JPH0514800U - 合成樹脂製管路 - Google Patents

合成樹脂製管路

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JPH0514800U
JPH0514800U JP6362991U JP6362991U JPH0514800U JP H0514800 U JPH0514800 U JP H0514800U JP 6362991 U JP6362991 U JP 6362991U JP 6362991 U JP6362991 U JP 6362991U JP H0514800 U JPH0514800 U JP H0514800U
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JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
chemical liquid
pipe
chemical
transporting
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Pending
Application number
JP6362991U
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English (en)
Inventor
賢一郎 小島
豊 吉野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薬液輸送に使用する合成樹脂製管路において、
管壁の薬液浸透厚みが所定の厚みに達すると、電気的に
容易に検知し得る薬液輸送用の合成樹脂製管路を提供す
る。 【構成】薬液輸送用合成樹脂製管路構成体の少なくとも
一部の外表面に凹部が設けられ、該凹部に輸送薬液との
接触を電気的に検知する薬液検知手段が設けられている
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は化学プラント等での薬液の輸送に使用する薬液輸送用の合成樹脂製管 路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂管によって薬液を輸送する場合、薬液の種類如何によっては、管壁へ の薬液の浸透が生じる。
【0003】 この薬液の浸透は、合成樹脂管内面において薬液が合成樹脂管壁を溶解し、こ の溶解液が濃度勾配を駆動力として合成樹脂の高分子鎖間隙を拡散していく結果 であり、その浸透速度は薬剤の合成樹脂に対する溶解度、合成樹脂分子間隙に対 する薬液の拡散度、薬液濃度、管壁厚さ等に依存し、極めて低速である。
【0004】 しかしながら、合成樹脂管において予定されている使用寿命は数年乃至拾数年 といった長期間であり、その期間での合成樹脂管壁への薬液の浸透による管劣化 が避けられない。
【0005】 このため、従来、浸透性の薬液の輸送に使用する合成樹脂管においては、上記 の薬液劣化を見込んで管の厚みを厚くしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記薬液の浸透速度が薬液の濃度変化、周囲温度、或いはプラ ントの運行停止時間等の合成樹脂管の使用条件により左右されるので、管の取替 え時期を的確に把握することは至難である。
【0007】 而して、取替え時期が遅れれば、破壊、漏洩事故が発生し、一方、早期に管を 取り替えると未だ充分使用に耐え得る管を取り替えて廃棄することになり、経済 的損失が大きい。
【0008】 住宅内配管等の劣化診断においては、配管の一部を切断してサンプリングを行 い、管の厚みや強度を測定することが行われているが、化学プラント等において 管路の薬液輸送を停止できるのは時期的に極く限られ、このような時期を待って いたのではそれまでに管劣化が進行して破壊、漏洩事故が生じる危険性がある。
【0009】 本考案の目的は、薬液輸送に使用する合成樹脂製管路において、管壁の薬液浸 透厚みが所定の厚みに達すると、電気的に容易に検知し得る薬液輸送用の合成樹 脂製管路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の合成樹脂製管路は、薬液輸送用合成樹脂製管路構成体の少なくとも一 部の外表面に凹部が設けられ、該凹部に輸送薬液との接触を電気的に検知する薬 液検知手段が設けられていることを特徴とする構成である。
【0011】
【作用】
管内薬液の管壁への浸透が進行して薬液が薬液検知手段に接触すると、該薬液 検知手段が位置する管壁厚みまで薬液浸透が生じたことを電気的に検知し得る。 従って、管路構成体の凹部の深さを所定深さとしておくことにより、管壁の所定 厚みが薬液浸透を受けたことを遠隔の場所(監視センタ−)から電気的に検知し 得る。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。 図1の(イ)は本考案の実施例を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)に おけるロ−ロ断面図である。
【0013】 図1において、1は合成樹脂製例えば塩化ビニル製の管路構成体であり、合成 樹脂管11を合成樹脂製管継手12により接続して構成してある。2は管路構成 体1の少なくとも一部に設けた凹部であり、合成樹脂管の押出成形時または管継 手の射出成形時での加工或いは後加工によって設けてある。3は凹部内に設けた 薬液検知手段であり、2条のテ−プ状導体31,31の各導体(例えば、ステン レス製)31上に、薬液例えば塩酸に易溶解性の導電性物質層32例えばカ−ボ ンブラックのような導電性粉末を混合したゴム・プラスチック層を被着してある 。 4は薬液検知手段3の導体31,31間に接続した検知器例えば電流計であ り、遠隔の監視センタ−内に配設してある。5は薬液検知手段3を雨水から遮蔽 するために管路構成体1に水密に巻回した耐水性テ−プ層である。
【0014】 上記において、管路構成体1内を流動する薬液が凹部2の底面位置に浸透する と、凹部2内に薬液が滲出し、この滲出薬液によって上記検出手段3における薬 液に易溶解性の導電物質層32が溶解し、2条の導体31,31間がこの溶解導 電物質で短絡される結果、検知器(電流計)4が作動し、遠隔の監視センタ−に おいて、上記管路構成体1における凹部2の底面位置にまで薬液の浸透が進行し たことを容易に検知できる。この場合、管壁厚みと薬液との浸透時間との関係、 及び薬液の浸透深さと管強度との関係等のデ−タ−から、上記凹部箇所での管壁 厚みTを管の取替えを必要とする管壁厚みに設定しておけば、上記検知器4の作 動時点を指標として管の取替え時期に達したことを容易に知り得る。
【0015】 また、管の使用条件(例えば、薬液圧力、薬液濃度、薬液温度等)によって、 薬液の浸透速度が異なるので、凹部箇所の管壁厚さを同じくする管相互において 、検知器が作動する時間的順位から、これらの管相互の使用寿命の順位を予測し 、管取替えの作業計画を立てることもできる。
【0016】 上記において、薬液の浸透深さと管寿命との関係は、管の荷重条件等によって 異なり、荷重条件が厳しければ、比較的浅い薬液の浸透深さのもとで管または継 手の取替えが必要になる。従って、上記凹部の深さは管の荷重条件等に応じて定 められ、通常管壁厚みの1/5〜1/3とされる。
【0017】 本考案において、凹部は管路の使用条件に応じ、管と管継手の双方に管路のほ ぼ全長にわたって設けること、または一部に設けること、更には、数箇所に設け ること、更にはまた、管と管継手の何れか一方に設けること等ができ、図2の( ロ)は管11のほぼ全長に凹部2を設けた場合(管継手との接続箇所には、薬液 漏出防止のために設けない)を、図2の(イ)は管11の数箇所に凹部2を設け た場合を、図2の(ハ)は管継手12の中間部に凹部2を設けた場合をそれぞれ 示している。
【0018】 本考案において、薬液検知手段には薬液との接触により電気抵抗が変化するも のであれば適宜のものを使用できる。例えば、ピアノ線のような、高剛性線に易 薬液溶解性のゴム・プラスチックを被覆した絶縁線を二本撚合わせたものを使用 でき、この場合、薬液との接触により被覆層が溶解すると、高剛性の導線がその 弾性のために相互に接触し導線間の電気抵抗がほぼ零となって、薬液接触を電気 的に検知できる。
【0019】 上記図1に示す実施例において、耐水性テ−プ5の巻回は薬液検知手段の並行 導体間の雨水による短絡の防止のほか、薬液検知手段の耐候性劣化の防止にも役 立ち、凹部の長さが短い場合、この耐水性テ−プの巻回に代えて耐候性プラスチ ック、金属等のカバ−を接着剤によって被着することもできる。
【0020】 また、検知器4としては、電流計のほか、警報ランプ,警報ブザ−等の使用も 可能である。 本考案において、凹部2の形状は帯状、短冊状のほか、円形も使用でき、この 円形凹部を使用する場合、薬液検知手段には、二重のリング状導体の各リング状 導体上に上記した薬品に対して易溶解性の導電性物質層を被着したものを使用し 、雨水の遮蔽にはカバ−を使用することが好ましい。
【0021】
【考案の効果】 本考案の薬液輸送用の合成樹脂製管路は上述した通りの構成であり、管壁また は管継手の厚みの全体に薬液が浸透する前に、所定厚みまでに薬液が浸透したこ とを電気的な検知手段によって遠隔の場所(監視センタ−)から容易に知り得、 その所定厚みまでの薬液浸透を管寿命の判断指標として管の交換時期を容易に知 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本考案の実施例を示す説明図、
図1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図であ
る。
【図2】図2の(イ)並びに(ロ)は本考案において使
用する合成樹脂管の異なる例を示す説明図、図2の
(ハ)は本考案において使用する管継手の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 管路構成体 11 管 12 管継手 2 凹部 3 薬液検知手段 31 導体 32 薬品に対して易溶解性の物質層 4 検知器 5 耐水性テ−プ巻回層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬液輸送用合成樹脂製管路構成体の少なく
    とも一部の外表面に凹部が設けられ、該凹部に輸送薬液
    との接触を電気的に検知する薬液検知手段が設けられて
    いることを特徴とする合成樹脂製管路。
JP6362991U 1991-08-12 1991-08-12 合成樹脂製管路 Pending JPH0514800U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6362991U JPH0514800U (ja) 1991-08-12 1991-08-12 合成樹脂製管路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6362991U JPH0514800U (ja) 1991-08-12 1991-08-12 合成樹脂製管路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0514800U true JPH0514800U (ja) 1993-02-26

Family

ID=13234830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6362991U Pending JPH0514800U (ja) 1991-08-12 1991-08-12 合成樹脂製管路

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JP (1) JPH0514800U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106541A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Bridgestone Corp 配管構造及び配管システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011106541A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Bridgestone Corp 配管構造及び配管システム

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