JPH05148153A - アミラーゼ阻害物質 - Google Patents

アミラーゼ阻害物質

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JPH05148153A
JPH05148153A JP3315773A JP31577391A JPH05148153A JP H05148153 A JPH05148153 A JP H05148153A JP 3315773 A JP3315773 A JP 3315773A JP 31577391 A JP31577391 A JP 31577391A JP H05148153 A JPH05148153 A JP H05148153A
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敏勝 東海林
Takashi Mizuno
隆志 水野
Jun Sugiyama
純 杉山
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 月桂樹葉又は脱油した月桂樹葉を主成分とす
るアミラーゼ阻害物質及びそれを配合した食品。 【効果】 安全性、有効性の点で問題がなく、しかも活
性が優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアミラーゼ阻害
物質、特に、月桂樹葉をまたはそれを脱油したものを主
成分とするアミラーゼ阻害物質及びそれを配合した食品
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
先進諸国において、栄養過多等の原因により種々の成人
病が増加している。これらの成人病の中には、澱粉等の
過剰摂取による血糖上昇が誘因となって起こるものが多
くあり、その例として糖尿病、肥満症、動脈硬化症等を
挙げることができる。
【0003】一般に、このような疾患の治療は、食餌療
法が主体となるが、患者に精神的苦痛を与える上、カロ
リー計算等の負担も大きい。従って、簡便な方法とし
て、日本人の食生活の中心である米、うどん等の澱粉食
品を食べる際に、アミラーゼ阻害物質を服用して澱粉の
消化を阻害する方法が考えられている。即ち、澱粉を消
化するアミラーゼの作用を阻害することにより、糖質の
消化吸収を抑え、血糖上昇を抑制して、これらの代謝性
疾患を予防、治療できるとの考えに基づいて、近年数種
のアミラーゼ阻害物質が発見されている。
【0004】これらのアミラーゼ阻害物質は微生物また
は穀類より得られたオリゴ糖系及びペプチド系のもので
あるが、物質の安定性、安全性、有効性の点で問題を有
しており、そのほとんどが未だ実用の段階までに至って
いない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、永
年使用されてきた生薬を対象に、安全性、有効性の点で
問題点を有しない新規なアミラーゼ阻害物質を見出すべ
く、鋭意研究した結果、月桂樹葉がアミラーゼ阻害作用
を示すことを発見し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、第1に月桂樹葉を主成分
とするアミラーゼ阻害物質からなる。本発明は、第2に
脱油した月桂樹葉を主成分とするアミラーゼ阻害物質か
らなる。本発明は、第3に、前記月桂樹葉またはそれを
脱油したものを配合した食品からなる。
【0007】本発明において使用される月桂樹葉は、地
中海沿岸を始め世界各地で栽培されている常緑高木、月
桂樹Laurus nobilis L. <クスノキ科 Lauraceae>の葉
である。葉は生のままのものでも、乾燥状態のものでも
よい。また、葉そのままの形状で使用することもできる
が、適当に細く切断して粗砕または粉砕して粉末状とし
たものを使用することもできる。
【0008】本発明において使用される月桂樹葉はま
た、脱油したものである。脱油の方法は、公知のいかな
る方法をも使用することができる。例えば、ヘキサン、
アセトン、エーテル等の油可溶性有機溶媒で脱脂する方
法や、水蒸気蒸留やオートクレーブ処理等の水蒸気処理
により脱脂する方法がある。本発明のアミラーゼ阻害物
質は、任意の形態に製剤化して、経口投与することがで
きる。
【0009】以下に投与方法、投与量及び製剤化の方法
を示す。 i)投与方法 本発明のアミラーゼ阻害物質は、経口投与することがで
き、軟・硬カプセル剤又は錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤
として投与される。 ii) 投与量 投与量は、投与法と病気の悪性度、患者の年令、病状や
一般状態、病気の進行度等によって一定したものではな
いが、大人では通常、一日当り有効成分として0.01〜
500g、小人では通常、0.01〜200gである。 iii)製剤化の方法 本発明のアミラーゼ阻害物質の有効成分の割合は、剤型
によって変更し得るが、ほぼ0.3〜15.0重量%が適当
である。
【0010】また、本発明のアミラーゼ阻害物質の製剤
化に当っては、常法に従い、水溶液、油性製剤などにし
て、カプセル剤、錠剤、細粒剤等の剤型に製剤化して供
することができる。また、有効成分に長時間の保存に耐
える安定性及び耐酸性を付与して薬効を完全に持続させ
るために、更に医薬的に許容し得る皮膜を施して製剤化
すれば、すぐれた安定性を有するアミラーゼ阻害物質と
することができる。
【0011】本発明のアミラーゼ阻害物質の製剤化に用
いられる界面活性剤、賦形剤、滑沢剤、佐剤及び医薬的
に許容し得る皮膜形成物質等を挙げれば、次のとおりで
ある。本発明の阻害剤の崩壊、溶出を良好ならしめるた
めに、界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポ
リエチレングリコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エス
テル類、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上
を添加することができる。
【0012】また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、
デンプン、結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪
酸、アルミン酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグ
ネシウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭
酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム等の1種又は2種以上を組
合せて添加することができる。
【0013】滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、硬化油等を1種又は2種以上添加す
ることができ、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サ
ッカリン、糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキ
ス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リ
ンゴ酸等の甘味剤、香料、着色剤、保存料等を含有させ
てもよい。
【0014】懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例え
ばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸
カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させる
ことができる。また皮膜形成物質としては、セルロース
・糖類等の炭水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロー
ス(CAP)、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モ
ノエステル類等のポリビニル誘導体としてアクリル酸メ
チル・メタアクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル
・メタアクリル酸共重合体が挙げられる。
【0015】また、上記皮膜形成物質をコーティングす
るに際し、通常使用されるコーティング助剤、例えば可
塑剤の他、コーティング操作時の薬剤相互の付着防止の
ための各種添加剤を添加することによって皮膜形成剤の
性質を改良したり、コーティング操作をより容易ならし
めることができる。 試験例(α−アミラーゼ阻害活性の検定) 本発明の月桂樹葉、脱油した月桂樹葉のα−アミラーゼ
阻害活性について検定を行った。
【0016】基質溶液としては、可溶性澱粉(片山化学
工業社製)を50mMの酢酸緩衝液(pH6.5)にて0.5%
に溶解したものを使用し、酵素液としてヒト唾液由来α
−アミラーゼを使用した。基質溶液0.25mlに酵素液5
0μl 、検定溶液50μl 、20mM塩化カルシウムと1
00mM塩化ナトリウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH6.
5)50μl 及び50mM酢酸緩衝液(pH6.5)100μ
l を加え、温浴中37℃で15分間反応させた。反応終
了後、1.7mMヨウ化カリウムと0.17mMヨウ素を含む0.
0017N塩酸水溶液5mlを加え、700nmの吸光度を
用いて測定した。
【0017】月桂樹葉のα−アミラーゼ阻害活性は、5
0%阻害濃度63μg/mlで、脱油月桂樹葉は、55μ
g/mlであった。なお、市販のα−アミラーゼ阻害剤
(シグマ社製、小麦胚芽由来)のα−アミラーゼ阻害活
性を検定したところ、50%阻害濃度は、229.5μg
/mlであった。本発明のアミラーゼ阻害物質はまた、食
品に配合することもできる。食品の種類はいずれのもの
であってもよいが、特に、澱粉等の糖質を含有する食品
であれば、アミラーゼ阻害物質の効果をその食品に対し
て期待できるので好都合である。このような食品の例と
しては、パン、麺、ビスケット、ホットケーキ、ドレッ
シング、ドリンク等を挙げることができる。
【0018】食品中に本発明のアミラーゼ阻害物質を配
合する場合の配合量は、食品に対して0.001〜100
重量%、特に0.01〜30重量%とするのが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 実施例1 乾燥した月桂樹葉〔発売元: (株) ウチダ和漢薬〕1kg
をヘキサン3リットル中に浸漬し、24時間室温で放置
した後、濾過によりヘキサンを除去した。この操作を3
回繰り返し、脱油した。脱油した月桂樹葉を1日間風乾
し、脱油した月桂樹の葉900gを製造した。
【0020】実施例2 月桂樹葉1kgを容器に入れ、水を5リットル注ぎ、この
中にボイラーより水蒸気を1時間導入し、脱油処理し
た。脱油した葉を、風乾または熱風乾燥器により70℃
にて乾燥し、脱油した月桂樹の葉600gを製造した。
【0021】実施例3 卵殻カルシウム130g、アスコルビン酸20g、アビ
セル40g、砂糖285g、脱油した月桂樹葉粉末25
gをミキサーによって常法により混和した後、打錠し錠
菓および錠剤を製造した。
【0022】実施例4(ビスケット) 小麦粉120g、月桂樹葉粉末1.2g、砂糖35g、シ
ョートニング15g、全卵粉1.5g、食塩1g、炭酸水
素ナトリウム0.6g、炭酸アンモニウム0.75g、水2
0gを用いて、常法によりドウを作成し、成形、焙焼し
てビスケットを製造した。
【0023】実施例5(パン) 小麦粉3kg、月桂樹葉粉末30g、イースト60g、イ
ーストフード3g、砂糖150g、食塩60g、ショー
トニング150g、脱脂粉乳60g、水2070gを用
いて、常法によりドウを作成し、成形・焙焼してパンを
製造した。
【0024】実施例6(麺) 準強力小麦粉に対して、1重量%の月桂樹葉、34重量
%の水、1重量%の食塩、及びかんぷん1重量%を加え
たものを、12分間混捏後めん機にて数回圧延成形し
て、中華めんの生めん帯、生めん線を得た。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、月桂樹葉または脱油し
た月桂樹葉を主成分とするアミラーゼ阻害物質及びそれ
を配合する食品が提供される。本発明のアミラーゼ阻害
物質は、安全性、有効性の点で問題がなく、しかも活性
が優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 月桂樹葉を主成分とするアミラーゼ阻害
    物質。
  2. 【請求項2】 脱油した月桂樹葉を主成分とするアミラ
    ーゼ阻害物質。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のアミラーゼ阻
    害物質を配合した食品。
JP3315773A 1991-11-29 1991-11-29 アミラーゼ阻害剤 Expired - Fee Related JPH0755909B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044484A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Higashimaru Shoyu Co Ltd アミラーゼ阻害活性物質及びその用途

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000044484A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Higashimaru Shoyu Co Ltd アミラーゼ阻害活性物質及びその用途

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