JPH05147107A - ライニング材及びライニング工法 - Google Patents
ライニング材及びライニング工法Info
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- JPH05147107A JPH05147107A JP33585691A JP33585691A JPH05147107A JP H05147107 A JPH05147107 A JP H05147107A JP 33585691 A JP33585691 A JP 33585691A JP 33585691 A JP33585691 A JP 33585691A JP H05147107 A JPH05147107 A JP H05147107A
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- Japan
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- pipe
- existing pipe
- lining
- thermoplastic resin
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単に既設管内に挿入するとともに、肉厚のば
らつきのない熱可塑性樹脂管を既設管内に形成する。 【構成】断面外周長が既設管内周長に対して80〜98%程
度の長さを有し、中空部を有する平板状のライニング材
1を余分な牽引張力を加えずに折り畳んでして保管す
る。この折り畳んだライニング材1を加熱軟化しながら
既設管30近傍まで引出し、中空部2に加熱流体を供給
して既設管30全長にわたり牽引,挿入する。既設管3
0の全長にライニング材1を挿入した後、ライニング材
1の中空部2に供給している加熱流体の圧力を高くして
拡管し、既設管内面にライニングする。
らつきのない熱可塑性樹脂管を既設管内に形成する。 【構成】断面外周長が既設管内周長に対して80〜98%程
度の長さを有し、中空部を有する平板状のライニング材
1を余分な牽引張力を加えずに折り畳んでして保管す
る。この折り畳んだライニング材1を加熱軟化しながら
既設管30近傍まで引出し、中空部2に加熱流体を供給
して既設管30全長にわたり牽引,挿入する。既設管3
0の全長にライニング材1を挿入した後、ライニング材
1の中空部2に供給している加熱流体の圧力を高くして
拡管し、既設管内面にライニングする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水道管,上水道
管,ガス管その他あらゆる既設配管の内面にライニング
するライニング材及びライニング工法に関するものであ
る。
管,ガス管その他あらゆる既設配管の内面にライニング
するライニング材及びライニング工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭63−285395号公報や特開平
1−295828号公報,特開平2−43024号公報等に開示さ
れているように、下水道管等の既設配管内に熱可塑性樹
脂管をライニングすることにより、既設管の強度補強や
防食,防水対策あるいは流量改善が図られている。
1−295828号公報,特開平2−43024号公報等に開示さ
れているように、下水道管等の既設配管内に熱可塑性樹
脂管をライニングすることにより、既設管の強度補強や
防食,防水対策あるいは流量改善が図られている。
【0003】特開昭63−285395号公報に開示された工法
は、既設管の口径の50〜70%の口径を有する熱可塑性樹
脂管を扁平加工して既設管内に挿入し、この扁平な熱可
塑性樹脂管を加熱ピグで拡管して既設管内面にライニン
グしている。また、特開平1−295828号公報や特開平2
−43024号公報に開示された工法は、扁平加工した熱可
塑性樹脂管あるいは扁平加工して長手方向を境に折り曲
げた熱可塑性樹脂管をスパイラル状に巻き取り、この巻
き取った熱可塑性樹脂管を加熱軟化して、扁平形状や折
り曲げた形状を保持した状態で既設管内に挿入し、この
熱可塑性樹脂管内に熱と内圧を加えて円形に形状を回復
し、拡管して既設管内面にライニングしている。
は、既設管の口径の50〜70%の口径を有する熱可塑性樹
脂管を扁平加工して既設管内に挿入し、この扁平な熱可
塑性樹脂管を加熱ピグで拡管して既設管内面にライニン
グしている。また、特開平1−295828号公報や特開平2
−43024号公報に開示された工法は、扁平加工した熱可
塑性樹脂管あるいは扁平加工して長手方向を境に折り曲
げた熱可塑性樹脂管をスパイラル状に巻き取り、この巻
き取った熱可塑性樹脂管を加熱軟化して、扁平形状や折
り曲げた形状を保持した状態で既設管内に挿入し、この
熱可塑性樹脂管内に熱と内圧を加えて円形に形状を回復
し、拡管して既設管内面にライニングしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば特開昭63-28539
5公報に示されているように既設管内径に対し50〜70%
の口径を有する熱可塑性樹脂管を断面積が小さくなるよ
うに扁平加工して既設管内に牽引,挿入するときは、既
設管との摩擦抵抗も少なく容易に挿入できるが、扁平加
工した熱可塑性樹脂管を硬化した状態で既設管内に挿入
するため、不陸,蛇行がある既設管には挿入できないと
いう短所があった。
5公報に示されているように既設管内径に対し50〜70%
の口径を有する熱可塑性樹脂管を断面積が小さくなるよ
うに扁平加工して既設管内に牽引,挿入するときは、既
設管との摩擦抵抗も少なく容易に挿入できるが、扁平加
工した熱可塑性樹脂管を硬化した状態で既設管内に挿入
するため、不陸,蛇行がある既設管には挿入できないと
いう短所があった。
【0005】また、既設管内径に対し50%程度と口径が
小さい熱可塑性樹脂管を軟化して拡管するときに、膨張
率が大きくなり偏肉が生じやすく、場合によっては熱可
塑性樹脂管が破裂する危険性がある。
小さい熱可塑性樹脂管を軟化して拡管するときに、膨張
率が大きくなり偏肉が生じやすく、場合によっては熱可
塑性樹脂管が破裂する危険性がある。
【0006】特開平1−295828号公報や特開平2−4302
4号公報に示された工法は、熱可塑性樹脂管を既設管に
挿入するときに加熱軟化しているから、既設管に蛇行等
があっても容易に牽引,挿入することができる。しかし
ながら、この場合は円形断面に成形した熱可塑性樹脂管
あるいは扁平加工した熱可塑性樹脂管を再度加熱軟化し
てスパイラル状に巻き取っているが、この巻き取りのと
きに大きな牽引張力をかけながら迅速に巻き取る必要が
あり、場合によっては熱可塑性樹脂管の内部に歪がで
き、この内部歪により既設管内で拡管するときに割れた
り、偏肉を起したりする危険性がある。
4号公報に示された工法は、熱可塑性樹脂管を既設管に
挿入するときに加熱軟化しているから、既設管に蛇行等
があっても容易に牽引,挿入することができる。しかし
ながら、この場合は円形断面に成形した熱可塑性樹脂管
あるいは扁平加工した熱可塑性樹脂管を再度加熱軟化し
てスパイラル状に巻き取っているが、この巻き取りのと
きに大きな牽引張力をかけながら迅速に巻き取る必要が
あり、場合によっては熱可塑性樹脂管の内部に歪がで
き、この内部歪により既設管内で拡管するときに割れた
り、偏肉を起したりする危険性がある。
【0007】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、簡単に既設管内に挿入するととも
に、肉厚のばらつきのない熱可塑性樹脂管を既設管内に
形成することができるライニング材とライニング工法を
得ることを目的とするものである。
されたものであり、簡単に既設管内に挿入するととも
に、肉厚のばらつきのない熱可塑性樹脂管を既設管内に
形成することができるライニング材とライニング工法を
得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るライニン
グ材は、熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部を有
し、断面外周長が既設管内周長に対して80〜99%の長さ
を有する平板状に形成した後、加熱軟化状態で長手方向
に順次折り畳んだことを特徴とする。
グ材は、熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部を有
し、断面外周長が既設管内周長に対して80〜99%の長さ
を有する平板状に形成した後、加熱軟化状態で長手方向
に順次折り畳んだことを特徴とする。
【0009】また、この発明に係るライニング工法は、
熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部を有する平板状
に形成し、加熱軟化状態で順次折り畳んだライニング材
を加熱軟化状態で引出して既設管内全長にわたり牽引挿
入した後、ライニング材の中空部に加熱加圧流体を供給
して拡管することを特徴とする。
熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部を有する平板状
に形成し、加熱軟化状態で順次折り畳んだライニング材
を加熱軟化状態で引出して既設管内全長にわたり牽引挿
入した後、ライニング材の中空部に加熱加圧流体を供給
して拡管することを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明においては、ライニング材を中空部を
有する平板状に形成した後折り畳んで形成するから、余
分な牽引張力を加えずに簡単に折り畳むことができ、ラ
イニング材に余分な内部歪が残ることを防ぐ。
有する平板状に形成した後折り畳んで形成するから、余
分な牽引張力を加えずに簡単に折り畳むことができ、ラ
イニング材に余分な内部歪が残ることを防ぐ。
【0011】この平板状のライニング材を加熱軟化して
既設管近傍まで引出し、既設管内全長にわたり軟化状態
で牽引,挿入する。
既設管近傍まで引出し、既設管内全長にわたり軟化状態
で牽引,挿入する。
【0012】既設管全長にライニング材を挿入した後、
断面外周長が既設管内周長に対して80〜99%程度の長さ
を有するライニング材の中空部に供給している加熱流体
の圧力を高くして拡管し、既設管内面にライニングす
る。
断面外周長が既設管内周長に対して80〜99%程度の長さ
を有するライニング材の中空部に供給している加熱流体
の圧力を高くして拡管し、既設管内面にライニングす
る。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のライニング材を
示す斜視図である。ライニング材1は硬質塩化ビニル樹
脂,ポリエチレン樹脂,その他の熱可塑性樹脂からな
り、図1に示すように中空部2を有し、断面外周長が既
設管内周長に対して80〜98%の平板状に形成されてい
る。このライニング材1を製造するときは、図2の製造
工程を示す説明図に示すように、熱可塑性樹脂3を押出
機4のホッパ5に投入し、ヒ−タ6で溶融しながらシリ
ンダ7内のスクリュ−8を回転させて押し出す。この溶
融した熱可塑性樹脂3を押出機4の先端に取り付けら
れ、例えば図3の斜視図に示すように、中央部に長幅の
矩形断面をしたマンドレル9を有し、長幅の矩形断面を
した押出孔10を有する中空ダイ11を通過させる。そ
の後サイジングダイ12で形状,寸法を整えながら冷却
槽13で冷却して平板状のライニング材1を形成する。
示す斜視図である。ライニング材1は硬質塩化ビニル樹
脂,ポリエチレン樹脂,その他の熱可塑性樹脂からな
り、図1に示すように中空部2を有し、断面外周長が既
設管内周長に対して80〜98%の平板状に形成されてい
る。このライニング材1を製造するときは、図2の製造
工程を示す説明図に示すように、熱可塑性樹脂3を押出
機4のホッパ5に投入し、ヒ−タ6で溶融しながらシリ
ンダ7内のスクリュ−8を回転させて押し出す。この溶
融した熱可塑性樹脂3を押出機4の先端に取り付けら
れ、例えば図3の斜視図に示すように、中央部に長幅の
矩形断面をしたマンドレル9を有し、長幅の矩形断面を
した押出孔10を有する中空ダイ11を通過させる。そ
の後サイジングダイ12で形状,寸法を整えながら冷却
槽13で冷却して平板状のライニング材1を形成する。
【0014】このライニング材1を牽引手段15で引き
出し、加熱槽16で軟化させながらロ−ラ17とベルト
コンベア18で上方に引き上げ、天井ロ−ラ19から左
右に移動する誘導ロ−ラ20に送る。そして誘導ロ−ラ
20を移動しながらライニング材1を連続して送り出
し、ライニングする既設管の長さ分づつ反物を折り畳む
ように長手方向に順次折り畳む。ライニング材1が所定
長さに達したら、折り畳んだ状態で徐冷して保管する。
出し、加熱槽16で軟化させながらロ−ラ17とベルト
コンベア18で上方に引き上げ、天井ロ−ラ19から左
右に移動する誘導ロ−ラ20に送る。そして誘導ロ−ラ
20を移動しながらライニング材1を連続して送り出
し、ライニングする既設管の長さ分づつ反物を折り畳む
ように長手方向に順次折り畳む。ライニング材1が所定
長さに達したら、折り畳んだ状態で徐冷して保管する。
【0015】このように誘導ロ−ラ20の移動によりラ
イニング材1を折り畳むから、軟化しているライニング
材1には無理な力を加えずに折り畳むことができ、図4
の折り畳んだ状態の斜視図に示すように、折り畳んだ両
端21に著しいしわや伸びの発生しない程度の大きな曲
率を持たせて折り畳むことができる。また、ライニング
材1は平板状に形状が形成されているから、円形断面に
形成されている場合と異なり折り畳むときに常に平板状
を保持したままであり、余分な牽引力を与えずに簡単に
折り畳むことができる。
イニング材1を折り畳むから、軟化しているライニング
材1には無理な力を加えずに折り畳むことができ、図4
の折り畳んだ状態の斜視図に示すように、折り畳んだ両
端21に著しいしわや伸びの発生しない程度の大きな曲
率を持たせて折り畳むことができる。また、ライニング
材1は平板状に形状が形成されているから、円形断面に
形成されている場合と異なり折り畳むときに常に平板状
を保持したままであり、余分な牽引力を与えずに簡単に
折り畳むことができる。
【0016】なお、ライニング材1を形成するときに、
図5に示すように、矩形断面をした押出孔10を有する
中空ダイ11の変わりにサ−キュラ−ダイ11aと扁平
ニップロ−ラ14を使用して平板状に形成しても良い。
図5に示すように、矩形断面をした押出孔10を有する
中空ダイ11の変わりにサ−キュラ−ダイ11aと扁平
ニップロ−ラ14を使用して平板状に形成しても良い。
【0017】次に、上記のようにして製造されたライニ
ング材1を既設管内面にライニングするときの施工工程
を説明する。
ング材1を既設管内面にライニングするときの施工工程
を説明する。
【0018】図6はライニング材1を既設管30に挿入
する工程を示す断面図である。図6に示すように折り畳
んだライニング材1を施工場所に搬入し、例えば既設管
30が下水道管の場合には、マンホ−ル31の近傍に設
置した加熱容器32内に収納する。加熱容器32にはボ
イラなどの加熱流体発生源33が供給バルブ34を有す
る供給管35で接続してある。また、加熱容器32の引
出口36には上下の合わせ面に耐熱性のあるゴムが貼付
られたシャッタ37が設けられ、シャッタ37の後段に
は先端が既設管30の入口近傍にあり、内部に導入ロ−
ラ38を有する導入管39が取り付けられている。導入
管39と既設管30の入口との間には曲げロ−ラ40と
上下に移動できる密閉ロ−ラ41が設けられている。
する工程を示す断面図である。図6に示すように折り畳
んだライニング材1を施工場所に搬入し、例えば既設管
30が下水道管の場合には、マンホ−ル31の近傍に設
置した加熱容器32内に収納する。加熱容器32にはボ
イラなどの加熱流体発生源33が供給バルブ34を有す
る供給管35で接続してある。また、加熱容器32の引
出口36には上下の合わせ面に耐熱性のあるゴムが貼付
られたシャッタ37が設けられ、シャッタ37の後段に
は先端が既設管30の入口近傍にあり、内部に導入ロ−
ラ38を有する導入管39が取り付けられている。導入
管39と既設管30の入口との間には曲げロ−ラ40と
上下に移動できる密閉ロ−ラ41が設けられている。
【0019】そこでシャッタ37を閉じた状態で加熱流
体発生源33からライニング材1の軟化温度、例えばラ
イニング材1が硬質塩化ビニルの場合には90〜1300Cの
蒸気か熱風を加熱容器32に送り、ライニング材1の全
長を軟化させる。このライニング材1を加熱軟化すると
きに、ライニング材1の折り畳んだ各間隙にも加熱流体
が送られるから、ライニング材1を迅速かつ均一に軟化
することができる。
体発生源33からライニング材1の軟化温度、例えばラ
イニング材1が硬質塩化ビニルの場合には90〜1300Cの
蒸気か熱風を加熱容器32に送り、ライニング材1の全
長を軟化させる。このライニング材1を加熱軟化すると
きに、ライニング材1の折り畳んだ各間隙にも加熱流体
が送られるから、ライニング材1を迅速かつ均一に軟化
することができる。
【0020】ライニング材1が軟化したらシャッタ37
を開き、ライニング材1の先端を引き出して導入管39
内の導入ロ−ラ38に乗せ、導入管39の先端から引出
す。このライニング材1の先端を曲げロ−ラ40と上下
に開いた密閉ロ−ラ41を経由して既設管30の入口近
傍に配置する。このライニング材1先端の中空部2に既
設管30を通した気密性と抗張力を有する柔軟な流体供
給ホ−ス42、例えば消防ホ−ス等の先端を取付金具4
3によって接続する。流体供給ホ−ス42の他端はスイ
ベル機構44を有するドラム45を介してボイラ46に
接続してある。
を開き、ライニング材1の先端を引き出して導入管39
内の導入ロ−ラ38に乗せ、導入管39の先端から引出
す。このライニング材1の先端を曲げロ−ラ40と上下
に開いた密閉ロ−ラ41を経由して既設管30の入口近
傍に配置する。このライニング材1先端の中空部2に既
設管30を通した気密性と抗張力を有する柔軟な流体供
給ホ−ス42、例えば消防ホ−ス等の先端を取付金具4
3によって接続する。流体供給ホ−ス42の他端はスイ
ベル機構44を有するドラム45を介してボイラ46に
接続してある。
【0021】この状態で加熱流体発生源33から加熱流
体を連続して供給し、導入管39の先端から放出しなが
らライニング材1の軟化状態を維持するとともに、密閉
ロ−ラ41の間隔を狭め、密閉ロ−ラ41のところでラ
イニング材1の中空部2をほぼ密着させる。一方、ボイ
ラ46からライニング材1の軟化温度の加熱加圧流体を
流体供給ホ−ス42を通してライニング材1の先端中空
部2に供給する。この加熱加圧流体の温度と圧力はライ
ニング材1を膨張させず、形状を平板状から円形断面に
変える程度の温度と圧力に制御しておく。この加熱加圧
流体の温度と圧力によりライニング材1の先端から密閉
ロ−ラ41までは形状が平板状から断面が円形に変換さ
れる。この状態でドラム45により流体供給ホ−ス42
を巻き取りライニング材1を既設管30内に牽引,挿入
する。
体を連続して供給し、導入管39の先端から放出しなが
らライニング材1の軟化状態を維持するとともに、密閉
ロ−ラ41の間隔を狭め、密閉ロ−ラ41のところでラ
イニング材1の中空部2をほぼ密着させる。一方、ボイ
ラ46からライニング材1の軟化温度の加熱加圧流体を
流体供給ホ−ス42を通してライニング材1の先端中空
部2に供給する。この加熱加圧流体の温度と圧力はライ
ニング材1を膨張させず、形状を平板状から円形断面に
変える程度の温度と圧力に制御しておく。この加熱加圧
流体の温度と圧力によりライニング材1の先端から密閉
ロ−ラ41までは形状が平板状から断面が円形に変換さ
れる。この状態でドラム45により流体供給ホ−ス42
を巻き取りライニング材1を既設管30内に牽引,挿入
する。
【0022】この断面が円形に変換されたライニング材
1の外周長は既設管20の内周長に対して80〜99%程度
の長さであり、かつ内部に加熱加圧流体が供給されてい
るから、平板状に形状が回復することもなく既設管30
内に簡単に挿入することができる。また、ライニング材
1は軟化状態にあるから、既設管30に蛇行や継手のず
れ等があっても、自ら変形するので蛇行等の部分も簡単
に通過することができる。
1の外周長は既設管20の内周長に対して80〜99%程度
の長さであり、かつ内部に加熱加圧流体が供給されてい
るから、平板状に形状が回復することもなく既設管30
内に簡単に挿入することができる。また、ライニング材
1は軟化状態にあるから、既設管30に蛇行や継手のず
れ等があっても、自ら変形するので蛇行等の部分も簡単
に通過することができる。
【0023】このようにして既設管30内に断面が円形
に変換したライニング材1を挿入した後、拡管工程に入
る。
に変換したライニング材1を挿入した後、拡管工程に入
る。
【0024】図7はライニング材1の拡管工程を示す断
面図である。図7に示すようにライニング材1の先端が
既設管30の遠端より突出したら、ライニング材1の牽
引を停止する。その後、ボイラ46から送られている加
圧加熱流体の圧力を高めるとともに、密閉ロ−ラ41の
開度を若干開きながら、ライニング材1の中空部2の内
圧を調整し、この内圧と温度によりライニング材1を拡
管する。
面図である。図7に示すようにライニング材1の先端が
既設管30の遠端より突出したら、ライニング材1の牽
引を停止する。その後、ボイラ46から送られている加
圧加熱流体の圧力を高めるとともに、密閉ロ−ラ41の
開度を若干開きながら、ライニング材1の中空部2の内
圧を調整し、この内圧と温度によりライニング材1を拡
管する。
【0025】このライニング材1を拡管するときに、既
設管30の両端部に耐熱弾性ゴム円盤からなる遮蔽板4
7を取付け、例えばジェットヒ−タ48から熱風送気ホ
−ス49を通して送られるライニング材1の軟化温度の
熱風を一方の端部からライニング材1の外面に送気し、
他方の端部では吸込ホ−ス50とブロア51を使って送
気されている熱風を吸い込み外部に放出するようにし
て、ライニング材1の外面も加熱すると、熱伝導度の低
い熱可塑性樹脂からなるライニング材1の内外面を均一
に加熱することができ、ライニング材1の軟化,膨張,
拡管速度をより上げることができる。
設管30の両端部に耐熱弾性ゴム円盤からなる遮蔽板4
7を取付け、例えばジェットヒ−タ48から熱風送気ホ
−ス49を通して送られるライニング材1の軟化温度の
熱風を一方の端部からライニング材1の外面に送気し、
他方の端部では吸込ホ−ス50とブロア51を使って送
気されている熱風を吸い込み外部に放出するようにし
て、ライニング材1の外面も加熱すると、熱伝導度の低
い熱可塑性樹脂からなるライニング材1の内外面を均一
に加熱することができ、ライニング材1の軟化,膨張,
拡管速度をより上げることができる。
【0026】そして、拡管したライニング材1が既設管
30の内面に密着したら、中空部2の内圧を保持しなが
ら徐冷し、ライニング材1を硬化させて既設管30の内
面に熱可塑性樹脂管を形成する。このライニング材1を
拡管するときに、ライニング材1の外周長が既設管内周
長に対して80〜99%の長さを有するから、ライニング材
1の伸びを小さくすることができ、形成された熱可塑性
樹脂管の厚さのバラツキを少なくすることができる。
30の内面に密着したら、中空部2の内圧を保持しなが
ら徐冷し、ライニング材1を硬化させて既設管30の内
面に熱可塑性樹脂管を形成する。このライニング材1を
拡管するときに、ライニング材1の外周長が既設管内周
長に対して80〜99%の長さを有するから、ライニング材
1の伸びを小さくすることができ、形成された熱可塑性
樹脂管の厚さのバラツキを少なくすることができる。
【0027】なお、上記実施例においてはライニング材
1を製造するときに、ライニング材1を直接接触させな
がら折り畳んだ場合について説明したが、図8に示すよ
うに、ライニング材1の間にすのこ状のスキッド52を
挿入しながら折り畳むと、ライニング材1を既設管30
内に挿入するときに、加熱流体を効率よく循環すること
ができ、ライニング材1の加熱軟化を効率良く行うこと
ができる。
1を製造するときに、ライニング材1を直接接触させな
がら折り畳んだ場合について説明したが、図8に示すよ
うに、ライニング材1の間にすのこ状のスキッド52を
挿入しながら折り畳むと、ライニング材1を既設管30
内に挿入するときに、加熱流体を効率よく循環すること
ができ、ライニング材1の加熱軟化を効率良く行うこと
ができる。
【0028】また、ライニング材1を折り畳むときに、
ライニング材1の間に例えば極細ニクロム線や炭素をシ
リコンゴム系で挾み込んだ面状発熱体を挿入し、面状発
熱体を発熱させて再軟化させても良い。
ライニング材1の間に例えば極細ニクロム線や炭素をシ
リコンゴム系で挾み込んだ面状発熱体を挿入し、面状発
熱体を発熱させて再軟化させても良い。
【0029】また、上記実施例においてはライニング材
1を既設管30に挿入するときに、ライニング材1の中
空部2にのみ加熱加圧流体を供給してライニング材1の
形状を平板状から円形断面に変換した場合について説明
したが、図9に示すように、既設管30の遠端に遮蔽板
47を取り付け、ジェットヒ−タ48からの熱風をライ
ニング材1の外面に送気し、他端から放出しながらライ
ニング材1を内外面から加熱することにより、ライニン
グ材1の軟化状態を容易に維持することができる。
1を既設管30に挿入するときに、ライニング材1の中
空部2にのみ加熱加圧流体を供給してライニング材1の
形状を平板状から円形断面に変換した場合について説明
したが、図9に示すように、既設管30の遠端に遮蔽板
47を取り付け、ジェットヒ−タ48からの熱風をライ
ニング材1の外面に送気し、他端から放出しながらライ
ニング材1を内外面から加熱することにより、ライニン
グ材1の軟化状態を容易に維持することができる。
【0030】なお、上記実施例においてはライニング材
1を既設管30に挿入するときに、円形断面に形状を変
形した場合に付いて説明したが、平板状のライニング材
1をU字状に変形したり、複数の放射状の突出部を有す
る星形に変形しても良い。
1を既設管30に挿入するときに、円形断面に形状を変
形した場合に付いて説明したが、平板状のライニング材
1をU字状に変形したり、複数の放射状の突出部を有す
る星形に変形しても良い。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、中空部
を有する平板状で折り畳んだライニング材を使用するか
ら、加工時に余分な牽引張力を加える必要がなく、ライ
ニング材の内部歪を低減することができ、施工時に割れ
や偏肉が生じることを防止することができる。
を有する平板状で折り畳んだライニング材を使用するか
ら、加工時に余分な牽引張力を加える必要がなく、ライ
ニング材の内部歪を低減することができ、施工時に割れ
や偏肉が生じることを防止することができる。
【0032】このライニング材を軟化状態で既設管内に
牽引挿入ときに、折り畳んだライニング材は迅速かつ均
一に軟化させることができるから、既設管内周長に近い
外周長を有するライニング材を簡単に挿入することがで
きるとともに、既設管に不陸,蛇行等があってもその部
分を抵抗なしに通過させることができる。
牽引挿入ときに、折り畳んだライニング材は迅速かつ均
一に軟化させることができるから、既設管内周長に近い
外周長を有するライニング材を簡単に挿入することがで
きるとともに、既設管に不陸,蛇行等があってもその部
分を抵抗なしに通過させることができる。
【0033】さらに、既設管内周長に近い外周長を有す
るライニング材を既設管に挿入して拡管するから、拡
管,膨張,ライニングのときに、既設管内面までのライ
ニング材の伸びが少なくなり、形成された熱可塑性樹脂
管の厚さのバラツキを少なくすることができるととも
に、拡管時にライニング材が破裂する危険性を減少する
ことができる。
るライニング材を既設管に挿入して拡管するから、拡
管,膨張,ライニングのときに、既設管内面までのライ
ニング材の伸びが少なくなり、形成された熱可塑性樹脂
管の厚さのバラツキを少なくすることができるととも
に、拡管時にライニング材が破裂する危険性を減少する
ことができる。
【図1】この発明の実施例のライニング材を示す斜視図
である。
である。
【図2】上記ライニング材の製造工程を示す説明図であ
る。
る。
【図3】中空ダイの先端部を示す斜視図である。
【図4】ライニング材の折り畳んだ状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】ライニング材の他の製造工程を示す説明図であ
る。
る。
【図6】ライニング材を既設管に挿入する工程を示す断
面図である。
面図である。
【図7】ライニング材の拡管工程を示す断面図である。
【図8】ライニング材の折り畳んだ状態の他の例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図9】ライニング材を既設管に挿入する工程の他の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 ライニング材 2 中空部 30 既設管 32 加熱容器 39 導入管 41 密閉ロ−ラ 42 流体供給ホ−ス 46 ボイラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 背戸 武夫 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内 (72)発明者 佐野 満 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部
を有し、断面外周長が既設管内周長に対して80〜99%の
長さを有する平板状に形成した後、加熱軟化状態で長手
方向に順次折り畳んだことを特徴とするライニング材。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなり、貫通した中空部
を有する平板状に形成し、加熱軟化状態で順次折り畳ん
だライニング材を加熱軟化状態で引出して既設管内全長
にわたり牽引挿入した後、ライニング材の中空部に加熱
加圧流体を供給して拡管することを特徴とするライニン
グ工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33585691A JPH05147107A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ライニング材及びライニング工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33585691A JPH05147107A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ライニング材及びライニング工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05147107A true JPH05147107A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18293152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33585691A Pending JPH05147107A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ライニング材及びライニング工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05147107A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101359448B1 (ko) * | 2011-11-28 | 2014-02-07 | (주)엔코텍 | 관로 비굴착 전체 보수공법 |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP33585691A patent/JPH05147107A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101359448B1 (ko) * | 2011-11-28 | 2014-02-07 | (주)엔코텍 | 관로 비굴착 전체 보수공법 |
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