JPH0514620Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テレビジヨン受像機等の装置に取り
付けられる回動開閉型の操作パネル部に関し、詳
しくは、この操作パネルにおけるプリント基板と
装置本体のプリント基板とを接続するプリント基
板接続構造に関するものである。

〔従来技術〕

従来より、テレビジョン受像機等に設けられる
操作パネルとしては、回動することによつて開閉
し、開状態のときに操作可能となるドア構造の操
作パネルが知られている。この操作パネルは、第
４図ａに示すように、例えば、テレビジヨン受像
機１の下部に設けられる。操作パネル２は、同図
ｂ及びｃに示すように、支持部３，３によつて回
動自在に支持されたドア部４と、このドア部４の
裏面に配設されたタクトスイツチ５…と、上記ド
ア部４の内部に埋設されたパネル側プリント基板
としての操作基板６とからなつている。テレビジ
ヨン受像機１におけるキヤビネツト７には開口部
７ａが形成されており、また、キヤビネツト７内
には本体側プリント基板８が設けられている。そ
して、この本体側プリント基板８と上記操作基板
６とは、上記開口部７ａを挿通して設けられたリ
ード線１０…とコネクタ９とによつて電気的に接
続されている。

ところが、上記従来の構造では、操作基板６と
本体側プリント基板８との接続を上記リード線１
０…にて行なつているため、このテレビジヨン受
像機１の組み立て作業時に上記リード線１０…を
上記開口部７ａに挿通して、リード線１０…を上
記基板６と８とに接続する作業が必要となる。こ
のため、テレビジヨン受像機の組み立て作業の能
率を低下させるという問題を招来していた。ま
た、上記操作パネル２を開状態としたときに、上
記キヤビネツト７の開口部７ａからテレビジヨン
受像機１の内部が見えてしまうため、美的外観を
損なうといつた欠点も有していた。

〔考案の目的〕

本考案は、上記従来の問題点を考慮してなされ
たものであつて、回動開閉型の操作パネルが取り
付けられる装置において、その組み立て作業の能
率化を図ると共に、操作パネルが開状態のときに
は、かかる装置のキヤビネツト開口部から装置内
部が見えることのないプリント基板接続構造の提
供を目的とするものである。

〔考案の構成〕

本考案に係るプリント基板接続構造は、上記の
目的を構成するために、回動によつて開閉する操
作パネルに設けられたパネル側プリント基板と、
上記操作パネルが取り付けられる装置のキヤビネ
ツト内に設けられた本体側プリント基板との接続
構造において、上記本体側プリント基板には、上
記キヤビネツトの外側に突出する本体側端子を設
ける一方、上記パネル側プリント基板には、上記
操作パネルが開状態において上記本体側端子に接
続されるパネル側端子を設けて、上記本体プリン
ト基板とパネル側プリント基板との接続をリード
線を用いないで行い得るように構成したことを特
徴とするものである。

〔実施例〕

本考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。

第１図ａ及びｂに示すように、操作パネル１７
は、例えば、装置としてのテレビジヨン受像機１
１の前面側の下部に設けられる。このテレビジヨ
ン受像機１１におけるキヤビネツト２４には、第
２図ａ及びｂに示すように、開口部２４ａと垂下
部２４ｂとが形成されており、また、その内部に
は、本体側プリント基板１２が設けられている。
この本体側プリント基板１２における一端部に
は、上記開口部２４ａから上記キヤビネツト２４
の外側に突出する本体側端子１３が固着されてい
る。この本体側端子１３は、その内部にネガ１４
…と後述の接続ピン１５…を有している。上記ネ
ガ１４…の一端部は上記プリント基板１２に接続
されており、他端部には第３図に示すように、弾
性を有する接続ピン１５が２個づつ配設されてい
る。この一対の接続ピン１５，１５は、対向配置
に設けられ、それぞれの湾曲部１５ａ，１５を対
向させて、接触部１６を構成している。一方、上
記操作パネル１７は、支持部１８，１８によつて
回動自在に支持されたドア部１９と、このドア部
１９の裏面に配設されたタクトスイツチ２０…
と、上記ドア部１９に埋設されたパネル側プリン
ト基板としての操作基板２１と、この操作基板２
１に接続されたパネル側端子２２とから構成され
ている。このパネル側端子２２は、くし歯状に配
設された接続板２３…を有しており、上記操作パ
ネル１７が開状態において上記接続板２３…と上
記接続部１６…とが接続し合う位置に配置されて
いる。

上記操作パネル１７が閉状態のときは、第２図
ａに示すように、上記パネル側端子２２における
接続板２３…と本体側端子１３における接続部１
６…とは離反した状態にある。このときは、上記
タクトスイツチ２０…にてテレビジヨン受像機１
１を操作することはできないので、上記パネル側
端子２２と本体側端子１３とが接続されている必
要はない。

上記操作パネル１７におけるドア部１９を引く
と、同図ｂに示すように、操作パネル１７は、上
記支持部１８，１８を支点にＡ方向に回動して開
状態となる。ここで、ドア部１９の裏面が現れる
ので、上記タクトスイツチ２０…も現れ、さら
に、上記パネル側端子２２における接続板２３…
と上記本体側端子１３における接続部１６とが接
続されので、上記操作パネル１７によつてテレビ
ジヨン受像機１１を操作することが可能となる。
このように、上記本体側プリント基板１２と操作
基板２１との接続をリード線を用いないで実現し
ているので、上記テレビジヨン受像機１１の組み
立て作業の能率化を図ることができると共に、操
作パネル１７が開状態のときは、キヤビネツト２
４の開口部２４ａからテレビジヨン受像機１１の
内部が見えないようにすることが可能となる。し
かも、上記垂下部２４ｂによつて、上記両端子１
３，２２の何れも可視範囲に入ることはないの
で、美的外観は更に向上する。なお、上記接続部
１６は、一対の弾性を有する接続ピン１５，１５
がそれぞれんの湾曲部１５ａ，１５ａを対向させ
ることによつて構成されているので、上記接続板
２３…を確実に挟持することができ、これによつ
て上記本体側端子１３とパネル側端子２２との接
続信頼性を向上させることができる。

〔考案の効果〕

本考案に係るプリント基板接続構造は、以上の
ように、回動によつて開閉する操作パネルに設け
られたパネル側プリント基板と、上記操作パネル
が取り付けられる装置のキヤビネツト内に設けら
れた本体側プリント基板との接続構造において、
上記本体側プリント基板には、上記キヤビネツト
の外側に突出する本体側端子を設ける一方、上記
パネル側プリント基板には、上記操作パネルが開
状態において上記本体側端子に接続されるパネル
側端子を設けた構成である。これにより、上記本
体側プリント基板とパネルプリント基板との接続
をリード線を用いないで実現することができる。
よつて、回動開閉型の操作パネルが取り付けられ
る装置において、その組み立て作業の能率化を図
ることができると共に、操作パネルが開状態のと
きには、かかる装置のキヤビネツト開口部から装
置の内部が見えることはないといつた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示し、同図ａは装
置としてのテレビジヨン受像機を示す正面図、同
図ｂは操作パネル部を示す斜視図、第２図ａは閉
状態における操作パネル部を示す断面図、同図ｂ
は開状態における操作パネル部を示す断面図、第
３図は本体側端子とパネル側端子における接続板
との接続状態を示す説明図、第４図ａは装置とし
てのテレビジヨン受像機を示す正面図、同図ｂは
従来例を示す斜視図、同図ｃは従来の操作パネル
部を示す断面図である。 １１はテレビジヨン受像機（装置）、１２は本
体側プリント基板、１３は本体側端子、１７は操
作パネル、１８は支持部、１９はドア部、２０は
タクトスイツチ、２１は操作基板（パネル側プリ
ント基板）、２２はパネル側端子、２４はキヤビ
ネツト、２４ａは開口部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回動によつて開閉する操作パネルに設けられた
   パネル側プリント基板と、上記操作パネルが取り
   付けられる装置のキヤビネツト内に設けられた本
   体側プリント基板との接続構造において、上記本
   体側プリント基板には、上記キヤビネツトの外側
   に突出する本体側端子を設ける一方、上記パネル
   側プリント基板には、上記操作パネルが開状態に
   おいて上記本体側端子に接続されるパネル側端子
   を設けたことを特徴とするプリント基板接続構
   造。