JPH05144210A - 磁気ヘツド用スライダー - Google Patents

磁気ヘツド用スライダー

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JPH05144210A
JPH05144210A JP30439991A JP30439991A JPH05144210A JP H05144210 A JPH05144210 A JP H05144210A JP 30439991 A JP30439991 A JP 30439991A JP 30439991 A JP30439991 A JP 30439991A JP H05144210 A JPH05144210 A JP H05144210A
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Japan
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slider
cross rail
magnetic head
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negative pressure
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JP30439991A
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Seishi Tomari
聖之 泊
Kiyohiro Uemura
清広 植村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッド用負圧浮動スライダーにおいて、
Yaw Angleの変化による浮上量の変動の少ない構造を得
る。 【構成】 正圧を発生する1対のサイドレール1とこれ
と同一平面内にある円弧形状を有するクロスレール2
と、これらにより囲まれた負圧を発生する凹部3より構
成された磁気ヘッド用負圧浮動スライダーである。これ
により、スライダーの傾きにより流速方向A〜Cの変化
に対してYaw Angleの変化によるクロスレールでの正圧
力の変化が小さくなるため、スライダーの浮上量の変動
が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等に用
いられている浮動型ヘッドに用いられる磁気ヘッド用ス
ライダーにおいて、特に偏揺れ角(Yaw Angle)依存性
が少なく、浮上特性の良い磁気ヘッド用スライダーに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置に用いられる浮動型磁
気ヘッド用スライダーは、正圧のみを利用した正圧浮動
ヘッドスライダーがその主流となっている。しかし、こ
の正圧浮動ヘッドスライダーの空気膜に対する剛性は、
スライダーに付加する押圧力に比例するため、剛性を高
めることにもある程度の限度がある。
【0003】このような観点から近年、スライダーの浮
動に正圧のみに限らずスライダー面内に凹面を設けて負
圧を発生させ、その際の負圧吸引力を浮動型ヘッドに付
加する荷重の一部として作用させるようにした、いわゆ
る負圧浮動ヘッドスライダーの開発が進められている。
【0004】ところで上記した従来の磁気ヘッド用負圧
浮動スライダーは、図4に示すように正圧発生面を有す
る1対のサイドレール4と、その同一平面内のサイドレ
ール4間に直行するようにクロスレール5が配設され、
かつ空気流出端側に前記1対のサイドレール4とクロス
レール5とで囲まれた負圧発生凹部6が形成されてい
る。このような構成の磁気ヘッド用負圧浮動スライダー
は、従来より用いられてきた正圧浮動ヘッドスライダー
と比較して、微小荷重でも大きい空気膜剛性と広い荷重
設定範囲が得られ、さらに媒体周速度に対する浮上特性
が優れていることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記負圧浮動ス
ライダーを、回転式アクチュエーターにより動作させる
スイングアームアクチュエーター方式の磁気ディスク装
置に適用した場合、この負圧浮動スライダーはスイング
アームアクチュエーターにより回転する磁気ディスクの
中心方向に向かって所定の角度範囲で移動する際に、磁
気ディスクの円周方向に対して傾き角を持つことにな
る。このとき、この負圧浮動スライダーに対して図4に
示すように斜め方向B〜Cの角度範囲より空気流が入る
ため、クロスレール5と空気流入方向のなす角度が変化
するためクロスレール5の正圧発生面により発生する正
圧力が変化し、浮上量が低下するという欠点を有してい
た。
【0006】本発明は、上記課題に留意し、空気流に対
して角度変化があっても安定に浮上量を得る磁気ヘッド
用スライダーを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、1対のサイドレールとこの1対のサイドレ
ールの間で同一平面に配置されたクロスレールによりな
る負圧発生用の凹部を有するスライダーにおいて、クロ
スレールの少なくとも一部に円弧形状を有するものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成の本発明の磁気ヘッド用スライダー
は、クロスレールにより正圧発生面が空気流に対して傾
き、そしてその傾き角が変化し、いわゆる偏揺れ角(Ya
wAngle)の変化により正圧力が変化したり、横揺れが発
生したりするが、このクロスレールが円弧形状を有する
ため、この円弧形状を空気流入方向に対するようにすれ
ば、傾き角に対する正圧力の変化を減少できるものであ
る。これは空気流入方向にクロスレールの円弧形状が相
対していれば、理想的にその円弧により形成される円の
中心を軸にスライダーが傾き変化した場合、空気流入方
向に対するクロスレールの形状は変化しないことからも
解るように、空気流入方向に対しスライダーが傾き角を
持ったときの正圧力の変化が大幅に減少する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の磁気ヘッド用スラ
イダーについて図1〜図3を参照しながら説明する。図
1に示すように本発明は、1対のサイドレール1と、こ
れと同一平面内にある円弧形のクロスレール2及びこれ
らにより囲まれた凹部3より構成される。
【0010】つぎに上記構成の磁気ヘッド用スライダー
の動作を説明すると、まずスライダーに対してA方向よ
り磁気ディスクの回転などにより空気が流入し、1対の
サイドレール1とクロスレール2によって正圧力が発生
し、これらにより囲まれた凹部によって負圧力が発生
し、この両圧力のバランスにより浮上量が決定される。
つぎに空気流入方向は磁気ヘッドが傾いた場合はYaw An
gleの変化にともない図1に示すようにB〜Cの角度範
囲で変化する。このとき、従来は図4のようにクロスレ
ール5に対する空気流入角度の変化のためクロスレール
5によって発生する正圧力が大きく変化しており、その
ためスライダーの浮上量がYaw Angleの変化にともなっ
て大きく変化するという現象がみられた。
【0011】そこで本発明は空気流入角度の変化に対し
てクロスレール2で発生する正圧力の変化を低減するた
めに、図1のようにクロスレール2の形状を円弧形にす
ることによって空気流入角度が変化してもクロスレール
2となす角度の変化が小さくなる構造とした。ここで円
弧の形状であるが、円弧は図2のようにスライダー幅を
Wとしたときに円弧径RはR=W/3〜2W/3の範囲
で比較的良好な効果が得られ、R=W/2のとき、すな
わち図2(b)のときに最もYaw Angleに対する浮上量
の変化が小さくなる。また、図2の円弧径範囲内でR<
W/2のときは図2(a)のように円弧の接線によって
円弧とサイドレールを連結するため円弧部と接線部とで
クロスレールとなり、R≧W/2のときは図2(b),
図2(c)のように円弧クロスレールとサイドレールを
そのまま連結すればよい。さらに、クロスレールとサイ
ドレールの接点は微小な連続した曲線で結んでも良い。
以上の実施例に沿って作成したスライダーと図4の従来
のスライダーの浮上特性を比較したのが図3である。横
軸がYaw Angle、縦軸が規格化浮上量であり、図3から
解るように本発明の本実施例の方が従来例に比べて浮上
量の変化が小さくなっている。このように本発明の実施
例によれば、図3のようにYaw Angleの変化に対するス
ライダーの浮上量の変化を低減することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気ヘッド用スライダーはクロスレールの形状の少な
くとも一部を円弧形にしているので、Yaw Angleに対す
る浮上量の変化を低減でき、安定した浮上量のスライダ
ーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気ヘッド用スライダーの
構成を示す斜視図
【図2】本発明の他の実施例のヘッド用スライダーの形
状を示す上面図
【図3】本発明の一実施例の浮上特性を示すグラフ
【図4】従来の磁気ヘッド用スライダーの構成を示す斜
視図
【符号の説明】
1 サイドレール 2 クロスレール 3 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正圧発生面を有する1対のサイドレール
    と、前記サイドレールが配置された面と同一平面内で前
    記サイドレール間に形成されたクロスレールとを有し、
    前記1対のサイドレールと前記クロスレールで囲まれた
    負圧を発生する凹部を形成し、前記クロスレールの少な
    くとも一部に円弧形状を有する磁気ヘッド用スライダ
    ー。
JP03304399A 1991-11-20 1991-11-20 磁気ヘッド用スライダー Expired - Lifetime JP3120504B2 (ja)

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