JPH05144564A - 高周波加熱調理器 - Google Patents

高周波加熱調理器

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JPH05144564A
JPH05144564A JP30603191A JP30603191A JPH05144564A JP H05144564 A JPH05144564 A JP H05144564A JP 30603191 A JP30603191 A JP 30603191A JP 30603191 A JP30603191 A JP 30603191A JP H05144564 A JPH05144564 A JP H05144564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
electric field
magnetron
antenna
cooking cabinet
Prior art date
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Pending
Application number
JP30603191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Fukui
政次 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP30603191A priority Critical patent/JPH05144564A/ja
Publication of JPH05144564A publication Critical patent/JPH05144564A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品の負荷や食品の位置が変動しても、マグ
ネトロンのマイクロ波発振効率を最大にするオーブンイ
ンピーダンスを維持できる高周波加熱調理器を提供す
る。 【構成】 調理庫1内に取り付けられ、調理庫1内の電
界を検出する電界センサ2と、電界センサ2から調理庫
1内の電界強度を表わす信号を受けて、調理庫1内の電
界強度が最大になるように、制御モータ6の駆動により
回転アンテナ8の回転位置を制御する制御回路を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロンのマイク
ロ波発振効率を最大に維持できる高周波加熱調理器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波加熱調理器は、調理庫に設
けられて、上記調理庫内の食品位置や食品負荷量に関係
なく定常的に所定の回転スピードで回転する回転アンテ
ナを備え、この回転アンテナによって、マグネトロンが
発振するマイクロ波を上記調理庫内に放射して、調理庫
内の食品を加熱調理していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マグネトロ
ンのマイクロ波発振効率に大きく関係するオーブンイン
ピーダンスの値は、定常的に回転する回転アンテナによ
って変動する。さらに、上記オーブンインピーダンス値
は、調理庫内の食品負荷量や調理庫内の食品位置によっ
ても大きく変動する。
【0004】このため、上記従来の高周波加熱調理器に
おいて、例えば、食品の水量が2000〜1000ccで
ある比較的大きな食品負荷の時にマグネトロンのマイク
ロ波発振効率を最大にするオーブンインピーダンス値と
なるように、調理庫や回転アンテナの構造設計を行なっ
た場合には、食品の水量が100〜300cc程度にな
り、2000〜1000ccの食品水量に比べて食品水量
が小さくなると、上記オーブンインピーダンス値が変動
し、マグネトロンのマイクロ波発振効率が低下し、食品
の加熱調理時間が増大するという欠点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、食品の負荷や食
品の位置が変動しても、マグネトロンのマイクロ波発振
効率を最大にするオーブンインピーダンスを維持でき、
調理時間の短縮を図ることができる高周波加熱調理器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の高周波加熱調理器は、導波管と調理庫の間
もしくは調理庫内に設けられ、マグネトロンが発振した
マイクロ波を上記調理庫内に放射する回転アンテナと、
上記調理庫内に取り付けられ、調理庫内の電界を検出す
る電界センサと、上記電界センサから上記調理庫内の電
界強度を表わす信号を受けて、上記調理庫内の電界強度
が最大になるように、上記回転アンテナの回転位置を制
御する制御手段を備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、上記制御手段は、上記電界
センサから上記調理庫内の電界強度を表わす信号を受け
て、上記調理庫内の電界強度が最大になるように、上記
回転アンテナの回転位置を制御する。したがって、食品
の負荷や食品の位置が変動しても、常にマグネトロンの
マイクロ波発振効率を最大にするオーブンインピーダン
スが維持される。したがって、本発明によれば、調理時
間の短縮を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。
【0009】図1に、この実施例の高周波加熱調理器の
断面を示す。図1には、高周波加熱調理器の外枠を描い
ていない。図1において、3はマグネトロン、4はマグ
ネトロン3が発振したマイクロ波を導波管5に放射する
マグネトロンアンテナ、8は導波管5と調理庫1の間に
配置した回転アンテナである。上記回転アンテナ8の回
転アンテナ軸9は制御モータ6のモータ軸7に連結され
ている。また、回転アンテナ8の前方には調理庫1に取
り付けたアンテナカバー10を配置している。
【0010】また、電界センサ2は、回転トレイ11に
置いた食品12のマイクロ波電界反射成分を最も効果的
に検知できるように、調理庫1の天面に、回転アンテナ
8に近接させて取り付けられている。
【0011】また、上記高周波加熱装置は、図1には図
示しないが、上記電界センサ2から調理庫1内の電界強
度を表わす信号を受けて、調理庫1内の電界強度が最大
になるように、制御モータ6を駆動して回転アンテナ8
の回転位置を制御する制御回路を備えている。
【0012】回転アンテナ8は、制御モータ6の駆動に
よって回転し、マグネトロン3が発振したマイクロ波を
導波管5から調理庫1に放射する。
【0013】図2は、調理庫1の中から見た回転アンテ
ナ8を示す。図2に示す回転アンテナ8の回転位置をA
とする。
【0014】食品12の水量が2000ccの場合に回転
アンテナ8を1回転させたときのオーブンインピーダン
スの軌跡を図3(A)に示すリーケ線図の曲線(お)で表
す。曲線(お)上の点A〜Hは、図2に示す回転アンテナ
8の回転位置A〜Hに対応している。
【0015】また、図3(A)において、曲線(あ)〜(え)
はマグネトロン3が出力するマイクロ波の等出力線であ
る。図3(A)に示すオーブンインピーダンス軌跡である
曲線(お)と、マイクロ波の等出力線である曲線(あ)〜
(え)とから、食品12の水量が2000ccの場合には、
回転アンテナ8が図2に示す回転位置Cにあるときに、
オーブンインピーダンスはマグネトロン3のマイクロ波
出力が最も大きい領域にあり、マイクロ波発振効率が最
も大きい領域にあることがわかる。
【0016】また、食品12の水量が2000ccの場合
に、回転アンテナ8を1回転させたときに、電界センサ
2が出力する調理庫1内の電界強度を表わす信号値が取
る値を図3(B)に示す。図3(B)に示すアンテナ回転位
置A〜Hは、図2に示す回転位置A〜Hに対応してい
る。図3(B)を参照すれば、回転アンテナ8が回転位置
Cにあるときに、マグネトロン3のマイクロ波出力が最
も大きく、マグネトロン3のマイクロ波発振効率が最大
であることがわかる。
【0017】上記制御回路は、制御モータ6の駆動を制
御して、電界センサ2が出力する信号値が最大になるよ
うに、回転アンテナ8の回転位置を制御する。つまり、
上記制御回路は、食品12の水量が2000ccの場合に
は、制御モータ6を駆動制御して、回転アンテナ8を、
図2に示す回転位置Cに位置させ、マグネトロン3のマ
イクロ波発振効率を最大にするので、食品12の加熱料
理時間を短縮できる。
【0018】また、食品12の水量が200ccの場合
に、回転アンテナ8を1回転させたときのオーブンイン
ピーダンスの軌跡を図4(A)に示すリーケ線図の曲線
(こ)で表す。曲線(こ)上の点A〜Hは、図2に示す回転
アンテナ8の回転位置A〜Hに対応している。また、図
4(A)において、曲線(か)〜(け)はマグネトロン3が出
力するマイクロ波の等出力線である。食品12の水量が
200ccの場合のオーブンインピーダンスの軌跡を表す
曲線(こ)は、食品12の水量が2000ccの場合のオー
ブンインピーダンスの軌跡を表す曲線(お)に比べて、マ
グネトロン3のマイクロ波出力が低い領域に広がってい
る。また、食品12の水量が2000ccの場合には、図
3(A)に示すように、回転アンテナ8が回転位置Cにあ
るときにマイクロ波出力を最大にできたが、食品12の
水量が200ccの場合には、図4(A)に示すように、
回転アンテナ8が回転位置Cのままでは、マイクロ波出
力を最大にできないことがわかる。図4(A)に示すオ
ーブンインピーダンス軌跡である曲線(こ)と、マイクロ
波の等出力線である曲線(か)〜(け)とから、食品12の
水量が200ccの場合には、回転アンテナ8が図2に示
す回転位置Eにあるときに、オーブンインピーダンスは
マグネトロン3のマイクロ波出力が最も大きい領域にあ
り、マイクロ波発振効率が最も大きい領域にあることが
わかる。
【0019】また、食品12の水量が200ccの場合
に、回転アンテナ8を1回転させたときに、電界センサ
2が出力する調理庫1内の電界強度を表わす信号値が取
る値を図4(B)に示す。図4(B)に示すように、食品1
2の水量が200ccの場合には、回転アンテナ8が回転
位置Eにあるときに、マグネトロン3のマイクロ波出力
が最も大きくなり、マグネトロン3のマイクロ波発振効
率が最大であることがわかる。
【0020】上記制御回路は、制御モータ6の駆動を制
御して、電界センサ2が出力する信号値が最大になるよ
うに、回転アンテナ8の回転位置を制御する。つまり、
上記制御回路は、食品12の水量が2000ccの場合に
は、制御モータ6を駆動制御して、回転アンテナ8を、
図2に示す回転位置Cに位置させ、食品12の水量が2
00ccの場合には、制御モータ6の駆動制御により、回
転アンテナ8を、図2に示す回転位置Eに位置させる。
したがって、この実施例によれば、食品12の負荷が変
動しても、常にマグネトロン3のマイクロ波発振効率を
最大にするオーブンインピーダンスを維持できる。した
がって、この実施例によれば、回転アンテナを連続等速
回転させる従来例に比べて、食品の加熱調理時間を短縮
できる。
【0021】一例として、表1に示すように、この実施
例によれば、コップに注いだ200ccの水を初期温度2
0℃から目的温度70℃まで上昇させるのに必要な加熱
時間が65秒であり、上記従来例で必要とした加熱時間
105秒に比べて、加熱時間を40秒間短縮できた。
【表1】
【0022】尚、食品12の負荷が変動する場合を詳細
に説明したが、食品12の調理庫1内の位置が変動する
場合にも、上記制御回路は、制御モータ6の駆動を制御
して、電界センサ2が出力する信号値が最大になるよう
に、回転アンテナ8の回転位置を制御する。したがっ
て、この実施例によれば、食品12の位置が変動して
も、常にマグネトロン3のマイクロ波発振効率を最大に
するオーブンインピーダンスを維持できる。したがっ
て、この実施例によれば、回転アンテナを連続等速回転
させる従来例に比べて、食品の加熱調理時間を短縮でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の高周
波加熱調理器は、マグネトロンが発振したマイクロ波を
調理庫内に放射する回転アンテナと、調理庫内に取り付
けられ、調理庫内の電界を検出する電界センサと、上記
電界センサから上記調理庫内の電界強度を表わす信号を
受けて、上記調理庫内の電界強度が最大になるように、
上記回転アンテナの回転位置を制御する制御手段を備え
ている。したがって、本発明によれば、食品の負荷や食
品の位置が変動しても、常にマグネトロンのマイクロ波
発振効率を最大にするオーブンインピーダンスを維持で
きる。したがって、本発明によれば、調理時間の短縮を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の高周波加熱調理器の断面図
である。
【図2】 上記実施例の回転アンテナの回転位置を説明
する図である。
【図3】 上記実施例の食品水量2000ccにおけるリ
ーケ線図と電界センサ出力信号特性図を含む図である。
【図4】 上記実施例の食品水量200ccにおけるリー
ケ線図と電界センサ出力信号特性図を含む図である。
【符号の説明】
1 調理庫 2 電界センサ 3 マグネトロン 4 マグネトロンアンテ
ナ 5 導波管 6 制御モータ 7 モータ軸 8 回転アンテナ 9 回転アンテナ軸 10 アンテナカバー 11 回転トレイ 12 食品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波管と調理庫の間もしくは調理庫内に
    設けられ、マグネトロンが発振したマイクロ波を上記調
    理庫内に放射する回転アンテナと、 上記調理庫内に取り付けられ、調理庫内の電界を検出す
    る電界センサと、 上記電界センサから上記調理庫内の電界強度を表わす信
    号を受けて、上記調理庫内の電界強度が最大になるよう
    に、上記回転アンテナの回転位置を制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする高周波加熱調理器。
JP30603191A 1991-11-21 1991-11-21 高周波加熱調理器 Pending JPH05144564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30603191A JPH05144564A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 高周波加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30603191A JPH05144564A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 高周波加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05144564A true JPH05144564A (ja) 1993-06-11

Family

ID=17952240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30603191A Pending JPH05144564A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 高周波加熱調理器

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JP (1) JPH05144564A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190752A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Mitsubishi Electric Corp 高周波加熱装置
JP2018142452A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 日立アプライアンス株式会社 高周波加熱装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008190752A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Mitsubishi Electric Corp 高周波加熱装置
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