JPH05146105A - 導線及び回転電機 - Google Patents

導線及び回転電機

Info

Publication number
JPH05146105A
JPH05146105A JP3306159A JP30615991A JPH05146105A JP H05146105 A JPH05146105 A JP H05146105A JP 3306159 A JP3306159 A JP 3306159A JP 30615991 A JP30615991 A JP 30615991A JP H05146105 A JPH05146105 A JP H05146105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
conductor
iron core
magnetic sheet
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3306159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3199795B2 (ja
Inventor
Kazuto Sakai
和人 堺
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30615991A priority Critical patent/JP3199795B2/ja
Publication of JPH05146105A publication Critical patent/JPH05146105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199795B2 publication Critical patent/JP3199795B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】サージ電圧を緩和し効率を上げる。 【構成】鉄心1のスロット2に挿入された導線3とスロ
ット2の内周面との間にアモルファス合金のアモルファ
ス被膜6が形成された磁性シート5を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、とくにリアクタンスを
増やした導線及びこの導線を使った回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電圧形インバータをパル
ス幅変調(PulseWidth Modulation)によって出力制御
(以下、PWM制御という)して、誘導電動機を駆動す
るときには、インバータで発生する図5の点線Aで示す
ような振動するサージ電圧が発生し、この電圧による高
調波電流と、誘導電動機の内部で発生する高調波磁束の
影響が問題となる。図10は、従来の回転電機の電機子を
示す部分断面図で、固定子を軸方向と直交方向に切断し
た図を示す。図10において、環状にプレス抜きされた固
定子鉄心1には、内周側が開口した略凸字状のスロット
2が放射状に設けられている。このスロット2には、開
口部2aの内側に絶縁板の楔10が挿入され、この楔10と
スロット2の内周には、上述したサージ電圧に耐える厚
さの絶縁シート25が楔10の内側で重ねられて挿入されて
いる。この絶縁シート25の内部には、表面に図示しない
絶縁被膜が形成された導線23が挿入されている。この回
転電機の電機子巻線にPWM制御されたインバータの出
力が加えられると、PWM制御によって数kHz から数10
kHz の周波数でパワー素子をスイッチングする度に出力
電圧がマイクロsec の時間で急峻に立ち上がる上記サー
ジ電圧が発生する。したがって、高調波分の影響で、誘
導電動機のトルクの動脈や巻線内の損失が増加して温度
が上昇する。さらに、上記回転電機の内部で発生する高
調波成分の磁束による導体と鉄心の温度上昇が加わり、
インバータをコンバータとして発電機の出力を制御され
た直流に変換するときにも、同じ理由で、発電機にとっ
て上記問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、インバー
タやコンバータに接続された誘導電動機や発電機におい
ては、上述のサージ電圧と温度上昇に耐えるために、商
用周波数の電源で駆動される回転電機に比べて、絶縁部
分を強化しなければならないので、外形が大きくなり効
率が下がるだけでなく、同じ理由で、容量を上げるため
に定格電圧を上げる上で障害となる。そこで、第1の発
明の目的は、適用機器の絶縁特性と効率の低下を防ぐこ
とのできる導線を得ることであり、第2,第3の発明の
目的は、効率の低下を防ぎ、外形を増やすことなく絶縁
部分の特性の低下を防ぎ、出力と寿命の低下を防ぐこと
のできる回転電機を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】第1の発明は、
導体の外表面に絶縁層を形成し、この絶縁層の表面にア
モルファス合金層を形成することで、導体のリアクタン
スを増やし、外部から侵入するサージ電圧や高周波の磁
界の影響を緩和して、機器の絶縁特性と効率の低下を防
ぐことのできる導線である。
【0005】第2の発明は、鉄心のスロットに巻線が挿
入された回転電機において、スロットと巻線の間にアモ
ルファス合金のシートを挿入することで、外部から侵入
するサージ電圧や高周波の磁界の影響を緩和して、外形
を増やすことなく、絶縁特性と効率の低下を防ぐことの
できる回転電機である。
【0006】第3の発明は、鉄心のスロットに導体が挿
入された回転電機において、導体の外表面をアモルファ
ス合金のシートで覆ったことで、外形を増やすことな
く、絶縁特性と効率の低下を防ぐことのできる回転電機
である。
【0007】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。図4は、第1の発明の導線を示す。図4に
おいて、銅線11の外表面には、ポリミイド樹脂の絶縁被
膜12が形成され、この絶縁被膜12の外表面には約20μm
の厚さのアモルファス被膜13が蒸着で形成されている。
【0008】このように構成された導線においては、導
線3の外表面のアモルファス被膜13とスロット2の内周
に挿入された磁性シート5のアモルファス被膜6は、図
6の磁束密度と透磁率の特性を示すグラフに示すよう
に、固定子鉄心1を構成する珪素鋼板の透磁率に比べて
とくに高周波領域での透磁率が高く、数10から数 100倍
となるので、インダクタンスを増やすことができ、図5
の曲線Bで示すように、巻線4に流れるサージ電圧を抑
制することができる。さらに、この導線を交流電動機の
巻線に使用したときには、交流電動機の内部で発生した
高調波磁束の導線3の内部への影響を防ぐシールド効果
も発揮するので、導体3の損失を減らし、温度上昇を防
ぐことができる。
【0009】次に、第2の発明の回転電機の一実施例を
図面を参照して説明する。図1は、第2の発明の回転電
機を示す部分断面図で、固定子の軸方向と直交する方向
の断面図である。図1において、環状にプレス抜きされ
た固定子鉄心1には、内周側が開口した略凸字形のスロ
ット2があらかじめ放射状に形成されている。このスロ
ット2の内周側の開口部2aの内側には、絶縁板の楔10
が挿入され、この楔10の内側には、スロット2の内周に
図2で後述する磁性シート5が開口部2a側で重ねられ
て台形状にして挿入されている。この台形状に巻かれた
磁性シート5の内側には、図4で後述する導線3が固定
子鉄心1の片側から挿入されて巻線4を形成している。
この巻線4と磁性シート5が挿入された固定子鉄心1
は、エポキシ樹脂で真空含浸されて、各導線3の間や磁
性シート5とスロット2の内周間にエポキシ樹脂が充填
される。
【0010】図2は、磁性シート5の拡大斜視図を示
す。図2において、帯状のテフロンフィルム7の片面に
は、アモルファス磁性合金の粉末が約20μmの厚さで
蒸着されたアモルファス被膜6が形成され、このアモル
ファス被膜6の表面にはテフロンフィルム7が気密に接
合されている。
【0011】図7は、本発明の回転電機の他の実施例を
示し、磁性シート5を2回巻きとして、巻線4の内部に
も磁性シート5の環状部分を形成したもので、この場合
には、導線3の相互間の高調波磁束の遮蔽効果が更に上
る利点がある。
【0012】図8は、本発明の回転電機の異なる他の実
施例を示し、溝2の内口部2aの内側に幅の狭い磁性シ
ート14を挿入したもので、その内部に、磁性シート10の
内側が開口した磁性シート5を挿入したものである。こ
の場合には、図1,図7で示した楔10が要らなくなる利
点がある。なお、上記実施例において、磁性シート5
は、アモルファス被膜6の両面にテフロンフィルム7を
設けた例で説明したが、図3に示すように、アモルファ
ス被膜6の片側だけにテフロンフィルム7を設け、この
テフロンフィルム7を内側にして導線3に巻き付けても
よい。
【0013】図9は、第3の発明の回転電機の一実施例
を示し、誘導電動機の回転子に適用した例を示す。図9
において、回転子鉄心16の外周に形成された溝22には、
外周に磁性シート5が巻きつけられた導体バー15が挿入
されている。この場合にも回転電機の回転子例の損失を
減らすことができ、効率を上げることができる。なお、
固定子側には、スロット2の内周に図1と同様に磁性シ
ート5が挿入されており、導線3の間には、外周側と内
周側を二等分するように磁性シート5が挿入され図7と
同様に損失の低減が図られているが、これは、図1及び
図8に示す回転電機にも同様に適用することができる。
なお、上記実施例では、回転電機の例で説明したが、回
転電機でなくて、例えばリニア誘導電機やリニア同期電
動機などのリニアモータにも適用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上、第1の発明によれば、導体の外表
面に絶縁層を形成し、この絶縁層の表面にアモルファス
合金層を形成することで、リアクタンスを増やしたの
で、機器の絶縁特性と効率の低下を防ぐことのできる導
線を得ることができる。
【0015】また、第2の発明によれば、鉄心のスロッ
トに巻線が挿入された回転電機において、スロットと巻
線の間にアモルファス合金のシートを挿入することで、
巻線のリアクタンスを増やして外部から侵入するサージ
電圧や高周波の磁界の影響を緩和したので、外形を増や
すことなく、絶縁特性と効率の低下を防ぐことのできる
回転電機を得ることができる。
【0016】さらに、第3の発明によれば、鉄心のスロ
ットに導体が挿入された回転電機において、導体の外表
面をアモルファス合金のシートで覆うことで、導体のリ
アクタンスを増やして、外部から侵入するサージ電圧や
高調波の磁界の影響を緩和したので、外形を増やすこと
なく、絶縁特性と効率の低下を防ぐことのできる回転電
機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の発明の回転電機の一実施例を示す部分断
面図。
【図2】第2の発明の回転電機の要部を示す斜視図。
【図3】第2の発明の回転電機の他の実施例を示す要部
斜視図。
【図4】第1の発明の導線のー実施例を示す断面図。
【図5】第1,第2,第3の発明の作用を示すオシログ
ラフ。
【図6】第1,第2,第3の発明の作用を示すグラフ。
【図7】第2の発明の回転電機の異なる他の実施例を示
す部分断面図。
【図8】第2の発明の回転電機の更に異なる他の実施例
を示す部分断面図。
【図9】第3の発明の回転電機の一実施例を示す部分断
面図。
【図10】従来の回転電機の一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…鉄心、2…スロット、3…導線、4…巻線、5…磁
性シート、6…アモルファス被膜、7…テフロンフィル
ム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外表面に絶縁層を形成し、この絶
    縁層の表面にアモルファス合金層を形成してなる導線。
  2. 【請求項2】 鉄心のスロットに巻線が挿入された回転
    電機において、前記スロットと前記巻線の間にアモルフ
    ァス合金のシートを挿入したことを特徴とする回転電
    機。
  3. 【請求項3】 鉄心のスロットに導体が挿入された回転
    電機において、前記導体の外表面をアモルファス合金の
    シートで覆ったことを特徴とする回転電機。
JP30615991A 1991-11-21 1991-11-21 巻線用導線及び誘導電機 Expired - Fee Related JP3199795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30615991A JP3199795B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 巻線用導線及び誘導電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30615991A JP3199795B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 巻線用導線及び誘導電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05146105A true JPH05146105A (ja) 1993-06-11
JP3199795B2 JP3199795B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=17953760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30615991A Expired - Fee Related JP3199795B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 巻線用導線及び誘導電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199795B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0669605A1 (de) * 1994-02-24 1995-08-30 HAAS & CO. MAGNETTECHNIK GMBH Gummi- oder kunstharzgebundene, flexible Dauermagnetfolie und Verfahren zu ihrer Herstellung
JP2006101689A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Robert Bosch Gmbh 電気機械のための巻線支持体
JP2014099975A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd インバータ駆動回転電機、およびその製造方法
EP3042438A1 (en) * 2013-09-03 2016-07-13 Windfin B.V. Rotary electric machine and method of assembling such a rotary electric machine
EP3402051A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-14 ABB Schweiz AG Electric machine with semi-conducting layer on winding for grounding

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0669605A1 (de) * 1994-02-24 1995-08-30 HAAS & CO. MAGNETTECHNIK GMBH Gummi- oder kunstharzgebundene, flexible Dauermagnetfolie und Verfahren zu ihrer Herstellung
JP2006101689A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Robert Bosch Gmbh 電気機械のための巻線支持体
JP2014099975A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd インバータ駆動回転電機、およびその製造方法
EP3042438A1 (en) * 2013-09-03 2016-07-13 Windfin B.V. Rotary electric machine and method of assembling such a rotary electric machine
EP3042438B1 (en) * 2013-09-03 2022-04-06 Windfin B.V. Rotary electric machine and method of assembling such a rotary electric machine
EP3402051A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-14 ABB Schweiz AG Electric machine with semi-conducting layer on winding for grounding

Also Published As

Publication number Publication date
JP3199795B2 (ja) 2001-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101120352B1 (ko) 미니 캡을 갖는 기계-전기 변환기 고정자 코어
US4427910A (en) Magnetic slot wedge with low average permeability and high mechanical strength
KR101247085B1 (ko) 유도 모터 회로용 두 전도체 권선
US20140265708A1 (en) Dual magnetic phase rotor laminations for induction machines
US20120086288A1 (en) Electric rotating machine
JP6186235B2 (ja) 回転電機
US20210384780A1 (en) Electric machine structure and technology
JPH05146105A (ja) 導線及び回転電機
JP2960128B2 (ja) レラクタンス回転機
JP2014112985A (ja) 回転電機
US10770944B2 (en) Rotary electric machine
US11233441B2 (en) Rotating electric machine
JP2002218695A (ja) 車両用交流発電機
JP6173842B2 (ja) 回転電機
JP6205302B2 (ja) ノイズ低減用巻線素子およびインバータ装置
JPH09215286A (ja) かご形誘導電動機およびその製造方法
JP4665566B2 (ja) 回転電機
CN220964439U (zh) 一种定子绝缘物
JP2000357617A (ja) マグネトロン駆動用電源のトランス
JP2000324740A (ja) 電動機の固定子
CN112994283B (zh) 定子及包括其的电机
JP3192946B2 (ja) 電力変換装置用空芯リアクトル
JP2001223125A (ja) 静電遮蔽体および誘導機器の静電遮蔽装置
JPS60167639A (ja) 回転電機の磁性冠
FI113307B (fi) Oikosulkumoottori

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees