JPH0514895Y2 - - Google Patents
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- JPH0514895Y2 JPH0514895Y2 JP8306286U JP8306286U JPH0514895Y2 JP H0514895 Y2 JPH0514895 Y2 JP H0514895Y2 JP 8306286 U JP8306286 U JP 8306286U JP 8306286 U JP8306286 U JP 8306286U JP H0514895 Y2 JPH0514895 Y2 JP H0514895Y2
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- Japan
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- gear
- shaft
- input shaft
- oil pump
- cone surface
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 239000003921 oil Substances 0.000 description 43
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 20
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- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
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Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、主として車両用の歯車変速機におい
て、例えばアイドリング状態で互いに噛合い回転
をしているギヤ対相互間にガタ打ち音や、リバー
スシフト時のギヤ鳴りを防止するための装置に関
するものである。
て、例えばアイドリング状態で互いに噛合い回転
をしているギヤ対相互間にガタ打ち音や、リバー
スシフト時のギヤ鳴りを防止するための装置に関
するものである。
(従来の技術)
従来より、歯車変速機において生じる上述した
各種の異音を防止するための一つの対策として高
い粘度の潤滑油を採用し、アイドリング時に回転
するシヤフトあるいはギヤに常時引摺り抵抗を与
えるといつた手段が採用されている。しかしなが
ら、この手段にあつては車両の高速走行時等のよ
うに上記引摺り抵抗を必要としない状態において
も、変速機内の回転部材には潤滑油の粘性に基づ
く抵抗が加わる。このため、燃費の悪化あるいは
シフト操作フイーリングの悪化といつた問題を招
く。
各種の異音を防止するための一つの対策として高
い粘度の潤滑油を採用し、アイドリング時に回転
するシヤフトあるいはギヤに常時引摺り抵抗を与
えるといつた手段が採用されている。しかしなが
ら、この手段にあつては車両の高速走行時等のよ
うに上記引摺り抵抗を必要としない状態において
も、変速機内の回転部材には潤滑油の粘性に基づ
く抵抗が加わる。このため、燃費の悪化あるいは
シフト操作フイーリングの悪化といつた問題を招
く。
そこで、例えば実開昭55−34017号公報で示さ
れているように歯車変速機でアイドリング時に回
転するシヤフトに対してオイルポンプを直結し、
このオイルポンプの吐出ポートに通じるバルブ
を、車両の走行速度や歯車変速機がニユートラル
状態か否かによつて制御し、このオイルポンプに
対する負荷を調整するように構成したものがすで
に提案されている。つまり、この構成によれば車
速が一定値以下の状態で、かつ歯車変速機がニユ
ートラル状態にあるときにのみ、上記バルブの制
御によつてオイルポンプに対する負荷を増大さ
せ、もつてアイドリング時に回転するシヤフトに
引摺り抵抗を与えることが可能となる。
れているように歯車変速機でアイドリング時に回
転するシヤフトに対してオイルポンプを直結し、
このオイルポンプの吐出ポートに通じるバルブ
を、車両の走行速度や歯車変速機がニユートラル
状態か否かによつて制御し、このオイルポンプに
対する負荷を調整するように構成したものがすで
に提案されている。つまり、この構成によれば車
速が一定値以下の状態で、かつ歯車変速機がニユ
ートラル状態にあるときにのみ、上記バルブの制
御によつてオイルポンプに対する負荷を増大さ
せ、もつてアイドリング時に回転するシヤフトに
引摺り抵抗を与えることが可能となる。
(考案が解決しようとする問題点)
上記の公開公報に示されている技術においては
前記の引摺り抵抗が不要の場合、これを解除して
燃費の悪化やシフト操作フイーリングの悪化を回
避することができる。しかしその反面、上述した
ようにオイルポンプに対する負荷を調整するため
のバルブを必要とし、しかもこのバルブを車速や
歯車変速機の操作状況に応じて自動制御するため
の手段も要する。この結果、歯車変速機における
異音防止対策のための構造が複雑となり、かつコ
ストの増加も避けられないものである。
前記の引摺り抵抗が不要の場合、これを解除して
燃費の悪化やシフト操作フイーリングの悪化を回
避することができる。しかしその反面、上述した
ようにオイルポンプに対する負荷を調整するため
のバルブを必要とし、しかもこのバルブを車速や
歯車変速機の操作状況に応じて自動制御するため
の手段も要する。この結果、歯車変速機における
異音防止対策のための構造が複雑となり、かつコ
ストの増加も避けられないものである。
本考案は、このような問題点の解決をその目的
とするものである。
とするものである。
(問題点を解決するための手段)
上記の問題点を解決するために、本考案は次の
ように構成している。
ように構成している。
まず、変速機ケース内にアイドリング時に回転
するシヤフトの端面にはテーパコーン面を形成し
ている。一方、変速機ケース側には上記のテーパ
コーン面に球面接触するロツクボールと、このロ
ツクボールをテーパコーン面に圧接させるように
作用するスプリングとを備えたホルダーを固定し
ている。さらに、変速機ケース内の所定の回転部
材に連動して駆動するオイルポンプは、この変速
機ケース内の潤滑油を前記のテーパコーン面とロ
ツクボールとの接触面の間に圧送するように構成
している。
するシヤフトの端面にはテーパコーン面を形成し
ている。一方、変速機ケース側には上記のテーパ
コーン面に球面接触するロツクボールと、このロ
ツクボールをテーパコーン面に圧接させるように
作用するスプリングとを備えたホルダーを固定し
ている。さらに、変速機ケース内の所定の回転部
材に連動して駆動するオイルポンプは、この変速
機ケース内の潤滑油を前記のテーパコーン面とロ
ツクボールとの接触面の間に圧送するように構成
している。
(作用)
上記の構成によれば、ロツクボールをスプリン
グの力によつてシヤフトのテーパコーン面に圧接
させたことにより、このシヤフトの回転に引摺り
抵抗が与えられ、これによつて例えばアイドリン
グ時における噛合いギヤ対相互の間で生じるガタ
打ち音やリバースシフト時におけるギヤ鳴りとい
つた事態が抑制される。また、上記シヤフトのテ
ーパコーン面に対するロツクボールの圧接力は、
これら相互の接触面の間に前記のオイルポンプか
ら圧送される油の圧力によつて制御される。つま
り、オイルポンプから圧送される油圧が大きいと
きには、上記のロツクボールがスプリングの弾力
に抗してシヤフトのテーパコーン面から押し離さ
れ、このシヤフトの回転に対する上記の引摺り抵
抗が解除されるのである。
グの力によつてシヤフトのテーパコーン面に圧接
させたことにより、このシヤフトの回転に引摺り
抵抗が与えられ、これによつて例えばアイドリン
グ時における噛合いギヤ対相互の間で生じるガタ
打ち音やリバースシフト時におけるギヤ鳴りとい
つた事態が抑制される。また、上記シヤフトのテ
ーパコーン面に対するロツクボールの圧接力は、
これら相互の接触面の間に前記のオイルポンプか
ら圧送される油の圧力によつて制御される。つま
り、オイルポンプから圧送される油圧が大きいと
きには、上記のロツクボールがスプリングの弾力
に抗してシヤフトのテーパコーン面から押し離さ
れ、このシヤフトの回転に対する上記の引摺り抵
抗が解除されるのである。
上記のオイルポンプは車両の走行速度に応じて
その駆動回転数が変化し、高速走行時にはこのオ
イルポンプから圧送される油の圧力が高められ
る。また、このオイルポンプから送り出される油
は変速機ケース内の潤滑油を利用しているため、
潤滑油の温度が低く、その粘性が高いときにもオ
イルポンプから送り出される油の圧力は高まる。
このことは、前記シヤフトの回転に対する引摺り
抵抗が不要の状態、つまり車両の高速走行時、あ
るいは変速機ケース内の温度が低く、潤滑油の粘
性が高いときには上記シヤフトの回転に対する引
摺り抵抗が解除あるいは減少させられる。
その駆動回転数が変化し、高速走行時にはこのオ
イルポンプから圧送される油の圧力が高められ
る。また、このオイルポンプから送り出される油
は変速機ケース内の潤滑油を利用しているため、
潤滑油の温度が低く、その粘性が高いときにもオ
イルポンプから送り出される油の圧力は高まる。
このことは、前記シヤフトの回転に対する引摺り
抵抗が不要の状態、つまり車両の高速走行時、あ
るいは変速機ケース内の温度が低く、潤滑油の粘
性が高いときには上記シヤフトの回転に対する引
摺り抵抗が解除あるいは減少させられる。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。まず、エンジン横置きのFF車におけるトラ
ンスアクスルをスケルトン図で表わした第2図な
らびにこの第2図の一部を具体的な断面によつて
表わした第3図において、変速機ケース(トラン
スアクスルケース)1の内部には、インプツトシ
ヤフト3が左右のベアリング4,5によつて回転
可能に軸支されている。また、この変速機ケース
1内においてインプツトシヤフト3を平行に配置
されたアウトプツトシヤフト13は同じく左右の
ベアリング14,15によつて回転可能に軸支さ
れている。
る。まず、エンジン横置きのFF車におけるトラ
ンスアクスルをスケルトン図で表わした第2図な
らびにこの第2図の一部を具体的な断面によつて
表わした第3図において、変速機ケース(トラン
スアクスルケース)1の内部には、インプツトシ
ヤフト3が左右のベアリング4,5によつて回転
可能に軸支されている。また、この変速機ケース
1内においてインプツトシヤフト3を平行に配置
されたアウトプツトシヤフト13は同じく左右の
ベアリング14,15によつて回転可能に軸支さ
れている。
上記インプツトシヤフト3の軸上には1stギヤ
6、2ndギヤ7及びリバースギヤ11がそれぞれ
インプツトシヤフト3と共に回転するように組付
けられており、かる3rdギヤ8、4thギヤ9及び
5thギヤ10はインプツトシヤフト3に対して自
由に回転できるように組付けられている。一方、
アウトプツトシヤフト13の軸上には、上記イン
プツトシヤフト3の軸上における1stギヤ6及び
2ndギヤ7に対し、所定のギヤ比で常時噛合つた
1stドリブンギヤ16及び2ndドリブンギヤ17が
このアウトプツトシヤフト13に対して自由に回
転できるように組付けられており、かつインプツ
トシヤフト3の軸上の3rdギヤ8、4thギヤ9及び
5thギヤ10に所定のギヤ比で常時噛合つた3rdド
リブンギヤ18、4thドリブンギヤ19及び5rdド
リブンギヤ20はこのアウトプツトシヤフト13
と共に回転できるように組付けられている。
6、2ndギヤ7及びリバースギヤ11がそれぞれ
インプツトシヤフト3と共に回転するように組付
けられており、かる3rdギヤ8、4thギヤ9及び
5thギヤ10はインプツトシヤフト3に対して自
由に回転できるように組付けられている。一方、
アウトプツトシヤフト13の軸上には、上記イン
プツトシヤフト3の軸上における1stギヤ6及び
2ndギヤ7に対し、所定のギヤ比で常時噛合つた
1stドリブンギヤ16及び2ndドリブンギヤ17が
このアウトプツトシヤフト13に対して自由に回
転できるように組付けられており、かつインプツ
トシヤフト3の軸上の3rdギヤ8、4thギヤ9及び
5thギヤ10に所定のギヤ比で常時噛合つた3rdド
リブンギヤ18、4thドリブンギヤ19及び5rdド
リブンギヤ20はこのアウトプツトシヤフト13
と共に回転できるように組付けられている。
なお、アウトプツトシヤフト13の軸上には、
1st−2nd用シンクロメツシユ装置の構成部品(ク
ラツチハブスリーブ)を利用して前記インプツト
シヤフト3の軸上のリバースギヤ11と対向する
リバースドリブンギヤ21が構成されている。た
だし、これらのリバースギヤ11及びリバースド
リブンギヤ21については、通常よく知られてい
るように図示しないリバースアイドラギヤをスラ
イドさせて両ギヤ11,21に対して共に噛合わ
せたときのみ、相互に回転が伝えられる。
1st−2nd用シンクロメツシユ装置の構成部品(ク
ラツチハブスリーブ)を利用して前記インプツト
シヤフト3の軸上のリバースギヤ11と対向する
リバースドリブンギヤ21が構成されている。た
だし、これらのリバースギヤ11及びリバースド
リブンギヤ21については、通常よく知られてい
るように図示しないリバースアイドラギヤをスラ
イドさせて両ギヤ11,21に対して共に噛合わ
せたときのみ、相互に回転が伝えられる。
また、上記の5thギヤ10及び5rdドリブンギヤ
20については、変速機ケース1の左側に固定さ
れたリヤケースカバー2の内部において配置され
ている。
20については、変速機ケース1の左側に固定さ
れたリヤケースカバー2の内部において配置され
ている。
上記のインプツトシヤフト3は変速機がニユー
トラル状態で、かつクラツチ(図示しない)が接
続された状態ではエンジンからの回転伝達を受け
て回転している。このため、インプツトシヤフト
3の軸上に設けられた各ギヤのうち、上記の1st
ギヤ6、2ndギヤ7及びリバースギヤ11はイン
プツトシヤフト3と共に回転することになる。し
かしながら、1stギヤ6及び2ndギヤ7の回転につ
いては、これらに噛合つている1stドリブンギヤ
16及び2ndドリブンギヤ17がアウトプツトシ
ヤフト13に対して自由に回転できるため、これ
らの回転がアウトプツトシヤフト13に伝えられ
ることはない。また、上記リバースギヤ11の回
転については、前述したように図示しないリバー
スアイドラギヤを、このリバースギヤ11及びリ
バースドリブンギヤ21に対して共に噛合わせな
い限り、その回転がアウトプツトシヤフト13に
伝えられることはない。
トラル状態で、かつクラツチ(図示しない)が接
続された状態ではエンジンからの回転伝達を受け
て回転している。このため、インプツトシヤフト
3の軸上に設けられた各ギヤのうち、上記の1st
ギヤ6、2ndギヤ7及びリバースギヤ11はイン
プツトシヤフト3と共に回転することになる。し
かしながら、1stギヤ6及び2ndギヤ7の回転につ
いては、これらに噛合つている1stドリブンギヤ
16及び2ndドリブンギヤ17がアウトプツトシ
ヤフト13に対して自由に回転できるため、これ
らの回転がアウトプツトシヤフト13に伝えられ
ることはない。また、上記リバースギヤ11の回
転については、前述したように図示しないリバー
スアイドラギヤを、このリバースギヤ11及びリ
バースドリブンギヤ21に対して共に噛合わせな
い限り、その回転がアウトプツトシヤフト13に
伝えられることはない。
さて、前記のリヤカバー2においてインプツト
シヤフト3の端面48と相対向する箇所には、第
3図及び第3図の一部を拡大して表わした第1図
から明らかなように、スリーブ状の突出部40が
一体に形成されている。この突出部40の内周に
は、インプツトシヤフト3と同軸上においてねじ
孔41形成されており、ここにはリヤケースカバ
ー2の外側から筒形状のホルダー44がねじ込ま
れている。このホルダー44の内部にはスプリン
グ45が組込まれ、かつホルダー44の先端には
このスプリング45の弾発力を受けた状態でロツ
クボール46が設けられている。
シヤフト3の端面48と相対向する箇所には、第
3図及び第3図の一部を拡大して表わした第1図
から明らかなように、スリーブ状の突出部40が
一体に形成されている。この突出部40の内周に
は、インプツトシヤフト3と同軸上においてねじ
孔41形成されており、ここにはリヤケースカバ
ー2の外側から筒形状のホルダー44がねじ込ま
れている。このホルダー44の内部にはスプリン
グ45が組込まれ、かつホルダー44の先端には
このスプリング45の弾発力を受けた状態でロツ
クボール46が設けられている。
一方、上記インプツトシヤフト3の端面48に
は、その中心部においてテーパコーン面50が形
成されている。そして、このテーパコーン面50
には、上記ホルダー44内のスプリング45の弾
力作用を受けている前記のロツクボール46が互
いに球面接触状態に押付けられている。
は、その中心部においてテーパコーン面50が形
成されている。そして、このテーパコーン面50
には、上記ホルダー44内のスプリング45の弾
力作用を受けている前記のロツクボール46が互
いに球面接触状態に押付けられている。
上記のテーパコーン面50は、インプツトシヤ
フト3の軸心部に予め形成されている油孔49に
連通している。この油孔49は変速機ケース1内
の潤滑油をインプツトシヤフト3の軸上において
回転自在に組付けられている前記の3rdギヤ8、
4thギヤ9及び5thギヤ10の回転摺動面に供給す
るためのものである(第3図参照)。また、この
テーパコーン面50には、ロツクボール46との
適正な摩擦係数を確保するために、テーパライナ
あるいはモリブデン溶射等を施している。
フト3の軸心部に予め形成されている油孔49に
連通している。この油孔49は変速機ケース1内
の潤滑油をインプツトシヤフト3の軸上において
回転自在に組付けられている前記の3rdギヤ8、
4thギヤ9及び5thギヤ10の回転摺動面に供給す
るためのものである(第3図参照)。また、この
テーパコーン面50には、ロツクボール46との
適正な摩擦係数を確保するために、テーパライナ
あるいはモリブデン溶射等を施している。
上記の突出部40には油通路42が形成されて
おり、この油通路42はリヤケースカバー2に予
め形成されているポート43に連通しているとと
もに、突出部40とインプツトシヤフト3の端面
48との間において開口している。そして、この
突出部40とインプツトシヤフト3端面48との
間にはシール51が設けられており、次に述べる
オイルポンプ30によつて上記のポート43から
油通路42に圧送されてくる油がテーパコーン面
50とロツクボール46との接触面の間に供給さ
れるようになつている。
おり、この油通路42はリヤケースカバー2に予
め形成されているポート43に連通しているとと
もに、突出部40とインプツトシヤフト3の端面
48との間において開口している。そして、この
突出部40とインプツトシヤフト3端面48との
間にはシール51が設けられており、次に述べる
オイルポンプ30によつて上記のポート43から
油通路42に圧送されてくる油がテーパコーン面
50とロツクボール46との接触面の間に供給さ
れるようになつている。
第2図で示すように変速機ケース1の一部には
トロコイドポンプなどを利用したオイルポンプ3
0が設けられている。そして、このオイルポンプ
30の駆動軸31に設けられているギヤ32は、
アウトプツトシヤフト13の軸上においてインプ
ツトシヤフト3の軸上の1stギヤ6と常時噛合つ
て回転する1stドリブンギヤ16に噛合わせてい
る。したがつて、このオイルポンプ30はインプ
ツトシヤフト3の回転数、つまり車両の走行速度
に応じて駆動回転数が変化することとなる。ま
た、このオイルポンプ30は変速機ケース1内の
潤滑油を第2図で示す配管33を通じて前記のポ
ート43に供給するようになつている。なお、こ
の配管33は一般には変速機ケース1ならびにリ
ヤケースカバー2の肉厚を利用して形成される。
トロコイドポンプなどを利用したオイルポンプ3
0が設けられている。そして、このオイルポンプ
30の駆動軸31に設けられているギヤ32は、
アウトプツトシヤフト13の軸上においてインプ
ツトシヤフト3の軸上の1stギヤ6と常時噛合つ
て回転する1stドリブンギヤ16に噛合わせてい
る。したがつて、このオイルポンプ30はインプ
ツトシヤフト3の回転数、つまり車両の走行速度
に応じて駆動回転数が変化することとなる。ま
た、このオイルポンプ30は変速機ケース1内の
潤滑油を第2図で示す配管33を通じて前記のポ
ート43に供給するようになつている。なお、こ
の配管33は一般には変速機ケース1ならびにリ
ヤケースカバー2の肉厚を利用して形成される。
上記の構成において、変速機のインプツトシヤ
フト3は図示しないクラツチを接続し、かつ変速
機をニユートラル状態にしたいわゆるアイドリン
グ状態においてもエンジンからの回転伝達を受け
て回転している。このインプツトシヤフト3の回
転により、その軸上の1stギヤ6及び2ndギヤ7に
常時噛合つている1stドリブンギヤ16及び2ndド
リブンギヤ17もそれぞれ回転している。そし
て、このアイドリング状態においては、エンジン
の回転が低速であるためにそのトルク変動が大き
く、上記の1stギヤ6と1stドリブンギヤ16との
間ならびに2ndギヤ7と2ndドリブンギヤ17と
の間においてガタ打ち音等を生じる場合がある。
また、リバースシフトに際してクラツチを切つて
もインプツトシヤフト3が惰性回転している場合
には、図示しないリバースアイドラギヤをインプ
ツトシヤフト3の軸上のリバースギヤ11に噛合
わせるときにギヤ鳴りが発生するといつた恐れも
ある。
フト3は図示しないクラツチを接続し、かつ変速
機をニユートラル状態にしたいわゆるアイドリン
グ状態においてもエンジンからの回転伝達を受け
て回転している。このインプツトシヤフト3の回
転により、その軸上の1stギヤ6及び2ndギヤ7に
常時噛合つている1stドリブンギヤ16及び2ndド
リブンギヤ17もそれぞれ回転している。そし
て、このアイドリング状態においては、エンジン
の回転が低速であるためにそのトルク変動が大き
く、上記の1stギヤ6と1stドリブンギヤ16との
間ならびに2ndギヤ7と2ndドリブンギヤ17と
の間においてガタ打ち音等を生じる場合がある。
また、リバースシフトに際してクラツチを切つて
もインプツトシヤフト3が惰性回転している場合
には、図示しないリバースアイドラギヤをインプ
ツトシヤフト3の軸上のリバースギヤ11に噛合
わせるときにギヤ鳴りが発生するといつた恐れも
ある。
しかしながら、本実施例においてはインプツト
シヤフト3のテーパコーン面50に対してロツク
ボール46をスプリング45の力によつて圧接さ
せることで、このインプツトシヤフト3の回転に
引摺り抵抗を与えている。これによつて、アイド
リング時における上記の不都合、つまり噛合いギ
ヤ対のガタ打ち音ならびにリバースシフト時のギ
ヤ鳴りなどが防止される。なお、テーパコーン面
50に対するロツクボール46の押付け荷重は、
上記スプリング45の選択あるいはリヤケースカ
バー2の突出部40に対する前記ホルダー44の
ねじ込み量によつて調整される。
シヤフト3のテーパコーン面50に対してロツク
ボール46をスプリング45の力によつて圧接さ
せることで、このインプツトシヤフト3の回転に
引摺り抵抗を与えている。これによつて、アイド
リング時における上記の不都合、つまり噛合いギ
ヤ対のガタ打ち音ならびにリバースシフト時のギ
ヤ鳴りなどが防止される。なお、テーパコーン面
50に対するロツクボール46の押付け荷重は、
上記スプリング45の選択あるいはリヤケースカ
バー2の突出部40に対する前記ホルダー44の
ねじ込み量によつて調整される。
前記オイルポンプ30の駆動軸31に固定した
ギヤ32は、アウトプツトシヤフト13の軸上に
おいてインプツトシヤフト3の1stギヤ6と常時
噛合つて回転している1stドリブンギヤ16に噛
合わせているため、このインプツトシヤフト3が
回転しているときには常時回転駆動される。この
オイルポンプ30の回転駆動により、変速機ケー
ス1内の潤滑油が前記の配管33を通じて第1図
で示す油通路42に供給されている。そこで、車
両の高速走行時などのようにインプツトシヤフト
3の回転数が高まると、オイルポンプ30の駆動
回転数も高まり、このオイルポンプ30から圧送
される潤滑油の圧力が大きくなる。したがつて、
ロツクボール46とインプツトシヤフト3のテー
パコーン面50との間に供給される潤滑油の圧力
が大きくなり、ロツクボール46はスプリング4
5の弾力に抗してテーパコーン面50から押し離
される。これによつてインプツトシヤフト3の回
転に対する引摺り抵抗が解除される。
ギヤ32は、アウトプツトシヤフト13の軸上に
おいてインプツトシヤフト3の1stギヤ6と常時
噛合つて回転している1stドリブンギヤ16に噛
合わせているため、このインプツトシヤフト3が
回転しているときには常時回転駆動される。この
オイルポンプ30の回転駆動により、変速機ケー
ス1内の潤滑油が前記の配管33を通じて第1図
で示す油通路42に供給されている。そこで、車
両の高速走行時などのようにインプツトシヤフト
3の回転数が高まると、オイルポンプ30の駆動
回転数も高まり、このオイルポンプ30から圧送
される潤滑油の圧力が大きくなる。したがつて、
ロツクボール46とインプツトシヤフト3のテー
パコーン面50との間に供給される潤滑油の圧力
が大きくなり、ロツクボール46はスプリング4
5の弾力に抗してテーパコーン面50から押し離
される。これによつてインプツトシヤフト3の回
転に対する引摺り抵抗が解除される。
一方、変速機ケース1内の温度が低く、潤滑油
の粘性抵抗が大きい状態ではオイルポンプ30に
よつて圧送される潤滑油の圧力も大きくなる。こ
の結果は、上述した場合と同様にロツクボール4
6がインプツトシヤフト3のテーパコーン面50
から押し離され、このインプツトシヤフト3の回
転に対する引摺り抵抗が解除される。
の粘性抵抗が大きい状態ではオイルポンプ30に
よつて圧送される潤滑油の圧力も大きくなる。こ
の結果は、上述した場合と同様にロツクボール4
6がインプツトシヤフト3のテーパコーン面50
から押し離され、このインプツトシヤフト3の回
転に対する引摺り抵抗が解除される。
このように車両の走行速度が高いときには変速
機ケース1内の潤滑油の粘性に関係なく、インプ
ツトシヤフト3の回転に対する引摺り抵抗が解除
され、また潤滑油の粘性が高いときには車両の走
行速度に関係なく、やはりインプツトシヤフト3
の回転に対する引摺り抵抗が解除される。この結
果、インプツトシヤフト3の回転に対する引摺り
抵抗を必要としない車両の高速走行時や潤滑油の
粘性が高いときには、その引摺り抵抗を解除して
燃費ならびにシフト操作フイーリングの悪化を改
善ずることができる。
機ケース1内の潤滑油の粘性に関係なく、インプ
ツトシヤフト3の回転に対する引摺り抵抗が解除
され、また潤滑油の粘性が高いときには車両の走
行速度に関係なく、やはりインプツトシヤフト3
の回転に対する引摺り抵抗が解除される。この結
果、インプツトシヤフト3の回転に対する引摺り
抵抗を必要としない車両の高速走行時や潤滑油の
粘性が高いときには、その引摺り抵抗を解除して
燃費ならびにシフト操作フイーリングの悪化を改
善ずることができる。
上記のようにオイルポンプ30からロツクボー
ル46とインプツトシヤフト3のテーパコーン面
50との間に供給された潤滑油は、インプツトシ
ヤフト3の軸心に形成されている前記油孔49の
中に流入する。そして、この油孔49内に流入し
た潤滑油はインプツトシヤフト3の軸上において
自由に回転している前記の3rdギヤ8、4thギヤ9
及び5thギヤ10の回転摺動面の潤滑を果す。
ル46とインプツトシヤフト3のテーパコーン面
50との間に供給された潤滑油は、インプツトシ
ヤフト3の軸心に形成されている前記油孔49の
中に流入する。そして、この油孔49内に流入し
た潤滑油はインプツトシヤフト3の軸上において
自由に回転している前記の3rdギヤ8、4thギヤ9
及び5thギヤ10の回転摺動面の潤滑を果す。
なお、上記インプツトシヤフト3の回転に対す
る引摺り抵抗が解除される時点の運転状況は、ロ
ツクボール46に作用している上記スプリング4
5の弾力とオイルポンプ30のポンプ容量との調
整によつて自由に選定することができる。
る引摺り抵抗が解除される時点の運転状況は、ロ
ツクボール46に作用している上記スプリング4
5の弾力とオイルポンプ30のポンプ容量との調
整によつて自由に選定することができる。
(考案の効果)
以上のように本考案は、車両の走行速度に応じ
て回転が変化するオイルポンプと、このオイルポ
ンプから圧送される油として変速機ケース内の潤
滑油を利用したことにより、構造簡単でかつコス
トの増加を抑えることができるとともに、車両の
高速走行時あるいは潤滑油の粘性が高いときに
は、変速機ケース内においてアイドリング時に回
転するシヤフトに対する引摺り抵抗を解除して燃
費の悪化やシフト操作フイーリングの悪化を改善
することができるといつた利点を有する。
て回転が変化するオイルポンプと、このオイルポ
ンプから圧送される油として変速機ケース内の潤
滑油を利用したことにより、構造簡単でかつコス
トの増加を抑えることができるとともに、車両の
高速走行時あるいは潤滑油の粘性が高いときに
は、変速機ケース内においてアイドリング時に回
転するシヤフトに対する引摺り抵抗を解除して燃
費の悪化やシフト操作フイーリングの悪化を改善
することができるといつた利点を有する。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は歯車変
速機の異音防止装置の主要部を表わした拡大断面
図、第2図は歯車変速機のスケルトン図、第3図
は歯車変速機の一部を具体的に表わした断面図で
ある。 1……変速機ケース、3……インプツトシヤフ
ト(アイドリングに回転するシヤフト)、30…
…オイルポンプ、44……ホルダー、45……ス
プリング、46……ロツクボール、48……シヤ
フトの端面、50……テーパコーン面。
速機の異音防止装置の主要部を表わした拡大断面
図、第2図は歯車変速機のスケルトン図、第3図
は歯車変速機の一部を具体的に表わした断面図で
ある。 1……変速機ケース、3……インプツトシヤフ
ト(アイドリングに回転するシヤフト)、30…
…オイルポンプ、44……ホルダー、45……ス
プリング、46……ロツクボール、48……シヤ
フトの端面、50……テーパコーン面。
Claims (1)
- 変速機ケース内にアイドリング時に回転するシ
ヤフトの端面にテーパコーン面を形成するととも
に、変速機ケース側にはこのテーパコーン面に球
面接触するロツクボールと、このロツクボールを
テーパコーン面に圧接させるように作用するスプ
リングとを備えたホルダーを固定し、さらに変速
機ケース内の回転部材に連動して駆動し、かつ変
速機ケース内の潤滑油を前記のテーパコーン面と
ロツクボールとの接触面の間に圧送するように機
能するオイルポンプを設けてなる歯車変速機の異
音防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306286U JPH0514895Y2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306286U JPH0514895Y2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62194127U JPS62194127U (ja) | 1987-12-10 |
JPH0514895Y2 true JPH0514895Y2 (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=30936300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8306286U Expired - Lifetime JPH0514895Y2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0514895Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005291461A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Suzuki Motor Corp | 自動変速機 |
-
1986
- 1986-05-31 JP JP8306286U patent/JPH0514895Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005291461A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Suzuki Motor Corp | 自動変速機 |
JP4656372B2 (ja) * | 2004-04-05 | 2011-03-23 | スズキ株式会社 | 自動変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62194127U (ja) | 1987-12-10 |
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