JPH05148653A - TiN薄膜形成方法 - Google Patents
TiN薄膜形成方法Info
- Publication number
- JPH05148653A JPH05148653A JP33798691A JP33798691A JPH05148653A JP H05148653 A JPH05148653 A JP H05148653A JP 33798691 A JP33798691 A JP 33798691A JP 33798691 A JP33798691 A JP 33798691A JP H05148653 A JPH05148653 A JP H05148653A
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- Japan
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- substrate
- tin
- reaction
- thin film
- gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 CVD法によるTiN形成にとっては一般的
な原料であるTiCl4とNH3とを用いて基板温度が3
00℃以下でもTiN薄膜を形成可能にする。 【構成】 反応容器2内にNH3を300sccm、T
iCl4を10sccmの流量で導入し、反応容器2内
の圧力を100mTorrにする。基板14を基板ホル
ダ−10の内部のヒ−タ12で300℃に加熱する。水
銀ランプ22からの紫外線ビ−ム24を、石英窓26を
通して、基板14の表面に並行にかつ近接して照射す
る。NH3とTiCl4は基板14の上方で混合され、紫
外線24の作用により基板表面で励起される。励起され
たガス分子は他のガス分子に衝突する前に基板表面に到
達し、CVD反応過程に移行する。
な原料であるTiCl4とNH3とを用いて基板温度が3
00℃以下でもTiN薄膜を形成可能にする。 【構成】 反応容器2内にNH3を300sccm、T
iCl4を10sccmの流量で導入し、反応容器2内
の圧力を100mTorrにする。基板14を基板ホル
ダ−10の内部のヒ−タ12で300℃に加熱する。水
銀ランプ22からの紫外線ビ−ム24を、石英窓26を
通して、基板14の表面に並行にかつ近接して照射す
る。NH3とTiCl4は基板14の上方で混合され、紫
外線24の作用により基板表面で励起される。励起され
たガス分子は他のガス分子に衝突する前に基板表面に到
達し、CVD反応過程に移行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCVD法によってTiN
薄膜を形成する方法に関する。
薄膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高集積化されたICでは、コンタクト電
極の信頼性を高める上で拡散バリア−としてのTiN層
の形成が必須条件となっている。その中でCVD法によ
る成膜は有力な方法と考えられている。TiN薄膜の形
成方法としては、熱CVD法によるTiN形成(例え
ば、J. Electrochem. Vol.136, No.3, March 1989, p.8
82-883)や、有機チタン原料を使った光アシストCVD
法によるTiN形成(例えば、第38回応用物理学関係連
合講演会、1991、予稿 29a-SY-24、p.667 )が知られて
いる。前者はTiCl4とNH3を混合して基板上での熱
分解反応によりTiNを堆積させるものであり、後者は
Cp2Ti(N3)2(チタノセンダイアジド)の昇華ガ
スに光を照射して励起させ、基板上の熱分解反応により
TiNを基板上に堆積させるものである。
極の信頼性を高める上で拡散バリア−としてのTiN層
の形成が必須条件となっている。その中でCVD法によ
る成膜は有力な方法と考えられている。TiN薄膜の形
成方法としては、熱CVD法によるTiN形成(例え
ば、J. Electrochem. Vol.136, No.3, March 1989, p.8
82-883)や、有機チタン原料を使った光アシストCVD
法によるTiN形成(例えば、第38回応用物理学関係連
合講演会、1991、予稿 29a-SY-24、p.667 )が知られて
いる。前者はTiCl4とNH3を混合して基板上での熱
分解反応によりTiNを堆積させるものであり、後者は
Cp2Ti(N3)2(チタノセンダイアジド)の昇華ガ
スに光を照射して励起させ、基板上の熱分解反応により
TiNを基板上に堆積させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は次のような問題がある。熱CVD法によるTiN形成
においては、TiCl4とNH3の2種類のガスを、加熱
した基板上において混合し、基板表面において熱分解反
応によりTiNを形成するものであるが、良質のTiN
膜を得るには、基板温度を500℃以上にする必要があ
った。しかし、半導体素子製造過程において拡散バリア
−層形成時に500℃以上の高温工程があると、前工程
で作成した部分に悪影響が及ぶという問題がある。
は次のような問題がある。熱CVD法によるTiN形成
においては、TiCl4とNH3の2種類のガスを、加熱
した基板上において混合し、基板表面において熱分解反
応によりTiNを形成するものであるが、良質のTiN
膜を得るには、基板温度を500℃以上にする必要があ
った。しかし、半導体素子製造過程において拡散バリア
−層形成時に500℃以上の高温工程があると、前工程
で作成した部分に悪影響が及ぶという問題がある。
【0004】有機チタン原料を使った光アシストCVD
法によるTiN形成においては、Cp2Ti(N3)
2(室温で固体)という原料を加熱により昇華させ、光
の照射により原料を励起し、上述の熱CVD法と同様に
基板表面における熱分解反応によりTiNを形成するも
のである。この方法は、原料が固体であって蒸気圧がT
iCl4などに比べて低いために原料ガスの安定供給が
難しく、また、光照射はしているが成膜温度が500℃
と高いために上述の熱CVD法と同様の問題がある。
法によるTiN形成においては、Cp2Ti(N3)
2(室温で固体)という原料を加熱により昇華させ、光
の照射により原料を励起し、上述の熱CVD法と同様に
基板表面における熱分解反応によりTiNを形成するも
のである。この方法は、原料が固体であって蒸気圧がT
iCl4などに比べて低いために原料ガスの安定供給が
難しく、また、光照射はしているが成膜温度が500℃
と高いために上述の熱CVD法と同様の問題がある。
【0005】本発明の目的は、TiN形成にとって一般
的な原料を用いて、基板温度が300℃以下でも成膜可
能なTiN薄膜形成方法を提供することにある。
的な原料を用いて、基板温度が300℃以下でも成膜可
能なTiN薄膜形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応容器内に
チタン化合物のガスと窒素化合物のガスとを導入して、
CVD反応により基板上にTiN薄膜を形成するTiN
薄膜形成方法において、薄膜形成過程において基板の近
傍に光を照射することを特徴としている。本発明におい
て、原料となるチタン化合物と窒素化合物は、反応容器
内に導入されるときはガス状態となっているが、室温で
かつ大気圧の状態では必ずしもガスである必要はなく、
液体状態であってもよい。このような液体原料は、加熱
やバブリングなどによってガス状態にしてから反応容器
内に導入することができる。本発明で使用できるチタン
化合物としては、TiCl4、TiI4、TiBr4など
が挙げられる。また、窒素化合物としてはNH3、NH4
などが挙げられる。チタン化合物と窒素化合物の組み合
わせの好適な例は、TiCl4とNH3の組み合わせであ
る。照射する光の波長としては紫外線領域の波長が用い
られる。照射する光は、ビ−ム状にして、基板表面に対
して平行にかつ基板表面に近接して照射することが望ま
しい。
チタン化合物のガスと窒素化合物のガスとを導入して、
CVD反応により基板上にTiN薄膜を形成するTiN
薄膜形成方法において、薄膜形成過程において基板の近
傍に光を照射することを特徴としている。本発明におい
て、原料となるチタン化合物と窒素化合物は、反応容器
内に導入されるときはガス状態となっているが、室温で
かつ大気圧の状態では必ずしもガスである必要はなく、
液体状態であってもよい。このような液体原料は、加熱
やバブリングなどによってガス状態にしてから反応容器
内に導入することができる。本発明で使用できるチタン
化合物としては、TiCl4、TiI4、TiBr4など
が挙げられる。また、窒素化合物としてはNH3、NH4
などが挙げられる。チタン化合物と窒素化合物の組み合
わせの好適な例は、TiCl4とNH3の組み合わせであ
る。照射する光の波長としては紫外線領域の波長が用い
られる。照射する光は、ビ−ム状にして、基板表面に対
して平行にかつ基板表面に近接して照射することが望ま
しい。
【0007】
【作用】従来の熱CVD法であれば、反応ガスの反応過
程に必要なすべてのエネルギ−は、加熱された基板の表
面からの熱によってまかなわれているが、本発明では、
光照射の効果により、反応エネルギ−の一部を光から得
ることができる。したがって、基板表面からの熱エネル
ギ−需要を抑えることができる。また、光をビ−ム状に
して基板表面に平行にかつ近接させて照射することによ
り、励起した反応ガスが基底状態に戻る前に基板上の反
応過程に進むことができる。これにより、光照射の効果
を最大限にすることができる。
程に必要なすべてのエネルギ−は、加熱された基板の表
面からの熱によってまかなわれているが、本発明では、
光照射の効果により、反応エネルギ−の一部を光から得
ることができる。したがって、基板表面からの熱エネル
ギ−需要を抑えることができる。また、光をビ−ム状に
して基板表面に平行にかつ近接させて照射することによ
り、励起した反応ガスが基底状態に戻る前に基板上の反
応過程に進むことができる。これにより、光照射の効果
を最大限にすることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の方法を実施するためのCV
D装置の一例を示す正面断面図である。反応容器2は排
気バルブ4を通して、前段のタ−ボ分子ポンプ6と後段
のロ−タリ−ポンプ8とにより排気されて、減圧に保た
れる。反応ガスのNH 3は、ガス導入管18を通り拡散
板20を経て約300sccmの流量で反応容器2内に
導入される。もう一方の反応ガスTiCl4は、ガス導
入管16を通って約10sccmの流量で反応容器2内
に導入される。最終的に反応容器2内の圧力は約100
mTorrとなる。基板14は、基板加熱用のヒ−タ1
2を内蔵した基板ホルダ−10の上に設置され、約30
0℃に保たれる。
D装置の一例を示す正面断面図である。反応容器2は排
気バルブ4を通して、前段のタ−ボ分子ポンプ6と後段
のロ−タリ−ポンプ8とにより排気されて、減圧に保た
れる。反応ガスのNH 3は、ガス導入管18を通り拡散
板20を経て約300sccmの流量で反応容器2内に
導入される。もう一方の反応ガスTiCl4は、ガス導
入管16を通って約10sccmの流量で反応容器2内
に導入される。最終的に反応容器2内の圧力は約100
mTorrとなる。基板14は、基板加熱用のヒ−タ1
2を内蔵した基板ホルダ−10の上に設置され、約30
0℃に保たれる。
【0009】反応容器2の外部には市販の低圧水銀ラン
プ22が設置される。本実施例ではウシオ電機製の低圧
水銀ランプ(UL O−6 DQ)を使用した。このラ
ンプ22によりビ−ム状の紫外線24を得ることができ
る。この紫外線24は、石英製の窓26を通過して反応
容器2内に導入される。石英製の窓26は紫外線24の
エネルギ−損失を少なくしている。紫外線24は、基板
14の表面に平行にかつ近接して照射される。
プ22が設置される。本実施例ではウシオ電機製の低圧
水銀ランプ(UL O−6 DQ)を使用した。このラ
ンプ22によりビ−ム状の紫外線24を得ることができ
る。この紫外線24は、石英製の窓26を通過して反応
容器2内に導入される。石英製の窓26は紫外線24の
エネルギ−損失を少なくしている。紫外線24は、基板
14の表面に平行にかつ近接して照射される。
【0010】反応ガスNH3とTiCl4の両分子は基板
14の上方で混合し、窓26から導入された紫外線24
の作用により基板表面で励起される。100mTorr
の圧力下では分子の平均自由行程は約0.5mmである
から、基板表面から0.5mm以内に紫外線24を照射
すれば、紫外線24によって励起した反応ガス分子が他
のガス分子に衝突する前に(すなわち励起状態に戻る前
に)基板表面に到達し、CVD反応過程に移行できる。
このようにしてCVD反応が起こることにより、CVD
反応に必要なエネルギ−の一部を紫外線から効果的に得
ることができ、基板温度約300℃でTiN薄膜を形成
できた。
14の上方で混合し、窓26から導入された紫外線24
の作用により基板表面で励起される。100mTorr
の圧力下では分子の平均自由行程は約0.5mmである
から、基板表面から0.5mm以内に紫外線24を照射
すれば、紫外線24によって励起した反応ガス分子が他
のガス分子に衝突する前に(すなわち励起状態に戻る前
に)基板表面に到達し、CVD反応過程に移行できる。
このようにしてCVD反応が起こることにより、CVD
反応に必要なエネルギ−の一部を紫外線から効果的に得
ることができ、基板温度約300℃でTiN薄膜を形成
できた。
【0011】
【発明の効果】本発明のTiN薄膜形成方法は、CVD
反応による薄膜形成過程において基板の近傍に光を照射
しているので、反応ガスとして一般的なチタン化合物の
ガスと窒素化合物のガスとを利用して、低い基板温度で
成膜できる。
反応による薄膜形成過程において基板の近傍に光を照射
しているので、反応ガスとして一般的なチタン化合物の
ガスと窒素化合物のガスとを利用して、低い基板温度で
成膜できる。
【図1】本発明の方法を実施するためのCVD装置の一
例を示す正面断面図である。
例を示す正面断面図である。
2 反応容器 10 基板ホルダ− 12 ヒ−タ 14 基板 16、18 ガス導入管 20 ガス拡散板 22 水銀ランプ 24 紫外線 26 窓
Claims (3)
- 【請求項1】 反応容器内にチタン化合物のガスと窒素
化合物のガスとを導入して、CVD反応により基板上に
TiN薄膜を形成するTiN薄膜形成方法において、薄
膜形成過程において基板の近傍に光を照射することを特
徴とするTiN薄膜形成方法。 - 【請求項2】 前記光をビ−ム状にして基板表面に対し
て平行にかつ基板表面に近接して照射することを特徴と
する請求項1記載のTiN薄膜形成方法。 - 【請求項3】 前記チタン化合物がTiCl4であり、
前記窒素化合物がNH3であることを特徴とする請求項
1または2記載のTiN薄膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33798691A JPH05148653A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | TiN薄膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33798691A JPH05148653A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | TiN薄膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148653A true JPH05148653A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18313871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33798691A Pending JPH05148653A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | TiN薄膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05148653A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004218053A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Tokyo Electron Ltd | 薄膜の形成方法及び薄膜の形成装置 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33798691A patent/JPH05148653A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004218053A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Tokyo Electron Ltd | 薄膜の形成方法及び薄膜の形成装置 |
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