JPH05143875A - 盗難防止警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品に接着したセンサーが物品に接着した永
久磁石シートとともに物品から剥離されることなく、確
実に事故を報知できる。 【構成】 物品12に接着される可撓性ゴム磁石材料から
なる永久磁石シート11と永久磁石シート11上に配置され
て物品12に接着され永久磁石シート11の磁力に応じて動
作されるセンサー15とを備えている。センサー15はモニ
ター装置に電線20にて接続されている。センサー15は物
品12に接着された永久磁石シート11を覆って永久磁石シ
ート11上に配置して物品12に接着される大きさとする。 【効果】 永久磁石シート11は物品12の表面に露出され
ない。センサー15と永久磁石シート11とは互いに接着さ
れず、センサー15と永久磁石シート11とを同時に物品12
から剥離することができない。永久磁石シート11と物品
12との接着力を永久磁石シート11とセンサー15との接着
力より大きくする必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は盗難防止警報装置に係
り、写真機などの展示商品、美術品など展示物などの物
品に接着して物品の盗難、紛失を防止する装置のセンサ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の盗難防止警報装置は、例
えば、実公昭６２ー１７９１６号公報に記載されている
装置が知られている。この装置は図６および図７に示す
ように、物品１に接着された永久磁石シート２上にこの
永久磁石シート２の磁力に応じて開閉するリードスイッ
チ３を内蔵したセンサー４を接着し、このセンサー４を
電線５でモニター装置に接続し、センサー４が永久磁石
シート２から物品から剥離されたり、電線が切断された
場合、センサー４のリードスイッチ３が永久磁石シート
２の磁力を受けず、リードスイッチ３が開放され、モニ
ター装置が警報を発生し、事故が起きたことを報知する
ようにした構造が採られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造の盗難
防止警報装置では、物品に接着された永久磁石シートが
センサーより大きく、永久磁石シートはセンサーの周囲
からはみ出しており、永久磁石シートが物品から剥離さ
れると、永久磁石シートとともにセンサーも一体的に剥
離され、センサーのリードスイッチは閉成された状態の
ままで、モニター装置はセンサーが物品から剥離された
ことの警報動作を行わず、事故があったことを知らずに
いることがある問題があった。

【０００４】また、上記従来の構造の装置では、永久磁
石シートと物品との接着力をこの永久磁石シートとセン
サーとの接着力より大きくしなくてはならず、接着剤が
制限される問題を有している。

【０００５】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、センサーは永久磁石シートとともに物品から剥離さ
れることなく、センサーのみが剥離されるようにして確
実に事故を報知できる盗難防止警報装置を提供するもの
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明の
盗難防止警報装置は、物品に接着される可撓性ゴム磁石
材料からなる永久磁石シートと、この永久磁石シート上
に配置されて前記物品に接着されこの永久磁石シートの
磁力に応じて動作され警報を発するモニター装置に電線
で接続されるセンサーとを備えており、前記センサーは
前記物品に接着された永久磁石シートを覆ってこの永久
磁石シート上に配置して前記物品に接着される大きさと
したものである。

【０００７】請求項２に記載の発明の盗難防止警報装置
は、請求項１に記載の盗難防止警報装置において、セン
サーは物品に接着される可撓性接着片を両側縁からそれ
ぞれ外方に向けて突設したものである。

【０００８】

【作用】請求項１に記載の発明の盗難防止警報装置は、
物品に永久磁石シートを接着し、この永久磁石シートを
覆い永久磁石シートの上側に配置してセンサーを物品に
接着することにより、永久磁石シートは物品の表面に露
出されていない。そして、センサーを物品から剥離する
と、センサーは永久磁石シートと離反し、センサーの剥
離検知動作でモニター装置が作動し、盗難などの事故を
報知する。そして、永久磁石シートはセンサーにて覆わ
れ、センサーと永久磁石シートとは互いに接着されてお
らず、センサーと永久磁石シートとを同時に物品から剥
離することもできず、事故は確実に報知される。

【０００９】また、センサーと永久磁石シートとは互い
に接着されていないため、永久磁石シートと物品との接
着力をこの永久磁石シートとセンサーとの接着力より大
きくする必要がなく、接着剤が制限されることがない。

【００１０】請求項２に記載の盗難防止警報装置は、セ
ンサーは可撓性接着片を物品に接着するため、物品の湾
曲面などにも接着でき、適用物品の範囲を拡大できる。

【００１１】

【実施例】本発明の盗難防止警報装置の一実施例の構成
を図１および図２に基いて説明する。11は盗難などの事
故を防止する物品12に接着される可撓性ゴム磁石材料か
らなる永久磁石シートで、例えば、Baフェライト系また
はSrフェライト系の可撓性ゴムにて形成されている。そ
して、この永久磁石シート11の裏面には接着剤13が塗布
されている。

【００１２】15はセンサーで、このセンサー15はセンサ
ーケース16を有し、このセンサーケース16内には前記永
久磁石シート11の磁力に応じて開閉されるリードスイッ
チ17が配設されている。そして、このセンサーケース16
の裏面中央部には前記永久磁石シート11を配設できるよ
うに永久磁石シート11の面積より大きい大きさの凹部18
が形成されている。そして、このセンサーケース16の裏
面には前記凹部18の部分を除いて物品12に接着する両面
接着テープ19が貼着されている。

【００１３】そして、前記物品12に接着されている永久
磁石シート11をセンサーケース16の裏面凹部18に配設さ
れるように、両面接着テープ19にて物品12上にセンサー
ケース16を接着することにより永久磁石シート11はセン
サーケース16にて覆われ、永久磁石シート11はセンサー
ケース16から露出されず、また、永久磁石シート11はセ
ンサーケース16と互いに接着されていない。

【００１４】このように、前記物品12に永久磁石シート
11とセンサーケース16とを接着することにより、永久磁
石シート11はリードスイッチ17に接近され、永久磁石シ
ート11の磁力でリードスイッチ17は閉成される。

【００１５】また、前記センサー15のリードスイッチ17
はモニター装置（図示しない）にプラグにて接続される
電線20で接続される。このモニター装置は複数のセンサ
ー15をそれぞれ接続するスレーブ・モニターを有し、複
数のスレーブ・モニターはマスターモニターに電線で接
続して構成されている。そして、このモニター装置は物
品12からセンサーケース16が剥離されると、永久磁石シ
ート11から離反されたリードスイッチ17は開放され、こ
のリードスイッチ17の開放によるセンサーケース16の剥
離検知動作で、モニター装置は発光ダイオードの点灯、
ブザーの発音などにより報知する。

【００１６】次にこの実施例の作用を説明する。物品12
に永久磁石シート11を接着剤13で接着し、この永久磁石
シート11を覆い永久磁石シート11の上側に配置してセン
サーケース16の裏面凹部18に永久磁石シート11を配設す
るように両面接着テープ19にてセンサー15を物品12に接
着する。この状態で、永久磁石シート11は物品12の表面
に露出されず、また、永久磁石シート11をセンサー15と
は互いに接着されていない。

【００１７】そして、物品12からセンサーケース16を剥
離すると、センサー15は永久磁石シート11と離反し、セ
ンサー15のリードスイッチ17の剥離検知動作でモニター
装置が作動し、盗難などの事故を報知する。また、セン
サー15とモニター装置を接続した電線20を切断しても、
モニター装置は警報動作する。

【００１８】そして、永久磁石シート11はセンサー15に
て覆われ、センサー15と永久磁石シート11とは互いに接
着されておらず、センサー15と永久磁石シート11とを同
時に物品12から剥離することができないようになってい
る。

【００１９】また、センサー15のセンサーケース16と永
久磁石シート11とは互いに接着されていないため、永久
磁石シート11と物品12との接着力をこの永久磁石シート
11とセンサー15との接着力より大きくする必要がない。

【００２０】前記実施例では永久磁石シート11およびセ
ンサーケース16とを貼着する平面部14を有する物品12の
盗難防止警報装置について説明したが、この構造に限ら
れるものではなく、図３ないし図５に示すように灣曲面
31を有する物品32にも適用できる。

【００２１】この盗難防止警報装置は、センサーケース
33の裏面側の両側縁から一体的に可撓性を有する接着片
34を形成し、この両接着片34の裏面に両面接着テープ35
を貼着し、センサーケース33の裏面には前記実施例の構
造と同様に永久磁石シート36を配設する凹部37を形成す
るとともに内部にこの永久磁石シート36の磁力にて閉成
されるリードスイッチ38を設ける。

【００２２】この実施例では、センサーケース33の接着
片34の可撓性を利用して両面接着テープ35にて物品32の
灣曲面31に接着する。この実施例でも前記実施例の盗難
防止警報装置と同様の作用となる。

【００２３】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、物品に
永久磁石シートを接着し、この永久磁石シートを覆い永
久磁石シートの上側に配置してセンサーを物品に接着す
ることにより、永久磁石シートは物品の表面に露出され
ず、センサーと永久磁石シートとは互いに接着されてお
らず、センサーと永久磁石シートとを同時に物品から剥
離することができず、事故は確実に報知される。また、
センサーと永久磁石シートとは互いに接着されていない
ため、永久磁石シートと物品との接着力をこの永久磁石
シートとセンサーとの接着力より大きくする必要がない
ので接着剤が制限されることがない。

【００２４】請求項２に記載の発明によれば、センサー
は可撓性の接着片を物品に接着するため、物品の湾曲面
などにも接着でき、適用物品の範囲が拡大できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す盗難防止警報装置の斜
視図である。

【図２】同上縦断側面図である。

【図３】本発明の他の一実施例を示す盗難防止警報装置
の斜視図である。

【図４】同上縦断平面図である。

【図５】同上側面図である。

【図６】従来の盗難防止警報装置の斜視図である。

【図７】同上縦断側面図である。

【符号の説明】

11 永久磁石シート 12 物品 15 センサー 20 電線 34 接着片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品に接着される可撓性ゴム磁石材料か
   らなる永久磁石シートと、この永久磁石シート上に配置
   されて前記物品に接着されこの永久磁石シートの磁力に
   応じて動作され警報を発するモニター装置に電線で接続
   されるセンサーとを備え、 前記センサーは前記物品に接着された永久磁石シートを
   覆ってこの永久磁石シート上に配置して前記物品に接着
   される大きさとしたことを特徴とする盗難防止警報装
   置。
2. 【請求項２】 センサーは物品に接着される可撓性接着
   片を両側縁からそれぞれ外方に向けて突設したことを特
   徴とする請求項１に記載の盗難防止警報装置。