JPH0514358U - 再生スレートの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長年使用して劣化した古いスレートを補修再
生し得る経済的にきわめて有利な再生スレートの構造を
提供することを目的とするものである。 【構成】 古いスレート１の外表面に下地プライマー処
理して下地層２を形成すると共に該下地層２上にガラス
繊維材を敷き詰め、これに不飽和ポリエステル樹脂又は
エポキシ樹脂と硬化剤との混合液を塗布して含浸せしめ
てＦＲＰ層３を形成し、更に該ＦＲＰ層３上に保護塗料
を塗布して塗料層４を形成してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、長年屋根葺きスレート等として使用されている古いスレートを補修 再生してなる再生スレートの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スレートは、屋根葺き材等として主に工場の屋根等に広く使用されてい るが、長期間の使用によって古くなると劣化して亀裂を生じ雨漏れの原因ともな るために新品のスレートに張り替えているが、新品のスレートの張り替えには、 製品費用及び張り替え作業費用等の相応の出費を必要とし大きな経済的負担を伴 うものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、叙上の背景から案出したものであって、長年使用した古いスレート を補修再生し得る経済的にきわめて有利な再生スレートの構造を提供することを 目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図面を用いて 説明すると、本考案に係る再生スレートの構造は、古いスレート１の外表面に下 地プライマー処理して下地層２を形成すると共に該下地層２上にガラス繊維材を 敷き詰め、これに不飽和ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂と硬化剤との混合液 を塗布して含浸せしめてＦＲＰ層３を形成し、更に該ＦＲＰ層３上に保護塗料を 塗布して塗料層４を形成してなることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

上記の手段により、古いスレート１の劣化した外表面には、下地ポリマー処理 により形成された接着作用を有する下地層２によって耐熱性及び耐寒性に優れた ガラス繊維材に不飽和ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂を含浸硬化してなるＦ ＲＰ層３を強固に接着一体化し、該ＦＲＰ層３は太陽光線を遮蔽し酸化を防ぐ塗 料層４によって保護される。

【０００６】 これによって耐候性及び耐久性に優れた再生スレートを得ることができる。

【０００７】

【実施例】

本考案を図示する実施例に基ずき説明すると、長年屋根葺き用等として使用し て劣化し亀裂の生じたような古いスレート１の外表面を、先ず、高圧洗浄機を用 いて洗浄する等して清掃し、その上で、プライマー塗料を用いて下地プライマー 処理を行なって下地層２を形成する。

【０００８】 該下地層２上には、板状のガラス繊維材を敷き詰め、その上から不飽和ポリエ ステル樹脂又はエポキシ樹脂のいずれかと硬化剤とを１００対２〜３の重量比割 合で混合撹拌してなる混合液をローラ或は刷毛等を用いて塗布して含浸硬化せし め、これによってＦＲＰ層３を形成する。

【０００９】 このようにして形成してなるＦＲＰ層３上には、仕上塗装として公知の保護塗 料を塗布して塗料層４を形成する。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上説明した如くなり、長年使用して劣化した古いスレートを耐候性 及び耐久性に優れたスレートに補修再生し得ると共に現場において使用状態下の 古いスレートに対しそのまま補修再生し得るものであって、スレートの寿命を大 幅に延長することができ、経済的に極めて有利である等の優れた実用的効果を有 する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る再生スレートの断面図である。

【符号の説明】

１ スレート ２ 下地層 ３ ＦＲＰ層 ４ 塗料層

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 古いスレート１の外表面に下地プライマ
   ー処理して下地層２を形成すると共に該下地層２上にガ
   ラス繊維材を敷き詰め、これに不飽和ポリエステル樹脂
   又はエポキシ樹脂と硬化剤との混合液を塗布して含浸せ
   しめてＦＲＰ層３を形成し、更に該ＦＲＰ層３上に保護
   塗料を塗布して塗料層４を形成してなることを特徴とす
   る再生スレートの構造。