、コストダウンを図り得る効果がある。
【0061】本発明の請求項4記載の発明によれば、前
記冷媒流路内に、前記冷却ジャケットに供給する冷媒の
温度を調節する温度調節装置を設けており、この温度調
節装置により、冷媒用熱交換器で冷却される前の高温の
冷媒と、冷却された後の低温の冷媒とを混合し、両者の
混合比を調節し、冷媒温度を一定に保持することによっ
て、圧縮機のケーシングの温度を一定に保つことがで
き、これにより圧縮機本体のケーシングの熱膨張量を一
定に保つことができ、したがってケーシングとロータ間
の隙間をほぼ一定に保つことができるので、圧縮機本体
の冷却ジャケットの過冷却,冷却不足による性能のばら
つきを防止し得る効果がある。
【0062】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、前記圧縮機本体に、ロータとケーシング内壁間の隙
間の検知手段を設け、前記冷媒流路内に冷媒の温度調節
装置と流量調節装置のいずれかを設け、前記冷媒流路内
に設けられた温度調節装置と流量調節装置のいずれか
と、前記隙間の検知手段とを制御装置を介して接続して
おり、前記検知手段により、圧縮機本体のロータとケー
シング内壁面の隙間を検知し、この隙間の量を制御装置
に出力し、制御装置ではロータとケーシング内壁面の隙
間と予め設定された設定値とを比較し、圧縮機本体のケ
ーシングの熱膨張量を変化させて、ロータとケーシング
内壁面間の隙間を設定値に保つようにしているので、圧
縮機の運転圧力や温度条件が大きく変化した場合でも、
圧縮機の性能低下や、ロータとケーシングとの接触事故
等を未然に防止し得る効果がある。
【0063】さらに、本発明の請求項6記載の発明によ
れば、前記冷媒流路内に、圧縮機の停止中に冷媒の温度
を外気温度より高く保つ加熱装置を設けており、圧縮機
の停止中に、前記加熱装置により冷媒を加熱し、圧縮機
本体の冷却ジケット内の冷媒温度をロータ室内の空気温
度よりも高くすることにより、ケーシング内壁温度を周
囲空気温度よりも高く保つようにしているので、ケーシ
ングのロータ室の内壁面に、ロータ室内の水分が結露す
ることがなく、ロータ室内の発錆によるロータとケーシ
ングとの接触事故を防止し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、圧縮機本
体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すもので、圧縮機本
体と、圧縮機の主電動機およびギヤケースと、圧縮機本
体冷却用の冷媒系統を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示すもので、圧縮機本
体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統と、冷媒の温度調節
装置を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示すもので、圧縮機本
体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統と、冷媒の他の温度
調節装置を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示すもので、圧縮機本
体と、圧縮機本体冷却用の冷媒系統と、圧縮機の停止中
における冷媒の加熱装置を示す図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、2…ロータ、6…冷却ジャケット、9
…冷媒用熱交換器、10…冷媒供給ポンプ、11…冷却
ファン、12…圧縮機の主電動機、13…ブルギヤ、1
4…圧縮機ギヤケース、15…温度調整弁、16…温度
センサ、17…バイパス通路、18…隙間の検知手段で
あるギャップセンサ、19…制御装置、20…温度調整
弁、21…冷媒の加熱装置、22…冷却用弁、23…加
熱用弁、24…ヒータ、25…電源装置、28…冷媒流
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 新一 茨城県土浦市神立町603番地 日立土浦エ ンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体のケーシングに冷却ジャケッ
    トを設け、この冷却ジャケットに冷媒を供給する冷媒流
    路を設けたパッケージ形スクリュー圧縮機において、前
    記冷媒流路を閉回路に構成し、この冷媒流路内に、冷媒
    を冷却する冷媒用熱交換器と、冷媒をパッケージ内で循
    環させる冷媒供給ポンプとを設けたことを特徴とするパ
    ッケージ形スクリュー圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記冷媒用熱交換器を、冷却ファンと、
    空冷式熱交換器とにより構成したことを特徴とする請求
    項1記載のパッケージ形スクリュー圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記冷媒供給ポンプを、圧縮機駆動軸に
    連結したことを特徴とする請求項1記載のパッケージ形
    スクリュー圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記冷媒流路内に、前記冷却ジャケット
    に供給する冷媒の温度を調節する温度調節装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のパッケージ形スクリュ
    ー圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機本体に、ロータとケーシング
    内壁間の隙間の検知手段を設け、前記冷媒流路内に冷媒
    の温度調節装置と流量調節装置のいずれかを設け、前記
    冷媒流路内に設けられた温度調節装置と流量調節装置の
    いずれかと、前記隙間の検知手段とを制御装置を介して
    接続したことを特徴とする請求項1記載のパッケージ形
    スクリュー圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記冷媒流路内に、圧縮機の停止中に冷
    媒の温度を外気温度より高く保つ加熱装置を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のパッケージ形スクリュー圧
    縮機。
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