JPH05149028A - 構造物の制振装置 - Google Patents
構造物の制振装置Info
- Publication number
- JPH05149028A JPH05149028A JP31801191A JP31801191A JPH05149028A JP H05149028 A JPH05149028 A JP H05149028A JP 31801191 A JP31801191 A JP 31801191A JP 31801191 A JP31801191 A JP 31801191A JP H05149028 A JPH05149028 A JP H05149028A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- force
- linear motor
- wind
- earthquake
- Prior art date
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- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造物のアクテイブ制振装置における重錘に
直進的な力を加え、力の伝達の効率のよいアクテイブ制
振装置を提供する。 【構成】 構造物の水平基盤1上に低摩擦材3を介して
支持された重錘2に、段違い状に互いに直交する一双の
スライド部材4、4′を取り付け、同各スライド部材
4、4′と前記重錘2が滑動する部分にリニヤモータを
配設し、構造物の地震や風による振動を検知する制御装
置からの信号によって前記リニヤモータを制御し、重錘
2に直進的な制御力を加えるようにした。
直進的な力を加え、力の伝達の効率のよいアクテイブ制
振装置を提供する。 【構成】 構造物の水平基盤1上に低摩擦材3を介して
支持された重錘2に、段違い状に互いに直交する一双の
スライド部材4、4′を取り付け、同各スライド部材
4、4′と前記重錘2が滑動する部分にリニヤモータを
配設し、構造物の地震や風による振動を検知する制御装
置からの信号によって前記リニヤモータを制御し、重錘
2に直進的な制御力を加えるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造物の制振装置、詳し
くはハイブリツドマスダンパ等によるアクテイブ制振装
置に係るものである。
くはハイブリツドマスダンパ等によるアクテイブ制振装
置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアクテイブ制振装置によれば、地
震や風による構造物の振動を検知した制御装置によって
駆動装置に制御信号を発し、同駆動装置によって制御力
を重錘に作用させる必要がある。この際、前記駆動装置
として、サーボモータやアクチユエータ等を用いる方法
が一般的である。
震や風による構造物の振動を検知した制御装置によって
駆動装置に制御信号を発し、同駆動装置によって制御力
を重錘に作用させる必要がある。この際、前記駆動装置
として、サーボモータやアクチユエータ等を用いる方法
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記駆動
装置としてサーボモータを使用した場合、同サーボモー
タの回転力を、重錘を制御する直進力に変換するため
に、ボールネジを用いたり、ピニオンとラツクを用いて
いた。この方法では物理的に摩擦を生じる部位が多く、
力の伝達の効率が悪かった。
装置としてサーボモータを使用した場合、同サーボモー
タの回転力を、重錘を制御する直進力に変換するため
に、ボールネジを用いたり、ピニオンとラツクを用いて
いた。この方法では物理的に摩擦を生じる部位が多く、
力の伝達の効率が悪かった。
【0004】また前記駆動装置としてアクチユエータを
使用した場合も、シリンダ部分に摩擦が生じたり、油を
使用するために即応性に問題があった。本発明は前記従
来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その
目的とする処は、重錘に直進的な力を加え、力の伝達の
効率のよい構造物のアクテイブ制振装置を提供する点に
ある。
使用した場合も、シリンダ部分に摩擦が生じたり、油を
使用するために即応性に問題があった。本発明は前記従
来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その
目的とする処は、重錘に直進的な力を加え、力の伝達の
効率のよい構造物のアクテイブ制振装置を提供する点に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る構造物の制振装置は、構造物の水平基
盤上に移動自在に支持された重錘に、段違い状に直交
し、且つ各両端部に夫々前記重錘を囲繞する反力壁に沿
う滑動部を有する一双のスライド部材を取り付け、同各
スライド部材と前記重錘が滑動する部分に地震や風によ
る振動を検知して制御信号を送る制御装置によって制御
されるリニアモータを配設して構成されている。
め、本発明に係る構造物の制振装置は、構造物の水平基
盤上に移動自在に支持された重錘に、段違い状に直交
し、且つ各両端部に夫々前記重錘を囲繞する反力壁に沿
う滑動部を有する一双のスライド部材を取り付け、同各
スライド部材と前記重錘が滑動する部分に地震や風によ
る振動を検知して制御信号を送る制御装置によって制御
されるリニアモータを配設して構成されている。
【0006】
【作用】本発明に係る構造物の制振装置は前記したよう
に構成されているので、地震や風によって構造物が振動
したとき、これを検知した制御装置によって、前記重錘
に段違い状に配設され、且つ互いに直交する一双のスラ
イド部材と前記重錘の滑動部に配設されたリニアモータ
に制御信号が発せられ、前記重錘に直進的な制御力が加
えられ、制振効果が発揮される。
に構成されているので、地震や風によって構造物が振動
したとき、これを検知した制御装置によって、前記重錘
に段違い状に配設され、且つ互いに直交する一双のスラ
イド部材と前記重錘の滑動部に配設されたリニアモータ
に制御信号が発せられ、前記重錘に直進的な制御力が加
えられ、制振効果が発揮される。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。1は構造物の床上に配置された水平基盤で、同基盤
1上に重錘2が低摩擦材3を介して水平面上のあらゆる
方向に亘って移動自在なように支持されている。前記重
錘2には段違い状に直交する一双のスライド部材4、
4′が貫通され、同各部材4、4′に重錘2がローラ5
を介して滑動するとともに、同各部材4、4′の端部に
は、前記水平基盤1上に重錘2を囲んで立設された反力
壁6に沿って滑動するローラ7が装架されている。図中
8は重錘2と反力壁6との間に介装されたばねである。
る。1は構造物の床上に配置された水平基盤で、同基盤
1上に重錘2が低摩擦材3を介して水平面上のあらゆる
方向に亘って移動自在なように支持されている。前記重
錘2には段違い状に直交する一双のスライド部材4、
4′が貫通され、同各部材4、4′に重錘2がローラ5
を介して滑動するとともに、同各部材4、4′の端部に
は、前記水平基盤1上に重錘2を囲んで立設された反力
壁6に沿って滑動するローラ7が装架されている。図中
8は重錘2と反力壁6との間に介装されたばねである。
【0008】前記スライド部材4、4′における重錘2
に対する両側滑動面には、磁石9のN極とS極とが交互
に位置するように配設されている。なおこの磁石9は電
磁石、永久磁石のいずれであってもよい。また同磁石9
に対向する重錘2の滑動面には電磁石10が直線状に配
設され、これらは電流によりN極、S極の選択ができる
ようになっていて、前記電磁石10のN極、S極を変換
させることによって直進力が得られ、この直進力を制御
力として利用するものである。
に対する両側滑動面には、磁石9のN極とS極とが交互
に位置するように配設されている。なおこの磁石9は電
磁石、永久磁石のいずれであってもよい。また同磁石9
に対向する重錘2の滑動面には電磁石10が直線状に配
設され、これらは電流によりN極、S極の選択ができる
ようになっていて、前記電磁石10のN極、S極を変換
させることによって直進力が得られ、この直進力を制御
力として利用するものである。
【0009】前記のように構成されたリニヤモータは、
地震や風による構造物の振動を検知して制御信号を送る
制御装置(図示せず)によって制御される。なお電磁石
10をスライド部材4、4′の重錘2に対向する面に配
設し、磁石9を重錘2の滑動面に配設してもよい。図示
の実施例は前記したように構成されているので、地震や
風による構造物の振動を検知した制御装置からの制御信
号が、前記スライド部材4、4′と重錘2の滑動部分に
配設されたリニヤモータに送られ、同リニヤモータによ
って重錘に直進的な制御力が加えられ、1個の重錘で2
方向に亘って優れた制振効果が発揮される。
地震や風による構造物の振動を検知して制御信号を送る
制御装置(図示せず)によって制御される。なお電磁石
10をスライド部材4、4′の重錘2に対向する面に配
設し、磁石9を重錘2の滑動面に配設してもよい。図示
の実施例は前記したように構成されているので、地震や
風による構造物の振動を検知した制御装置からの制御信
号が、前記スライド部材4、4′と重錘2の滑動部分に
配設されたリニヤモータに送られ、同リニヤモータによ
って重錘に直進的な制御力が加えられ、1個の重錘で2
方向に亘って優れた制振効果が発揮される。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る制振装置によれば前記した
ように、構造物の水平基盤上に移動自在に支持された重
錘に、段違い状に互いに直交する一双のスライド部材を
取り付け、同各スライド部材と前記重錘が滑動する部分
にリニヤモータを配設し、構造物の地震や風による振動
を検知した制御装置による信号によって前記リニヤモー
タを制御し、前記重錘に直進的な制御力を加えるように
したので、同重錘に対する力の伝達効率がよく、地震、
風による振動の発生に対する即応性が優れ且つまた1個
の重錘で2方向に対して有効な制振効果が発揮される。
ように、構造物の水平基盤上に移動自在に支持された重
錘に、段違い状に互いに直交する一双のスライド部材を
取り付け、同各スライド部材と前記重錘が滑動する部分
にリニヤモータを配設し、構造物の地震や風による振動
を検知した制御装置による信号によって前記リニヤモー
タを制御し、前記重錘に直進的な制御力を加えるように
したので、同重錘に対する力の伝達効率がよく、地震、
風による振動の発生に対する即応性が優れ且つまた1個
の重錘で2方向に対して有効な制振効果が発揮される。
【図1】本発明に係る構造物の制振装置の一実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】図1の矢視A−A図である。
1 水平基盤 2 重錘 3 低摩擦材 4 スライド部材 4′ スライド部材 5 ローラ 6 反力壁 7 ローラ 8 ばね 9 磁石 10 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四方 正武 東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 平澤 光春 東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 村越 一也 東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内
Claims (1)
- 【請求項1】 構造物の水平基盤上に移動自在に支持さ
れた重錘に、段違い状に直交し、且つ各両端部に夫々前
記重錘を囲繞する反力壁に沿う滑動部を有する一双のス
ライド部材を取り付け、同各スライド部材と前記重錘が
滑動する部分に地震や風による振動を検知して制御信号
を送る制御装置によって制御されるリニアモータを配設
してなることを特徴とする構造物の制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31801191A JPH05149028A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 構造物の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31801191A JPH05149028A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 構造物の制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149028A true JPH05149028A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18094498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31801191A Pending JPH05149028A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 構造物の制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05149028A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1073145A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-03-17 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 構造物の免震滑り支承 |
CN114457908A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-10 | 衢州学院 | 一种具有减震稳定效果的装配式建筑用支撑座 |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP31801191A patent/JPH05149028A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1073145A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-03-17 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 構造物の免震滑り支承 |
CN114457908A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-10 | 衢州学院 | 一种具有减震稳定效果的装配式建筑用支撑座 |
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